理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、もうじきテストが近づいてる怠惰のクソ悪魔です。これが終われば自由だ………おっと失礼。それでは本編へどうぞ。


第299話 魔界生体録

今は昼時ぐらいだろうか。地底の暗さより少し明るい魔界の森の中を理久兎達4人はのらりくらりと歩いていた。

 

理 「何か魔法の森みたいな所だなぁ」

 

耶狛「本当にさっきとうって変わった景色だね」

 

黒 「魔界の中心都市パンデモニウムからだいぶ

   離れてるからな」

 

見ていると自生しているキノコだとか植物だとかが魔法の森のキノコや植物に似ていた。

 

亜狛「それってつまり田舎って事ですよね?」

 

黒 「まぁそうなるな」

 

理 「なぁ黒、お前さ魔界の生物には詳しい?」

 

一応は魔界生まれ魔界育ちの黒に聞いてみると、

 

黒 「う~んといっともそこそこだぞ?」

 

耶狛「ならこれは?」

 

雑草みたいな植物を指差してくる。これを見ると黒は青い顔をしたが自分も青い顔をした。

 

黒 「耶狛それは絶対に引っ張るなよ!それは

   マンドラゴラだ!」

 

理 「俺も言うそれは止めろ本当に止めろ」

 

何故そう言うのか。それは耶狛が指差した植物は色々な薬などにも使われるマンドラゴラだからだ。マンドラゴラは下手に引っ張って抜くと大きく悲鳴をあげる。その悲鳴は鼓膜を突き破り脳震盪を引き起こし更には叫びのショックのあまり心臓停止もありえるからだ。

 

亜狛「何かマスター詳しいですね?」

 

理 「昔に永琳が栽培してたのを引っこ抜いたら

   もうご想像通りだ」

 

因みに本当に引っ張った結果、悲しみの向こうへが聞こえた。ついでに気絶していたのか目が覚めると永琳にこっぴどく怒られたのは言うまでもない。

 

耶狛「てことはこれって外の世界からの外来種に

   なるの?」

 

黒 「あぁそうなるなだがしかし魔界で自生して

   独自の生体を持ったから外来種とも言うが

   魔界固有種とも言う議論が相次いでいるら

   しい因みに魔界の危険度は確かざっと最下

   位のFランクだったな」

 

亜狛「ランク?」

 

黒 「魔界の生物にはランクってのがある俗に言

   う危険度みたいなもんだなマンドラゴラは

   引っこ抜かない限りは襲ってこないからラ

   ンクはFつまり魔界の中では弱い部類だな」

 

それは頷ける。本当に何にもしなければおそってはこないのだから。すると茂みが揺れる。

 

理 「何だ?」

 

と、一応は警戒していると、

 

生物「みょ~ん」

 

耶狛「あっ兎だ♪」

 

何と兎が茂みから出てきた。ただその兎、自分達の住む兎とは異なり丁度おでこの中心に5ミリ程の小さな角がニョキと生えていた。

 

黒 「ほうアルミラージの子供か」

 

耶狛「アルミラージ?」

 

黒 「あぁその外見はとても愛くるしくて上級

   魔族や中級魔族からはよくペットとして

   飼われるな」

 

亜狛「そうなんですか………」

 

黒の上級魔族という言葉に疑問を思った。何故に上級魔族がつくのか、

 

理 「因みに何で上級魔族、中級魔族なんだ?」

 

黒 「あぁそれは……」

 

黒が言いかけると更に茂みが激しく動き今度は約二メートルぐらいの大きな一角を持った兎が出てくるとアルミラージの子供はトコトコと去っていった。

 

理 「あれは大人か?」

 

黒 「あれが大人だそれで何で上級、中級かと

   いうと」

 

と、黒が言ったその瞬間だった。

 

グジュッ!!

 

耶狛「がはっ!!」

 

耶狛の胸を大人のアルミラージの角が突き刺さり貫通した。

 

黒 「彼奴ら大人になっていくと凶暴でな低級

   魔族だとアルミラージに殺される恐れが

   あるからというのが理由だ」

 

理 「へぇ………」

 

亜狛「って耶狛!!?」

 

耶狛が突き刺されてるのを見ながら黒のそんな解説を聞いていると亜狛が叫んだ。だが心配することはない。何故なら、

 

耶狛「もう痛いな………」

 

そう言うとアルミラージの角からずりずりとそして血を吹き出しながら体を抜け出すと耶狛はアルミラージに近づく。アルミラージに限ってはビクビクと震えていた。

 

耶狛「メッだよ!!」

 

ドゴンッ!!

 

そう言うと耶狛はアルミラージにげんこつした。結果、アルミラージは地面にめり込み埋もれてしまった。なお突き刺されてた心臓付近は再生した。

 

亜狛「大丈夫か耶狛!?」

 

耶狛「うん平気だよ♪それにしても魔界の子達は

   やんちゃだね♪」

 

黒 「アルミラージの危険度はだいたいDクラス

   だったような気がするなぁ」

 

理 「へぇ……」

 

それに向かってげんこつした耶狛は上級~中級魔族レベルというのはよく分かった。といっても不老不死という体質の暴力だが。

 

亜狛「大丈夫そうだな」

 

耶狛「うん♪ただ服が破れちゃった……」

 

理 「仕方ないなぁ貸してみな」

 

そう言われた耶狛は巫女服を脱ぐと渡してくる。因にだが、しっかりと耶狛はインナーを着ているし耶狛専用のドロワーズも履いているため決して裸ではないためエロくはない。

 

理 「え~と当て布でそれから糸でっと……」

 

断罪神書から携帯用裁縫道具を取り出すとそこから針、白い布と白い糸で隠し縫いしながら縫い合わせていく。

 

黒 「なぁ主ってこういう所に限っては女子力

   あるよなぁ……」

 

亜狛「まぁ確かに………」

 

耶狛「裁縫習おうかなぁ………」

 

そんな事をいってる間にも服を応急だが直して耶狛へと渡す。

 

耶狛「ありがとうマスター♪」

 

そうして耶狛は貰った服を着る。一応は破れた箇所を見てみるとそんなには目立ってはいない。

 

理 「さてとそろそろ遊びも終わりにして

   探しますかね」

 

耶狛「おぉ~♪」

 

亜狛「法界でしたよね?」

 

黒 「あぁ合ってるぞこっちだ………」

 

そうしてガイドの下、理久兎達は法界の方角へと向かうのだった。

 

 




千 「怠惰よアルミラージって確か………」

怠惰「うん神魔対戦時代の生物だね♪」

千 「まっまさか魔界で野生化やらしていて
   はたまた愛玩動物として認知されてい
   るとはのぉ」

怠惰「懐かしいなぁ昔に色々なゲノムをいじ
   ったのは良い思い出♪」

千 「ん?まさか……魔獣を作成したアホは……」

怠惰「はいそうです私が実験で色々な合成獣やら
   作ってました…もう皆野生化してるけどね」

千 「おぬしか!?怪物を作っておったのは!」

怠惰「だけど言わせて!作ったのは数十種類
   だけだと!」

千 「それでも最悪じゃ!」

怠惰「まぁどうせほぼ絶滅してるものばかり……
   うんそうだよね♪」

千 「おっ恐ろしい奴じゃ………おっとそろそろ
   時間じゃなそれでは読者様今回もありが
   とうの!」

怠惰「また次回もよろしくね♪」

千 「それでは読者様!」

怠惰「サラダバー♪」

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