理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第31話 ゲームをしよう

理久兎が扉を壊す数分前に遡る。

 

理 「う~んどうしようか……」

 

理久兎は、どう入ろうか考えていた。だが段々といちいち考えるのが面倒になった。その理久兎がとった行動は、

 

理 「あ~もう面倒くせ!!」

 

そう言うと理久兎は、飛燕刀黒椿を地面に刺し無限刃空紅を1本持って一刀流にして、

 

理 「無限刃空紅の全発火能力を解放!」

 

シューーン! グウァ~~~ン!!

 

その言葉と共に空紅の刀身を地面に刺した黒椿の刀身に擦り付け摩擦によって発火させ空紅は炎を纏う。

 

理 「終の秘剣カグヅチ!!」

 

ズドーーーン!!

 

一気に扉へと叩きつけた。この技は言葉のとうり全発火能力を解放して、温度3000度を越える爆炎を出して、一気に相手を焼き斬り殺す技だ。そして爆炎によって目の前の扉を見事木っ端微塵に吹っ飛ばしたのだった。

 

理 「この手に限るな…とりあえず入るか……」

 

そう言って地面に刺した黒椿を左手で引き抜き破壊したドアの中に入り一言……

 

理 「どうも!諏訪の国の使者で~す!」

 

これが前回に扉を壊す前の理久兎の回想だ。そして今現在扉を壊した後、月読が理久兎を見て驚いていた。それ以前に目が合い自分も驚いた。

 

月読「嘘っ理千君!?」

 

理 (げっ月読もいるのかよ……誤魔化すか)

 

理久兎はツクヨミを誤魔化すために……

 

理 「人違いじゃないですか?」

 

棒読みでそう言うとツクヨミは改まって考え出す。

 

月読「え?あっあれからもう何年も経ってるし

   それにあれじゃ死んでるか……え~となら

   貴方の名前は?」

 

月読に聞かれ今の偽名を答える。

 

理 「新秒理波で~す」

 

誤魔化すためにチャラそうに言うとツクヨミは一言、

 

月読「そう……理千ちゃんの子孫かな?」

 

と、呟いた。どうやらツクヨミは誤魔化せたみたいだ。すると今度はいかにも私は偉いという神が理久兎に対して、

 

? 「貴方いったい何なんですか!」

 

と、理久兎に訴えてくる。それを聞いた理久兎は少しカチンときた。

 

理 「…………はっ?」

 

今ので軽くだが怒りを覚えていると今度は男神の須佐能乎が怒鳴ってきた。

 

須佐「俺らの領地に不法侵入してあげくのはて

   に兵士達を殺してんじゃね~か!」

 

須佐能乎命は理久兎に今自分自身の思ったことを言う。これにはあまりにも面白くて笑ってしまった。

 

理 「クス…アハハハハハハハ♪」

 

神達 (;´゚д゚`)

 

神達も急に笑いだした理久兎に恐怖を覚えた。そして笑うのを止めて話始める。

 

理 「安心しなよ兵士達は死んでないよ全員峰

   打ちでダウンさせただけだよ♪」

 

神達「なっ!?」(*゜ロ゜)

 

それを聞いた神達はまた驚いた。理久兎に立ち向かった兵士達は皆、峰打ちで倒されたということにただ驚くしかなかった。だが理久兎の話はまだ続いた。

 

理 「そして何なの…ね……俺らの所が何なん

   だよね…おい……」

 

理久兎はその発言1つ1つにドスを交えつつ殺気を放出した。その殺気やドスの交えた言葉を聞いた抵抗力のない者達が聞きその殺気に当てられた場合は、

 

須佐「なっ何だこの殺気!!」

 

八坂「あっ足がふるえてる?!」

 

神達「気持ち…悪い……ウッ!!」

 

? 「なに、こんな殺気を放つ人間なんてみ……

   見たことない……」

 

月読「りっ理波ちゃん…」((゚□゚;))

 

その殺気は純粋に危険な殺気そのものだ。これは幾度の経験を積んできた理久兎だからこそ使えるものだった。するとそれを見た理久兎は、

 

理 「おっと悪かったなこんなに殺気を出して

   ちゃ何もできないよね……」

 

