正午の時間帯。この時間帯はとても昼寝にもってこいという時間帯だ。
理 「う~んあぁ~いい昼寝場所はないかな?」
今自分は長い長い旅路を歩いてきた。時には自然にふれあい時にはその自然の力を利用して修行したりと長い旅路を歩いている。おかげで今何回死んだかなんてもう覚えてないのが現状だ。だが長い年月の鍛練のおかげでようやく2つ目の能力を制御できるようになったのは大きな進歩だ。そして旅の途中では色々な物も見つけてもいる。金貨やら色々の金属はたまたガラクタみたいなものまで何でもござれよの状態だ。そして今、現在に話を戻す。今日はとても良い天気で昼寝日和の日差しが出ているそこで理久兎は良い昼寝場所を探していた。すると、
理 「おっ!こんなとこにいい木があるじゃない
か♪」
見つけたのは見るからに頑丈な木だった。そしてそれを見た理久兎の決断は早かった。
理 「昼寝場所はここで決まりだな!」
シュッ!
そう言い跳躍をして木に登り昼寝できそうな枝に座ると、
理 「フワァ~zzzzzzzz」
ごつごつがいい感じに背中を刺激する。あまりの気持ち良さに寝てしまったのだった。だが現実はそう上手くはいかないものだ。理久兎が寝て数十分後…
男 「くっ来るなぁ!」
少女「いやー!」
妖怪「グギャーー!!」
人間の男と少女が妖怪に襲われ追いかけられていた。そしてとある木の前に来ると妖怪は少女に向かって襲いかかるが、
男 「危ない!」
少女「きゃ!!」
そう言って男は少女をわざと転ばせ少女の体制を低くさせる。そして妖怪の攻撃は体制が低くなった少女に当たらず妖怪は頭から木にダイレクトアタックをした。
ドスン!!
妖怪「キャイン!!」
だが妖怪は木に頭をもろにぶつけても立ち上がり、
妖怪「グルルル!」
人間の男と少女を睨み付けるどうやら今のでさらに怒らせたようだ。
男 「もうだめなのか……」
少女「そっそんな……」
この時2人の人間はもうダメだと思っただろう。だが救いの神というのは本当に現れるものだ。
バサッ!ガサ!ドスン!!
突然、木の上からこの辺では見たことない服を着た男が落ちてきたのだ。
男 「なっなんだ!?」
少々「へっ!?」
そしてこの光景を見た男と少女は突然のことだったため何が起こったのかが分からなかった。ではここで落ちてきた男について言おう読者様なら分かる通り落ちてきたのは、
理 「痛って~~~!!なんなんだいったい!」
そう理久兎もとい救いの神いやキ
妖怪「グルルル!」
敵意を露にするどうやら理久兎もターゲットにされたみたいだ。だが理久兎はそんなのは関係なしに妖怪に文句を言う。
理 「てめぇか!俺の眠りを妨げた奴は!」
理久兎の文句とはお構いなしに妖怪は理久兎に襲いかかって来る。
妖 「グア!!」
だが妖怪はある間違いをおかしていたのだこの妖怪からしてみれば理久兎自身よりもは弱いと認識していた、だがそれは大きな間違いだ本当に強いのは……
理 「死に去らせこの駄犬妖怪が!!」
ドゴンッ!!
妖怪「キャイン!」
本当に強かったのは理久兎だったと。妖怪は殴られて初めて気づいたのだ。だがもう遅かった。
バサン!
理久兎の怒りの一撃もといグーパンチ(霊力付き)をもろにうけた妖怪は悲鳴をあげて吹っ飛ばされそのまま無様に着地し声をあげることは愚か動くことはもう2度となかった。
理 「あぁ~クソが!永琳の時といい何で何時も
こうなるんだ!せっかくの眠気も覚めちまっ
たよ………ちっ」
理久兎はまだ文句を良い続けていると2人の人間が理久兎に近づいててきて、
男 「危ないところを助けて頂きありがとう
ございました!!」
少女「ありがとうございました!!」
突然、自分に頭を下げてお礼を言ったのだ。それを見た途端何が何だか分からなかった。
理 「はい?」
突然だったためにこれしか言えない。すると人間の男は訳を話始めた。
男 「いえ…私達親子はその妖怪に追いかけられて
いて……それで貴方に助けてもらったという
訳です」
少女 コクコク
それを聞いた理久兎は永琳との出会いを思い出しそして呟いてしまった。
理 「なんか凄いデジャブを感じる……」
そんなデジャブを感じていると、
グウ~~
自身の腹が鳴る。もうかれこれ昼は過ぎている。
理 「そういえば腹が減ったな……」
その呟きを聞くと男性は、
男 「よければ家に来て食事をしませんか?」
男は自身に食事の誘いをしてきたのだ。だが流石に救ったという気持ちもない理久兎はあまり頂くには忍びないと思い、
理 「いやそこまで……」
流石にと思い断ろうとするが、
少女「いいの一緒に食べよう!」
少女も理久兎に食事をしようとしかも裾を引っ張って誘ってくる。これは自分も折れた。
