暗い洞窟に無数の神霊が天井を覆うためか星空のような明るさを灯す大霊廟では、
神子「ふむ…中々やりますね」
理 「おいおい寝てたくせに良く弾幕ごっこが分か
るよなぁ!?」
寝ぼけている神子に1発キツいのをお見舞いして目を覚まさせようとしていた。だが眠っていた筈なのにも関わらず何故か弾幕ごっこのルールを理解しているのか弾幕を幾つも放ってくる。
神子「神霊達から聞いたのですよ何でも少し先でこ
のような事をしていると聞いたので」
理 「あぁ成る程そういえばさとりとかと同系
能力だったね」
神子の能力もまた他人の心を読み取る事に特化した能力なだけあってこういった神霊から情報を取得できるみたいだ。そのためか一瞬で弾幕ごっこを理解したみたいだ。
神子「それに貴方の戦い方も神霊の声を聞きました
が相手を怒らせて注意を自分に引かせる戦い
方をするみたいですね」
弾幕を放ちながら神子は言ってくる。放ってくる弾幕を回避しながら口を開き、
理 「まぁな怒るに怒ってる奴の方が戦うのに都合
が良いもんでな」
神子「成る程………心に平常心がない状態で戦えば確
かに自滅はありえますからね」
理 「まぁそういうこったねえ~と………髪耳だった
け?」
神子「早速挑発ですか」
蓮達みたく青くはないしなおかつ戦い方の秘密までも知られたため挑発に乗りそうもなさそうだ。
理 「どうしたもんかなぁ」
神子「何を悩んでいるのですか?」
理 「どうやったら神子ちゃんに一発ぶちかませれ
るのかなってな!」
そう言いポケットに仕込んであったお手製のフラッシュグレネードを投げる。
神子「何です…そ……!?」
神子が言葉を言い掛けると激しい光が神子の視界へと入ったのか、
神子「ぐわっ!?」
思いっきり叫び声が聞こえてくると弾幕の嵐も止む。すぐに体制を整えるために無数の弾幕を天井へと設置していく。
神子「小癪なっ!」
理 「小癪で結構!」
設置した弾幕を操作し雨のように弾幕を降らせるが、
神子「名誉 十二の冠位!」
それらの弾幕を回避して神子がスペルを発動し一直線に此方へと弾幕が撃ってくるが隠してある翼を広げ回避する。すると飛んできた4つの弾幕が破裂し無数の弾幕が散らばって襲いかかってくる。
理 「おいおいマジかっての!」
すぐに翼をたたみ壁に足をつけ壁ダッシュで駆けて弾幕を回避する。
神子「貴方は猿か鳥どちらですか?」
理 「………どっちかと言えば蜥蜴かなぁ?」
そう言いながら霊力で勾玉を形作り出して、
理 「神符 秩序は何をおも縛る」
勾玉が光だしそこから無数の追尾する鎖型の弾幕を放つと神子が使ったスペルをブレイクするが肝心の神子は空を飛び逃げる。だが追尾する鎖は神子を追いかける。
神子「追尾型………」
その弾幕から逃げながら神子は未だに弾幕を放ってくる。
理 「まだまだだなぁ神子ちゃん」
神子「ふむ………」
神子は突然飛ぶ回るのを止めて止まる。そして、
神子「仙符 日出する処の天子」
スペルを唱えたかと思うと神子の体は発光しだし神子を中心に金色の弾幕が飛び交う。それらは鎖に命中すると相殺する。
理 「これが本当の地位の威光って奴かねぇ?」
神子「何か失礼な言い方ですね」
等と会話はしているが弾幕は襲ってくる。先程の無造作に放たれる弾幕よりかは避けやすい。本当なら使う気は毛頭無かったが、
理 「瞬雷」
亜音速を越える速度で弾幕を避けながら一瞬で神子へと接近する。
神子「っ!?」
そして一瞬で目の前に現れた自分に驚き怯んだ隙をつき拳を構えて、
理 「仙術十六式内核破壊!」
霊力を纏わせた拳で神子の腹を目掛けて殴るが、
神子「甘い」
ギンッ!!
それを帯刀している刀を引き抜き防ぐ。だがそんな事をすれば、
バキンッ!
