怠惰達が帰ってから数日が経過し地底も元の生活に戻りつつある今日のこの頃、そんな地底に自分が、
映姫「それで?言い訳なら聞きますよ?」
理 「本当に申し訳ない」
いるわけもなく地底の先にある幻想郷の地獄にある裁判所に赴き映姫に事の理由を述べつつ説教されていた。
映姫「しかし理久兎さんとあろうお方が敵の策略に
嵌まるとは」
理 「そうなんだよしかもその時の記憶が何にもな
くてな‥‥後から聞けばおふくろを殺害未遂し
たとか幻想郷ところか世界を滅ぼしかけたと
かショタだったとかもう訳が分からんのよ」
映姫「………理久兎さんの言ったことは事実ですよ」
やはり事実と言うか。というか映姫に下らない嘘をついた所で良いことなどないため嘘などつかない。
理 「映姫お前に嘘をついて何になる?」
映姫「確かにおっしゃりたい事は分かります‥‥貴方
は根はそれなり真面目なのは分かってますか
らその言い分は信じましょうそれと他の神達
には恐らく龍神様を通して伝わるとは思いま
すしね」
理 「あぁ‥‥」
悲しいが自分が犯した失態はもれなく全神達に伝わることだろうが反面で色々と自分にもの申して来る奴がいそうで怖い。まぁそうなったらその時に考えるが、
理 「なぁ映姫‥‥浄瑠璃の鏡で地上の事を見ていた
よな?」
映姫「えぇそれがどうかしましたか?」
理 「その時の映像ってある?」
映姫「そうですねぇ‥‥少しお待ちを」
そう言うと手鏡を持って何かを念じる。そしてその手鏡を自分に見せるとそこには前々から自分の前に現れる少年がおふくろの体を手貫し蓮に銃で発砲したりとやっていた。
理 「このガキが‥‥俺だったんだよな?」
映姫「えぇお気の毒ではありますがそうですね」
理 「頭が痛くなってきたよ」
こんな非常とも言える現実を見せられると自分も脱力してしまう。覚悟はしていたがここまで酷いとは、
映姫「とりあえずは貴方の処分については後日に閻
魔殿からお叱りがあるとは思いますのでお願
いしますね」
理 「あい‥‥」
畜生。自分や従者達を罠に嵌めたウリエルとか言う奴をぶん殴りたいと強く思った。しかしどんなお叱りが来るのかもしかしたら旧都管理の権利を剥奪されるかまたは赤熱地獄に入れられ折檻されるかどうなるのだと思っていると、
小町「映姫様!」
映姫「何ですか小町騒々しいですよ?」
小町「違うんですよ!これが送られてきて!」
そう言うと巻物にされた物を映姫に渡すと映姫はそれを見て驚いていた。
映姫「閻魔殿‥‥」
理 「A
小町「理久兎さんそれは言っちゃダメなやつ!?」
だが今はどんな内容なのかが気になる。映姫と目で開けるよう指示すると映姫は頷き巻物を開き見せてくる。
理 「………」
それを受け取り中を見ると、
理久兎殿、この度は不幸が続いたようで災難だっただろうと思う。だが此方もそれなりに罰を与えなければならぬため許して欲しい。なお手紙は貴殿の処罰内容及びに龍神様からの援助金の同意書が入っているそのためすぐ返還する事。なお始末書は地霊殿に直接郵送するため翌月◯日までに提出する事とする。
◯処罰内容
始末書の提出、謹慎処分『1ヶ月』、その後は迷惑をかけた者に謝罪をしに行くこと。
◯同意書
旧都に援助金として200万を援助する。 印
と、書かれていた。まさかの始末書提出と謹慎処分で許されるのなら軽いものだろうか。逆に1ヶ月間は暇になりそうだ。
映姫「龍神様の口添えもありそうですね」
