理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、残り2日で新学生の生活が始まる怠惰のクソ悪魔です。歩きで行けるのなら歩き登校したいなぁ………失礼。それでは本編へどうぞ。


第二十二章 バザーでのお仕事
第340話 交渉


異変も終幕となって約2週間ぐらいだろうか。そんなとある昼下がりの事だった。自分はさとりのがいる仕事場へと入り書類を受け取りに来たのだが、

 

理 「なぁさとり?」

 

さと「こいしは大丈夫かしら不安だわ………」

 

自分に気がつかないのか独り言を呟く。何故かここ数日の間でこいしが帰ってこない事に心配してかふらふらとしていた。元々さとりは不満やら不安そして悲しみ等は内側に溜め込むタイプで表にはあまり出さないのだがこいしの事になるとだいぶ表に出てしまうみたいだ。

 

理 「お~いさとり?」

 

さと「えっ?あっ理久兎さんいつの間に?」

 

何時もの事だが今回は帰ってこない日が2週間ぐらい続いたためか結構な重症である。

 

理 「本当に大丈夫か!?」

 

さと「えっえぇ大丈夫です………仕事をしていて

   3徹したぐらいなので………♪」

 

前言撤回、結構な重症ではない。もう重症の域を越えていた。しかもこいしの事を忘れようと仕事に没頭しすぎたためか目に隈が出来ていた。

 

理 「さとり頼むから寝ろいや本当に寝て!?

   無理して過労死とかになっても洒落にな

   らないからな!?」

 

と、言うが過去の自分もそうな現状になった事があるためこの怖さが分かるために心配して言うと、

 

さと「ですが…こいしの事が忘れられなくて」

 

理 「こいしなら大丈夫だ!信じてやらないで

   何が妹だ!そうだろさとりだから寝ろ!

   アロマミストも焚いてやるから!たのむ

   本当に寝てくれ!」

 

さと「………分かりましたそうします」

 

そう言いさとりは立ち上がるが、

 

さと「あっ体が………」

 

理 「おっおおい!」

 

倒れそうになったさとりの腕を掴みすぐさま自分へと寄せて、

 

理 「まったく………」

 

これだと部屋へと行けるのかさえ不安なためさとりを姫様だっこで抱える。

 

さと「りっ理久兎さん!?」

 

理 「良いから行くぞ」

 

そうしてさとりを強制連行させさとりの部屋へと連れていきベットに寝かせて、

 

理 「え~とこれこれ」

 

断罪神書からキャンドルタイプのアロマディフューザーを出してさとりの部屋の机に置きリラックスして眠れるようにラベンダーの精油を受け皿に入れるとラベンダーの良い香りがしてくる。

 

理 「後は魔法キャンドルに炎でっと!」

 

錬金術で作った溶けない魔法のキャンドルに炎を灯しこれでディフューザーの設置は完了だ。

 

理 「よし…‥もう少ししたらラベンダーの香り

   が拡がるから心地よい眠りに誘ってくれ

   るよ♪」

 

さと「すみません何から何まで………」

 

理 「良いからほらゆっくりと眠りなさい♪」

 

そう言った瞬間、さとりのまぶたはゆっくりと閉じていきやがて寝息をたて始めた。

 

理 「はぁやれやれ」

 

さとりの部屋から出てゆっくりと静かにドアを閉めて廊下を歩きだすと、

 

耶狛「あっいたいたマスター!」

 

耶狛がドタドタと走って自分の名前を呼びながら走ってきた。

 

理 「耶狛…静かにしてくれやっとさとりを寝かし

   つけたんだから……」

 

耶狛「あっごめん………」

 

理 「それでどうかしたのか?」

 

耶狛「あっうんそのお客様が来てて今お兄ちゃん

   が接待室に案内したんだけど………」

 

どうやら客人が来ているみたいだ。それも自分に用があっての客人みたいだが誰だろうか。

 

理 「分かった行こうか」

 

耶狛「うん!」

 

自分と耶狛は客が待つという接待室へと向かう。そして扉を開くとそこには見知った顔の人物いや神様が2人いた。

 

洩矢「あっ理波が来たよ」

 

八坂「いや違うでしょ理久兎様よ諏訪子」

 

理 「………普通にどれでも良いよ同じ何だから

   それよりも何しに来たんだお前ら?」

 

2人に向かい合うように席に座りそう言った時に扉が開きお盆を持った亜狛がやって来た。

 

亜狛「粗茶ですが………」

 

そう言い亜狛は自分達の目の前にお茶を置いていく。

 

理 「すまんな………」

 

亜狛「いえ」

 

亜狛は耶狛と同様に自分の背後に立つと、

 

理 「さて話を戻そう何しに来たんだ?」

 

この2神が何しに来たのかを聞くと、

 

洩矢「そうだね取引かな♪」

 

理 「取引だぁ?」

 

八坂「えぇそうよ」

 

取引と聞き何の取引をしに来たのだ。この辺で取引する事の出来るものなんてない筈だが…いやあるな。

 

理 「地獄温泉饅頭を地上に普及させるにあた

   って取引か?」

 

八坂「………どうやったら饅頭になるのかしら?」

 

