永琳宅へと向かって早くも数日。本当に何時になったら青娥はやって来るのだと思いながら地獄から送られてきた書類を片付けていく。
理 「マジで青娥の奴いつになったら来るんだ」
弄ばれている人形のような気持ちだ。そんな事を思いながら仕事を片付ける。だがそれと同時にここ最近になって不可思議な夢を見る事も多くなったような気がした。これは何かが起こる前触れなのかもしれない。
理 「何も起こらなければ良いんだがなぁ」
平和や安寧を願う自分からしてみるとそんな事は絶対に起きないで欲しいと心から思った。そしてそんな事を思いながら仕事をしてかれこれ数分が経過する頃には、
理 「今月分の書類は片付けたからまた来月まで
仕事は無くて………それから何か残ってたか
なぁ」
そんな事を呟きながら仕事の書類が送られた封筒を覗いていると、
青娥「ふふっこんにちは理久兎さん♪」
青娥が天井からぬっと現れた。これには若干ながらも驚いてしまった。
理 「何だ青娥か………ていうか遅いぞあれから何日
が経ったと思ってるんだ?」
青娥「ふふっごめんなさいね♪少し準備やらをして
いたら遅くなってしまったの♪」
理 「本当かよそれ?」
自分も散々胡散臭いだとか言われてはいたが青娥も青娥で胡散臭い。
青娥「それで理久兎さん今から少し出掛けたいので
すがお時間は頂いても?」
理 「大丈夫さ何処に行くんだよ?」
青娥「何処って………ねぇ?」
理 「お前さん流石に変な店だとかに連れて行こう
ものならなぁ?」
断罪神書から空紅の柄をニョキっと出し脅しをかけるために見せる。
青娥「まぁまぁそんなに起こらないで下さいな少な
くともあんな事やこんな事をする変な店だと
かではありませんよ♪向かうのは太子様達の
霊廟ですし♪」
霊廟つまり神子達が眠る墓に行くみたいだ。それを聞き空紅を断罪神書に戻しついでにポケットにしまうと、
理 「それなら良しそうと決まったらさっさと行こ
うか因みにここからどのくらいだ?」
青娥「どのくらいねぇ理久兎さんは寺は分かります
よね?」
寺と聞かれ思い付くのは聖達が経営している命蓮寺しか思いつかなかったが恐らくそこだろう。
理 「あぁ分かるぞ命蓮寺だよな?」
青娥「えぇそこの地下です♪」
ここは妖怪の山の下なため人里を中心とすると北に属するが反対に南は命蓮寺や幽香の花畑があったりという位置なため地底からだと結構遠い。
理 「因みに移動手段は?」
青娥「飛行しかないわよ?幾ら穴を開けれる能力は
あるけど次元の裂け目にまでは穴は開けれな
いわよ?」
理 「それなら内の従者に送迎を頼むかそれなら早
く着くだろうし」
青娥「あら悪いわね♪」
理 「やれやれ………亜狛!耶狛!」
亜狛と耶狛を呼ぶと数秒後に部屋の扉が開き亜狛と耶狛が入ってくる。
亜狛「お呼びですか?」
耶狛「何マスター?」
理 「ちょいと命蓮寺ま………」
と、言い掛けると青娥がその言葉に割って、
青娥「えっとそこの墓地に送ってもらえないかし
ら?」
理 「何故に墓地?」
青娥「まぁ色々とあるのよ?」
昔に紫やさとりから聞いたことがある。女には秘密が付き物だと。つまりそういう事だろう。
理 「まぁ良いやとりあえずそこまで頼むよ」
亜狛「はっはぁ?」
耶狛「所でマスターその人って誰?」
青娥「あら私とした事が私こういう者です♪」
そう言うと青娥は名刺を2人に配る。因みに自分も手を出すと名刺を貰えたため中身を見てみると仙人青娥娘々♥と書かれていた。まるでスナックの名刺みたいだ。
