久々に通る気がするこの地底の道を飛びながら自分は思う。凄く久々に通るような気がするいや実際本当に久々なのかもしれないが思う事があった。
理 「なぁ‥‥何で亜狛の裂け目を使おうとしないん
だよ?」
そう亜狛の裂け目を使って移動した方が何千倍も早いのにと思い言うと、
こい「秘密~♪」
黒 「おいおい秘密ってよ‥‥」
黒に肩車されているこいしは楽しそうに言う。それに続き、
お空「秘密だよ♪」
お燐「ごっこめんねぇ理久兎様」
亜狛「秘密‥‥ねぇ」
耶狛「何だろうね♪」
大体すぐに嘘だとバレ、ネタバラしをしてくれるお燐とお空の2人も内緒と言い張る。それを聞きますます気になってくる。
さと「‥‥私も気は進まないし裂け目を使った移動が
したいというのは事実ですですが分かって下
さい理久兎さん」
理 「分かって下さい‥‥ってねぇ?」
この4人は何を隠しているのだ。最悪な事はないとは思いたいがもしかしたら現在地霊殿にとんでもない奴がいてそれを避けるためにわざわざ歩いている‥‥はなさそうだな。現にこいしはともかくお空がニコニコと笑っているのだから。
理 「何が出るやら」
鬼が出るかはたまた悪魔いや悪魔も出てるし鬼なんて見慣れてるか。何が出るのやらと思う中、パルスィーが管理する橋近くに来ると、
耶狛「何か変な臭いがする」
理 「というと?」
耶狛「う~ん地底の臭いに地上の臭いが混じったみ
たいな?」
亜狛「臭いはともかく声は聞こえますねそれも前か
ら聞く地底の者の声よりも多いですね」
流石は自分の耳となり鼻となる者達だ。つまり何かが待っているその認識で良いだろう。
理 「3人とも臨戦体制を用意‥‥襲われたらすぐに
でも戦えれるように準備をし‥‥」
お燐「いや!?嫌々嫌々!?」
耶狛「どうしたのお燐ちゃん?」
お燐「物騒すぎるってば!?そんな危険な事じゃな
いよ!?」
はたして本当にそうなのだろうか。突然背後から傘で殴りかかってくる女が幻想郷にいるのだぞ。それぐらいの構えは当たり前だろう。それに自分が犯した罪は結構大きいのも事実だ。つまり復讐をしようとする輩もいないとも言い切れない。
理 「お前達は解いて良いよただし俺は警戒を解か
ないからな?」
さと「理久兎さん対人不信になってません?」
理 「どうだかな」
そんな事を呟きつつ自分達は旧都の入り口を潜るとその瞬間、
ワァーーーーー!!
喝采、歓声上がった。見てみると旧都に無数の妖怪が自分達に喝采を送ってくれていたのだ。更に幾人かの人が見えその中には蓮や霊夢といった者達もいた。
理 「なっ何だこれ」
亜狛「みっ耳に響きますね」
耶狛「凄い‥‥」
黒 「これのための秘密‥‥か?」
黒の言う通りこれを隠していたと言うことで良いのだろう。
さと「本当なら静かにささやかにやりたかったんで
すけどね理久兎さんの退院祝いとおかえりと
いう言葉を添えて‥‥ですが皆さんが異変後の
宴会をしたいと言うのと前の異変で私達が地
上で宴会に参加したのでせっかくという事で
今回は地底で行われる事になったんです‥‥」
理 「ふっアハハハハハハそうかありがとうな」
さとりの頭を撫で前へと歩く。すると橋の手すりに座るパルスィと目が合う。
パル「おかえり理久兎」
理 「あぁ‥‥なぁパルスィ俺達の事を」
パル「えぇ妬ましくは思ってるわよ」
理 「‥‥えっ?」
パル「あんな事をしたのにこうして私や皆があんた
に喝采を送るのよそこが妬ましいと言わずし
て何て言えばいいの?」
