理久兎は祝音から貰ったおにぎりを食べながら大空を飛んである場所へと向かっていた。
理 「おにぎり旨いな」
その場所は何処かというと数時間後、
理 「やっとついた……」
理久兎が向かっていた場所そこは、
須佐「あれ?理波じゃね~か!」
理 「1週間ぶりだね須佐能乎……」
そう理久兎が向かっていた場所は大和連合だ。
須佐「どうしたんだ?」
理 「実はね………」
理久兎は何しに来たのかを須佐能乎に伝える……すると須佐能乎は驚きの顔をする。
須佐「マジかよ!それは姉貴に聞かないとな……」
須佐能乎がそう言っていると丁度よいタイミングで、
天照「私がどうしたんですか須佐能乎?」
須佐「姉貴!ちょうど良かった!」
天照「えっ?」
須佐能乎は理久兎から聞いた事をありのままに伝える。
ス 「て、言うことなんだよ……」
全部聞いた天照は理久兎に、
天 「少し待っていて下さい理波さん…」
そう言い本殿へ向かおうとする天照に、
理 「あぁ~そうそうアマテラス!」
天照「何ですか?」
理 「彼にこう伝えてよ理が会いにきたってね♪」
天照「?……わかりました………」
そう言うと天照は確認のため本殿に入っていった。そして須佐能乎は理久兎に何故その理由で来たのかを聞いてきた。
須佐「しかし何でまた?」
理 「まぁ色々とね………」
理久兎が説明をはぐらかすと本殿へと行った天照が帰ってくる。
天照「確認とれましたよ理波さんどうぞ中へ…」
理 「あいよ!」
そう言われた理久兎は本殿の中へ入っていった。
そしてそこに取り残された天照と須佐能乎は、
須佐「な~姉貴………ね」
天照「どうかしましたか須佐能乎?」
須佐「理波って何者だよ………」
天照「確かにお父様に例の言葉を言ったら顔色
を変えて通せ!って言われたのよね」
そう理久兎が会いに来たのは、実の弟である伊邪那岐に会いに来たのだ。
理 「ここか……」
理久兎は案内された扉の前まで来ると扉をノックすることにする。
トン!トン!トン!
三回ノックすると中から、
イギ「どうぞ!」
と、伊邪那岐の声が聞こえた。そして理久兎は、
ガチャ!
扉を開けて伊邪那岐に挨拶をする。
理 「よっ!久しいな!伊邪那岐!」
と、言うとイザナギ伊邪那岐も理久兎の顔を見て嬉しそうに、
イギ「兄上!お久々です!」
久々に伊邪那岐の顔を見ると昔とは変わったところが何ヵ所もあることに気がつく。
理 「しかし俺が見てない間に凛々しくなった
な!」
イギ「兄上こそ!以前より強くなられて……」
理 「そういえば伊邪那岐お前子供いたんだな
最初驚いたぞ!」
イギ「アハハハハそうでしたか……」
と、伊邪那岐は照れくさそうにそう答えると理久兎は伊邪那美の事についても聞くことにする。
理 「でっ伊邪那美は?」
イギ「………………………」
理久兎がそう言うと伊邪那岐は先程よりも顔が暗くなる……
理 「どうした?」
イギ「実はですね………」
理 (・_・?)?
