蕎麦を食べ終えた耶狛は深夜まで時間があるため人里から出て昼寝スポットを探していた。
耶狛「何処にしようかな~」
何処に寝ようか。そういえば昔にマスターが木ノ上で寝てたとか何とか昔に言ってたような。それならと思いある程度の大きさの気を見つけ登って太い枝の上で寝そべる。
耶狛「………ごつごつしてて寝にくいな」
どうしようか。よくマスターは我慢も時には必要と言ってたし我慢をしようかな。
耶狛「………私には無理だよ」
仕方なく下に降りて木の根を枕にして眠る。
耶狛「いい気分♪」
さっきに比べてとても寝やすく草花の香りが心地よい。そうして深夜ぐらいになるまで寝て過ごすのだった。日が沈んでいき夕焼け空へと変わり更に日が沈んで夜となり人々の声が聞こえなくなって深夜へと変わる。
耶狛「うぅ~ーんはぁ~ー~~‥‥」
よく寝たなと思う。何時もは家事やらするために昼寝なんて出来たものではないがたまにはこういった事が出来るのが楽しかったりする。
耶狛「今何時………」
何て言いながら髪の毛を触ると長髪がグルングルンに乱れ更には寝癖で酷いことになっているのが容易に分かる。
耶狛「いち大事だこれ‥‥」
と、訳の分からない事を呟きつつ目を擦りながら起き上がる。何時もならお兄ちゃんやさとりちゃんまたは運が良いとマスターに髪の毛とかは手入れをしてくれるためあまり自分でやった事がないんだよな。
耶狛「水浴びして寝癖を直そう」
近くの川へと向かう。荷物を起き服を脱ぎそして本当の正体である狼の姿へと体を変化させ川へと飛び込む。
耶狛「………あっこれ犬掻きしか出来ないや!?」
手がプニプニ肉球になっているため犬掻きしか出来ないことに気づく。というかお兄ちゃんみたいに本来の姿にあまりならないから感覚を忘れてしまう。といっても体が大きいため足が地面につくから犬掻きする必要もないが、
耶狛「ふへぇ~‥‥やっぱり温泉がいいなぁ」
サバイバル?みたいな感じだから贅沢は無しにしないと。川から出て体を振り湿っている毛を脱水させ乾かせる。
耶狛「ふぅ‥‥」
元の人型に戻り髪の毛の水気を手で絞りとり服を着る。
耶狛「完・全・復・活!」(`・ω・´)
マスター、お兄ちゃん、さとりちゃん、お燐ちゃん曰くで人と会うや接するときは身なりに気を使うべしと言われているからしっかりしなければ。
耶狛「よぉ~し異変解決しちゃおう♪」
そうして準備を整えて決戦の地である人里へと向かうのだった。
耶狛「わ~凄いやこれ」
人里から不穏な空気が漂い自分の野生の直感が騒ぐ。これは危険であると。すると人里の方に人影が見える。
耶狛「出たな妖怪!覚悟!!」
錫杖でその影へと殴りかかったその瞬間、
ジャキン!!
