おふくろが皆を呼びに行った数時間後、
理 「………どう償えば良いか」
皆にどう謝罪をしやった罪を償えば良いのかと悩みに悩んでいた。いっその事で切腹して償うまたは目をくり貫いて潰すなどなど考えるが、
霊夢「別にそんな心配しなくても謝れば良いんじゃ
ない?誰しもあんただけが悪いんじゃないん
だし」
蓮 「そうですよ理久兎さん」
そう言ってくれるのはありがたい。だがそれじゃ自分自身を許せないのだ。そんな事を思っていると目の前の障子が開きそこから、
耶狛「水………喉が渇いたよょょょょ」
B級ホラー映画の悪霊みたく髪を地面に垂らしながら耶狛が這って出てきた。
紫 「耶狛!」
さと「耶狛さん!」
耶狛「ほへっ?あれれ皆勢揃いでどうしたの?」
鈴仙「耶狛さん‥‥7×7は?」
と、鈴仙は突然小学2~3年生から学び始めるような九九の計算を言ってくる。何してんだと思っていると、
耶狛「えっ?えぇ~と77!」
理 「………嘘だろ」
その答えとなると49が答えで77の計算式だと7×11の答えだろなどと心でツッコミをすると、
紫 「元に戻ってるわね良かった」
輝夜「頭脳は前の方が良かったような‥‥」( ;´・ω・`)
何か?変異していた時は耶狛が頭脳明晰だったとでも言うのか。それなら確かに今のこの脳と変えた方が良いかもと密かに思った。
さと「まぁ確かに皆さんがそう思うのも無理はあり
ませんよね‥‥所で耶狛さん亜狛さんと黒さん
それから看病でこいしがいると思ったのです
が………」
耶狛「えっ?あぁお兄ちゃんは起きたけど私と同じ
で筋肉痛が酷くて体が動かなくて黒君はこい
しちゃんとまだ寝てるよ………」
どおりで腕だけ使って地面を這いつくばって来たのか。
蓮 「昼間だから良いですけどあの普通に怖いんで
すけど」
耶狛「アハハハ♪ごめんね」
と、言っていると蓮の胸ポケットが急に広がりそこから確か狗神だったかが飛び出してくる。
蓮 「狗神?」
狗神「悪いがあっちに行かせてもらうぞ」
そう言い狗神は亜狛が寝ているであろう寝室に向かう。
耶狛「お兄ちゃん良い友達持ったねぇそれよりも喉
渇いたよ‥‥」
輝夜「うどんげ水を酌んできてちょうだい」
鈴仙「分かりました」
そう言い鈴仙は水を酌みに向かった。紫と霊夢は這いつくばる耶狛を立たせる。
紫 「大丈夫?」
耶狛「うんまだ足がふらつくけど何とかありがとう
紫ちゃん霊夢ちゃん」
霊夢「はいはい」
2人は耶狛を壁に寄りかかるように座らせると丁度のタイミングで水が入ったコップを持って鈴仙が帰ってくる。
鈴仙「どうぞ」
耶狛「ありがとう♪」
水の入ったコップを受けとると耶狛は一気に水を飲み干す。
耶狛「ぷはぁ~生き返る~♪」(((*≧艸≦)
理 「耶狛はしたないぞ‥‥」
耶狛「いや~~だって喉が凄くカラカラだったんだ
もんマスター」
何かマスターって言われるのが凄く久々な気がした。ここまで久々な感じって事はおかしくなっている時は何て呼んでいたんだろう。
蓮 「耶狛さん聞きますがどうしてここにいるのか
分かりますか?」
耶狛「あっその事について言いたいことがあってね
紫ちゃんそれから皆♪ありがとう私にそれと
お兄ちゃんや黒君にマスターをもう目覚めな
いかもしれなかった悪夢から救ってくれて♪
凄く感謝してるよ♪」
霊夢「良いわよ別に………って!?」
紫 「やっ耶狛貴女まさか」
耶狛「ふふっ♪少しだけなら覚えてるんだから♪」
蓮 「すっ凄い」
元から記憶の棚に入っている物が少なすぎるためかちょっとした事は覚えているのだな。
耶狛「どやぁ♪」
理 「なら耶狛‥‥聞きたい事がある俺はお前に何か
酷い事をしたん‥‥だよな?」
耶狛「えっ?えぇとう~ん‥‥う~ん分かんない♪」
ズコッ!