弟、兄に説明中………
イギ「そう言うことなんです………」
理 「お前なぁそれはキレられて当たり前だ!」
イギ「反省しています………」(;_;)
そう読者様は知っているかもしれないが伊邪那岐は伊邪那美と黄泉の国でケンカ別れしているのだ………
理 「そうそう伊邪那岐に聞きたいことが
あるんだよ………」
イギ「なんですか?」
理 「お前らは新しく神力を使えるだろ……」
イギ「はいそうですね……」
理 「俺は使えるのか?」
理久兎は自身にも神力が使えるのかをイザナギ伊邪那岐に聞くと、
イギ「使えるはずですが条件があります……」
理 「条件は?」
イギ「まず神力は人々等の信仰によってその力を
使えそして信仰の大きさによってその力の
大きさも上がっていきます……」
理 「つまり信仰してくれる奴が多ければ、
多いほど力が上がるってことか?」
イギ「そのとうりです兄上」
理 「なるほどね……確かお前らって信仰がない
と生きられないんだよね?」
理久兎がまた質問をするとイザナギは伊邪那岐首を横にふって、
イギ「いえ実際はこの世界において存在を保て
なくなるんです………だからみんな信仰を
絶えなくするために頑張っているんです」
理 「そうか……」
理久兎はそう言いうと視線の先を見ると立派なガラスケースの中に入っている矛を見つけた……
理 「伊邪那岐これは?」
イギ「それは、
などをしたさいに用いたものです……」
理 「伊邪那岐これってお前しかもてないの?」
理久兎がそう聞くと伊邪那岐はそれについてもしっかり説明をする。
イギ「そうですね多分………私以外の者が持てば
力に耐えられなくて蒸発してしまいます
ね……」
それを聞いた理久兎は天沼矛に興味を持った為に、
理 「ふ~ん……えい♪」
パリン!
イギ Σ( ̄ロ ̄lll)!!
理久兎は、予想外のことをしでかした。なんと天沼矛が入っているガラスケースを殴って破壊しその手には天沼矛が握られているのである。
イギ「兄上!!何やってんですか!」
イザナギが理久兎に文句を言うがそんなのをお構いなしに、
ブン!ブン!ブン!ブン! シュン!
理久兎は、早速その矛を振り回した。そして理久兎はある事が分かった。そう不思議な力が沸き上がってくるのである
イギ「兄上から神力が!でも何故……」
そう理久兎からは神力がみなぎっていた。なぜかわからないがこれは紛れもなく神力だ……
イギ「確か兄上は、母上にもっとも近い存在………
もしかしたらそれで母上と神力を共有して
いるのか?」
と、伊邪那岐が考えていると理久兎は更に自重せず、
理 「伊邪那岐……これ持ってっていい?」
理久兎が自重せずにそう聞くと、
イギ「ダメですいくら兄上でも!」
イザナギは反対するが理久兎はもう一度、
理 「ダメか?伊邪那岐……」
イギ「ダメです!」
また却下された理久兎は秘策を出す。
理 「そんな事を言っていいのか?」
イギ「えっ?何だこっこの顔の兄上の考えはまとも
じゃない………」
今の理久兎の顔はニヤニヤ笑っているゲスの顔そのものだ。
理 「イザナミと別れる際に使用したこの世と
黄泉を塞ぐ境界石を壊すよ?そしたらど
うなるかなぁ?」
イギ「なっ!!」
理 「伊邪那岐~墓穴を掘ったね~♪」
イギ「くぅ兄上~!」(≧口≦)ノ
そう境界石とはこの世と黄泉を繋ぐ道を封じている石だ。これがなくなると伊邪那美がブチ切れて伊邪那岐を殺しにかかるのである。もしもそうなった場合の回想シーンがこちらです。
イミ「お兄ちゃん…フフフフ♪」
伊邪那美は物凄く怖い笑顔とその手には血に塗られた刃を持つ薙刀が握られている。
イギ「おっ落ち着け!伊邪那美!」
イミ「ふふふっ♪よくもあの時、私を醜いと
言ってくれたわねお兄ちゃん?」
イギ「あっ兄上~!助けてください!」
伊邪那岐は座ってこれを観戦している理久兎に助けを求めるが、
理 「頑張ってね伊邪那美!」( ^∀^)
無慈悲な事に理久兎は伊邪那岐を助ける訳ではなく伊邪那美を応援していた。
イミ「お兄様の心遣いに感謝しますフフ♪」
イギ「兄上ーーー!!」m(。≧Д≦。)m
イミ「じゃ~フフ♪」
グザ!