洩矢「まず言うけどご当地名物の取引とかじゃ

   ないよ理久兎?」

 

違うみたいだ。期間限定で地上に「地獄名物」みたいな感じで広告を出せば結構売れそうな気はするがとなると、

 

理 「………さとりやらは渡さんぞ?」

 

洩矢「何でそうなるの!?」

 

八坂「ちょっと惜しいわね………私達が来たのは

   ここのペットで地獄鴉がいるわよね?」

 

聞いた感じだとどうやらお空に用があって来たみたいだ。

 

耶狛「お空ちゃんに何か用なの?」

 

洩矢「まぁ…簡単に言うとねあの子はこの幻想郷

   において色々なエネルギーを作れる子なん

   だよ♪それでそのエネルギーを利用して生

   活を少しでも豊かにしようっていうね♪」

 

理 「つまりエネルギー革命って事か?」

 

八坂「えぇそうなるわ♪」

 

と、聞こえは良い。だがしかしだそれを何処で嗅ぎ付けたのかだ。今のを聞いて大体の予測はついた。

 

理 「………お前らかお空を勝手に改造した神って

   のは?」

 

言葉に軽く殺気と圧をかけて言うと諏訪子と神奈子は少しビクッとしたがすぐに冷静になって、

 

八坂「そうなるわね………」

 

洩矢「えぇと理久兎これには怒ってるよね?」

 

理 「あぁ♪身内の大切なペットを勝手に改造さ

   れたんだそれ相応にはな♪」

 

微笑みながらも殺気を放つ。軍神そして土着神でも秩序の神である自分とはまともには戦いたくはない筈だろう。それにもし戦争となった場合でも此方の方が奥の手ともいえる切り札は何枚も多い。

 

八坂「………どうしたら許してもらえるのかしら?」

 

理 「う~ん謝罪かな主にあの子達にね」

 

自分は亜狛と耶狛の方へと視線を向ける。あの2人はお空やお燐を特に可愛がって育てた親だ。それならばその親に謝るのは当然の事だろう。すると神奈子は頭を下げて、

 

八坂「ごめんなさい勝手に改造なんてしてしま

   って」

 

洩矢「………ごめんなさい」

 

2人は謝罪をすると亜狛と耶狛はお互いに顔を合わせて頷くと、

 

亜狛「最初は困惑はしました…ですが改造された

   本人も満更でもなく喜んでいたので………」

 

耶狛「まぁ格好よかったから許すよ♪」

 

確かに満更でもなく滅茶苦茶喜んでいたのは事実だ。だが本人達が許したのならそれで良いだろう。

 

理 「だとさ………でお前らのその案件だが今日

   はちょっと都合が悪いんだよなぁ」

 

八坂「どういう事?」

 

理 「俺は別にやってくれても全然構わないが問

   題はさとり何だよなぁここ地底の管理者は

   俺以外にも3人いて1人はどうとでもなる

   けどさとりが可決してくれないとこの案件

   を通すわけにはいかないんだよ」

 

洩矢「ならその覚妖怪を連れてくれば?」

 

理 「そういう訳にもいかなくてタイミングが

   悪い事に体調が良くなかったから今さっ

   き寝かしつけまってな」

 

洩矢「あ~う~………何時なら大丈夫?」

 

何時ならと言われて考えると都合が良い日といったら明後日ならさとりも都合が良いだろう。眠気もしっかり解消されているだろうし。

 

理 「明後日なら大丈夫だと思うけどな♪」

 

八坂「分かりましたそれなら明後日にまた

   来ます」

 

理 「分かった…亜狛それに耶狛お客様達がお

   帰りだお送りしってやってくれ」

 

2人の名前を呼ぶと2人は何も言わずに裂け目を作り出す。その裂け目の先の風景は守矢神社だ。

 

亜狛「どうぞ」

 

耶狛「守矢神社まで直行だよ♪」

 

八坂「すまないね………」

 

洩矢「それじゃ理久兎また明後日ね♪」

 

そうして神奈子と諏訪子は裂け目を通っていくと裂け目は閉じられ消えてなくなる。

 

理 「さてと明後日の予定をさとりに伝えないと

   なぁ」

 

亜狛「そうですね」

 

耶狛「さとりちゃん大丈夫かなぁ」

 

そうして今日の交渉は次回の明後日に持ち越しになったのだった。




怠惰「今回もありがとうございました………」

千 「うむ♪所で反省したか?」

怠惰「顔面20連打されればね………お陰様で
   腫れが引かないや………」

千 「じゃがこれはそなたの報いじゃぞ?」

怠惰「そうだけどマジで痛い」

千 「こう薬とかで………」

怠惰「塗った………」

千 「すっ少しやり過ぎたの………それで来週の
   1週間は休みじゃよな?」

怠惰「えぇ読者様には申し訳ありませんが再来週
   の月曜日までお休みですそれでこの後の様
   子を伺う感じですね」

千 「良い結果が来ることを願うばかりじゃ」

怠惰「すみませんがご了承を下さいそれでは
   今回はここまでです」

千 「また次回もよろしくの♪」

怠惰「では読者様」

千 「さらばじゃ!」
   

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