理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第303話 新たな陰謀

木樹の王を倒し淡い光が照らす魔界の空を見る。すると、

 

理 「うっ!」

 

空を見た瞬間、強烈な漆黒の光で目を瞑る。

 

亜狛「まぶしっ!」

 

耶狛「何でこう魔がつくものってこう眩しいの!」

 

言われてみるとこれまで魔がつくものと言うと皆眩しいものばかりだ。断罪神書で()法を学ぼうとした時も怠惰の雷()法の時も、ルシファーの光()法の時も全てがそうだ。何故こうも眩しいのやら。そして光が消える。

 

理 「黒の奴は何したんだよ………お前ら行くぞ」

 

亜狛「あっはい」

 

耶狛「うん行こう行こう♪」

 

3人は空へと飛んで様子を見てみると、

 

理 「キマイラか」

 

何と数匹のキマイラが此方へと飛んできた。断罪神書から黒椿を抜刀しようかと手にかけようとすると、

 

亜狛「待ってくださいあのキマイラ達にはもう戦意

   はないですよマスター」

 

耶狛「うん目が潤んでて何か怖いものを見たような

   目をしてるもん」

 

そう言われ黒椿を抜刀せず抑えるとキマイラ達は自分達の事は知らんと言わんばかりに通りすぎていき後ろへと飛んでいった。

 

理 「一体何にビビったんだよ……」

 

前をよく凝らしてみるとそこには1匹の巨大な黒竜が威風堂々と言わんばかりに飛んでいた。そしてその黒竜の前には先程まで無数にいた筈のキマイラ達がいたがその数は僅か10分の1に満たない程の数となっていた。

 

理 「黒の奴、手加減ないなぁ」

 

亜狛「あれだけの数を…」

 

耶狛「黒君あいかわず強いよね」

 

理 「お前らまだ戦いは終わってないからな」

 

まだ残っているキマイラはいる。それにそのキマイラ達は先程のキマイラとは違い戦う気でいるキマイラだ。

 

理 「亜狛は右方向を耶狛は左方向にいるキマイラ

   を潰せ俺は真ん中を潰す」

 

亜狛「分かりました♪」

 

耶狛「オッケー♪」

 

そうして亜狛は右へ耶狛は左へと向かう。そして理久兎は真ん中を真っ直ぐ向かいそして、

 

ザシュ!

 

背後からキマイラを黒椿で斬る。斬られたキマイラは地へと落ちていった。そして目の前にいる黒竜もとい黒に、

 

理 「黒そこまで♪」

 

と、言うと黒は少し驚いているのか目を少し瞬きさせて、

 

黒 「主よ………」

 

理 「悪い遅れちまった♪」

 

謝罪の意味を込めて謝る。すると、

 

キマ「ぐるルルルル!!」

 

周りのキマイラ達はうなり声をあげながら自分を睨んでくる。

 

理 「あぁそうそうキマイラ達よ先に行っておく

   ゲームオーバーだ」

 

その言葉を言ったその瞬間。

 

グジュ!ザシュ!

 

と、音が聞こえだす。その音が聞こえると共にキマイラが1匹また1匹と落ちていく。それは次第に増えていく。そして最後の2匹になると、

 

亜狛「さらば!」

 

ザシュ!

 

耶狛「バイバイ♪」

 

グジュ!

 

と、亜狛は腰に指す忍者刀でキマイラの獅子の首を切り落とす。錫杖を使ってキマイラの獅子の首に突き立ててキマイラを倒す。勿論2体のキマイラは地へとまっ逆さまに落ちていった。

 

黒 「お前ら………」

 

亜狛「すみません黒さん」

 

耶狛「ごめんね黒君寂しかった?」

 

黒 「そんな訳ないだろ」

 

そういうと黒は竜の姿から何時もの執事服でつり目に眼鏡をかけた人の形へと戻る。

 

理 「無事なら何より♪」

 

黒 「ふん………ありがとうな」

 

亜狛「所で黒さん皆さんは無事なんですか?」

 

船に乗船していたメンバーについて亜狛が聞くと、

 

黒 「あぁ…全員無事だ……」

 

耶狛「黒君、何か思うことあるの?」

 

黒 「ん?あぁ…まぁな……実は乗組員に凄く特徴的

   な女がいてな何でか見ていると懐かしいとい

   うか何というか………すまん言葉に出来るよう

   で出来ねぇや」

 

