夕食を食べ終え理久兎は皿洗いやらの後片付けを終わらせ自室へと戻っていた。だが自室に戻って幾つかの不可解な事に気がついていた。
理 「棚の本の位置が前と違うな」
まず部屋の本棚の異変、数冊しかない本の位置が2週間前と比べるとバラバラになっていたのだ。分かりやすいように、あいうえお順で並べているのだが結構バラバラだ。
理 「さとりは元の位置に戻すから違うしかとい
って地底で本を読む妖怪しかも俺の個人的
な本を読む奴なんていないからなぁ」
とりあえずは元の位置のあいうえお順で元に戻す。そして次は自分の服やらがしまってあるクローゼットもとい簡易的な物入れも結構荒らされていた。
理 「泥棒だな………」
いったいここに侵入してきた泥棒はどれだけ盗んだんだと思ってしまう。そして理久兎はある事を思い出す。それもとても重要な事だ。
理 「………まさか!」
すぐに部屋から出てすぐさま倉庫へと向かった。そして倉庫の扉を勢いよく開けて、
理 「確かここら辺に……ない!ない!よりにも
よってあれがない!?」
何がないのかと言うと古代の神様辞典だ。そこには自分の神名といっても所々の文字は読めないが記載されているのだ。しかもよりもよってそれがないのだ。
理 「くっそ………」
自分が何よりも恐れていることはただ1つ。自分が生きているいや生存しているという事だ。ただでさしっかりとした葬式をしてもらい供養されて墓に埋葬されたのにも関わらずこうしてのうのうと隠居生活をしてるとなったら紫だけでなく地上の皆からのブーイングそして無慈悲なフルボッコは確定。そして本来の神と言ったときの皆の態度の一変それらが本当に嫌なのだ。
理 「………こうなってくるとバレるのも時間の
問題か」
そして理久兎はこの自分達がいなかったこの2週間の推測をたてた。まず空の改造。気づいたらとお空は言った。だがそれはあくまでもお空の中ではだ。つまり改造を施したの犯人。そして被害者のお空。最低でもこの2つある筈なのだ。しかも地獄烏があんな桁外れな神力を2週間で使えるわけがない。つまり犯人は確定でいる。
理 「だが地底でそんな犯人はいるのか?」
次の問題点はここ。地底や地獄であそこまでお空を改造できる奴がいるのかということだ。ヘカーティア辺りならやりそうだが自分の家族と分かっている時点では絶対にやる筈がない。それは他の神や鬼そして地底、地獄の妖怪も同様にだ。そうなると自分の事を知らなかった奴が改造を施したという事になる。つまり犯人は地上の者だというのも簡単に分かってしまう。
理 「もしそれが本当だとしたら地上の奴等は
地上と地底の協定を破ったってことか」
特別な理由がなければ基本はお互いに不干渉が原則という鬼達と紫達賢者との契約つまりルールだ。だがそれを破ったいやこれは破ったというより知らなかった。これが理由だろう。
理 「新参者で神力を与えた……神…新参………
はぁ…また守矢の神奈子と諏訪子か…」
自分でも分かる。この推理は確実に当たっている筈だと。だがそれとこの本やワインが盗まれたのとどう繋がっているのかだ。だがこれももう察しはつく。
理 「そんで力を手に入れたお空の力は制御が
難しくなり何らかの異変が地上で起こっ
たそれが結果としえ異変解決するために
何人かの異変解決者達が来たって所だな
そしてその内の誰かが本やワインを盗ん
だって事か」
泥棒も自分の家ということを知らなかった。そうでなければ盗みを働こうと等とは考えない。これで全ての推理が整った。そして書物はもう地上の何処かに行ってしまったことも。
理 「………バレて恥をかくのなら盛大に恥を
かいた方が良さそうだ」
紫達にただ恥をさらすだけでは格好よくはない。どうせバレて恥をかくのなら盛大にそしてついでに試練も与えてやればいい。
理 「さてさてどういった試練を与えるか」
と、理久兎は倉庫で悩む。すると、
さと「理久兎さんどうしたんですかそんな所
で?」
理 「ん?あぁさとりか…少し考え事をな♪」
いつの間にかさとりが倉庫の扉の前に立っていた。この事で悩んでいることを明かされないために笑顔を見繕う。だがさとりはジーと此方を見ると、
さと「そんな倉庫の中で考えことですか?」
理 「えっ?あぁ……昔に読んだ古本が気になって
なぁ……さとりは何か知らないか?」
さと「え?………まさかあの時に!?」
と、何か小声で呟いた。さとりの呟きに疑問を持った。
理 「どうかしたか?」
さと「えっ!?いえ………それよりも理久兎さん
そこは埃が凄いので出たらどうですか?」
理 「ん?あぁそうだな」
さとりに言われて理久兎は倉庫から出て廊下へと出る。
さと「それで何の考え事ですか?」
理 「そういうさとりこそ何を呟いたんだよ?」
と、2人はお互いに言いたくないために話を踏み倒そうかと必死だ。
さと「えぇ~と………」
理 「なぁ今回の事はお互いに忘れないか?」
さと「……いいですよ…こういう時に心が読め
ないのが残念ですね」
自分の心が読めたとしたらそれはそれで交渉を有利に進められるだろう。だが自分の前ではそれは無意味な事だが、
理 「読ませないよ♪」
さと「はぁ………なら理久兎さん高天ヶ原で何が
あったかを教えてください♪」
理 「いいよ♪なら部屋に行こうか♪」
と、話をするために自室へと向かう途中、些細な事を思い出した。
理 「それとさとり」
さと「なんですか?」
理 「おふくろが、さとりに会いたいってよ」
さと「そうですか……えっ!?」
目が点になっていた。
理 「面白い反応するな♪」
さと「うっうるさいですよ…」
理 「まぁ不安がることないよどうせおふくろ
の事だ、ただ単にどんな子か見たいだけ
だろ」
さと「それが不安なんですけどね…」
理 「ハハハ♪さてと…そろそろ部屋だから話し
てあげるよ」
さと「お願いしますね♪」
そうして部屋へと向かい理久兎はさとりに何があったのかどんな出会いをしたのかを話すのだった。
怠惰「さてさてどのように理久兎が関わって
いくのか楽しみにしていて下さい♪」
千 「それはそれで楽しみじゃな♪」
怠惰「それと明日か明後日にえ~ととりあえず
うん最初の所を再投稿するよ」
千 「前よりはマシになったんじゃよな?」
怠惰「えぇうん多分……結構今の感じに近づけ
たよ」
千 「そうか♪」
怠惰「だからまぁ多分いけたのなら古代都市は
投稿が出来ると思うね」
千 「うむ分かった読者様よそこは分かっていて
欲しいのじゃ!」
怠惰「えっとそろそろ時間だねそれじゃ読者様
今回もありがとうございました♪」
千 「また次回もよろしくの♪」
怠惰「それでは読者様♪」
千 「また次回!さらばじゃ!」