耶狛「ふぇ~仙人なんだ」
青娥「えぇ♪」
理 「青娥お前確か仙人は仙人でも道を踏み外し
た邪……」
青娥「さて行きましょうか♪」
また遮られた。つまり黙ってろってことだろう。
亜狛「まぁよく分かりませんが繋げますね」
耶狛「繋げちゃうね♪」
そう言うと亜狛と耶狛は命蓮寺の墓地へと裂け目を作り出す。
理 「夕方頃までには戻るから」
青娥「それでは♪」
そうして自分と青娥は裂け目へと入るのだった。そして出た先は無数の墓が建ち並ぶ墓地だ。
青娥「良いわね移動系能力は♪」
理 「まぁ紫の方が凄いけどなそれで霊廟は?」
青娥「こっちですよ♪」
青娥に付いていき少し歩くと洞窟の前にやって来る。そしてそこには青白い人間が腕を水平にして立っていた。
青娥「芳香♪見張りご苦労様♪」
芳香と言われた人間?は青娥を見ると、
芳香「青娥~問題ないぞぉ~」
青娥「この子は私の術で使役しているキョンシーの
宮古芳香♪それなりに腕はたつわよ?」
理 「何処かで聞いたことのある名前だがまぁ良い
か………」
昔に聞いたことのあるような名前だが分からないため考えないことにした。
青娥「それじゃ引き続きお願いね♪理久兎さん此方
へ♪」
理 「あいあい」
そうして青娥に連れられ洞窟へと入り数分後、
青娥「着いたわここよ」
理 「ここが霊廟ねぇ」
着いた場所は大きな塔が建っていて洞窟の中なため暗い筈なのに全然暗くない。そして何よりも不思議な力が流れていると感じた。
青娥「中へどうぞ」
理 「あいよ」
青娥に案内されるがまま塔へと入り何階か登ると台に人が2人横たわっていた。良く見てみると凄い懐かしい知り合いだ。
理 「あれは屠自子に布都か」
青娥「えぇ神子様には残念な事に厳重に封印が施さ
れているから今はまだ出せないけれど彼女達
はすぐに棺から出せたから~後2日ぐらいす
れば動くわよ?」
理 「ほう………封印ね解いてやろうか?」
青娥「できるの?」
理 「楽勝♪」
それを聞き青娥はニヤリと笑う。流石は邪仙だけあって何を考えてるのか良く分からん。
理 「この上?」
青娥「えぇ♪」
更に上へと続く階段を登るとそこには棺が置いてあった。これに神子が眠っているのだろう。棺に手を触れ能力を発動させる。
理 「ルールを制定する‥‥10秒間の間自分の腕に
触れた物の封印を解く程度の能力を付与する」
その言葉と共にポケットにいれてある代用人形が破裂する。そして、
ガギンッ!!
何かが壊れる音がすると同時に棺の蓋は自動ドアのように開く。そしてその中には、
理 「お久々だね神子ちゃん♪」
目を閉じて眠っている神子がいたのだった。
怠惰「ではでは今回もありがとうございました」
千 「怠惰よこのヴぁんガードとか言う3DSで
勝負じゃ!」
怠惰「えぇ~今から!?」
千 「ん?おっとそうじゃった今回からまた始ま
っておったの♪」
怠惰「まったく後で相手してあげるから………因み
に好きなクランは?」
千 「なるかみそれでいて喧嘩屋♪」
怠惰「Oh…勝てるかなぁ……まぁ良いやさてあぁ
それとついに怠惰さん重い腰をあげて基本
日曜日に消えた小説を再UPをしていこう
と思います不定期似なるかもですが………」
千 「相変わらず鈍足じゃな」
怠惰「まぁそれが怠惰さんだからね………もうそろ
そろ時間だねでは読者様今回はここまで!」
千 「また次回もよろしくの♪」
怠惰「では読者様!」
千 「また次回さらばじゃ!さてやるぞ!」
怠惰「はいはい………」