皆は自分を見て目を点にして驚愕していた。自分がここにいる事それが幻はたまた偽物と思っているのだろうが自分は正真正銘の本物であり幻ではなく現実だと。
紫 「嘘…嘘よ……もう御師匠様は………でも」
萃香「天狗……これは幻じゃないよね?」
文 「まっ幻ではなさそうですね」
ゲン「まさか総大将はずっと………」
風雅「理久兎殿が生きていた………」
幽香「理久兎…貴方……」
自分が生きているとは誰が予測しただろう。誰が考えていただろう。かつて自分が死ぬ瞬間を目の当たりにすればそんな考えはなくなるのは当たり前だ。
蓮 「推理と憶測はあったけど本当に当たる
なんて」
それでも亜狛と耶狛それに黒が勝手に与えたヒントを元に解き明かしたのだからそれはそれで凄いものだ。
霧雨「私らを助けたのがまさかお前だった
なんて………」
霊夢「………運命って恐ろしいものね」
早苗「天理さんがまさかぬらりひょんだった
とは………」
運命もなにもそれが死という穢れを背負う自分の宿命であり生まれながらにして力を持っていた代償だ。恨んだことはたいしてはないが。だがやはり文献を盗んだのは蓮達みたいだ。
理 「しかし見事な推理だったよやっぱり俺の
所から古き文献を盗んだのは君達だった
か………」
霧雨「ヒュ~ヒュ~ヒュ~」♪~(´ε` )
魔理沙は凄く分かりやすく口笛を吹きながら目をそらしていた。もう少しましな誤魔化し方があるだろう。ある意味で素直だ。
理 「まぁどうでも良いや………」
鈴仙「所で先程に深常理久兎之大能神と言い
ましたがそれって年齢的には……」
理 「あぁ敢えて言おう俺は永琳よりも年上♪
因みにまだ月の民達が月に移り住む前に
永琳の屋敷で居候してたよ♪」
自分はこの世で2番目に生まれたため永琳より年上なのは明らかだ。だがそれだけ言っただけで、
鈴仙「そそそれって新秒理千!?」
自分が超昔に使っていた偽名を言い当てた。差し詰、永琳あたりから聞いたのだろう。すると、
蓮 「つまりあの時に霊夢達を腹痛に陥れた
お酒を作ったのって理久兎さん!?」
酒。腹痛。それが当てはまるとしたら酒ではなくジュース(劇物)は昔に造って永琳にバレて説教されるのが嫌で土器に入れて隠したが恐らく土器の中で発酵してお酒になったのだろう。味は想像したくはないが。しかしあれを飲んだとなるとついつい笑いたくなってしまう。
理 「お前らまさかあれを飲んだのか?ぷっ
馬鹿だなぁ♪」
プッツン!
今の発言で殆どの者が眉間にシワを寄せた。というかシワを寄せた奴が多くこんな人数で飲むとは自分も予測は出来なかった。
レミ「お前か!!」
霧雨「お前のせいでこっちは酷い目にあったん
だぞ!」
咲夜「あれは地獄だったわ」
玲音「おいおい…仕事を増やした張本人はこいつ
かよ」
こうして怒られるのなら蔵に隠さず地面の中に埋めて隠しておけば良かったと思いながら頭を掻く。というか自分が怒られているが元来で盗むのが悪い。
理 「いや~何か悪かったな………というか泥棒
するのが悪いから一概にも俺が悪いとは
言えないけどな♪」
幽 「そっそれを言われると反論できないわね
紫………」
紫 「そうね………」
これには反論ができまい。しっかりとした正論なのだから。だが皆はまだよく分かっていないようなのか首を未だに傾げている者もいるため、
理 「まぁ少し教えてやるよ」
そう言いながら魔法で自分の幻影を5人作り出す。1人は永琳から貰った真っ白のコートを着た自分。もう1人はルーミアによって付けられた左目に傷を持った自分。また1人は外界の外行きの服を着ている自分。そして真っ黒ののコートを着ている自分と先程の変装であるメイドも作る。
霊夢「これって皆あんた!?」
理 「理千も理波も理天も隠者もメイドもそして
この理久兎も全ては1人の男神の事を指す
それが深常理久兎之大能神という男神さ」
パチンッ
自分の説明を軽く済ませ指パッチンをして幻影を消す。
理 「さて………」
これから格好良く台詞を言うとしたその瞬間、
幽香「ふふっ理久兎やっと貴方を倒せるわ!」
何時の間に後ろにまわったのか自分の背後から幽香が傘を構え殴りかかってくるが、
ジャキンッ!
