午前からお昼へと変わろうとする時間帯の現在ここ地霊殿それもその厨房では、
文 「では理久兎さん取材をお願いしますね」
はた「私の取材もね!」
理 「はいはい」
これから文とはたてによる取材が行われようとしていた。とりあえずは調理器具を出していると、
文 「ではまず理久兎さんいつ頃に現世に蘇っ
たんですか?」
理 「そうだなぁかれこれもう1000年前?」
文 「もう結構前ですね?」
理 「だな」
過去の蘇った直後の事を思い出しつつ中華鍋に油を引きそして豚のひき肉を出すと素早く焦げないように炒めていく。
はた「理久兎さん何を作っているんですか?」
理 「今回はお客様もいるから麻婆豆腐を作る
よ♪」
はた「中華料理って奴ね」
はたてが楽しそうにメモを書いていくと続いて文からの質問が飛んでくる。
文 「では理久兎さん蘇った直後に何かしたいみ
たいな事は何かおありですか?」
理 「………おふくろを最高神という玉座から引き
ずり下ろそうとしたかな?従者達に止めら
れたけどな♪」
文 「そっそれ反逆ですよね?」
理 「違うな下克上だな♪」
文は驚きながらもメモを書いていく。そうしていると肉から臭みが消えて良い香りが出てくる。すぐに味を整える調味料を出すと、
はた「所で理久兎さんそれって?」
理 「あぁこれは調味料だよ♪麻婆豆腐は辛味を
出すのに必要不可欠でね幻想郷では中々お
目にかける事も少ないから知らないのは無
理ないけどね」
はた「ふむふむ成る程」
理 「ラー油に豆板醤そして山椒に他にも加えて
それからを鶏ガラ………いやお前ら鶏肉とか
卵って無理だったよな?」
文 「えっ?えぇとそうですね………」
はた「あんまり私も………」
鶏ガラって完璧に共食いのような気がしてきた。つまりそれを食べてるお空は………いや気にしないでおこう。とりあえずどうするかを考えて断罪神書から、
理 「かつお出汁と醤油を出して」
かつお出汁を加えて醤油で鶏ガラの代用し味の濃度を調整しつつ加えまた炒める。そして別の鍋に豆腐を入れて茹でると、
文 「では続いての質問ですが………」
理 「おう何だ?」
文 「理久兎さんってマザコンですか?」
理 「はぁ!!?」
何を言っているんだこいつ。自分がマザコンな訳ないだろ。むしろ早く逝けと何度も思ったぐらいだ。
理 「んな訳ねぇだろ!?」
文 「ふむ…結構仲がよろしかったし理久兎さん
がお付き合いしているさとりさんも低身長
だったので重ねているのかと思いましたが
どうやら違ったみたいですね」
言われてみるとロリ体型というのは確かにそうだ。もしかして自分ってロリコンなのかと疑問に思い始めてきた。いやでも平安時代の人間は13~15辺りには籍を入れていた筈だったと思い出したため自分はロリコンではないと思えた。
理 「っと!豆腐が煮えたな」
すぐさま豆腐を掬い上げて炒めたひき肉が等が入っている中華鍋へと更に放り込み煮込んでいく。
はた「う~んピリリと辛い香りが♪よ
理 「まぁ山椒やらを入れたから余計にね」
はた「やっぱり山椒とか香辛料って外の世界でな
いと売ってないよね?」
理 「まぁな…‥…幻想郷には生えてはいないよね
でも生えていない代わり竹の子とかの山菜
やらも多く尚且つ四季折々で生えるから季
節を楽しめるって名目では香辛料より上か
なって俺は思うけどな♪」
はた「確かに♪」
大和は四季の季節の変化が激しい分、取れる山菜や魚等は大分変わってくる。それを考えると大和の料理は季節を感じれる。
文 「では理久兎さん此方もまだまだ質問いき
ますよ♪理久兎さんとさとりさんは付き
合っている訳ですが何時頃からお付き合
いをしていらっしゃるんですか?」
理 「えぇ~と今から1年ぐらい前かな?」
文 「へぇ~まだ付き合って少ないんですねそれ
だと夜の営みも♪」
理 「お前はそれを何処で覚えるんだか………言っ
てて恥ずかしくないのかよ?」
文 「あややややや!結構恥ずかしいですよ!
