夕刻へと向けて日が落ちていき赤く空が染まっていこうとする命蓮寺の上空では、
マミ「成る程のぉこれが弾幕ごっこか!」
ぬえ「ほらほら!その程度なの!」
マミゾウとぬえを蓮と共に相手をしていた。自分達が放つ弾幕を彼女達は直感で見抜いているのか回避し自分や連に反撃として弾幕を放ってくる。このままだと良知が明かないと考え、
理 「なぁ蓮」
蓮 「何です理久兎さん?」
理 「俺が囮兼遊撃をするから蓮は俺にヘイトが集
まっている所を利用して隙あらば攻撃しろ」
蓮の実力ならば彼女達に一太刀や二太刀は与えられると考え提案するが蓮は、
蓮 「でもそれだと下手したら僕の弾幕に被弾をし
ますよ!?」
理 「俺が被弾すると思うか?」
両手を上げて笑って答えるが本当に蓮は自分の事よりも他人の事を考えると思った。そして蓮は納得したのか渋々と、
蓮 「………分かりましたお願いします」
理 「なら決まりだな♪」
そう言い手をマミゾウ達の方へと顔を向けると、
理 「おいおい何だよこの弾幕は?この程度で倒せ
れるとは思ってないよな?」
マミ「ほう言いよるのあの時と本当に同じじゃ
な………」
ぬえ「少しカチーンと来たね!」
この位で怒るとはまだまだ青臭い者だ。だが言った事は伊達ではなく弾幕の密度は大幅に上がり避けるのが難しくなってきた。すると、
蓮 「斬刀 飛刀剣」
蓮のスペルが聞こえると直感で蓮の弾幕を避けマミゾウ達は乱戦から離脱する。
マミ「ちっ!ぬえ今さっきの理久兎の言動あれは恐
らく囮じゃ!おんしは人間の小僧をやれ!儂
は理久兎を撃つ!」
ぬえ「了解!」
ぬえは蓮の方へと向かっていくとマミゾウは自分を睨み、
マミ「まずは壱番勝負じゃ!」
理 「来な!」
自分めがけてスペルを唱えてきた。
マミ「壱番勝負 霊長化弾幕変化!」
理 「人型の弾幕か」
それは人の形を表したかのような弾幕群が現れそれらは自分めがけて小粒の弾幕を無数にばらまいてくる。それらを避けながら近づき、
理 「仙術七式神仏圧殺!」
ゆっくりと手を広げた状態から握っていく。握る事に厚が生じていきやがて周りの人型の弾幕は潰され消えていく。どうやらスペルをブレイクできたみたいだ。
マミ「ちっ!まだじゃ次は弐番勝負!」
そう言うとまた新たにスペルを唱えた。
マミ「弐番勝負 肉食弾幕変化!」
緑の弾幕がマミゾウから放たれるとそれらは動物型それも獣の形となって縦横無尽に駆け回る。それを見て新たな新たな挑発が思い付いてしまった。
理 「流石は野生児だけあって使う弾幕も野生を
帯びてるなぁThe野生狸ちゃん♪」
マミ「言いよったな貴様!」
ちょっとした挑発でこれとは。相当自分に怨みがあるみたいだ。やれやれと思いつつ、
理 「仙術八式脱気!」
そう唱えると縦横無尽に駆け回っていた獣型の弾幕は細かく拡散されていき消えていった。だが諦めが悪いことにまたスペルを唱えてきた。
マミ「三番勝負 延羽化弾幕変化!」
赤い弾幕を放つと今度は鳥となってこちらへとまっすが飛んでくる。それらを避けていると思い付く。真っ直ぐに来るなら障害物で止めてしまえばいいと。
理 「仙術十三式空壁!」
空壁を使い防御の型へとなると鳥達は自分の作った壁に当たって止まっていく。
マミ「何と!」
驚いているみたいだが更に驚かせてやろう。
理 「爆!」
圧縮した空壁の中の空気による爆発で受け止めた弾幕を弾き返すがマミゾウはギリギリで避ける。
マミ「まだじゃ!」
またスペルを構えてくる。最早スペルの乱用もいい所だ。
マミ「四番勝負 両生化弾幕変化!」
理 「今度は諏訪子か!」
放つ弾幕が蛙になっていくためついつい諏訪子かと言ってしまった。そして蛙は次々に増えていくと小粒の弾幕となって拡散していく。
理 「諏訪子お前の仇はとってやるよ」
早苗「ちょっと理久兎さん!諏訪子様まだ死んでは
ませんからねそれ以前に殺されてもいません
よ!?」
マミ「それに誰じゃそいつは!」
まさかの2名からのツッコミが入る。そんな会話をしているともうスペルは時間切れだ。
マミ「やりおるわい!じゃがまだまだ残っておるか
らの!」
そうしてまたスペルを唱えてきたが先程とは変わり辺りの風景も少し変わる。