錫杖の一撃は押さえつけられた。何事と思うと同時に月明かりがその者を照らす。
蓮 「って耶狛さん!?」
耶狛「あっ蓮くんだ」
つばぜり合うのを止めて互いに構えをやめる。
蓮 「何しているんですか耶狛さん!?」
耶狛「そう言う蓮くんだって何してるの?ここは危
ないんだよ?」
蓮 「やっぱり耶狛さんも感じているんですねこの
不穏な空気を」
耶狛「まぁそれもあるけど何よりも野生の直感って
のがあるからね‥‥それにさっきから変な匂い
がするんだよね埃臭いというか古く埋もれた
骨董品の匂いがね」
と、匂いのする方向を向くもそこにはお面を側頭部に着けた女の子が立っていた。
? 「誰だお前らは」
お面がいつの間にかチェンジし少女は誰だと聞いてきた。
耶狛「私?私はバルムンク=フェザリオ♪」
蓮 「えっえぇとあっアイザック=シュナイダーで
良いのかな?」
? 「あれか光の皇子と漆黒の風の?」
蓮 「って!?違いますよ!?ていうか何で現世の
ネタを知っているんですか!!?」
流石はお兄ちゃんも密かに認めるツッコミ担当だ。そういう所はしっかりツッコミをしてくれるから好きなだけギャグが言えるよ。
? 「そうかなら私は長谷川泰‥‥」
蓮 「言わせないしやらせませんよ!?」
? 「………」
お面がお婆さんの泣いた顔のような感じになった。あれどうやってお面を変えてるのかな。まさか彼女は現世の噂で聞くエンターテイメントのプロのマジシャンなのかな。
蓮 「貴女はいったいどちら様ですか?」
? 「こころ‥‥秦こころ」
お面がお多福に変わる。どんな感じで変わっているのかなあれは。
蓮 「妖怪‥‥で良いんですよね?」
秦 「貴女のその刀と同じ種族って所かな?」
蓮 「つまり
秦 「そうその付喪神でもお面の付喪神」
へぇこの子お面の付喪神なんだ。だからお面をコロコロ変えれてるのかな。今は白粉を塗った女性の顔だが。
秦 「それよりも私の希望の面を知らないか?この
ままだと感情が暴走して人里いえこの世界か
ら感情が‥‥」
蓮 「お面ですか」
秦 「そうお面!」
耶狛「お面ねぇ」
あったかなお面なんて。
蓮 「すみませんが僕は‥‥」
耶狛「お面‥‥お面‥‥お面‥‥」
いやでも何処かでお面なら見たことある。確かマスターが始末書に追われていてそれでこいしちゃんが‥‥そうだこいしちゃんがお面らしき物を持ってたな。
耶狛「お面ってあれかな?」
秦 「何!知っているのか!」
顔が変わらないがお面が口が空いた猿のようなお面に変わった。あれって表情の変わりに変えてるのかな。
耶狛「うんマスターの義妹ちゃんに当たる子が私の
コレクション♪って言ってたなって」
蓮 「こいしちゃんが持ってるんですか!?」
耶狛「多分ねそれがこの子の探してる面とは限らな
いけどね」
秦 「返せ‥‥即刻返しやがれ!!」
2人「うぇーーー!!?」
蓮くんとハモっちゃったけど何か突然キレ出したんだけどあの子。顔は無表情だがキレた証拠にお面が鬼みたいなお面に変化してる。そんなに大切な物‥‥いや大切か人の感情が消えてしまうとか言うのだから。
秦 「うっこのままだと本当に!‥‥ぐぅ!!」
蓮 「大丈夫で‥‥」
耶狛「蓮くん危ない!」
蓮を避難させると無数の気の柱が並び立った。そして薙刀を構えるたこころは何処からともなくお面を大量に出現させた。
秦 「返せ‥‥返せ返せ!!
これはやる気満々って所で良いのかな。どうやって止め‥‥いや止めるとまでは行かなくても応急処置という方法がある。それをすれば少しはまともになるか。
耶狛「蓮くん協力してあの子を助けるために!」
蓮 「えっ!‥‥分かりました協力します!」
1人の知恵より2人3人と合わさった文殊の知恵の方が優秀って事を教えてあげよう。
秦 「返せぇぇぇ!!!」
そうして人里の真夜中の戦いは幕を開けたのだった。
千 「おぬしなぁ」
怠惰「マジですんません」
千 「いくらベッドが気持ちよすぎるといえど連
続してやられるとの」
怠惰「アハハ‥‥やっぱり羊毛掛け布団の強さが分
かるよね」
千 「しばきあげるぞ?」
怠惰「すんません」
千 「まったく‥‥それで次の話はついに黒幕との
対決じゃな?」
怠惰「えぇ黒幕こと秦こころちゃん顔は無表情だ
けれども仕草などが可愛いとの事で人気が
あるキャラでございます」
千 「ほう‥‥やはり実力は」
怠惰「えぇあるよ♪それに技が意外にもこんな面
まで!?みたいなお笑い要素的な技があっ
たりと見ていて可愛いらしいキャラって感
じだよね」
千 「そういえばそなた東方キャラじゃと誰が」
怠惰「俺は平等主義者で皆好きだよ♪」
千 「聞いたのがバカじゃったわい」
怠惰「酷いなぁまぁでも次回のVSこころをお楽し
みにね♪それでは深夜の投稿となりましたが
今回はここまでです」
千 「また次回もよろしくの」
怠惰「では読者様また次回!」
千 「さらばじゃ!」