理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様。ようやく2日の休みだと喜んでいる怠惰のクソ悪魔です。土日はやはり至福の休日ですね♪おっと失礼それでは本編へどうぞ。


第389話 陰謀

また夢を見た不思議な不思議な夢を………

 

? 「理……兎さ‥‥ん」

 

誰かが自分を気安く呼ぶ声がする。目をゆっくりと開けるとそこには、

 

? 「理久兎さん大丈夫ですか?」

 

小さな桃色髪の少女が不思議な目のアクセサリーを浮かせ此方を上目使いで見ていた。しかもこの少女は何処かで見たことがある気がした。

 

? 「あっまさか居眠りしてたんですか?珍しいで

   すね♪」

 

理 「………また彼奴の夢か?いやそれなら何故気安

   く僕の名前を呼ぶ?それにお前は」

 

? 「どうしたんですか?」

 

この少女は自分が殺し息の根を止めた筈なのに何故こうも笑顔を向けてくるのだ。

 

理 「なぁお前は一体誰なんだ」

 

? 「えっ?寝ぼけてるんですか?仕方ないですね

   覚えてくださいよ私はさと…‥‥」

 

と、少女が名前を言い切る前に視界が白くボヤけ同時に声も聞こえなくなった。

 

理 「はっ!!」

 

目覚めるとそこは自分の自室だった。汗だくとなり額から流れる汗を拭い息を荒げながら胸を抑える。

 

理 「またこんな夢か………」

 

時計を見ると時間は午前0時を迎えていた。

 

理 「あの子の名前はなんだったかな」

 

考えても分からない。思い出そうとすると頭が割れるように痛い。だがそれも良いのだが、

 

理 「はぁ‥‥喉が渇いたな」

 

喉の渇きに気がつく。布団から立ち部屋を出て厨房へと向かう。

 

理 「はぁ………」

 

ため息を吐きながら厨房に行きコップを手に取ると水を一気に飲み干す。

 

理 「ふぅ‥‥」

 

喉に潤いを感じ落ち着く。コップを洗面台に置きまた部屋を出ると、

 

ウリ「あら理久兎こんばんは♪」

 

ウリエルが此方に向かってニコニコと微笑んでくる。その表情から例の物は出来たような感じがする。

 

理 「例の物は出来たの?」

 

ウリ「えぇ」

 

理 「ふぅ~んそう」

 

やはり出来たみたいだ。これで明日には侵略を始めれそうだ。

 

ウリ「あっそうそう理久兎1つ報告があるわ」

 

理 「何?まさかくどく例の物が出来たって繰り返

   し言わないよね?」

 

ウリ「違うわよこれを見てちょうだい」

 

そう言いウリエルは手に光の玉を作り出すと見せてくる。そしてそこに光景が映りだす。その光景は壊れた博麗神社に無数の怪物達が取り囲んでいることそしてその中に亜狛に耶狛そして黒の3バカ従者達もいた。

 

理 「これって今の状況だよね?」

 

ウリ「えぇそうよ」

 

彼奴ら勝手に兵まで出して何をしているのだ。というより命令をしていないのにも関わらずそして報告も事前にされてなくでこんな事をされれば流石にキレそうになった。

 

ウリ「どういたしますか?」

 

と、ウリエルは言うが正直に言おう。この荒れ果てた神社を目にしウリエルを睨み、

 

理 「お前はあの時に壊してないって言ったよね?

   僕の玩具をさ」

 

それを気づいた瞬間ウリエルは冷や汗を流した。やっぱりこいつ楽しみの玩具を奪いやがった。どう殺してやろうかと思いつつ光の玉を見ると、

 

理 「って何だまだ生きてるじゃん」

 

ウリ「えっ!?」

 

ウリエルは凝視する。その光の玉には亜狛や耶狛や黒そして数多くの兵と戦う愚かな者達がいた。中には自分へと斬りかかってきた蓮や勝負を挑み無様に負けた母親の千の姿も見受けられ更には博麗霊夢等の姿もあった。そして何よりも、

 

理 (この女は)

 

夢で気安く自分の名前を言い微笑んでいた少女もいた。この少女と自分に何かしらの関係があったのかもうよく分からない。だがその不死身と言わんばかりの生命力に少しほんの少しだが興味はあった。だが今はウリエルだ。さっきの驚きの一言を逃す訳がない。