ドスのかかった声は止めて元の口調に戻し自身の殺気をしまいこんだ。そして殺気に当てられ続けた者達は、

 

神達「たっ助かった……」

 

皆、安堵の息を心の中で漏らした。そしてここに来た理由である手紙の送り主を聞くことにした。

 

理 「さて本題に入るけど……諏訪の国にこんな

   脅迫状まがいの手紙出した奴はどこの誰だ

   正直に言えば4分の3殺しで許してやる…」

 

? 「知らないわよ!てかそれもう御亡くなり

   になってるわよ!第一にその手紙は本当

   にここ大和から送られたのかしら!」

 

いかにも偉いと思える神様は理久兎にそう告げる。確認のために胸ポケットから手紙を出すと、

 

理 「ならこれが証拠の手紙だ……」

 

そう言って理久兎は証拠の手紙を投げる。

 

シュン!グサ!

 

八坂「てっ手紙が……刺さった……!?」(゜ロ゜)

 

理久兎の投げた手紙が机に刺さった。そして投げられた手紙を引き抜きその偉い神様は手紙を確認する。

 

 「……どれどれ…………!!?」

 

その神の顔は驚愕の顔へと変わった……

 

須佐「どうなんだ姉貴?」

 

? 「間違いなくこちらから出されています……」

 

その神のいった一言で神達全員は騒然とした。

 

月読「本当なの!お姉さま?」

 

須佐「神奈子は分かるか?」

 

八坂「残念ながら心当たりがありませんね……」

 

理 (ん?姉貴?お姉様?……待てよてことはこい

  つら俺の甥っ子と姪っ子かよ!)

 

そう目の前にいる3人が理久兎の甥っ子と姪っ子だと気づいたのだ。

 

? 「でも誰が?……」

 

その神がそう言うと理久兎は頭を掻きながら、

 

理 「……あ…うん~なんか悪かったな………」

 

急に理久兎が謝りだすとその神は、

 

? 「どっどうしたんですか?」

 

と、言われる。まさか甥っ子と姪っ子に殺気を向けてしまった事に恥じて申し訳なく思い謝ったのだ。

 

理 「いやなんかやり過ぎた………」

 

更に甥っ子と姪っ子に対して少しやり過ぎたと思い始め理久兎はとりあえず謝る。すると目の前の偉い神様は、

 

? 「こちらこそ…こんな手紙がなければ……」

 

須佐「すまなかった!」

 

月読「ごめんなさいね理波ちゃん……」

 

やはり血が繋がっているだけあり性格も少し同じようだ。そして理久兎は彼女達の名前を訊ねる。

 

理 「えっと所であんたら名前は?」

 

? 「私の名前は天照(アマテラス)と申します」

 

ス 「俺は須佐男(スサノオ)だ……」

 

ツ 「私は月読(ツクヨミ)よ♪」

 

理  (いや月読は知ってるけど…まぁいっか)

 

そして天照は諏訪子宛に届いた手紙をまじまじと見て、

 

天 「にしても誰が…こんな手紙を……」

 

天照が考えていると

 

ゴソ……

 

と、1人気になる低級の神がいた。

 

理 (なるほど……あいつか……)

 

理久兎には見えていた……少し焦って動揺した神がいたのを。だがあえて理久兎はそいつを油断させるために知らぬふりをして天照に提案を持ちかける。

 

理 「なぁ~天照さんよ~」

 

天照「なんですか?」

 

理 「ここは1つゲームをしないか?」

 

と、ゲームをしないかと持ち掛けた。

 

須佐「ゲームだぁ?」

 

月読「わ~い♪ゲーム♪ゲーム♪」

 

天照「この子は……頭が痛い……」

 

須佐「姉ちゃん……」(;´Д`)

 

昔から思っていたがやはり月読はどこか頭のネジが抜けているようだ。

 

天照「ところでゲームとはいったい?」

 

理 「今回の件は、そちらにも落ち度があったし

   俺も正直やり過ぎた………だからここは1つ

   ゲームをしようとね♪」

 

理久兎の提案に対し天照は、

 

天 「内容は……」(・_・?)?

