皆が酒と料理で盛り上がる中だが自分は皆の笑顔を見て楽しむ楽しむのだがやはりあまり気分が乗らない。
霊夢「蓮あんたは飲まないで!」
蓮 「えっ何で?」
霧雨「お前は飲むな!お前が酒を飲むと色々とやら
かすからな!」
等と蓮達は楽しそうにそんな話をする。やはり見ていて面白いと思った。
さと「理久兎さん?」
理 「ん?どうかしたか?」
さと「理久兎さん楽しめてますか?」
理 「………正直な話で気分が乗らないんだよな」
やっぱり思うのだ。皆を苦しめるだけ苦しめた男がこの場にいても良いのかと。紫やさとりはウリエルが悪いとは言うがやはり自分の心の弱さも含まれるのではないかと思うのだ。
千 「ふむ話は聞かせてもらったぞ理久兎」
と、話を聞いていたのかおふくろがやって来た。
理 「何だよおふくろ‥‥」
千 「ならばそなたが元気になる事をしようかの♪
怠惰よ来てくれぬか!」
怠惰「何だよ千ちゃん‥‥」
と、怠惰を呼ぶと怠惰は嫌々ながらやって来る。あれこれデジャブなんじゃないかと思った。だが、
理 「さとり?」
さと「………」
顔はポーカーフェイスで偽ってはいるが珍しくさとりが怯えている。証拠に自分の服の袖を強く握っている。まさか怠惰が怖いとでも言うのか。
千 「怠惰よそなたに頼みたいんじゃが理久兎と試
合をしてはくれぬか?」
怠惰「はっ?」
理 「試合って‥‥」
千 「そなたらの試合はかつて高天ヶ原でやったが
決着がつかなったであろう故に決着をつける
と言う意味でやらぬか?丁度良い気晴らしに
もなるじゃろうしの♪」
おふくろは何を考えているんだ。一体そんな事をして何になるんだ。自分は構わないが怠惰がやらないだろう。そんな風に思っていると、
怠惰「………良いよ♪酒を飲むのも飽きてきたし」
千 「うむ♪理久兎はどうじゃ?」
理 「………」
さと「理久兎さん無理にしなくても」
理 「いいや‥やる‥お前とは決着をつけたいしな」
さと「………分かりました」
自分の膝からさとりは立つと自分も立ち上がる。おふくろはニコリと笑うと、
千 「うむならば表に出ようぞ」
理 「その前に美寿々達の許可を」
と、言っていると美寿々が待ってましたと言わんばかりに楽しそうに近づいてくる。
美 「喧嘩かい理久兎♪良いぜ場所を開けてやるよ
存分に暴れてきな♪」
そう言うと2階の出窓から美寿々は飛び降り下へと向かった。
蓮 「理久兎さん戦うんですか?」
霊夢「あいつと?」
理 「あぁ彼奴とは決着をつけないとなと思ってい
たからな♪」
と、天子達と話す怠惰を見つめ美寿々の準備が終わるのを待つ。そして障子が開かれ口許を緩めた美寿々が楽しそうに入ってくる。
美 「良いぜ理久兎♪」
さと「理久兎さん頑張ってください」」
蓮 「応援しますね♪」
理 「あぁ行ってくるそれと応援頼むな♪」
そうして自分も美寿々と同様に出窓から外へと出る。それに続き怠惰も出てくる。下に来ると皆が道を開け観客となっていた。その中にな、
紫 「御師匠様頑張ってください!」
幽 「理久兎さん頑張って♪」
亜狛「マスター!」
耶狛「頑張れ♪」
黒 「死ぬんじゃないぞ主よ!」
と、皆が応援の声を上げてくれる。そして怠惰と目を合わせると、
千 「こほんっ!マイテス‥‥ならマイテス声は届い
てはおるの‥‥よし!これより理久兎VS怠惰
の試合を始める!なおこの戦いはかつて高天
ヶ原で行われ互いに0勝0敗1引きとなって
おる故に決着をつける試合となる!」
何このノリというか馬鹿げている実況だがそんな実況に妖怪達はというと、
妖怪「すげぇ!理久兎相手に引き分けだと!」
妖怪「馬鹿げてるだろ!」
美 「彼奴強いのか!おいなら後で一戦」
怠惰「うん断る♪」
美 ( ;´・ω・`)
と、様々な声が上がる。どんだけ盛り上がりたいんだかしかも美寿々は少し自重してほしい。
千 「なおここで壊れた物件等の修繕費はワシが持
つ故に双方好きなだけ暴れてくれ!そして双
方の試合時間は合図をだしてから10分まで
とするからのよろしく頼むぞ!」
理 「それは助かるか」
怠惰「こういう時だけ金払いが良いことまぁ10分
の制限時間ならギリギリかな体力的に」
今ここ旧都の財政は赤字に到達しそうで考えていた所だったためありがたい。というかまだ体力不足は治ってないのかよ。
千 「さてこれにて説明は以上じゃそれでは双方共
に準備をせい!」
そう言われとりあえず自分は断罪神書を浮かせる。そして怠惰は何処からともなく大鎌いや神器シレンティウムを出現させ構える。やはり見ていてあの大鎌は少々不気味だ。
怠惰「まぁ気晴らしに頑張ってよ理久兎君♪」
理 「因みに何でお前はこんな戦いを普通ならしな
いよな?」
疑問には思っていた。あの面倒くさがりな怠惰が酒に飲み飽きただけでこんな試合をするのかと。すると怠惰は気持ち悪いぐらいの獰猛な笑顔で、
怠惰「だって‥‥試合という名目ならお前をボコせる
じゃないか♪」
理 「やっぱりてめぇはクズだな怠惰」
怠惰「何とでも言いなよ精々恥をかかない程度にや
ろうや互いな♪」
やはりこいつはどこか抜けてて信用ならない。信用はならないが何故かさっきの笑顔に違和感を覚えた。何せ若干だったかもしれないがキレてる時の怠惰を永遠亭で見ているのだから。だからさっきの凶気じみた笑顔が作り笑いなような気がしたのだ。
千 「両者とも準備は良いな!」
怠惰「何時でも♪」
理 「あぁ問題ないおふくろ」
千 「そうか‥‥なら初めじゃ!」
そうして10分間という長くそして短い怠惰との再戦試合が幕を開けたのだった。
天子「てな訳で今回はここまでよそれと今回は彼
奴や龍神様がいないから私と衣玖がやるか
らよろしく」
衣玖「ふふっしかしまぁ総領娘様も案外素直では
ないですね♪」
天子「なにがよ!」
衣玖「いいえ別に♪」
天子「意味わかんない‥‥まぁでもあの理久兎を一
発ギャフンって言わせて欲しいわ」
衣玖「まだ根に持っているんですか?」
天子「えぇそうよ!彼奴にボコされその後には龍
神様には説教されたのよ!」
衣玖「総領娘様‥‥失礼ながら言わせてもらいます
がしつこい者程嫌われる傾向がありますの
でお気をつけください」
天子「失礼ねあんた!まぁ良いわよさてとそろそ
ろだし今回はここまでね!」
衣玖「また次回もお願い致します」
天子「それじゃあね」