理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、また寝過ごしをしてしまった怠惰のクソ悪魔です。やっちまったぜ………失礼。そして今回はローマ数字が出てきますが普通に書くと小さくなってしまうため英語のVとIとXで表現しておりますのでご承知ください。それでは本編へどうぞ。


第396話 天使の虐殺

玉座の間へと帰るとウリエルは頭を下げて出迎える。

 

ウリ「お帰りなさい理久兎♪」

 

理 「うん」

 

さてどうするか。正直な話でもうウリエルは用済みと言いたいがまだ聞けてないことある。それを聞かなければと思っているとウリエルは、

 

ウリ「ねぇ理久兎‥‥良かったの?従者達を石に変え

   ちゃっても」

 

理 「良いんだよ裏切り行為をしてたからあっそれ

   と動力室が破壊されたけどどうするの?」

 

さりげなく聞くとウリエルは教えてくれる。

 

ウリ「そうねぇこの要塞に残っているエネルギーを

   全て放てば何とかはなりますね」

 

理 「ふぅ~ん因みにどうやって撃つの?」

 

ウリ「権限を持ってれば撃てますよ」

 

権限。つまりさっき渡された権限がそうなのだろうか。

 

理 「それってもう僕は持ってるのかな?」

 

ウリ「えぇ理久兎あなたはもう持ってますよ♪」

 

理 「そう♪ありがとうウリエルならもう用済みだ

   よ♪」

 

聞きたい事はもう聞けた。自分はニコリと笑うと断罪神書から黒椿そして空紅を出しファンネルのように操りウリエルへと攻撃をする。

 

ウリ「あらやっぱり貴方は私を裏切る気だったのね

   理久兎せっかく親切にし家族として迎え入れ

   てあげたのに」

 

手を自分へと向けると空紅と黒椿は何か透明な壁によって遮られ弾かれる。それに口調からして既に知られていたみたいだが間違っている。

 

理 「裏切る?笑わせんなよ端から僕はお前を仲間

   とも思ってもないよ♪それにお前は前々から

   信用もしてないして言うかお前のファミリー

   に勝手に加えるんじゃねぇよBBA」

 

元からこいつの手足になった覚えはないのだから。

 

ウリ「よく‥分かったわ‥やはりあの女の言う事をし

   っかり信用しておけばよかったわね」

 

そう言うとウリエルは光の魔法か何なのか特徴的な2つの剣を作り出すとそれを手に取り斬りかかってくるがすぐに空紅と黒椿を操り、

 

ギンッ!がギンッ!

 

ウリエルとぶつかり合わせる。

 

理 「もう1本追加♪」

 

断罪神書から天沼の矛を出しそれも同様に浮かせてウリエルへとぶつけるがウリエルは何の焦りもなく2本の光の剣で捌いていく。

 

ウリ「………ふぅ‥‥っ!!」

 

ジャキンッ!!

 

気で一気に弾き飛ばされ空紅と黒椿に天沼の矛は飛んでいく。そしてウリエルは自分へと再度攻撃を仕掛けてきた。

 

ウリ「理久兎………私は本当に貴方を信じていたのに

   何故?ねぇ何故なの?何故オルビスと同じよ

   うに私を敵と見なすの‥‥私はこの世界で不要

   と言いたいの?」

 

と、言いながら斬ってくるが避けながら前々から思っていた事を口に出す。

 

理 「うるさいよ言ったろ?前々からお前は気にく

   わないんだよそれに胡散臭くて信用が出来な

   いんだよお前は」

   

ウリ「そう残念ね」

 

避けつつ様子をうかがっていると一瞬だったがウリエルに隙が出来た。隙が出来た瞬間に合わせ顎に目掛けてムーンサルトキックを行う。

 

ウリ「っ!」

 

ウリエルは翼を羽ばたかせ後ろへと後退する。そこに目掛けてレクイエムを断罪神書から出し宙返りをしながらウリエルを狙って発砲する。

 

バキュン!バキュン!ザシュ!!

 

ウリ「ぐぅ!!」

 

そして見事にウリエルの右翼にヒットした。証拠に右翼から真っ赤な血が流れていた。

 

理 「命中♪」

 

ウリ「‥‥そう加減をするつもりでしたがもうその必

   要性もないわね!!理久兎‥‥言っておきます

   が尻叩きや拳骨とかで済まされないと知りな

   さい!」

 

と、ウリエルが言った時だった。ウリエルの背後に西洋のアルファベット数字が刻まれた時針しかない時計が現れるとウリエルは手に持つ剣をはめ込んだ。すると時計が出来上がりウリエルがはめた剣いや分針と秒針は逆方向に回り出すとウリエルの翼は元の状態へと戻った。

 

理 「へぇ凄い奇術だこと」

 