 

天照は少し興味があったのか理久兎に内容を聞く。

 

理 「こちらとそちらで1人代表を決めて試合

   をするんだよ……」

 

理久兎がそう言うとスサノオはテンションを上げて、

 

須佐「面白そうじゃね~か!」

 

そう言うと天照は怒りながら、

 

天 「須佐能乎お座り!」

 

須佐「ごめん姉貴……」(´・ω・`)

 

スサノオは突然大声を上げて天照に怒られると須佐能乎はしょぼーんとして犬みたく座るどうやら須佐能乎は天照には頭が上がらないようだ。だがそんなのは気にせず話を続ける。

 

理 「それでそちらが勝てば諏訪の国の信仰は

   そちらのものでいいだろ……」

 

月読「もしも私達が負けたら?」

 

理 「その時は、今後諏訪の国に宣戦布告等の

   事をしないというのが条件でどうよ♪」

 

須佐「ほう…………」

 

理 「で、最後に試合までどちらの国もお互い

   に手を出し会わないのも条件だ」

 

理久兎が考えたゲームの内容を聞いた天照は少し考える。ここだけの話だが彼女はそのゲームを受けざる得ない。何せ元々の落ち度はそちらにある。それにこの話にはいや今は止めておこう。そして天照は、

 

天照「ふむ……分かりましたそのゲーム受けま

   しょう!」

 

理 「分かったよ此方の主神にも伝えておくよ」

 

理久兎の考えたゲームを受けることにした。そして笑顔で、

 

理 「あ~それと安心していいよ♪」

 

天照「何がですか?」

 

理 「俺は試合には出ないから……」( ^∀^)

 

元々あくまで代理として来ているに過ぎないし自分は諏訪の国の民なんかではない。そこはキッチリと諏訪子が方をつけなければならいのだから。だが自分がそう言うと須佐能乎は残念そうに……

 

須佐「なんだよ出ないのかよ……」

 

その呟きを月読に聞かれたのか今度は月読が笑顔で、

 

月読「スーちゃん?」

 

須佐「すいませんでした……」

 

と、笑顔で怒った。姉の天照どころか月読にも頭が上がらないようだ。だがとりあえずは伝えたいことを伝え終えた。

 

理 「じゃ~とりあえずはまぁこれで話はまと

   まったね」

 

天照「そうですね……」

 

理 「ゲームの開催日は、今から2週間後で諏訪

   の国の近くにある平原で良いか?」

 

そう訊ねると天照は首を縦に振って、

 

天照「構いません……」

 

天照のその言葉を聞き理久兎も納得した。だが、

 

理 「じゃ~俺は帰るよ……あぁ後……」

 

神達   (・_・?)??

 

そう言うと神達は今度は何だと疑問符を浮かべた顔をする。

そして理久兎は話を続ける。

 

理 「もしも今言ったことを守れず攻めて来て

   みろよ…その時は……」

 

そう言うと先程よりもドスをかけそして殺気も約10倍にしながら神達を睨み付けて、

 

理 「全員五体満足で帰れると思うなよ………」

 

神達   ((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 

今のその発言に神達はただ震えることしか出来なかった。それを見てこれなら大丈夫だろうと思い殺気もしまい込んで口調と顔を元の笑顔に戻して、

 

理 「じゃ~~~ね♪ふん♪ふん♪ふん♪」

 

そう言って鼻歌を歌いながら帰るのだった。そして理久兎が帰って約数時間後…

 

八坂「須佐能乎様……」

 

須佐「どうした神奈子……?」

 

神奈子は改まって須佐能乎命に、

 

八坂「私が諏訪子の国の試合に出てもよろしい

   ですか?」

 

そうお願いをする。

 

須佐「どうしたんだ急に?」

 

八坂「この戦いは私が出てみたいんです!」

 

神奈子のその発言に須佐能乎は笑う。そして満面の笑顔で、

 

須佐「クッアハハ♪良いぜ!俺はあの理波って奴

   にしか興味ないからよ出るからには勝てよ

   神奈子!」

 

奈 「はい!」

 

そうして大和連合の代表は八坂神奈子に決まったのだった。 


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