神綺が抱きついている金髪の幼い少女。それはまるで自身の母親、千を思わせるかのような体型だが何処か神秘的で何か裏のありそうな者だ。
少女「神綺ちゃんやっと中級レベルまで魔法が
成長したわね♪」
神綺「うん♪ねぇ伯母様、約束覚えてるよね?」
少女「えぇなら少しだけ見せてあげるわ♪」
そう言うと少女は神綺を放してある本を取り出した。それは理久兎達は見たことのある本だ。
亜狛「あれってマスターの!」
耶狛「本当だ!!」
理 「断罪神書………」
それは自分が常に持っている魔道書、断罪神書だ。
少女「え~とあっこれね……」
そしてその少女は本から何か鍵のような物を取り出す。そして鍵を地面へと突き刺しそして本を開き的である大きな山にに向かって、
少女「狂暴なる魔竜よ堕天の王が命ずる我が
元に来たりて敵を破壊しなさい!」
その言葉と共に断罪神書のページが光だす。少女の背後に巨大な門が現れると門はゆっくりと開いていく。そして門が開いていくと巨大な竜の首が現れ、
パチンッ!
と、その少女が指を鳴らす。それが合図だったのかその首から巨大な魔力玉が放たれる。
バーーーーーンッ!
大きな爆発が起こる。山は跡形もなくなり辺りには焦げ跡を残しただけとなる。そして現れた巨竜はゆっくりと門へと入り扉もゆっくりと閉まる。そして巨大な門は霧のようになり消える。
少女「どうかしら神綺ちゃん♪」
神綺「すっ凄いです!それが伯母様の光の魔法
その中でもずば抜けて凄い異界召喚魔法
ですよね!」
少女「えぇそうよ♪」
それを聞いていた理久兎、亜狛、耶狛はどういう事と思っているが黒だけは違った。
黒 「異界召喚魔法だと…バカな幻の魔法じゃ
ねぇか!」
理 「どういう魔法なんだよ?」
黒 「言っちまえば主の断罪神書と同じ何だが
あれはその上をいく魔法だ別の世界まぁ
ポケットみたいなもんだと想像すれば色
々な武器や魔法はたまた兵士やさっきの
巨竜を収納しそれを召喚して様々な効力
を発揮させる魔法だ」
亜狛「そんな魔法が………」
耶狛「だけどさっき幻の魔法って言ってたけど」
黒 「理由は簡単だ誰一人としてあの魔法を
取得できた魔界人はいなかったんだよ
いたとしら俺は神綺よりも先にそいつ
に封印をされていたかもな」
黒のその言葉だけでそれぐらい凄いと分かる。だが誰一人として取得できない筈の魔法を何故あの少女が取得しているのかということに疑問が残る。
理 「なぁなら何であいつは………」
黒 「恐らくあの女がその魔法を作ったから
じゃないか?」
理 「そういう事か……因みにその魔法を作った
奴の名前は分かるか?」
黒 「すまんがそこまでは分からねぇや」
流石の黒も名前までは分からないようだ。そして少女が見せた魔法に神綺は楽しそうに跳び跳ねていた。
神綺「伯母様、私もあんな魔法使ってみたい!」
少女「そうね♪もしかしたら神綺ちゃんなら
出来るかもね♪でもね魔法ってとても
広大で底が見えないものよ?」
神綺「底が見えない?」
少女「そうよ♪だからこそ魔法は自由なのよ♪
言ってしまえば真っ白なキャンバスに絵
を描くのと一緒よ♪だから色々な魔法を
見てそして実践し考え学びなさい♪それ
が魔道を追求する者よ♪1つが答えだと
は思ってはダメよ?」
神綺「……………まだ私にはあんまり分からない
けどたくさん学べって事ですよね!」
少女「えっまぁ…そう……ね?」(ーAー;?)