伊邪那美はその手に握られている薙刀で伊邪那岐の腹をかっさばいた……
イギ ヽ(;゚;Д;゚;; )ギャァァァーーーーー!!
ここからはあまりにも回想するのが厳しいためシーンは終了だ。これを想像した伊邪那岐は顔を真っ青にして震えていた。
イギ ((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
理久兎のやっている行為はいかにも脅迫および強盗です。読者様は絶対に真似しないでください。そして伊邪那岐はそれにビビって……
イギ「わかりました…持っていって構いません…」
理 「ありがとうね伊邪那岐♪」
イギ (真っ黒だ本当に………)
イザナギは改めて自身の兄の心が真っ黒だと再認識するのだった。そしてイザナギ伊邪那岐と話すこと数時間後、
理 「神界序列?」
イギ「はい今兄上は、その神界の中でも
2番目の強さです」
理 「ふ~ん1番は聞かなくてもあれだろ?」
イギ「えぇまぁ……」
理 「はぁ~……やれやれおふくろは本当に桁違い
だよ……」
イギ「兄上が言いますか?」
理久兎は、その1番である千に何度も戦いを挑んだのは言うまでもない。因みに序列順5位まで言うと、1位 千 2位 理久兎 3位 伊邪那美 4位 伊邪那岐 5位 天照
理 「ところで月に行った皆は大丈夫だった?」
月へと行った永琳達の事を心配してそれを聞くと、
イギ「あぁ八意
理 「えっ?八意永琳じゃなくて?」
イギ「え~と八意さんは多分ですが自分の名前
を兄上と同じで伏せているのかと……」
理 「ふ~んそうだったんだ……」
イギ「えぇ何故だか分かりませんがね…おっと
話が逸れましたね………彼女達は今も元気
ですよ♪兄上が彼女達を救ったのですよ
ね?」
理 「まぁ~ね今思い出すと懐かしいね♪」
イギ「彼女達は兄上のことを本当に尊敬して
いましたよ……でも良かったのですか?
彼女達を追わなくても?」
理 「何時か会えると俺は思ってるさ♪」
イギ「そうですか所で兄上?」
理 「なんだ?」
イギ「兄上には神使はいるのですか?」
伊邪那岐はよく分からないことを聞いてきたので理久兎は、
理 「何?神使って?」
イギ「あぁえ~とですね……」
知らない理久兎に伊邪那岐は説明を始めるのだった……
弟、兄に説明中……
主に説明されたのは神使の詳しい説明だ神使を雇う方法やそれについての注意どういう仕事をするのかだ……
イギ「と、言うものですちなみに私の娘の
天照はご存じですよね?」
理 「勿論だよ♪」
イギ「彼女も神使を雇っているのですよ?」
天照が神使を雇っていることに理久兎は、
理 「へぇ~あの子がね……」
軽くだが驚いてはいた……そして伊邪那岐はその神使についての特徴を述べる……
イギ「ちなみに三本足のカラスです」
理 「……ユニークだね…バランスが悪そうだけど」
イギ「カラス達は頭がいいので……」
理 「ところでさ俺の種族って神でいいの?」
理久兎は改めて伊邪那岐に自身の種族について質問すると、
イギ「う~んわかりませんね……事実来るのに
母上と同じような姿になってここまで
来たのですからね……龍神なのか神な
のか…」
理 「う~ん本当になんなんだろうな……」
と、分からこととあったが2神の兄弟の話は無駄なく進んだ。そして太陽が傾き夕暮れ時となり……
理 「おっと黄昏かそろそろ俺は行くよ……」
イギ「そうですか……」
理 「伊邪那岐……」
イギ「はい?」
理 「元気でな♪」
イギ「えぇ……兄上こそ!」
そう言って理久兎はまだ大空へと龍翼を羽ばたいて帰旅立って行く。夕暮れに染まりし空を見続けながら。そして神力も使ってみようかなと思う理久兎であった。