理久兎達が作業を初めて約数時間が経過していた。
理 「ふぅ………」
亜狛「マスターこれが黒さんの特設ステージです
よね?」
理 「あぁそうだよ」
耶狛「おぉ~見た感じ壁とその上の椅子とか祭壇
しかないね?」
理久兎達がいるのは黒専用の特設ステージだ。そのステージのコンセプトは決闘つまり闘技場だ。
亜狛「ですがマスター黒さんの能力は『影を操る
程度の能力』ですよね?」
耶狛「それだと光とかないし不利じゃない?」
だが遮蔽物はそうだが特に光がなければ影などは作れない。そのため黒にはデメリットだがそれは問題ない。
理 「まぁ見てみなよ」
腕を徐々に徐々にと掲げていく。すると闘技場のギャラリー席から光が漏れ出してくる。それは徐々に徐々にと昇っていき闘技場の丁度真上に到達した。
理 「この光こそがこの世界の太陽さそれに
ここは最もこの太陽に近いが故に影は
必ずできるのさ♪」
亜狛「また大胆な物を作りましたね」
耶狛「う~んでもそんなに眩しくないね何て
言うか優しい光?」
理 「まぁそんな感じで作ったからな♪さてと
とりあえずはこれで準備は良いだろう後
は黒が上手く舞台の役者達を連れてきて
くれればもう始められるしね♪」
と、背伸びして言うと亜狛は何を思ったのか、
亜狛「所でマスター聞きたいのですがゲスト達
をどうやってここに連れてくるのかが分
からないのですが?」
耶狛「言われてみると確かに………」
理 「………あっそういえば肝心な事を忘れてた
なぁ………地上に適当に入り口を作って後
は博麗の勘だとかで上手く行けるように
願うしかないな」
亜狛「また曖昧な………」
そう言われても仕方ない。そこは全然考えていなかったのだから。
耶狛「なら私はその場所に行き着くに百円ね
お兄ちゃん♪」
亜狛「えっ………ならたどり着かないに百円」
ついには賭けをしだした。因みに声には出さないが自分は来るに十万を賭けてもいいと思った。
理 「まぁどちらにせよだから適当に模型で作
って術式であんで元からそこにあった的
な感じにするか………わざとボロくしてな
後はもうお燐ぐらいの知性がある奴がい
れば分かる問題を出せば良いか」
亜狛「まぁそこはお任せします」
耶狛「私もそれで良いかな?」
理 「ならそれで決定だな♪」
と、言った所で時計を見るともう夕方になりつつあった。
理 「おっとそろそろ帰らないとな亜狛それに
耶狛」
亜狛「分かりました♪」
耶狛「うん♪」
そうして亜狛と耶狛は裂け目を作り出すと3人は裂け目へと入り地霊殿の理久兎の書斎へと帰るのだった。帰るとそこには、
理 「あれ黒じゃん終わったの?」
黒 「あぁこっちは終わらせたぞ」
そこにはちょっとしたお使いを頼み出掛けていた筈の黒がいた。どうやらお使いは無事に済ましてくれたようだ。
耶狛「おぉ~あの無理難題のレベルのお使いを
終わらたんだ黒くん」
黒 「あぁ本当にヤバかった下手に刺激すると
後が恐いからな」
理 「まぁおつかれさん………それとお前さんの
専用ステージは作っておいたから明日ぐ
らいに見ておいてくれ」
黒 「あぁ分かった」
と、そんな会話をしていると部屋の扉が開いた。そこからさとりが出てきた。
さと「やっと帰ってきたんですね理久兎さん書
類に検印をお願いします」
理 「あぁ検印ねはいはい…3人は各自の事を
しておいてね」
黒 「分かった」
亜狛「了解しました♪」
耶狛「分かったよ♪」
と、言いさとりの横を通りすぎようとした時、さとりはサードアイで心の声を見逃さなかった。
黒 (上手くいくのやら)
耶狛(楽しみだなぁ♪)
亜狛(おっとさとりさん内緒ですよ?)
等と心で呟きながら出ていった。そしてそれを知らない自分はさとりに近づくと、
理 「さてと種類ちょうだい♪」
さと「えっえぇ」
何故だかさとりはジーと此方を細い目で見てくる。この時に察した。あの3人は心で余計な事を呟いたなと。
理 「あぁ~彼奴ら何か言ったか?」
さと「えっいえ!ただ意味不明な事は言って
いましたが」
理 「まったく彼奴らは」
そう呟きながらさとりから書類をもらうと全ての書類に目を通していく。そして通すと同時に確認したという証となる検印を押していきさとりへと返す。
理 「まぁそんな気にすることはないよただ
単にちょっとした事をやらせてただけ
だからさ♪」
さと「はぁ?」
さとりはまだ疑っているのか此方をジーと見てくる。正直な話だがさとりは勘というか推理力がとても高い。変に誤魔化すと後が怖い。しかし自分的には何とか誤魔化したい。どうするかと考えて、
理 「おいおい…さとりそんなジト目だと可
愛いらしい顔が台無しだぞ?」
さと「へっ!!!?」
自分でも何を言っているのか分からなくなってしまう。だが今の発言は効果的だったのか、
さと (///___///)
さとりは顔を真っ赤にさせてうつむいてしまった。
理 「さっさとり大丈夫か?」
さと「いっいえそっそのあっあぁりがとうご
ざいました!」
そう言いさとりはそそくさと部屋から出ていった。どうやらこれで疑われずには済みそうだが、
理 「おいおいあれはチョロすぎるって……」
心が読めない相手だったのなら恐らくオレオレ詐欺にでも遭遇して引っ掛かりそうで怖い。
理 「まぁ良いか…さてとどういう風に門を
アレンジしようかなぁ………」
呟きながら門をどう作るかと考えるのだった。
怠惰「それでは今回もありがとうございました」
千 「そういえば怠惰よ」
怠惰「何?」
千 「そなた色々な悪魔と知り合いなんじゃろ」
怠惰「まぁそりゃね」
千 「その中で嫌いな奴とかもおるのか?」
怠惰「まぁいるよそりゃね」
千 「例えば?」
怠惰「う~んそう言われても困るけどまぁ1人
だけ本当に嫌いと思っている奴はいるけ
どね」
千 「誰じゃ?」
怠惰「それは言えない」
千 「むぅ…そうじゃ怠惰よこの写真だけ何で
伏せてあるんじゃ?」
怠惰「そこに写ってるのが宿敵だから」
千 「見ても………」
怠惰「止めてくんない?出来れば会いたくない
奴なんだからていうかそいつがそうだか
らさ?」
千 「そこまで怠惰が言うとはなぁ」
怠惰「誰しもそれはある筈だよ先輩だったり後
輩だったり同級生だったりもう数多くあ
ると思うからあんまりそう言うの触れな
い方が身のためだよ」
千 「うむ……仕方ないのぉ」
怠惰「さてとおっとそろそろ時間かてなわけで
今回はここまで!」
千 「また次回もよろしくの!」
怠惰「それでは読者様!」
千 「さらばじゃ!」