ウリ「Iの刻ゼクンデそしてIIの刻グローセ」

 

時計から秒針と分針が外れウリエルの手まできて取る。そして自分を見て、

 

ウリ「理久兎‥‥XI刻のレクイエムは返して貰うわ

   よ?」

 

理 「アハハ断るね!」

 

ウリエルに目掛け発砲をする。だがそれを2本の剣を使い弾いていく。

 

ウリ「はぁ聞き分けのない子ね‥‥」

 

そう言うと剣を地面に刺し離すと右腕を横に伸ばすと、

 

ウリ「IVの刻ユーディキュウム!」

 

地面に刺した剣は消えるとウリエルの右腕に巨大な籠手が現れる。そして右手を構えると自分めがけその拳を放ってくる。

 

理 「仙術十三式空壁!」

 

ゴンッ!!

 

仙術による防御をしウリエルの一撃を堪え忍ぶが見てしまった。空壁にヒビが入っていたのをまさかこれに傷をつけれる者がいるとは。

 

理 「へぇやるじゃん‥‥爆っ!」

 

ウリ「っ!!」

 

ウリエルをぶっ飛ばし黒椿と空紅を自分の手元に戻し天沼矛を浮かせた瞬間、

 

ウリ「VIIIの刻フロル!」

 

彗星と思ってもよいぐらいの光輝く何かが自分めがけて襲ってくる。すぐに黒椿と空紅そして天沼矛に防御体制を取らせ防ぎながら確認する。自分に襲いかかってきたのそれは槍だった。

 

ウリ「終わらないわよ理久兎!」

 

理 「っ!?」

 

いつの間にかウリエルは自分の背後を取っ手いた。あまりの出来事に反応が遅れた。

 

ドゴンッ!!

 

理 「ぐっ!!」

 

何か重たい衝撃が入り吹っ飛ばされた。すぐに受け身を取り斬れてしまった口の血を舌で舐めながら見るとウリエルの手には先程の槍と新しく盾が握られていた。

 

ウリ「VIIの刻ユースティティア」

 

盾を上げて見せてくる。というかさっきから時計の数字と共に武器を出してきて更にさっきレクイエムが11とか言っていたからもしかしたらウリエルは時計の数字の数だけ武器が使えると考えた。つまりウリエルの戦い方はオールランナータイプで間違いはないだろう。そして一気に間合いを積めてくると盾を構えながら目に見えぬ程の速度の連続突きを仕掛けてきた。

 

理 「そんぐらいの攻撃だと見切れるよ」

 

空紅と黒椿そして天沼矛を操りながら攻撃と回避を両立できるがウリエルも槍による攻撃と盾による的確な防御でお互いに決定打がないのだ。するとウリエルは、

 

ウリ「そう?なら少しハードにしましょうか」

 

そう言うと後ろへと距離を引き槍と盾をしまうと、

 

ウリ「Xの刻フィーデス」

 

と、唱えた時光輝く弓が現れる。そして1本の魔法の矢を自分へと射るとそれは10本へと増えそして100本から1000本やがて無数の数となった。

 

理 「仙術七式神仏圧殺」

 

広げた手の状態から徐々に握っていき強力な霊力で向かってくる矢を潰しかき消す。そして魔力に切り替え、

 

理 「氷雪の涙!」

 

大気の空気と水分を一気に凍らせ氷の刃を無数に作るとウリエルへと向けて降り注いでいく。これで盾をまた出してくれれば一気に距離を詰めれる。だがその予想は反した。

 

ウリ「Vの刻アモル!」

 

ウリエルは左手に何かを持つとそれを無差別に振るう。だがその振るった瞬間に光の軌跡が残りながら無数の氷を全て弾いた。そしてウリエルが振るっている物が分かった。あれは鞭だ。そして降り注ぐ氷が消えるとウリエルは此方を見て、

 

ウリ「子供の抵抗にしては良いんじゃないかしら」

 

理 「あっそうなら僕ももう少し本気を出そうかな

   ルールを制定するこの戦いの間だけ力の枷を

   700解放」

 

ウリ「っ!」

 

一気に自分の体に力が沸き上がってくる。やはりこの高揚感はたまらない。

 

ウリ「そうまだ本気を出せるのね」

 

理 「こいよ胡散臭BBAお前のその薄っぺらい笑

   顔を粉々に砕いてやるよ」

 

ウリ「‥‥良いわやってみなさい」

 

そして自分は空紅と黒椿を両手に持ち天沼矛とレクイエムを浮かせウリエルは2本の剣を構えるとお互いにぶつかり合う。

 

ジャキンッ!!ギンッ!ギンッ!ガギンッ!

