真夜中の丑三つ時となった人里で人々の運命を賭けた戦いが始まっていた。
耶狛「いけぇ狼ちゃん!」
蓮 「神楽!」
弾幕から作りだした狼ちゃん達と蓮くんが作った強面の鬼がこころへと向かっていく。だが、
秦 「邪魔!」
何処からともなく薙刀を出したかと思うと狼を蹴散らし蓮くんの強面の鬼の首を切り落とす。
耶狛「うわぉ容赦ないね」
蓮 「耶狛さん僕がインファイトを仕掛けますなの
で援護をお願いします!」
耶狛「任されたよ♪」
蓮くんが刀を構えてこころへと距離を詰めた。私は言われた通りに援護のための弾幕狼達を大量に出現させる。
蓮 「耶狛さん!!」
こころを弾き飛ばしたのを見計らい錫杖を構えて、
耶狛「行って皆!」
狼達「あぉーーーん!!」
弾幕狼達はこころへと牙を向けて空を駆けていく。
秦 「‥‥獣が近づくな」
だが、こころは弾き飛ばされた状態で両手に扇を構えると独楽のように回転し狼を退ける。
蓮 「少し骨が折れる相手ですね」
耶狛「大丈夫♪私は折れてもサクッと治るから♪」
蓮 「いやあの‥‥意味分かってます?」
耶狛「骨が折れるんでしょ?」
あれ何か間違えたかな。間違ってないと思うけどな。
秦 「おいコラ私を無視してんじゃない!」
ほっぽいて話をしていたのが気にくわないのかこころは強い口調で言ってくる。
耶狛「顔は無表情だけど感情のレパートリーが多く
あって面白いね♪」
秦 「褒めるな恥ずかしいだろ」
笑ってるおじさんのお面になり顔を隠した。こいしちゃんとはある意味で真逆な感じだなと思った。だが忘れてはならない。これは弾幕ごっこの最中であるという事を。
耶狛「隙あり!」
照れてる隙を狙い錫杖を伸ばし突き攻撃を仕掛けるがサッとギリギリで避けられた。
秦 「卑怯だな!?」
猿のお面に一瞬なったかと思うとまた鬼のお面に戻る。
蓮 「本当に卑怯ですよそれは!?」
耶狛「蓮くんやこころちゃんに教えてあげる勝った
ら勝者だよ?」
蓮 「いやあのそれアリに向かってアリのようだと
言うのと同じですよ?」
あれまた間違えたかな。日本語の言葉って難しいよね。
秦 「………勝ったら勝者なら勝ってみせよう!」
老婆のお面を被るとこころはスペルを唱えた。
秦 「憂面 杞人地を憂う」
と、唱えたその直後、自分と蓮くんの足元が輝きだすのにに気づく。
耶狛「避けるよ蓮くん!」
蓮 「っ!」
呼び掛けをしてすぐに後退すると下からお面と青い気の柱が現れ天へと上がっていった。あやうく当たるところだった。
秦 「やるな」
耶狛「畳み掛けるよ!」
蓮 「はい!」
蓮くんと共に今度は2人で畳み掛ける。
秦 「………」
だがこころも負けじと老婆のお面になると無数の弾幕を放ってきた。
耶狛「蓮くん私の後ろに!」
蓮 「分かりました!」
蓮が後ろに行くのを見計らい錫杖で棒回しして弾幕を弾く盾を作り上げる。
耶狛「そらっ!そらっ!そらっ!そらっ!」
蓮 「凄い!」
秦 「これならどうだ」
女のようなお面になると巨大な弾幕を高速で放ってくる。
耶狛「蓮くん!」
蓮 「えっ!?」
棒回しを止めて錫杖を構えると、
耶狛「かっとびホームラン!」
錫杖を思いっきりフルスイングで振り弾幕をこころへと弾き飛ばす。それを合図と分かったのか蓮くんは弾いた弾幕の後ろに隠れつつ目の前へと入りこころへと向かっていく。
秦 「これぐらい造作もない!」
またお面が鬼みたいなお面に変化すると薙刀で真っ二つにした瞬間に蓮くんが斬りかかったが、
ガキンッ!!