影から黒がハルバードを構えて飛び出し幽香の傘を防いでくれる。影に潜ませておけばいざという時に本当に役に立つ。
霧雨「なっお前は!」
聖 「黒さん!」
アリ「もう立ち上がれるの!?」
黒と戦った3人は黒を見て驚いていた。というか立ち上がれなくなるぐらいまでボコボコにされたようだが黒も本気である筈がない。本気だったら全員瞬殺である。
黒 「よぉ…しかしまさか不意打ちをしてくると
はな」
理 「確かにな……挨拶にしては手荒だな幽香?」
幽香「散々騙しておいてそれを言うかしら?」
それを言われると痛い。結構その事には心をグサグサと痛めているのだから。
理 「う…それを言われると痛いな‥……だけど
幽香…悪いけど今の俺の相手には先約が
いるんでな♪」
黒 「そう言う事だ!」
ガキンッ!
幽香「っ!?」
黒が幽香を弾き飛ばすと同時に自分の真の能力を発動する。
理 「ルールを制定するこの世界で俺が負ける
間に自身が認めぬ者以外の動きを封ずる」
制定するルールを唱え代償となる身代わり木板人形を上空へと投げるとそれは弾け飛ぶ。これによりルールが制定される。そして少し遊んでやろうと思い自分が考えている台詞を言いそうな子もとい霧雨魔理沙に、
理 「次に霧雨魔理沙お前は「うっ動けねぇ!」
と言う!」
霧雨「うっ動けねぇ!………はっ!?」
突然の事で魔理沙は驚いていた。まさか先に言葉を言われるとは思ってみなかったのだろう。そのハッという顔が実に面白い。
文 「えっ今どうやったんですかというか体
が動かないですけど!?」
皆は唸り声をあげながら体を動かそうとするが金縛りにあったみたいにびくとも動いていない。自分が理の神つまり秩序の神である。故に唱えたルールは絶対効力であるがために従わなければならないのだ。つまり、
蓮 「えっ僕は動けますよ?」
霊夢「私も動けるわよ?」
紫 「私もね」
蓮、霊夢、紫の3人だけは動けるようにしてある。
黒 「主の友人やはたまた弟子だったりは活気
がありすぎて元気を越えてるぞ?」
理 「ハハハ♪だけどその元気が良いんじゃ
ないか黒♪」
蓮 「今のは能力………ですか?」
これは能力なのかと聞かれ自分は首を縦に振りニコニコと微笑みながら、
理 「そっ♪教えてやるよこれこそがこれまで
隠し続けた俺の真の能力だよ………」
紫 「御師匠様の能力は確か『災厄を操る程度
の能力』………でしたわよね?」
理 「確かにそれも能力だ………だがそれはここ
地球に来て開花させた能力さ元々から俺
が使える本来の能力は『理を司り扱う程
度の能力』それが本来の能力さ」
自分の真の能力を言うと皆は驚いている。恐らく心の中では「チート能力者」だとか思っているのだろう。安心してほしい。自分もそう思っているから。そのため滅多な事では使わないようにしているのだ。そうしていると幽香は不満な顔で見てきて霊夢や紫は何故、自分達だけ動けるのかという疑問を浮かべているのが顔で分かったためその理由を答える。
理 「そして何故にお前らが動けるのかそれは
まず葛ノ葉 蓮は俺の秘密を暴いたため…
博麗 霊夢はこの幻想郷の巫女として挑む
義務があるためそして八雲 紫は幻想郷の