あまりのバカみたいな口調で明るく言うものだから自分含めて皆ズッコケてしまった。
理 「覚えてるんじゃないのかよ‥‥」(;^ω^)
耶狛「てへ♪」
やっぱり脳はポンコツだろ。少しシリアスに話して損した気分だ。
蓮 「アハハ‥‥まぁ仕方ないですよ皆色々とおかし
くなっていたんですし」
理 「………はぁ」
チラリとさとりを見るとさとりは少しほんの少しだけ優しい笑顔を耶狛に向かってしていた。この笑顔から本当は耶狛は知っているが敢えて言っていないんじゃないか。もしくは本当に分からなくてそれに対してさとりは笑っているのかどちらにせよさとりのこんな顔や皆のそんな顔が見れて良かったと思っていると、
亜狛「あぁ~すっすみませんそこ右に!」
狗神「こっこうか!」
隣の部屋で亜狛と狗神の声が聞こえてくる。何しているんだと思いながら皆を見ると皆の目がネタを見つけたジャーナリストみたくキラめいていた。
さと「亜狛さんも隅に置けませんね」
理 「えっ?何が?」
永琳「ふふっ♪そっとしておきましょう」
理 「いやだからなんだよ?」
一体何をそんな楽しそうに話すのだ。まったく訳がわからない。
霊夢「まぁ覗くだけなら良いわよね♪」
蓮 「霊夢………」
耶狛「ダメだよ霊夢ちゃん今邪魔したら後で弄れな
いじゃん♪」
なんだつまり覗きたいとか弄りたいとかそんな会話か。そんな事を思っていると、
バタンッ!
襖が勢いよく開かれる。開かれた襖を見ると文が立っていた。
理 「ん?文じゃん♪」
文 「りっ理久兎さん達が目覚めたと聞いて飛んで
きました!」
一瞬で近づくと自分の体の部位をみてくる。
理 「どっどうかしたか?」
文 「いえ何も異常は」
? 「こら文‥‥理久兎殿に失礼だろ」
文の襟首を掴み持ち上げられた。見てみるとそれは風雅だ。
風雅「無事で何よりだ理久兎殿」
理 「あっあぁ」
? 「理久兎はいるか!!」
また客が部屋にやって来た。今度は美寿々にそれから地底妖怪の面々が集まってくる。
美 「無事か!」
理 「えっ無事だけど?」
お空「お母さん!」
お燐「母さん!」
耶狛「お燐♪お空♪」
と、またやって来る。
等と言っていると今度は聖がやって来た。
聖 「ご無事みたいですね理久兎さん」
理 「あっあぁ‥‥黒なら隣の部屋にいるよ」
聖 「そうですかありがとうございます♪」
聖は黒のいる部屋へと向かう。そんな事をしている間にもどんどんと客が入ってくる。そして皆は揃いも揃って自分の無事を確かめてくれる。
理 「これは‥‥ははっ‥‥」
紫 「御師匠様?」
さと「理久兎さん?」
理 「お礼‥‥しないとな♪」
速く動けるようになって皆にお礼をしないとなと思いながらこの暖かい空気に触れるそしてここ永遠亭にかつてない程の者達が殺到したのは言うまでもない。
ではでは今回もありがとうございました。そして前回?前々回ぐらいからお伝えしております通り明日から月曜日までお休みさせていただきます。色々と勝手ではございますがご了承を下さいますようお願いします。それではこんな業務連絡みたいな感じではございますが今回はここまでです。また月曜日に見てくださると嬉しい限りです。それではサラダバー!