蓮くんの刀とこころの薙刀がぶつかり合う。空かさず小さな弾幕をこころへと放つ。
耶狛「蓮くん避けて!」
蓮 「なっ!!」
一言で蓮がすぐに後退するを確認し錫杖を振るい、
耶狛「拡大!」
放った弾幕を拡大させ巨大弾幕へと変化させる。
秦 「くっまだだ!」
蓮くんと同様に巨大化弾幕から逃げ延びたこころは狐のようなお面に変化させると、
秦 「怒面 怒れる忌狼の面」
気を纏って縦横無尽にこちらに向かって来る。
耶狛「仕方ない私が止めますか」
蓮 「いえ耶狛さんここは僕が止めますので追撃
をお願いします」
そう言った蓮くんは前へと出て何か紙を構える。
秦 「ならお前からだ!」
蓮 「式符 鈴蘭流反撃必殺」
式神の確か鈴蘭だったけが右足に膨大な霊力を纏って現れた。
鈴蘭「グッバイ!」
ドゴンッ!
秦 「くっ!!」
強烈かつ美しい軌跡を残す蹴りは見事にこころに命中したにはしたがとっさに両手の扇子でガードしたため吹っ飛ばされるだけとなった。
鈴蘭「凄い反射神経!?」
秦 「おのれ」
蓮 「戻って鈴蘭!」
そう言うと鈴蘭を手元に戻した。こう見ると召喚士いやポ
秦 「おのれ‥‥まだ‥‥まだ負けない!お面を取り戻
すその時まで!」
狐の面となっているこころは両手に扇子を構えると踊り出す。だがあの躍りからは嫌な感じがする。
耶狛「くるよ蓮くん!」
蓮 「えっ?」
秦 「ラストワード モンキーポゼッション」
躍りと共に無数の弾幕が飛び交い始める。
蓮 「っ!不規則すぎて!!」
耶狛「よっと!」
優雅に美しく舞いながらの弾幕は見ていて楽しいがいざ受ける側となると話は別だよね。錫杖で弾き続けているけどきりがない。
耶狛「蓮くん隙を作れる?」
蓮 「どのくらいですか!」
耶狛「9‥‥12秒!」
蓮 「そこは増やさないで減らすのが筋ですよ!」
耶狛「なら8秒だけでいいから!」
蓮 「分かりました!」
そう言い蓮はまた紙を構えこころへとインファイトを仕掛けた。その間に少しでも早く行動できるように錫杖を振るい続ける。
蓮 「いけぇ!狗神!!」
狗神「がぁぁぁ!!!」
狗神ちゃんの咆哮が轟くと向かってくる弾幕が全てかき消える。目を閉じ一転集中をし錫杖にこの1日で貯めた希望の感情を与える。そして回転を止めて構える。
耶狛「行くよ!」
そして一気にこころへと接近する。
秦 「この!!」
弾幕が向かってくるが錫杖いやいつの間にか変化してる薙刀で弾幕を破壊する。
蓮 「あの薙刀は!っていや今は後だ!狗神!」
狗神「仕方ねぇな!」
弾幕を斬って破壊していると狗神ちゃんがこっちに駆け寄ってくると私を背中に乗せる。
狗神「振り落とされるなよ!」
耶狛「ありがとう♪」
狗神ちゃんは弾幕に臆することなく果敢に突っ込んで行く。
秦 「来るな!」
狗神「いけぇ!!」
狗神ちゃんが私を思いっきり投げ飛ばす。薙刀を構えそして、
ジャキン!ピチューーン!!
一閃と同時に被弾音が鳴り響く。この勝負は私と蓮くんとの勝利となったのだった。
怠惰「てな訳で今回はここまでです」
千 「流石に今日はしっかりしておるな」
怠惰「まぁ2連続の失敗をすればね」
千 「やはりそなたはベッドの誘惑には勝てぬよう
じゃの」
怠惰「自然とすぅ~といくんだよねぇ不思議は事に
ねぇ」
千 「やれやれじゃなぁ‥‥」
怠惰「本当にすんません後悔もしているし反省もし
てます」
千 「呆れてものもいえぬ」
怠惰「タハハ‥‥それと明日も投稿はします木曜日に
寝落ちしてサボっちゃったからね」
千 「当たり前じゃ!?」
怠惰「まぁそんな訳なんでお願いしますそれではそ
ろそろ今回は終わりにしますか」
千 「うむ!また次回もよろしくの!」
怠惰「それでは読者様また次回サラダバー!」