理 「だろうなそれが無かったらこんな軽くはない
だろ多分旧都の全権を剥奪されて追放ぐらい
はいったんじゃないか?」
映姫「ありえますね」
小町「そうなったら寂しくなってたねぇ」
この辺は本当におふくろに感謝しなくてはならないな。
理 「しかし1ヶ月はある意味で軟禁状態か」
映姫「ここで理久兎さん貴方が何かしたらもう旧地
獄の管理者の権利の剥奪及びに追放は覚悟し
た方が良いのかと」
執行猶予を与えられた者の気持ちが凄く分かる。何かなければ良いのだが。
理 「だよなぁ‥‥小町ちゃん何かあったら連絡する
から食材買ってきてくんない?無論夕食はお
ごるからさぁ~」
小町「合点♪」
映姫「こら小町!それに理久兎さん!」
小町「きゃん!」
映姫の怒声が響く。まさか怒られるとは予測してなかったのか小町が一瞬跳び跳ねる。
理 「まぁ怒るなって映姫ちゃんも来る折角だし?」
映姫「………考えておきます」
あっそこは否定しないのね。案外にも地霊殿が気に入った感じだろう。あれ何時から地霊殿ってホテル又は旅館になったんだっけ?まぁ良いか。
理 「さてと‥‥よっと」
指先を軽く切り血を出すと紙に押し付け血印する。これで援助金は成立した。
理 「映姫ちゃんよろしくね」
映姫「分かりました」
理 「さてとそれじゃ俺も用件は済ませたしお暇す
るよ」
そう言い立ち上がり体を伸ばす。
映姫「理久兎さん謹慎の間なにも起こさないで下さ
いね貴方と言う存在を失うのは痛手なので」
理 「へいへいありがとうな♪それじゃあねぇ~」
そう言い扉から部屋を出て廊下を歩く。
理 「謹慎期間どうするか本当に」
マジでどうしようかと悩み考えながら旧都へと帰るのだった。そうして長い距離を考えながら歩き時には飛びようやく我が家である地霊殿に辿り着く。
理 「ただいま~」
玄関を開けて中へと入ると、
耶狛「あっマスターお帰り♪それと荷物が届いてい
たよ♪」
耶狛が指差す方向を見ると唖然した。何故なら10m程の紙の束が6つそれも紐に縛られて置かれていたのだから。確認すると全部始末書だ。しかも◯日って今日いれて僅かしかない。
理 「これをやれってか閻魔殿の奴等はドSかよ‥‥
はぁ‥‥なぁ耶狛」
耶狛「何?」
理 「まぁ本当にもしだが何かあったらお前に暫く
主人公は預けるからよろしくな………」
耶狛「えっ?よく分からないけどやった~♪」
と、尻尾をパタパタと振って喜びながら耶狛は廊下を走っていった。
理 「はぁとりあえず夕飯の支度して片付けるとす
るかな」
そうしてまた自分は紙の束と格闘をする事となったのだった。
怠惰「ではでは今回もありがとうございます」
千 「骨が折れるわい本当に」
怠惰「で?どうだったの閻魔殿はさ♪」
千 「隣の部屋で話に聞き耳をたてておったが凄
かったぞ理久兎から権利を剥奪とかのぉ」
怠惰「まぁどうにかなったんでしょ何時もの一喝
でさ」
千 「うむそれはそうじゃ♪しかしそなたも連れ
て行くべきじゃったかのぉ荒事には荒事で
片付けるのが丁度よいしの」
怠惰「いやだから危害を加えれないからね?」
千 「ワシが許す!」
怠惰「これが本当の職権乱用だよ」
千 「ちゃちゃちゃちゃうわい!職権乱用等せん
ぞワシは!」
怠惰「はいはい‥‥さてと時間も良き頃合いなんで
今回はここまでにしようか」
千 「じゃな♪では読者様また次回もよろしく頼
むぞ♪」
怠惰「そんじゃまた次回またな~♪」