 

刀と剣がぶつかり合い火花を散らすが剣を一瞬でしまい、

 

ウリ「VIの刻コンウェニエンティア!そして感じ

   なさい調和の優しさを!」

 

杖を出すと自分へと向ける。そして巨大なレーザーをほぼゼロ距離で放ってくる。

 

理 「仙術八式脱気!」

 

黒椿を離し左手で巨大レーザーを受け止める一気にレーザーを拡散させ消滅させる。だがすぐにまた2本の剣に持ち変えまた斬りかかってくる。

 

理 「お前ごときに負けるか!」

 

互いにぶつかり合い時にウリエルは武器を変換させながら戦うが自分も負けじと状況に合わせて武器を変更また素手にしながら戦っていく。

 

ウリ「ここまでとは‥‥正直驚きましたよですが理久

   兎もう終わりですよ?」

 

そう言いまた少し後ろに下がり持っていた大籠手を消すと、

 

ウリ「IXの刻 エーワンゲリウム」

 

何かと思ったら出してきたのはまさかの片手で持てる小さなハープだった。何だと思っているとウリエルは玄を引き奏で始めた。

 

理 「何だ?そんな攻撃‥‥何………だ」

 

目がふらふらしてきた。体の力が抜けていけ脱力感に襲われる。それにウリエルが玄を引く際に一定のリズムを刻んでいるように見える。

 

理 「………っ」

 

このままでは不味いと第六感が囁く。だが力がでない。それよりも眠い。

 

ウリ「IIIの刻クライネ」

 

ハープを奏でながら短剣を持ってゆっくりと近づいてくる。眠くてついに目を瞑ってしまう。そして真っ暗な世界が広がったが、

 

? 「だらしない‥‥昔のお前ならそんな小細工など

   効いてなかったのにな」

 

夢で聞いた不思議な声が頭に響いて聞こえてくる。

 

? 「思い出せこういう時にどうすれば良いのか」

 

理 「………」

 

今の言葉で少しだけだがある事が思い付いた。そしてこんな所で眠ってる訳にはいかないと再認識した。

 

ウリ「さようなら理久兎」

 

理 「っ!」

 

ザシュ!!

 

ウリエルの短剣は自分の心臓を貫こうとするが体を揺らし刺さる位置をずらしたお陰で心臓には刺さらなかった。そしてウリエルの右手を掴む。

 

ウリ「なっ!?」

 

理 「ありがとう‥‥お陰で目が覚めたよ」

 

そうこれこそ考えた肉を切らして骨を断つという諸刃の戦法だ。そしてウリエルは動揺したためか動けてはいなかった。

 

理 「とりあえずさ顔面をぶち抜かれる覚悟はある

   よね?」

 

ザシュ!!ザシュ!!ザシュ!!

 

ウリ「がはっ!!」

 

抵抗が出来ないようウリエルの胴体に空紅、黒椿、天沼矛を突き刺す。そして最後の仕上げにレクイエムをウリエルの顔に銃口を向ける。

 

ウリ「やっ止めなさい理久兎!」

 

理 「鎮魂歌を受け取って逝け!!」

 

バキュン!

 

引き金を引き魔弾が放たれゼロ距離でそれを受けたウリエルの頭は吹っ飛び血の雨が降り注ぎ返り血で顔が汚れる。

 

理 「っ!勝ったのは僕だよ結果は変わらないんだ

   よ………」

 

と、言っていると奥の扉が開かれていくのに気がつく。どうやらやっと侵入者たちが来たみたいだ。

 

理 「♪」

 

殺し絶望を与えることに喜びを感じながら侵入者達の方へと体を向けるのだった。




ではでは今回もありがとうございました。そしてこれを読んでいて気づいた者もいるでしょう。はいウリエルの武器実は時計の数字を表しています。そして更に1~3の武器、実はそれだけ読み方がドイツ語なんです。それ以外は全てラテン語になっております。
「えっ?日本語での和訳を寄越せゴミ作者?」
えぇと無論ちょうど出したいと思っていましたのでこれが以下の通りです。

I    1  長剣   (秒針)
II   2  曲剣   (分針)
III  3  短剣   (時針)
IV   4  大籠手  (裁き)
V    5  鞭    (愛)
VI   6  杖    (調和)
VII  7  盾    (正義)
VIII 8  槍    (凶気)
IX   9  ハープ  (福音)
X    10 弓   (信仰)
XI   11 銃   (死)
XII  12 ?   (?)

と、こんな感じです。もし本編で間違えていたらバカ作者と笑いながらご報告ください。なお12はまだ出ていないので秘密とさせて頂きます。まぁどうしてこうなったのかはいつかまたキャラ紹介を書くとき等に話したいかなと思っておりますのでお楽しみにしていて下さい。それでは長くなりましたが今回はここまでです。それでは読者様また次回。サラダバー♪

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