旧都での虐殺から数時間後。自分は素朴と名乗る人物が用意していたアジトへと来ていた。
理 「ふぅ~ん結構広いんだ」
洞窟のような入り口なのにも関わらず中は中世の宮殿のような感じで先程いた屋敷よりも広い。
? 「好きに使って構わないわ」
亜狛「………そうか」
耶狛「良かった~これだけ部屋があるとお兄様とは
別室になれるわぁ」
黒 「だがよぉ~こんな所に燻ってるなんぞ俺は嫌
だぜ?速く壊してぇんだよ?」
落ち着きがない黒に怒りを覚えてくる。それに声がでかすぎて耳に響くため止めて欲しい。
? 「ふふっ♪慌てないで影の竜よ………理久兎この
子達を外に放ったらどう?」
その意見に対して自分の考えは賛成なため思っていることをそのまま声に出す。
理 「賛成するよ正直うるさくて耳が痛い」
黒 「あぁん!?」
理 「何処ぞのバカロックは声がうるさいそれに獣
兄妹はいちいち下らないことで喧嘩するし」
亜狛「………何だと?」
耶狛「あら王は随分と我が儘ねぇ?」
3人は自分に向かって睨みをかましてくるが更に言葉を続け、
理 「あのね聞いていてイライラしてくるの分から
ないの?あぁそうかお前らみたいな低頭じゃ
無理か」
3人の額にシワがよっていった次の瞬間、
黒 「図にのってんじゃねぇぞクソガキが!」
亜狛「何なら貴様との契約は捨ててやる死ね!」
耶狛「少々我が儘が過ぎますわよ?」
影、二刀、薙刀で自分を攻撃してくる。だがこいつらがやってる事など無意味に近いものだ。
理 「魔力………氷の巨剣」
ジャキンッ!!
突如現れる巨大な氷の剣が3人の胸を貫く。
黒 「がぁ!!?」
亜狛「なっ何だと!?」
耶狛「うがっ!」
これが王である自分に歯向かった報いだ。だが自分はこれでも慈悲深い。3人に聞こえるように、
理 「今回はこれで許してあげるけど次歯向かった
らその時は死ぬ方が楽と思えるぐらいの絶望
をあげるよ♪」
ぱちんっ!
指パッチンをして氷を消すと3人は無様に地べたへと落ちる。
理 「それと君らに仕事をあげる地上へと向かい裁
定してこいそれから仕事はサボるなよ?サボ
ったら目を抉るから」
亜狛「ぐぅ‥‥了解した」
黒 「わっ分かったボス」
耶狛「かしこまりました‥‥王よ」
自分は大翼を持つ女の顔を見て、
理 「作戦をするならお前に任せるだが俺のやりた
い事を邪魔するなら………分かるよね?」
? 「えぇそれはもう心得ています」
理 「なら王の名において命じる地上を裁定しろそ
して邪魔者は排除しろこれに歯向かうなら死
あるのみ」
そう言い自分は奥へと向かう。そして適当な部屋を選び入るとベッドは勿論の事で机やソファーも完備されワインボックスにはワインも入っていた。
理 「ふんっ」
ベッドへと乗り少しだけだが眠りにつくのだった。そして夢を見た。
理 「これは何?」
見たことがあるような無いような記憶には残っていない筈の長髪の男性が楽しそうに色々な者達と酒を飲み交わしていた。中には亜狛と耶狛そして黒に近い姿の者達もいたし石に変えた妖怪や殺した筈の少女もいた。
理 「何でこいつらはこんな楽しそうなんだ何で!