マミ「五番勝負 鳥獣戯画」
理 「そしてミックスか………」
獣に蛙そして鳥と人型以外の弾幕が次々に襲いかかってくる。だが隙間が多いせいか避けるのに気苦労はしなかった。それ所か楽すぎて、
理 「見える見えるぞお前の弾幕が!」
つい遊びたくなってしまう。そして自分は避けつつ、
理 「スペルカードセット」
宣言してスペルカードをセットするとタイマーが現れる。これは時限式のスペルカードで時間が来ると発動する仕組みだが正直バレるかと思っていたのだが自分に弾幕が当たらない事にマミゾウは少しキレたのかそれとも今の遊びの一言が響いたのか問答無用で次のスペルを放ってくる。どうやらバレてはなさそうだ。
マミ「六番勝負 狸の化け学校!」
風景が先程の姿に戻ると人型の弾幕が列をなして各々で弾幕を放ってくる。だがそんな列程度なら壊すのも容易と考えてしまった。刃斬で切り捨てようかと考えたその時、
蓮 「金色抜刀 一閃神楽!」
自分とマミゾウ目掛けて金色の巨大な斬擊波が向かってくる。
マミ「ぬぉ!?」
それにいち早く気づいた自分はすぐに避けマミゾウも当たる寸前のギリギリ回避をした。飛んできた方を見ると蓮が金色に光る刀を握っていた。
理 「おっとやるじゃん」
と、誉めるがこれ自分もろともやったような気がしてならないのも事実だ。あまり気にしないが。そしてまたスペルを放つ声が聞こえてきた。
マミ「あの小僧………じゃがまだあるぞ!」
理 「おいおうまだあるのかよ」
マミ「七番勝負 野生の離島」
そう唱えた瞬間、鳥型と獣型の弾幕が大群となって襲いかかってきた。鳥と獣の群れのギリギリの隙間に入って攻撃を避けていく。すると、
蓮 「うわっとと!」
蓮の声が聞こえ向くとぬえと呼ばれる少女との弾幕ごっこで苦戦を強いられているみたいだ。
理 「お~い蓮は大丈夫か?」
蓮 「そういう理久兎さんは?」
理 「見ての通りさ♪」
蓮は何故だかやっぱりかといった顔をしてきた。
マミ「貴様まだまだ余裕そうじゃな?」
理 「あぁ♪」
挑発の意味を込めそう返事をするとマミゾウは一瞬睨むと手を真上とあげ下へと降ろす。すると自分に襲いかかる弾幕は蓮とぬえ目掛けて向かっていく。すると、
蓮 「なっ何だ!?」
蓮の驚く声が聞こえてくる。予想外な所から弾幕が来るとは予測ができなかったみたいだ。すると、
マミ「ぬえ下がれ!」
ぬえ「ごめんマミゾウ!」
そう言いぬえは下がるとマミゾウの後ろにそして自分は蓮の隣に立つ。
理 「たく意気がりやがって」
蓮 「理久兎さん大丈夫そうですか?」
理 「う~ん様子見してたけど大した事はないや本
当に昔から変わらねぇな狸」
本心をありのままに話すとマミゾウは血管を浮かせる。
マミ「くぅ!忘れはせぬぞ茶釜に変えられたあの屈
辱を貴様に味あわせてやろう!」
まだ罰ゲームに関しての怨みがあるみたいだ。というか戦いを挑んできたのはそっちだと言うのに。
マミ「マミゾウ化弾幕十変化!」
ぬえ「鵺符 アンディファイントダークネス」
唱えられた瞬間に辺りは暗くなる。そしてその暗闇から怪しい光を放つ無数の動物型、人型といった色々な弾幕が自分達へと襲いかかる。だがそれに合わせ理久兎は勾玉を作り出しスペルを唱えた。
理 「災厄 勢い強し雨の一撃」
勾玉から巨大レーザーを空へと飛ばしそして空で拡散させ辺りに降り注がらせマミゾウの弾幕を消滅させる。
マミ「勢いのある水は岩をも貫くとは言うがここま
でとは………」
と、マミゾウが言っていると理久兎は自分の腕を掴み、
理 「蓮行けるか?」
蓮 「っ!?行けますよ!」
そう言うと掴まれた状態で何回転かされるとマミゾウ達目掛けて投げ飛ばすと蓮はマミゾウと対峙する。
ぬえ「マミゾウ!」
ぬえが加勢しようとマミゾウの方へと向かおうとするがその瞬間を狙って弾幕をはなつ。
ぬえ「キャーーー!?もう危ないでしょ!」
理 「知るかよ」
蓮がマミゾウの相手をしてくれるのなら自分は目の前にいるぬえと対峙するだけの事だ。
ぬえ「当たれ!!」
弾幕を飛ばしてくるが自分は様子を見つつ回避していく。
ぬえ「正体不明 恐怖の虹色UFO襲来!