頭を掻きながら黒は困る。

 

理 「う~んそんな難しく考える事はないさそれに

   何時か会えるかもしれないんだからその時に

   その女性の名前を聞いて考えてみても良いん

   じゃないか?気になるならだけどね♪」

 

黒 「……そう…だな♪」

 

理 「そうそれで良いあせる必要はないんだ♪」

 

と、理久兎は言っている隣では、

 

耶狛「ねぇこれ絶対に黒君………」

 

亜狛「耶狛いくらそれが分かっても俺らが言うもの

   じゃないよそう言うのは黒さん自身が気がつ

   かないといけないものなんだから」

 

2人は呟くが理久兎と話している黒には聞こえることはなかった。そして理久兎は背中を伸ばしながら、

 

理 「うぅ~ん……はぁ…さてと黒、お前の記憶の手

   がかり探そうか♪ついでに法界まで近いんだ

   し♪」

 

黒 「………そうだな」

 

亜狛「それじゃ速く行きましょうか♪」

 

耶狛「だね♪」

 

そうして4人は法界へと向かうのだった。

 

神様 神使移動中………

 

4人は法界と呼ばれる場所へと来る。その場所の特徴としては辺り一面にルビン壺のような紋様が大地や木々にある事。それは1種の芸術作品のような世界だ。

 

理 「ここが法界か………」

 

黒 「あぁそうだ………」

 

耶狛「私達の世界だとあまり見れない光景だよね

   お兄ちゃん♪」

 

亜狛「そうだな………とても幻想的な世界だね」

 

そんな事を言っていると、

 

黒 「あれは………」

 

黒は何かに気がついたのか下へと降りていった。自分もようやく気がついた。近くに何か大きなドームがあったのだ。

 

理 「あっ黒」

 

亜狛「えっ待ってくださいよ!」

 

耶狛「待って~!」

 

3人も黒に続いて降りていく。そして4人は大地に降りると近くにドームの入り口があることに気がつく。

 

理 「あれって………」

 

黒 「…………………」

 

黒は黙ってその洞窟へと入っていく。

 

耶狛「もう黒君ってば」

 

亜狛「行ってみましょうマスター」

 

理 「………あぁ」

 

自分達3人はドームへと入るとあることに気がつく。それは真っ白な世界なのだ。

 

理 「真っ白な世界だなぁ」

 

と、呟くと黒は両膝をついて、

 

黒 「…………ここはあの世界だ」

 

理 「何だよあの世界って」

 

黒 「‥‥‥夢で会った名も顔も分からぬ女性その女

   性がいた世界はこんな世界だったんだよ」

 

どうやら夢の世界と同じ世界のようだ。だが封印されていたということから推測するに封印は解けて今はもぬけの殻といった感じだろう。

 

亜狛「黒さんそんな気を落とさないでくださいよ」

 

耶狛「そうだよ黒君♪」

 

2人は黒の肩をポンと叩き励ます。黒は立ち上がると、

 

黒 「そう…だな……多分封印が解けて皆と仲良く

   しているんだろうな」

 

と、黒は呟くが理久兎はふと気になる事があった。それは先程船で気なる女性がいたと言ったこと。それがここに封印されていた女性なのだと。それなら蓮達がいたため幻想郷に住むこととなるのは明白だ。

 

理 「なぁ黒それから亜狛に耶狛‥‥俺はお前達に問

   おう黒はその女性に亜狛や耶狛はそうだな‥‥

   百鬼夜行にいた皆に会いたいか?」

 

聞いてみると3人は暫く考えると、

 

黒 「俺は会いたい………こんな曖昧な気持ちや記憶

   そんなんは嫌だ」

 

亜狛「私も皆に会いたいですね」

 

耶狛「うん紫ちゃんやルーミアちゃんそれに皆に会

   いたい」

 

3人のその言葉を聞き自分は決心した。

 

理 「ならお前らにこの場で話す」

 

そうして理久兎は亜狛、耶狛、黒に伝えたいことを伝えるのだった。




怠惰「はいすみません後書きの編集を忘れて
   投稿してしまいました」

千 「ボタンミスか?」

怠惰「うんまんまそれ………」

千 「こやつは…………」

怠惰「まじでサーセン………とりあえずは
   今回はここまで」

千 「また次回もよろしくの」

怠惰「それでは読者様!」

千 「さらばじゃ!」

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