賢者として……そのために3人は俺に挑む
ための権利があるのさそれが先約と言っ
た理由だ幽香」
幽香「………相変わらずその顔は腹立たしいわね」
そんなの昔から言われ続けているためもう慣れた。だが皮肉にもそれを見続けた紫もそんな性格になってしまったため少し悲しいが今は気にせず蓮達に向かって、
理 「幽香のせいで言いそびれたけどこの異変
最後の締めを執り行う者であり首謀者で
ある自分もとい深常理久兎之大能神が君
達の相手をしよう♪そして紫ちゃん特別
にスキマの制限をなくしてやろう好きに
使うと良い」
そう言いポケットから断罪神書を取り出してページを開き黒椿【影爪】を左手に構えて断罪神書を自分の右隣に浮かせる。ようやく理久兎として戦えると思っていると3人は少し固い感じがした。そのため緊張を和らげるため、
理 「まっ安心しろよ所詮これは遊びだ昔みた
いに血で血を洗う決闘よりも全然楽しめ
る決闘なんだろ?」
霊夢「……えぇそうだったわ…なら楽園の素敵な
巫女として貴方に挑むわ!」
紫 「貴方の背を見てきた者として私も挑ませ
て頂きますわ!」
霊夢はお払い棒と長い針を紫は扇子を構え蓮も刀を抜刀して構えてくる。緊張の糸は少し緩くなったみたいで良かった。すると黒は邪魔になると察したのか少し後ろへと下がってこの戦いの観戦を始めた。そして蓮が自分に向かって、
蓮 「理久兎さんここで決着を着けましょう!」
ここで決着をつけようと謂ってきた。無論はなからそのつもりだ。
理 「ふっ良いだろ来るがいい!貴殿達のその
力を知恵を勇気を全てを持って我に挑め
そして我に勝ってみせろ!それこそが俺
が貴殿達に送る試練と知れ!」
蓮 「行きます!」
そうしてこの異変を解決するために動く異変解決組のメンバーである蓮、霊夢、紫との異変最終決戦が始まるのだった。
怠惰「今回もありがとうございました」
千 「ふむそろそろ始まるのぉ♪」
怠惰「それでまぁ次回はあっちを投稿してから
こっちを投稿しますのでお願いいします」
千 「ふむ…思えば長かったのぉ」
怠惰「ここまで来るまで長い道のりだよねぇ」
千 「怠惰は東方以外に何か書いてみたいと
思える小説はあるのかの?」
怠惰「う~ん……ポケモンそれともオリジナル
って感じかな?」
千 「ほうほう」
怠惰「まぁでも書けないとは思うけどねリアルの
怠惰さんは今年から電車通学で専門に行く
からさ投稿もこれまでと同じようにいける
のかすら分からない状況だし」
千 「それは可愛そうな話じゃなぁ………」
怠惰「それでも完結させなければという意気込み
はあるけどね♪途中で止めるのは好きじゃ
ないからさ」
千 「こんなに続くとは思わんかったじゃろうな
昔だと」
怠惰「だよねぇまさか300話以上いくとは予想
外だったよ………200は越えるとは思って
はいたけどまさか300は予想外すぎたし
あっちも合わせると400は越えたからね」
千 「後悔しておるか?」
怠惰「う~んまぁ楽しいから良いんだけどね」
千 「そうか…おっとそろそろ時間じゃな♪」
怠惰「みたいだねそれじゃ今回はここまで♪」
千 「また明後日もよろしく頼むぞ読者様♪」
怠惰「ではでは読者様」
千 「また次回さらばじゃ!」