第24話 世界創造…俺は専門外だ……
ここは何もなくただの原っぱだ。動物はいないしましてや植物も雑草しか生えていない本当に何もない原っぱなのだが、
ガサ!ガサ!
いや何かいる。土の中から何か、
バサン!
理 「ふ~死ぬかと思った!」(;・∀・)
と、言うが理久兎は死んでいたが蘇った。そう前回、理久兎は原子爆弾をもろにくらっても体は完全消滅したにも関わらず普通に復活しているのだ。マジな話で化け物を通り越している。
理 「やれやれ服に土埃とかがついてるし……」
バサバサバサ パンパン
そして埃を払いながら思ったことを口にした。
理 「永琳達は、無事に月に行くことが出来たの
かな?まぁ~またそのうち会えるだろう…」
理久兎はそう言いつつ歩きだした。そう何もない道なき道をただ歩きだしたのだった。
理 「さて昔みたいにレッツサバイバル&レッツ
修行♪」
そう呟き修行するメニューを考える。理由は新たな力である妖力の修行と新たに目覚めた『災厄を操る程度の能力』これらの修行をして霊力みたいに使いこなすためである。そしてそんなことをしている間に何時の間にか1000年近く生きていた。
理 「よし♪まだまだ何とかかな」
とりあえずはこの1000年で妖力は、コントロールできるようになり2つ目の能力は、まだ修行中だが段々と制御は出来るようになってきていた。そして1つ目の能力『理を司り扱う程度の能力』で昔に創った
(自分の『霊力』を自身の最大値の100万分の1しか扱えない)というルールを改善して(『霊力』『妖力』を自身の最大値の1000万分の1しか扱えない)というルールに改善した。因みにそのルールを作るために失った犠牲は自分の髪の毛数本だ。そして自分は霊力と妖力この2つの力は切り替えることが出来るみたいだ。例えば霊力を使いたい時は霊力にすれば良いしその逆に妖力を使いたい場合もそうだ。更に、この2つの力を同時に使うことも出来るみたいだ。だが自分の場合、仙術の一部の技は霊力オンリーでしか使えない事が分かったが。そして今自分はあることで悩んでいた。
? 「私神様になりたいんです!そして世界創造
して下さい!」
理 「はっ」(; ̄Д ̄)?
と、少女に言われた。本当に思う何故こうなったと。それはほんの数分前に戻る。ここは広大の自然に囲まれ、森あり川ありの自然豊かな場所だ。そして勢いよく流れる滝もある。
ドバーーーー!!
理 「…………」
この時、自分は今滝行している所だった。理由は霊力と妖力の制御をよりよくするためにそして質をあげるためにだ。
理 「ふぅ~ここまでにするか……」
そう言い岸に上がって濡れた体を拭いた。
理 「とりあえず飯を食うかでも食材ないしな……
しょうがないひと狩いくか!」
そう言って狩りに出掛けようとした時、
ツンツン
と、誰かが後ろから突っついてきた。
理 「ん?」
その方向に目をやると小さな女の子が俺に向かって一言、
? 「私神様になりたいんです!そして世界創造
してください!」
理 「はっ」(; ̄Д ̄)?
ここまでが回想だ。とりあえず理久兎は目の前の少女の名前を聞くことにした。
理 「ん~まず君の名前は?」
? 「私?私は神綺てっいうの!」
少女は物凄いぐらいにドヤ顔で名乗った。
理 「ご丁寧にどうも俺は……」
神綺「知ってるよ♪」
理 「はっ!?」
神綺「深常理久兎乃大能神でしょ!」
理 「お前!何で俺の名前!」
自分の神名を言ってきた。これにはもう驚くことしか出来ない。
神綺「私に不可能などないのだ~♪」
理 「あっそなら他あたれ……」
神綺「え~なんでよ!」
何でかそんなもん簡単だ。それは、
理 「俺は、世界創造とかは専門外だ俺の専門は
ルール作りだ!」
そう自分の得意分野はあくまでと秩序を創るだとか壊すだとかだ。それ以外の創造はからきしでダメだ。
神綺「お願いしますせめて手伝ってよ!」(ノД`)
ここまでくると正直こう思ってしまった。こいつ面倒くさいと。もうここまでしつこいと仕方なく、
理 「ならせめてそれなりの対価があればな…」
対価と聞くと神綺は満面の笑顔で、
神綺「なら私が魔法を教えてあげる!」
と、言ってきた。というか魔法とはなんだ。
理 「魔法?なにそれ?」
神綺「魔法と言うのはね『魔力』ていう力を使っ
て使うのこんな風にね音楽」
神綺の手から紫色の光が溢れ出す。『霊力』や『妖力』とはまた違った美しさを持っていた。今現在、自分がもっとも欲するのは知識だ。これなら対価に充分見合う。
理 「ほう……なら対価はそれでいい詳しく
御教授頼むよ……」
神綺「いいわよ!」
そう言って神綺は理久兎に魔法のことや『魔力』のことにつして教えていったのだった。
少女 神様に説明中……
神綺「てな訳よ。わかった?」
数時間におよんだが神綺の説明は終わった。大体の事は分かった。