内核破壊の前では刀など木っ端微塵に吹っ飛ぶものだ。それにも驚いたのか神子はスペルキャンセルしすぐに後退する。
神子「誰にも使う事が出来なかったと言われる禁忌
の古来仙術ですか」
木っ端微塵になった刃を見ながら神子は言ってくる。
理 「へぇ俺の技って古来仙術って皆から言わてん
だねぇ」
青娥の使うキョンシーやらを見て何処か自分の技に似ているなとは思ってはいたがどうやら仙人は自分の仙術を応用してきたみたいだ。何処から流出したかは分からないが。
神子「………ですがそれは身を滅ぼしますよ青年何せ
それらは皆使えば死ぬと言われる技ばかりな
のですから」
理 「いやそりゃそうだろ下手に使えば諸刃の剣な
んだから」
過去に亜狛や耶狛にも伝えたが正確になおかつコツを知らなければ即死、廃人化といった危険な技だ。あくまで他人が使えばの話なのだが。
神子「ふむ………そこまで言うのでしたら見せて貰
いましょうその古代の仙術を!」
そう言うと神子は新たにスペルを唱えた。
神子「神光 逆らうことなきを宗とせよ」
スペルが唱えられ幾つかのレーザーが放たれたかと思うと今度は無数の御札のような弾幕が無軌道に飛び交う。
理 「仙術六式刃斬!」
足に霊力を溜め一気に蹴りあげて巨大な衝撃波を神子へと一直線に神子が放つ弾幕をかき消しながら飛ばす。
神子「っ!」
それを飛行して避けるがまだ終わりな訳ではない。すぐに手を合わせ合唱の構えをとると、
理 「仙術十二式千手観音」
霊力で無数の腕を出現させ神子に向かって無数の腕を飛ばす。
神子「その程度ではやられませんよ」
だが何とありえない事が起こる。神子がスペルを放つのを止め自分が作った腕を足場にして走って此方へと向かってくるのだ。
理 「まさかそうくるか」
神子「えぇ来ますよ」
折れた刀に霊力でも込めたのか折れた刀身の代わりに霊力の刃が伸びる。さながらビー
理 「良いことを教えてやるよ神子ちゃんその範
囲はおれの範囲だ!!」
合唱をした状態のまま腕を振り上げ、
理 「仙術十五式断刈列斬!!」
巨体な刃を出現させ振り下ろす。神子の剣による突きが当たるかもしれないその距離でだ。つまりこれはどちらかが被弾することを表すが、
神子「終わりです!」
理 「甘いんだよ神子ちゃん!」
断罪神書を操作して神子の剣の先端へと出す。
ガキンッ!
結果断罪神書が盾となり弾かれる。つまり、
神子「なっ」
理 「終わりだよ神子ちゃん」
神子「まさかこんな」
ピチューーン!!
至近距離での弾幕を受け神子は被弾する。その結果勝者は理久兎となったのだった。
怠惰「ではでは今回もありがとうございました」
千 「うむ!」
怠惰「そういえば天子ちゃん達は?」
千 「あやつらならもう帰ったぞ?宴会のための
準備があるだとかで」
怠惰「そうなんだ………」
千 「どうしたそんな顔をして?」
怠惰「いやもう少し弄っておけば良かったなと」
千 「………ある意味であやつを妹のように扱うの
そなたは」
怠惰「いやね?まぁ言いたくはないけど兄貴が
いる身としてはさぁ下は欲しかったんだ
よ?もう昔の思いだけどさぁ」
千 「そうなのか?」
怠惰「うんだからついつい甘やかしたくなるけど
弄りたくもなるんだよねあぁいう我が儘は
ねぇ♪」
千 「兄貴といったが‥‥それってあの付せてある
写真に怠惰と写っておるあ奴か?」
怠惰「そうそれ………」
千 「名は何と申すんじゃ♪教えてほしいのぉ」
怠惰「………それは断るよ正直言いたくはないんだ
よねぇてか思い出しただけでムシャクシャ
してきた」
千 「………そっそうか」
怠惰「あの野郎ジ
パシりに使いやがって………」( ^ω^ #)
千 「おっおぉとそろそろ時間じゃぞ怠惰よ!」
怠惰「あっ?………あぁもうそんな時間かゴホン!
それでは読者様今回はここまで!」
千 「また次回もよろしくの♪」
怠惰「それでは読者様♪」
千 「さらばじゃ♪」