怒っているという感じではないみたいだ。証拠にクスクス笑っているのだから。
パル「行きなさいな」
そう言われまた歩き出すと色々な者達が出迎えてくれて更に「おかえり」「やっと戻ってきたか」等々言ってくれる。
亜狛「マスターよかったですね」
理 「あぁ」
と、言っていると美寿々に風雅にゲンガイ達がやって来る。
美 「よっ♪」
風雅「やっと来たか」
ゲン「総大将おそいですよ」
理 「………なぁお前らはなんでそこまで俺の記憶に
は残っていないがお前らに酷い事をしたんだ
ろなのになんでまた」
美 「バカ野郎!」
と、突然バカ野郎よばわりされビックリする。そして美寿々は自分の両肩を掴み真剣な目で自分の顔をみる。
美 「確かにお前がやったことは許されねぇかもし
れないけどなお前が全部悪い訳じゃねぇんだ
ぞ!理久兎!」
風雅「散々な目にはあったのは事実‥‥だがこうして
反省をしているのなら良いんじゃないか」
ゲン「えぇそれには肯定ですな♪」
理 「お前ら………」
傷つけた張本人である自分を許してくれるというのか。何てお気楽な頭なのやら。すると紫が自分のもとに歩いてくる。
紫 「御師匠様‥‥これが御師匠様が築き上げてきた
ものなんですわ‥‥不思議に思うかもしれませ
んが皆は御師匠様の事をずっと思っていてく
れたんですよ」
理 「築いてきたものか」
嬉しさのあまり笑みがこぼれそして気持ちが少しだけ楽になった。
理 「ありがとうな」
美 「ふんっ♪さぁお前達!今日はとことん飲んで
食うぞ!何せ理久兎が全部奢ってくれるから
な!」
理 「………えっ?」
何を言い出すんだ美寿々はそんな事は一言も‥‥いやそれぐらいはしないとダメかな。
理 「あぁとことん飲め♪奢ってやる!!」
全員「おぉぉぉ!!!」
そうして地底での大宴会は幕を開けたのだった。
怠惰「ではでは今回はここまでで♪」
鈴仙「しかし遅いですね龍神様」
怠惰「まぁ仕方ないよ千ちゃん今は天界に行ってる
から少しかかるんだよねぇ」
? 「せいやぁ!」
鈴仙「きゃぁぁぁ!!?」
怠惰「うわぁ可愛いお子様な下着だこと………」
鈴仙「てゐ~!」
てゐ「遅いよ鈴仙♪」
鈴仙「このっ待ちなさい!!」
永琳「はぁ‥‥あの子は‥‥そういえば貴方と龍神様は
どのくらいの付き合いなの?」
怠惰「そうだねぇ~君らがこの世界に創造されるよ
りもっと前から知り合ったかねぇ♪あの頃の
千ちゃんの古風な言葉使いがたどたどしかっ
たのを思い出すよ」
永琳「昔は違うのかしら?」
怠惰「うん昔はまだ彼女がピチピチの園児年齢の頃
は俺に向かってクソ野郎とか生意気にも道が
分からないからという理由で足止めしてきた
りとかあったんだよね懐かしいなぁ♪」
鈴仙「はぁ‥‥はぁ‥‥すみませんお見苦しい所を」
てゐ「ごめんって鈴仙」
怠惰「良いよ良いよ♪それでどこまでだっけあぁ!
千ちゃんは昔はピチピチだったって所か」
? 「ほう昔は誰がピチピチじゃと?」
怠惰「だから千ちゃんが‥‥」
? 「今もワシはピチピチじゃぁぁ!」
チーン!
怠惰「あっ!あうあうあぁぁぁっあっあっあう‥‥」
鈴仙「うわぁ痛そう‥‥」(^。^;)
てゐ「もろに一撃が股の急所に入ったねぇ」
永琳「どうも龍神様」
千 「うむ来たぞ!そなたら準備は万端かの?」
永琳「えぇでは行きましょうか」
鈴仙「ですね♪それでは今回もありがとうござい
ました」
てゐ「次回も見ろよ♪」
永琳「それでは♪」
怠惰「まっまた次回もよ‥‥よろちく………」
千 「ではさらばじゃ!」