理 「成る程こういう感じかな?」
理久兎が手をかざすとその手から淡い紫色の光がでてきたまだ神綺に比べるとまだ少し弱々しいがでもそれは『魔力』だ……
神綺「凄い!少し教えただけで!」
理 「御教授ありがとうな……さてと次は君の番
だなとりあえずどうするか……」
本当にこれは悩む自分自身、世界を創造するというのは、はっきり言うと難しいのが現状だ。月だとかを創造する前にも何度もミスって星になってもいるからだ。
神綺「もう場所は決めてあるの!」
理 「そうかならその場所まで案内してくれ」
神綺「うん!ならついてきてよね!」
理 「わかったよ……」
理久兎は神綺についていくのだった。
神様 少女移動中……
神綺の案内で洞窟に辿り着いた目の前の大きな裂け目が無ければ何もないただの洞窟なのだが、
神綺「この裂け目の中につくるのよ♪」
理 「入ったのか?」
神綺「うん!理久兎さんも早く行こう!」
理 「ヘイヘイ……」
そして理久兎と神綺はその裂け目に入っていった。その裂け目の中は何もなくただ広いだけ本当に言葉で表すなら(無)この言葉がしっくりくるだろう。ただ分かることは時間や空間などがねじれていることぐらいだ。
神綺「さてと理久兎さんおねがいしますね!」
理 「分かった…だがせめて協力はしてれよ……」
神綺「勿論よ♪」
そうして世界創造が始まりこの裂け目の中で数日後、
理 「とりあえず出来たな……」
神綺「何とかね……」
とりあえず創ったのは基盤である大地や水だ。創造関係については本来俺は、専門外なんだが何とか作れた。2つ目の能力は本当に便利だった。どう便利かと言うとまず2つ目の能力で溶岩を噴火させてそこに大雨を降らせば大地の基盤と湖や川の出来上がりって訳だ。そしてその最中に神綺が魔力を注いでいけば魔力が溢れる場所にもなるというわけだ。後は種などを持ってくればもうそれで世界の完成だ。
理 「後は神綺ちゃんがどうするかによって
変わると思うよ……」
神綺「ありがとう理久兎!」
理 「いいよじゃ~俺は帰るよ……」
神綺「うん…あっそうそうこの本をあげる♪」
そう言って神綺は1冊の本を差し出した。その本の表紙には髑髏が鎖を咥えていた。
理 「何これ?」
受け取りまじまじとその本を眺めると、
神綺「それは魔道書よ♪」
と、神綺は言った。
理 「何に使うんだ?」
神綺「それに貴方が考えた魔法などを書いておく
と少し速くその魔法を展開できるようにな
るの♪」
理 「ありがとうなわざわざ。ところで、
この魔道書の名前はなんかあるの?」
神 「え~と確か、断罪神書て書かれていた
気がするわね……後その魔道書特殊な力が
あってね、物を持ち運ぶ時にすごい
便利なの!!たとえばこの石を……」
神綺がそこいらにある石を拾いそれをその魔道書のページに突っ込んだそしたら、なんと石が手から消えてその石がページの中に記載されているのだ。
理 「どういう原理だ……」
神綺「分かんない……それで取り出したい時はこの
ページの中に手を突っ込めばほらね!」
なんと神綺の手にはその石が握られていてそのページは真っ白に戻っていた。
神綺「で、更にねこの本は大きさも変えられて
こんな風に手帳みたいな大きさにもなる
から持ち運び楽々だよ♪」
そう言うと本当に小さく手帳サイズまで縮小した。本当に便利すぎる魔道書だ。
理 「良いのか?そんなお宝まで……」
神綺「良いの♪正直、貴方がいなかったらこの
世界は作れなかったしね♪後その魔道書
を使うなら契約しないと使えないわよ契
約の仕方はページの1ページ目に貴方の
血液をつければ契約成立だよ♪元の持ち
主は私だけどもう契約は切ったから問題
ないよ♪」
理 「本当にありがとうな……」
神綺「どういたしまして♪」
理 「ははっ♪ありがとうなじゃっまたな♪」
神綺「またね理久兎さん何時か遊びに来てね!」
理 「あぁ何時か行くよ♪」
そして理久兎はこの世界を後にするのだった。後に神綺はこの世界を魔道を使う者達が集う場所として『魔界』と名付け魔界の神と言われる。そしてまたこれから先に色々と事件が起こるがそれはまた別のお話しだ。そして現世へと理久兎は帰ると、
理 「ふぅしかし良いもの貰ったな……まず
契約するか……」
そう言うと理久兎は、自分の指先を歯で切ってそこから滲み出る血液を断罪神書の1ページ目に血印した。すると、
ピカーーン!!
突然断罪神書が光だした。
理 「眩しいな!!」
そして数秒後に光が消えてそのページを見ると契約者:深常理久兎乃大能神と書かれていた。
理 「契約者:深常理久兎乃大能神…これで契約は
成立かな?とりあえずはこの本と新しく身
に付いた魔力を使って修行をしてみるか…」
その決心をしてまた理久兎は、歩き出す。何もない道なき道をただ真っ直ぐと。