バザーへと到着しはたては一度、天狗の里へと帰り自分達ははたてが作成してくれたメニューをテーブルに1つずつ並べていた。
理 「そしたら掃除するよ」
黒 「任せろ」
そして掃除を開始してから数十分が経過するとその時、
放送「これよりバザーを開始します」
と、バザーが開始されるアナウンサが流れる。どうやら始まったみたいだ。
理 「さっさと終わらすぞ!」
全員「おぉ!!」
号令をかけて士気をあげる。そしてそのお陰か約5分後には掃除が完了した。
理 「良し準備はいいな!」
亜狛「大丈夫です!」
耶狛「ばっちこい!」
黒 「問題ない」
お燐「はっ恥ずかしいけどやるよ」
全員大丈夫そうだ。これなら問題なさそうだ。
理 「さてとそれじゃ………」
自分は断罪神書を取り出しそして4体の使い魔を召喚する。
骸達「カタ!」
理 「お前らはこれを首から掛けておけ」
骸達に自分達が経営する店の広告が張られた紐付きの板を首に掛けさせると、
理 「宣伝は頼んだぞ」
骸達「カタタ!」
骸達は敬礼をして上空へと跳躍していった。これで広告は大丈夫だろう。
理 「良しオープンするよ」
入り口の札を準備中から開店へとひっくり返し準備は完了だ。
理 「じゃあ俺は仕込み担当を準備してくるから
ちょっと頼むな」
仕込みのためにカウンターキッチンではなく奥の秘密部屋へと行くと、
理 「仙術十二式 六面神造」
仙術を唱えて自信の分類を5体出現させると各々は食材を切り出汁を取ったりと仕事を開始していく。
理 「これで良し………しかし人が入るかどうか
何だがどうなるかなぁ」
客が入るか心配しつつ仕込み部屋から出ると、
亜狛「マスターまだ客は来てませんよ」
耶狛「うんまだ来てないね♪」
理 「そうか………暇だったら水でも飲みながら
過ごすか」
コップに水を人数分注ぎカウンターキッチンに取り付けられているテーブルに置くと皆は椅子に座ってのんびりする。
理 「本当に客の1人か2人は来ないと洒落に
ならねぇよなぁ」
亜狛「そうですねぇ」
耶狛「う~ん来るかなぁ」
黒 「分からんな」
と、言ってはいるが現在はまだお昼にもなっていない。そのため時間帯的には暇な時間帯になってしまっていた。そこについて自分は少しミスったと否めなかった。
理 「骸達の客寄せに掛かるなぁ」
等と呟いていたその時だった。
? 「すみません空いてますか?」
? 「空いているかしら?」
2人の女性客が入ってきた。見た目の印象としては1人は真っ赤な髪にコートで口を隠している女性ともう1人は長い栗色の髪をしていて頭には頭巾を被っている女性だが、
理 (妖怪それもろくろ首に人狼か)
見た感じ大方は予測できるが人に化けてる。ろくろ首は長い首を隠すために首を隠し人狼は頭に頭巾を被ってる。大方は耳を隠しているため常人にはバレないだろうが長いワンピースは尻尾のせいなのか不自然に揺れていて鋭い奴だとすぐにバレる。
理 「えぇ空いてますよ♪亜狛ご案内よろしく」
亜狛「分かりました此方へどうぞ♪」
そうして亜狛は2人を通すのだが自分はニヤリと笑って、
理 「それとお客様ここは妖怪だろうが人だろう
が関係ございませんもしも辛いのでしたら
正体を出しても構いませんよ♪」
狼女「えっ!?」
首女「………流石は妖怪の総大将と呼ばれていただ
けあるな」
この感じから察するに自分の正体を知っている感じだ。
理 「なら話が早いですね♪」
首女「だが止めておくよもしがあるから」
狼女「えっとその私も………」
理 「まぁそれも構いませんよ♪失礼呼び止めて
しまって案内の続行頼んだよ」
そう言うと亜狛はペコリと頭を下げて案内を再開した。気を使って言ったのだが少し不快に思わせてしまったかもしれない。そして亜狛が戻っとくると同時に耶狛が水とお絞りを持っていく。そろそろ調理かと思い用意をすると耶狛が注文書を持ってきた。
耶狛「えぇと……マスターおすすめ夏白身魚丼の
セットそれから数量限定カジキステーキ
のセットに飲み物はホットの緑茶♪」
理 「あいよ!」
あらかじめ切り分けて下準備も終わらせたカジキマグロの切り身を出して小麦粉をまぶしオリーブオイルでフライパンに油を引かせて焼いていく。その間にカジキの下処理に使った特性和風ソースをフライパンに少量入れて煮ていく。
理 「そういえばセットだったな」
すぐにセットとして付く漬け物を出して盛り付けカウンターに乗せ緑茶を用意するとお燐が運ぶ。そうしてカジキマグロをひっくり返し丁寧に焼き目をつけながら丼のためのカンパチやカマス等を切り分けご飯を入れた丼に敷き詰める。そしてカジキマグロのステーキも焼き目がついたので皿に盛り付け大根おろしそして煮たソースを加えて完成それにご飯盛り味噌汁を2つ用意してお盆に乗せると亜狛が運んでいった。そして暫くすると、
首女「おいしい」
狼女「うん!幻想郷だと食べた事のない魚だよ
ね!」
どうやら喜んでくれたみたいだ。それに付け加えて自分は失礼な事を言ったお詫びに無花果のコンポートを用意するとカウンターに乗せる
理 「耶狛これサービスって言って渡してきて
くれ」
耶狛「あいあいさー♪」
そう言うと2人の席へと持っていく。自分は様子を見ていると2人共驚いていたみたいだが受け取ってくれた。
理 「良し良し………」
等と呟いているとまた誰か自分達の店を敷地へと入ってくる。今度は一般的な妖怪だ。
妖怪「すみません空いてますか?」
理 「はいよ案内!」
黒 「あぁ此方へ来な」
妖怪「今やってますか?」
お燐「やってるよ♪どうぞ」
と、どんどんと客が増えていき賑わってくる。
理 「さぁて頑張りますか!」
そうして自分も意気込みながら料理を作っていくのだった。
怠惰「はぁそれでは読者様今回も………」
千 「怠惰よ!早くせんか!」
怠惰「部屋でゆっくりしたいのになぁ」
千 「たわけ!折角の祭りじゃ!来ないでどう
する!」
怠惰「はいまぁ現在は河童達が主催するバザー
に千ちゃん共々で来ています行きたくは
なかったけど!」
千 「このインドア派め!外に出て新鮮な空気
を吸わぬと腐ってくぞ!」
怠惰「大丈夫♪もう頭には茸が生えたこともあ
るからさ♪」
千 「気持ち悪いわい!?」
怠惰「それぐらい引きこもってるっていう事さ」
千 「本当に駄目じゃな」
怠惰「もう自覚してるので♪………っともう時間
だねそれじゃ今回はここまで!」
千 「また次回もよろしくの♪」
怠惰「では読者様!」
千 「さらばじゃ♪」