と、言うと空から色々な色の何か円盤が落っこちてくるがぬえも弾幕を放ってくる。
理 「ユーモアセンスは感じるが俺には通用はし
ないなぬえちゃん♪」
ぬえ「何をぉ!!」
理 「ふぅ………ふんっ!」
霊力を一瞬だが強烈に放出させ飛んでくる弾幕を一瞬で消し炭にする。
ぬえ「嘘っ!?」
だがぬえも吹っ飛ばしてしまった。もう少し加減を考えなければと思っているとぬ吹っ飛ばされぬえは運良くマミゾウの隣へと並び体制を立て直す。
マミ「ぬえよそろそろラストスパートじゃが行ける
か?」
ぬえ「そのぐらいなら!」
マミ「よく言った!」
2人はまたスペルカードを構え唱えた。
マミ「狢符 満月のポンポコリン!」
ぬえ「恨弓 源三位頼政の弓!」
2人のスペルが唱えられ無数の弾幕が此方へと迫る。近くにいた蓮に声をかける。
理 「こっちも最大火力でやるぞ」
蓮 「やれる限りで!」
理久兎と共に自分もスペルを唱えた。
蓮 「陰陽 化かし合いの行列!」
理 「神秘 雨の勾玉!」
スペルを唱えると理久兎は無数のレーザー弾幕をそして自分は霊力で無数の人型を作り放つ。それらはぬえの弾幕をそしてマミゾウの弾幕を相殺していく。
マミ「負けてなるものか!」
理 「言っておくがお前らの敗けだ………」
マミ「何どういう………なっ!?」
ぬえ「何あれ!?」
マミゾウやぬえは愚か蓮も目の当たりにするだろう。遥か上空の空に7つの星が煌めくことに。そう時限式のスペルカードが発動したのだ。かつて蓮と戦った時に使ったラストワードそれを弱体化させる事で常に使えるようにした技だ。
理 「あばよ…七星 100分の1龍星群!」
マミ「スペルを2つ唱えるじゃと!?」
ぬえ「唱えていない筈なのになんで!?」
持てる力を不完燃焼で終わり残念だったこの気持ちやそれらの思いを全て込めて隕石型弾幕を落とす様を見る。
マミ「おのれ理久兎!!」
ぬえ「あわわわわ!!?」
逃げるためにスペルを中止すれば自分や理久兎の弾幕の暴力で潰され避けなければ隕石に衝突とやり過ぎレベルだ。
理 「ぐっばい♪」
ぬえ「ああん!!」
マミ「ぐへっ!」
ピチューーン!ピチューーン!
被弾音が鳴り響きこの勝負は自分達の勝利となったのだった
怠惰「なぁ千ちゃん葛の葉って一体………」
千 「良いからついてこい………よしついたなおぉ
い!葛の葉よ飲もうぞ♪」
怠惰「………ん!?」
? 「…………………」
千 「怪しい者ではないぞ♪葛の葉こやつは怠惰
ワシの古くからの友人じゃおんしに会って
みたいと言っておっての♪」
葛葉「…………………………………」(_ _)
怠惰「あっあぁご親切に………」
千 「そうじゃぞこやつに気を使う事はないぞ
葛の葉よ♪」
怠惰(ダメだ無口すぎて辛い………)
千 「良し飲もうぞ怠惰!」
怠惰「うっうんそれでは読者様今回はここまで
です♪それではまた次回バイバイ♪」
葛葉 ('ー')/~~