ですけど恥ずかしがっていたら聞けない
じゃないですか!」
どうだか。だが夜の営みはまだしていない。というかまだする気はない。
理 「やってはいないとだけ言っておくよ」
文 「そっそうですか」
理 「とと!そうしたらと」
今度は紹興酒と豆鼓を入れて更に炒めていき葱と葉にんにくを入れて炒めていきボールに片栗粉を入れ少量の水で溶かしていく。
文 「では理久兎さん最後に」
理 「ん?何だよ?」
文 「理久兎さんは地上には移り住むことはない
って事ですよね?」
考えつつ水溶き片栗粉を中華鍋へと入れ更に火の火力をあげて煮込ませながら現在の本心を呟く。
理 「あぁ遊びに行くとは思うが住む気はないな」
文 「ふむふむそうですか…分かりました取材を
ありがとうございました」
理 「おう」
そうしてラー油をもう1度入れると辛味の良い香りが充満してくる。
文 「おっお腹が空いてきましたね」
はた「丁度お昼よね」
理 「あぁといっても昼飯だから麻婆豆腐にご飯
だけだけどな…ほら出来たぞ♪」
皿に盛り付けて麻婆豆腐(和風)の完成だ。
理 「とりあえずお前らも食ってけ飯の量は?」
文 「あっなら並みで!」
はた「私も並みで!」
理 「あいよ♪」
そうして数分後には皆がぞろぞろと食堂へと集まってくる。
亜狛「マスター今日のお昼は何でしょうか?」
理 「今日は麻婆豆腐だ亜狛に耶狛それに黒
さっさと運んでくれ」
亜狛「分かりました♪」
耶狛「オッケー♪」
黒 「あいよ」
そうして3人が料理を運び自分達も食事につくと、
さと「………理久兎さん味付けを変えましたか?」
耶狛「何時もと違うね?何かこうあっさりしてる」
大体のメンバーはすぐに気がついた。
理 「あぁ鶏ガラが無理みたいだったからかつお
出汁で代用したよ♪」
文 「何かすみません」
はた「でっでも美味しい」
美味しいなら良かった。だが、
お燐「でも鶏ガラが無理って言ったらお空は………」
お空「うにゅ?」
文 「……………」
はた「……………」
文もはたてもお空を見る。お燐、君みたいに勘の良い奴は何時か後悔することになるぞ。
理 「まぁ気にするな気にしたら敗けだ」
さと「…………そうしておきましょう皆さん」
そう言われた皆は黙って食事をするのだった。すると、
文 「そういえば理久兎さんこんな話があるん
ですが♪」
理 「ん?何だよ…………」
文 「実は地上で河童達主催でバザーを開くみた
い何ですが理久兎さんも出店してみません
か♪」
これは面白い事を聞いた。顎を擦りながら、
理 「………面白そうだならやってみるか♪」
文 「そうですかなら河童達には私から伝えて
おきますね♪」
理 「あぁ頼んだよ♪」
そうして唐突だがバザーへの出店も決まったのだった。
怠惰「ではでは今回もありがとうございました」
千 「うむ♪して怠惰よ提案なのじゃが」
怠惰「どったの?」
千 「そのバザーとやらに行かぬか?」
怠惰「えぇ!?」
千 「そんなに驚くか!?」
怠惰「いやいやインドア派にはキツイよ」
千 「行大丈夫じゃ!そなたの方向音痴は知って
おる!ワシがしっかりと案内をするから問
題ないぞ♪」
怠惰「いや天子ちゃん達と行ってきなよ動くのは
パス………」
千 「行かぬと言うのならゲームは叩き壊す」
怠惰「ちっ………仕方ないなぁ」
千 「舌打ちは聞かないでおいた事にしてやろう
良しそれじゃそろそろ時間じゃから今回は
ここまでじゃ♪」
怠惰「また次回もよろしくね♪」
千 「それでは読者様!」
怠惰「バイバイ♪」