蓮に自身の技の1つである断刈列斬を伝授させるために修行を開始していた。
蓮 「仙術十五式 断刈列斬!!」
両腕を合わせ掲げて巨大な霊力の剣を作り出し蓮は自分に向かって気の剣を振り下ろしてきたが、
理 「おい蓮なんだその技は?」
蓮 「なっ」
左手で振り払い蓮の一撃を消し飛ばす。こんなの断刈列斬などではない。芯にまで気がこもってないためただの見かけ倒しも良いところだ。
理 「言っておくがそんな程度じゃ断刈列斬なんか
名乗れないぞ?もっと剣の芯にまで霊力を込
めろ!」
蓮 「はい!」
何度も何度も同じようにぶつけてくるがこの度に左手で振り払う。昨日からこの修行は始めているがやはり亀の速度レベルでゆっくりと教えていく事が大切そうだ。
蓮 「はぁ‥‥はぁ‥‥」
だがそんな事を思っていると蓮は息を上げていた。蓮から流れる霊力に乱れがあった事から軽い霊力切れを起こしてきているみたいだ。
理 「何だへばったか?」
蓮 「へばってなんかいませんよ!」
自分を見て叫ぶとまた断刈列斬の構えをとる。すると、
お燐「理久兎様どうです調子は?」
間欠泉センターの入り口からお燐がやって来た。蓮の調子はと言われたため両腕をあげて首をふる。
お燐「ありゃりゃ‥‥蓮さんも大変だねぇ」
理 「それでお燐は何しにここへ?」
お燐「おっとそうだったさとり様から伝言で書類を
まとめたから後で確認してとの事です」
書類か。しかしそれだけのためにここに来たというのか。
理 「何だそのために来たのか?」
お燐「いいえ♪蓮さんがどこまで頑張ってるかみた
くて来たんだよ♪」
どうやら蓮の様子を見たいがために来たみたいだ。まぁまだまだ上手くはいってないが。
お燐「にしても大丈夫かい蓮さんずいぶんボロボロ
になってるけど」
確かに結構修行で痛め付けたからな。そろそろ蓮のために止めにするのもありか。
理 「う~ん‥‥どうする今日は止めるか?」
蓮 「まだまだ!」
闘志を内に秘めた目をして構えをとるこれは良い根性してる。これは付き合わない方が野暮だ。
理 「お前はそのガッツは認めてやるよなら後数分
は相手してやる来な!」
蓮 「仙術十五式断刈列斬!!!」
巨大な気の剣を振り下ろしてくる。とりあえず近くにいるお燐にもしがあると困るため下がらせるか。
理 「お燐は下がってなさい‥‥」
お燐「はいはい♪」
お燐は下がるのを確認すると左手で蓮の一撃を振り払いかき消す。これでは全然だな。
理 「まだまだだな」
蓮 「くぅ!まだだ!!」
理 「‥‥蓮お前のガッツは良いんだがよイメージし
て使ってるか?深くイメージしろお前は霊力
だけで出来ている剣を持っているその剣で俺
を一刀両断するというイメージをもて!」
蓮の
蓮 「仙術十五式断刈列斬!」
理 「さっきよりかは良くなったな!」
先程よりかは見てまともになっていると思った。だがあまでも先程よりはの話だ。左手で振り払いまたかき消す。
蓮 「くぅまだ‥‥ま‥‥」
と、突然の事だった。蓮はふらふらと体を揺らしたかと思うとうつ伏せに倒れた。まずいと思い蓮へと急いで近づくと蓮は気持ち良さそうな寝息をたてていた。
理 「よく頑張ったな蓮‥‥今日はもう休め」
目に余るぐらいに頑張り倒れた蓮に敬意を称してそう呟く。そして倒れた蓮をおんぶする。
お燐「理久兎様、私が運びましょうか?」
理 「いいや俺が運ぶよこのぐらいはしてやらない
とな♪あっでもお燐に頼みたいことがある」
お燐「何です?」
理 「お空に伝えておいてくれ間欠泉センターの温
度が上がってきてるからその対処を頼むって
な」
今日の修行を開始した時よりも間欠泉センターの温度が上がってきているためか暑く感じたためそろそろ温度調節が大切だと思っていた。そのため間欠泉センターを管理できるお空に調整の指示をするようにとお燐に伝えるとお燐はニコニコと笑いながら敬礼をする。
お燐「了解、理久兎様♪」
理 「あぁ頼むぞ♪ここが爆発したら諏訪子達がぐ
ちぐちうるさくなるからな」
そうしてお燐はお空を探しに向かい自分は地霊殿へと戻り蓮が寝泊まりする部屋に行き蓮を寝かしつける。
理 「これでよし」
と、呟くとドアが開きさとりが覗きこんでくる。
理 「どうしたさとり?」
さと「いえ蓮さんをおぶって中に入るのを見たもの
で‥‥倒れたんですか?」
理 「あぁ霊力切れ起こしたみたいでな」
寝かしつけた蓮を見たさとりは若干で呆れながら、
さと「はぁ‥‥やり過ぎって訳じゃないですよね?」
理 「こいつのガッツが凄かっただけだよ‥‥」
蓮のガッツは目に余るぐらい凄い。しかも後から聞いた話だが俺達を助けるために危ない橋まで渡ったらしいしな。こいつは俺よりも根性が座ってる。
さと「まぁ今ので大体は察しがつきました‥‥なら私
は蓮さんの看病をしておきますねあぁ理久兎
さんお燐から聞いてます?」
理 「あぁ書類だろ片付けておくよ‥‥」
さと「部屋においてありますのでお願いしますね」
理 「あいよ」
しかしさとりが看病すると申し出るなんて珍しい事もあるものだ。まぁ恐らく蓮と何か話したことがあるのだろう。なら俺は邪魔だろうし退場するか。
理 「頼むな」
さと「えぇ♪」
そうして部屋を出て自室へと向かうのだった、
怠惰「ではでは今回もありがとうね」
千 「うむしかし小僧は大丈夫かの?」
怠惰「さぁ?まぁでも彼は火事場の馬鹿力は凄いけ
どね」
千 「そうなのか?」
怠惰「うん俺の時も火事場の馬鹿力で押しきったし
ねぇ」
千 「ほう‥‥因みにどんな事したんじゃ?」
怠惰「寝なずに出来るかなチキチキ薬取ろうゲーム
って修行」
千 「聞いてて怪しさ満点な修行じゃな」
怠惰「まぁでも彼は頑張ったよ?」
千 「怠惰が修行のぉ未だにイメージがつかん」
怠惰「失礼だな千ちゃんは‥‥ってそろそろ時間だね
それじゃ今回はここまでにしようか?」
千 「じゃなまた次回もよろしく頼むぞ」
怠惰「そんじゃ読者様また次回」
千 「さらばじゃ!」