何でだよ!」
腹が立つし怒りを覚えてくる。心なしか羨ましいと密かに思ってしまった。そして数時間程眠った自分は目を開け起きると時刻は午前7時を回っていた。
理 「ざっと1時間か2時間か」
刺激がなくつまらない1日がこれから幕を明けようとしている。どうするかと考えながらベッドから降り部屋を出て女を探しつつ各部屋を物色すること数分後、自分は真っ白で広い謁見室へと辿り着いた。
理 「玉座か」
? 「えぇそうよこれは貴方がいずれ座るであろう
玉座よ」
声のした方向を向くと微笑む女性がいた。そういえば今さらだがこの女の名前を聞いてなかったと思い、
理 「所で聞いてなかったけどオバサン名前は?」
? 「ぐっ!?………ウリエル元大天使長のウリエル
それがなっ名前よ♪」
反応が面白い。こいつオバサンという単語が相当刺さっているのか言う度に苦い顔をしてくる。こいつのアダ名はオバサン決定だ。
理 「ふぅ~んまぁやっぱどうでも良いやそれでさ
オバサン僕の下僕達は?」
ウリ「りっ理久兎~♪出来ればウリエルお姉さんっ
て言ってくれると………」
理 「断るBBAさっさと答えろよ♪」
ウリ「
理 「何か言った?」
ウリ「いっいいえ何も♪」
今こいつ自分の事を侮辱しやがった。それに今さっきの小声の言動からして自分を利用しているのは明白だろう。それなら自分もこいつを利用して最後はあの少女のように心臓を貫いてやろうと思った。
理 「で?さっきの質問に答えてくれない?」
ウリ「貴方の従者達なら地上に行かれましたよ向か
います?」
理 「うん♪時空を操れるならさくっと移動してく
れない?」
ウリ「かしこまりました我が王よ♪」
そう言うと昨日と同じように大きな時計が現れ針が止まると景色が灰色になる。ウリエルが空を飛ぶと同時に自分も龍翼を羽ばたかせ飛びウリエルに付いていくのだった。暗い底から出て空へと飛び上がると青い空が広がる。遠くの方では里もあったが炎に包まれていた。
ウリ「説明いたします亜狛様は北を支配しに向かい
耶狛様は南を黒様は主に西ですが今回は特例
として人里へと裁定しに向かわれました」
理 「ふぅ~ん」
辺りを見渡すと丁度近くの山の山頂に神社があるのを見つけた。
理 「僕少し遊んでくるね♪」
ウリ「ふふっかしこまりました我が王よ♪」
翼を羽ばたかせとりあえずは近くの神社へと行き気配を隠しながら瓦屋根の上に立ち様子を見ると、
? 「諏訪子様!神奈子様!私を人里へ行かせて下
さい!」
緑髪の少女は2人いや2神にそう言うとその内の神奈子と諏訪子はこの少女を心配しているのか不安げな顔で、
八坂「……早苗…分かった無理はしないでね」
洩矢「危険と思ったらすぐに逃げるんだよ」
と、何とも見ていて過保護だなと思った。そして早苗と言われた少女は決心したように、
早苗「はい!」
返事をして火が上がる人里へと向かっていった。人里は黒が裁定をしているみたいだがあんな少女が勝てるのだろうかと少し疑問に思っているその時だった。
八坂「姿を見せな」
と、明らかに自分の存在に気づいているの叫んできた。バレているのなら気配を隠す意味もため気配いや殺気を放出し屋根からゆっくりと降り2神を見ながら、
理 「へぇ~凄いね僕の存在に気がついたんだ」
洩矢「早苗は気づいてはいなかったみたいだけどね
ここは私達の神社であり領地それなら私達は
なおさら分かるよ」
神社は神達にとって家みたいなものなのか侵入者である自分をすぐに探知できたみたいだ。自分は口元を釣り上げ笑いながら
? 「とりあえず君らの実力を見せてよどれだけ強
いのか気になるしさ♪」
霊力、妖力、神力、魔力。それらを放出し更には殺気を更に高め言うと神奈子と諏訪子の顔は少しの怯えを見せたが、
八坂「気を付けな諏訪子」
洩矢「分かってるよ!」
と、神奈子は柱を諏訪子は鉄輪を構えてそう言う。これなら少しは暇しなくても済みそうだ。
? 「アハハハハ絶望を見せてよそれが僕にとって
唯一の快楽だからさぁ!」
そうして神奈子そして諏訪子と対峙いや一方的な虐殺を開始するのだった。
怠惰「おっしゃ!キリト当たったぁぁ!!」
千 「怠惰よそんな事しとる場合ではなかろう!」
怠惰「へぇへぇ………おっアスナにシノンも当たっ
た!!写メって強欲に自慢しとこう♪」
千 「おんしは遊びの事しか考えておらんのか!」
怠惰「失敬な!寝る事も考えてるよ!」
千 「この駄目魔族が!!」
怠惰「もう既に自覚済みだ♪」
千 「こやつ……ある意味で殴りたい…」
怠惰「はっはっは♪それよりも後どのくらいか」
千 「後少しじゃぞ」
怠惰「オッケー♪じゃあ後少し頑張るよよ
千 「うむ!おっとそろそろ時間かの?ではでは
今回はここまでじゃ!」
怠惰「また次回もよろしく♪」
千 「では読者様!」
怠惰「またね♪」