 

理 「何をそんなに驚くのさ?」

 

ウリ「いっいえ‥‥」

 

恐らく何らかの理由で生き残ったのだろう。だがウリエルが自分の玩具を取り上げようとしたのは明白だ。決めた必ず絶対に新世界が誕生する前に殺し新世界の礎となってもらおうと。

 

ウリ「オルビス………貴女は何故そこまで私に歯向か

   うの」

 

理 「何か言った?」

 

ウリ「………いいえ何も‥‥ん?これは」

 

ウリエルが言った直後、激しい光が包み込み映像が砂嵐状態になった。

 

ウリ「あらあら監視者が殺られちゃったわね」

 

理 「前も僕にこれを?」

 

ウリ「えぇそうよ♪私にとって貴方は宝だから♪」

 

何が宝だバカバカしい。だがそんな宝と思っている者に裏切られた時の顔をついつい想像してしまう。

 

ウリ「どうかしましたか?」

 

理 「いいや何でもないや僕は行くよ多分お仕置き

   する事になりそうだから軽くどう折檻するか

   考えないとね」

 

そうして理久兎は部屋へ帰っていく。それをただ見続けるウリエルに突然声が入る。

 

? 「ウリエルさんこんばんわ」

 

暗闇の奥から右目付近にかけて顔にヒビが入った1人の女性が出てくる。ウリエルはその女性を見るとジト目になる。

 

ウリ「何の用かしら?私はそんな薄汚く泥まみれの

   貴女と話すのはもう嫌と伝えた筈だけど?」

 

? 「そう言わんといてちょうだいやで伝えたい事

   があって来たんやさかい」

 

相変わらず何処の方言なんだかと思いつつウリエルは話に耳を傾ける。

 

ウリ「ふ~んそれでその伝えたい事って?」

 

? 「貴女の所のぼっちゃんが貴女の玩具を逃がし

   てるの見て伝えよう思うてや♪」

 

と、それを聞いたウリエルは眉間にシワを寄せた。

 

ウリ「それは本当の話かしら?」

 

? 「私‥‥嘘つく思う?」

 

ウリ「………そうね一応は協力者ですものね貴女と私

   は‥‥」

 

? 「えぇお互いに信用し合いまひょ♪」

 

お互いの利害の一致ゆえに協力しあっている。ウリエルは理久兎を利用し新たな世界を作ることをそして彼女は理由は謎だが葛ノ葉蓮という少年を殺すために。

 

? 「あぁそれとあれを使うなら気ぃ付けてや前に

   あれを使うた脱獄者は理性消えたさかい」

 

ウリ「使うかは分からないけど心の隅にはおいてお

   くわ」

 

? 「えぇそうしてちょうだい♪」

 

と、言っているとまた暗闇の奥から無感情な男がスゥーと出てくると、

 

? 「時間だそろそろ行くぞ」

 

? 「あらそう‥‥もうそないな時間なん?」

 

? 「あぁ」

 

? 「そうしゃあないわねぇ」

 

女性は後ろを向きゆっくりと歩きそしてまたウリエルの方に顔を合わ微笑むと、

 

? 「ほなさいなら♪」

 

? 「精々頑張るんだな」

 

そう言い女性と無感情な男は消えていった。そして1人残ったウリエルは、

 

ウリ「……ふん…いらぬ節介よ」

 

そう呟きその場から立ち去るのだった。




怠惰「まぁでは今回はここまでね」

千 「うむ所であの方言って京都弁じゃよな」

怠惰「そうだね♪でまぁあっちでも少しは出てきた
   けれどあれは蓮達の所の正真正銘のラスボス
   だよね」

千 「あれがか!?」

怠惰「作者いわく現在の脳内設定だとあれは色々と
   チートとのことらしいよ」

千 「どっどんな女じゃ!?」

怠惰「あっそれと言っておきますが怠惰さん方言と
   かは詳しくないので翻訳サイトを活用してお
   りますのでおかしいと思ったらご指摘下さい
   お願い致します」

千 「うむすまぬが本当に頼むぞ」

怠惰「さてとちょっと早いけど今回はここまでにし
   ようか」

千 「うむ♪また次回もよろしく頼むぞ♪」

怠惰「それでは読者様」

千 「さらばじゃぞ♪」

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