理 「じゃ~お言葉に甘えさせて頂きます」
食事をごちそうしてもらうことにしたのだった。
男 「ではついてきてください」
少女「こっちだよ!」
理 「アハハ…わかりました……」
神様、人間移動中……
男性と少女の案内のもと理久兎はそれなりに大きな国の門の前に来ていた。
男 「ここです……」
少女「ここなの!」
理 「なかなか大きな国じゃないか……」
理久兎が見た光景は中々大きい国だった。だが自分からしてみると古代都市の方が断然的に凄すぎてこの国が小さく見えるししかも原始的に見えた。するとこの国の門番が話しかけてくる。
門番「おや…お帰りなさい……」
男 「ただいま戻りました!」
少女「ただいまなの!」
そう言っていると門番は理久兎の存在に気づき男に理久兎の事について聞いてくる。
門番「そこの人は?」
男 「この人は、私と娘を助けてくれた人です
お腹がすいたとのことで私の家でお礼の
ご馳走をしようかと……」
少女「するの!」
それを聞いた門番は理久兎ももう一度見て、
門番「そうですか……ならお入りください…」
入る許可をくれた。
理 「あんがとさん♪」
男 「ではこちらです」
少女「こっち!こっち!」
理 「本当にデジャブだな………」
呟きつつも男性と少女に着いていく。そうして着いていくと、
男 「ここが私達の家です……」
少女「家なの!」
理 「へぇここが……」
その家は昔ながらの家屋という感じだ。居心地はとても良さそうな家だ。
理 「風情を感じる家ですね♪」
男 「おやそれは嬉しいですね♪」
理久兎とその男とで会話をしていると、
? 「あらこんにちは♪」
1人の女性が近づいてくる、この村人達と比べると市民というよりは何か特別な雰囲気を漂わせている女性だ。そして男と少女その女性に挨拶をする。
男 「こんにちは祝音様!」
少女「こんにちわなの!」
どうやら祝音というらしい。しかも様つけという事は相当な地位の者だろう。そして祝音と言われた女性は理久兎を見て2人に訪ねる。
祝音「そちらの方は?」
男 「こちらの方に娘共々助けて貰ったんですよ♪」
少女「うん!命の恩人!」
それを聞いた祝音は驚き自分に頭を下げてきた。
祝音「そうでしたか!私達の国の民を救って下さり
ありがとうございます申し遅れました私ここ
諏訪子の国の風祝
と、元気よく自己紹介兼挨拶をしてくる。そして自分も自己紹介をしようかとするが、
理 (少しまた名前を変えるか……)
もう理千という名前も少々無理がきている。そのため名前を変えることにした。そして変えた名前は、
理 「俺は、
祝音「よろしくお願いいたします理波さんそして
本当に民を助けてくれてありがとうござい
ました!!」
そしてもう一度頭を下げる。
理 「いやまぁうん偶然なんだけどね……」
理久兎がそう言うと祝音は、
祝音「いえ民を助けてもらったことには変わり
ありませんので♪」
自分の事ではないのにも関わらずこうやってお礼をしてくる祝音を見てとても感心した。
理 「君、立派だね♪」
祝 「えっ!?そっそうですか……?」
理 「うん♪普通は自分以外の事なんてどうでも
良いっていう人間達も少なくないのにそう
やって人のことも心配して言えるのは真似
出来ないしとても立派なことだと俺は思う
よ?」
そう言われた祝音は顔を赤くして、
祝 「そっそうですかね……」(///∇///)
と、恥ずかしそうに呟いた。
祝 「あっ私この先の洩矢神社という所に住んで
います!何かあればお立ち寄り下さい」
自分が住んでいる所を紹介してくる。そしてそれを聞いた少女は、
少女「後ね♪あそこの神社にはね神様が住んでいる
んだよ!」
それを聞いて興味を持った。自分達以外にもまだ神がいたらしい。それは是非とも見てみたいと思った。
理 「そうなのか?なら少し顔を拝みにいっても
構わないかな?」
祝音と男性そして少女に理久兎は聞くすると、
祝音「えぇ勿論!諏訪子様もお喜びになりますよ
理 「あれ?何か言った?」
祝音「えっ!?なっ何も言ってませんよ!?」
どうやら空耳のようだ。すると男性も、
男 「こちらも構いませんよ先に諏訪子様に
挨拶をするのも礼儀ですしね」
と、言った。祝音やこの男性のいう諏訪子というのがここの神なのだろう。そして少女は笑顔で、
少女「うんいってらっしゃい!」
手を振って見送ってくれる。
理 「アハハでは行ってきます♪」
男 「はい行ってらっしゃい」
そして話がまとまると理久兎は祝音に、
理 「え~と案内してもらってもいいか?」
お願いをすると祝音は笑顔で、
祝音「はい良いですよ♪」
と、言い祝音の案内で理久兎は洩矢神社に行くことになったのだった。