何故だか結構困った顔をしだした。これには理久兎達も本当に大丈夫なのかと思ってしまう。
神綺「よしやってみる!!」
少女「………ふふ♪」
そうして神綺が魔法の練習を再開すると同時に辺りはまた真っ白な光に包まれた。
理 「くっまたか!」
黒 「これ本当にどうにかならねぇのかよ」
亜狛「目に刺さるんですよね……!」
耶狛「サングラスが欲しいよ~!!」
そうして光が止むと4人はまた先程と同じ場所に立っていた。だが違うのは、
神綺「アイン・ソフ・オウル!」
その言葉と共にかつて撃って練習していたであろうかかしは木っ端微塵に吹っ飛んだ。
神綺「はぁ…はぁ……」
少女「お疲れ様、神綺♪よくここまで出来たわね
私は嬉しいわ♪」
拍手を重ねながらその少女は微笑んでいた。それに対して神綺はその少女に頭を下げて、
神綺「伯母様、教えてくださりありがとうござい
ます」
少女「良いのよ♪それと神綺ちゃん貴女、自分の
力をもっと試してみたくない?」
神綺「と、言うと?」
少女「実は私の古くからの友人がいてね彼がお
世話をしていた女の子が新たなる世界を
創造したのよそれでと思ってね♪」
神綺「つまり私が好きなように自分の思うが
ままに世界を旅してこいと?」
少女「まぁそういうことね♪」
神綺は頭に手を当てて深く考える。そして頭をあげると、
神綺「伯母様その世界…私、楽しんできます!」
少女「そのいきよ何なら貴女の世界も作っちゃい
なさいな♪」
神綺「ならそれを目標に頑張りますね♪」
少女「それとこれを貴女にあげるわ」
少女は一冊の本もとい自分が所持している断罪神書を神綺に渡した。
神綺「でもこれは伯母様の!」
少女「良いのよ免許皆伝の祝いよ♪それともし
その本を使わなくなったのならまた誰か
に継承をさせて頂戴…その本は常に刺激
を求めるから♪」
神綺「伯母様………絶対に強くなって見せます!」
少女「頑張りなさい神綺♪」
と、少女が言った直後だった。
「断罪神書秘密記録を終了します」
手に持つ断罪神書から音声が流れると同時にまた光が照らし始める。だが今度の光はより強烈な光だ。
理 「お前ら目を瞑れ!」
黒 「くっ!!」
亜狛「眩しい!!」
耶狛「これがバルスなんだね!」
亜狛「絶対に違う!!」
そうして4人は目を瞑り光を数秒遮ると眩しさがなくなり目を開ける。目を開けた先は先程いた理久兎の自室だった。
理 「帰って来たんだよな?」
亜狛「みたいですね………?」
耶狛「眩しかったけど面白かったね………そうだ!
皆で誰がいなくなったのかを当てるゲーム
をしようよお兄ちゃん!」
どうやら目を瞑るという事から誰がいなくなったのか当てるゲームを思い付いたらしい。
亜狛「あっあぁって今から!?」
耶狛「行くよ!それじゃマスター面白い体験を
ありがとうね♪」
亜狛「すみませんがまた夕食に!」
そう言い2人は部屋からでた。
黒 「………まったくおっと俺も風呂掃除があった
のを忘れてた!すまねぇ主よ俺も行く!」
黒も大急ぎで部屋から出ていった。そして1人残った理久兎は断罪神書を見て、
理 「ふぅ………だがあの少女の名前って」
そう言うと断罪神書が勝手にページを開く。そして一番最後のページを開くとこう書かれていた。
魔道を学ぶ者にこの言葉を送ります。探求心を持ちなさい。自信を持ちなさい。自分を信じなさい。自由を愛しなさい。魔道はとても広大で底が見えない永遠の探検なのだから。
作成者 ルシファー
と、書かれていた。しかしここのページにこんな事は書いて無かった筈だ。
理 「……ルシファー…怠惰と同じ七つの大罪の
魔王じゃねぇか………!?」
と、理久兎は驚くがもうこの場には誰もいなくこの呟きは虚空へと消えたのだった。
怠惰「読者様新年明けましておめでとうござい
ます」
千 「おめでとうじゃ♪」
怠惰「こんなしがない小説ですが来年もよろしく
お願い致します」
千 「うむ♪」
怠惰「そしてまた明日からはあっちを投稿し出し
ますのでよろしくお願いいたします」
千 「よろしくの読者様♪おっとそろそろ時間
じゃな怠惰よ」
怠惰「そうだね一応、消えた話はちょくちょくと
投稿しますのでお願い致しますでは今回も
ありがとうございました」
千 「読者様今年もよろしくの♪」
怠惰「それではまた次の投稿まで♪」
千 「さらばじゃ♪」