理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、花粉症のせいで喉に痰が絡んで声が可笑しくなっている怠惰のクソ悪魔です。何かこう引っ掛かってる感じがして妙に落ち着かないんですよね。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


第451話 反撃

月の光が満ちる夜、外来害獣のオセとの激闘が繰り広げられていた。

 

咲夜「どきなさい!」

 

妖夢「近づくな!」

 

さと「右‥次に左‥」

 

咲夜、妖夢、さとりの3人は向かってくるオセの分身?の豹達を相手にし蓮と自分はオセに詰めよっていた。

 

蓮 「霊夢の力を返せ!」

 

オセ「嫌なこったっすよ計画が破綻しかけている今

   となってはこれは手土産にするんすから!」

 

手土産‥‥紫を襲えなかったからその土産として巫女の力を強奪していくつもりか。そんな事は元だが妖怪総大将としてやらせてなるものか。するとオセはお払い棒を構えると、

 

オセ「夢符 封魔陣!」

 

お払い棒を掲げる。するとオセ中心に結界が現れ蓮の一太刀を弾き吹っ飛ばす。この気からして霊夢の力を行使する事が出来るみたいだ。

 

オセ「どうだ?なぁどうよ巫女の力でやられる気分

   はさぁ!」

 

理 「ほう‥‥なら破ってみようか」

 

だが自分からしたらこんな結界など合って無いようなもの。それ故に、

 

理 「仙術四式鎧砕き!」

 

バリンッ!

 

1発の拳で結界を爽快な音と共に粉砕する。そして粉砕したと同時に一直線に蓮は自分を通りすぎオセへとぶつかっていった。

 

オセ「しつこい小僧っすね!」

 

と、言うと同時にお祓い棒がサーベルへと代わり蓮の一撃を防ぐ。

 

オセ「力が弱くなったとはいえこれを使わせるとは

   中々の逸材っすねどうすか?私らの軍門にお

   前ら加わらないっすか?」

 

蓮 「誰が加わるか!」

 

理 「てめぇは竜王か!!」

 

オセ「何時からド(ピー)クエになったすか!?」

 

断罪神書から天沼矛を取り出し蓮とほぼ同時にオセへと詰め寄る。

 

オセ「しっかし‥‥そうすっか残念っすね」

 

天沼矛の連続突きと蓮の斬撃を素早い剣捌きによって弾かれ続かれるが相手の隙を伺いながら何度か突き、

 

理 「おらぁ!!」

 

力を溜め突きを放つがサーベルによって捌かれたが一気に距離を詰めれた。流されつつ左手を構え、

 

理 「龍終爪!」

 

神力を使い龍の爪のように手を変化させオセを引き裂こうとするが身軽に避け後退した。するとオセはさとり達の方を向く。まさかと思ったその時オセは何かを確信したかのように笑った。

 

オセ「はっはぁ~ん♪あの女狐を持つ女ごとやっち

   まいな!」

 

下がるオセはそう呟くとオセの体から抜け落ちるかのように何体もの豹が現れさとりに向かって襲いかかった。このままでは数的に霊夢を抱えているさとりが危ない。

 

理 「っ!蓮はそっちをやれ!」

 

蓮 「分かりました!」

 

すぐにさとりの前へと入る。

 

さと「理久兎さん!?」

 

霊夢「ぎゃ!?」

 

理 「こいつらに汚ねぇ牙を一本たりとも触れさせ

   はしねぇよ!」

 

天沼矛で一閃による払いで豹達を薙ぎ倒すが、

 

豹 「ぎゃぁ!!」

 

豹 「がぁ!!」

 

だが左右から1匹ずつ豹が自分に牙を向けて飛びかかってきた。

 

理 「じゃかしい!」

 

天沼矛で右の豹の喉元を貫き左から来る豹には断罪神書物を大きくし盾にして攻撃を防ぐ。だが今度は前から豹が襲いかかってくる。

 

理 「っ!」

 

右手はふさがり使えず、左手は使えるが断罪神書は今は使えないため無論で武器はない。背後を見ると霊夢を抱えたさとりは自分を見ていた。

 

理 「ふぅっ!」

 

自分がここで避ければ後ろにいるさとり達が危なくなる。仙術を唱える間ももうない。ここは仕方がないが腕1本ぐらいくれてやるかと思い左手で防ごうとすると、

 

ザシュ!

 

突然、真横から何かが飛んできて豹の額に刺さりそのまま豹は倒れ動かなくなる。見てみると豹の額近くにはナイフが刺さっていた。恐らくナイフからして、

 

咲夜「大丈夫ですか?」

 

やはり咲夜が助けてくれたみたいだ。

 

理 「あぁ大丈‥‥っしゃがめ!」

 

咲夜の背後に豹が忍より牙を向けるのを見つけすぐさましゃがむように指示し天沼矛を投擲しようとしたその時、

 

ザシュ!

 

豹は一瞬の一太刀によって首が飛んだ。豹が倒れた先には刀を払い妖夢が自分達を見て、

 

妖夢「そちらも大丈夫ですか?」

 

咲夜「えぇお陰さまで助かったわ」

 

異変解決に乗り出す機会が彼女達は多いのかそれなりの連携?が取れていて年輩者の自分はもうビックリだ。

 

理 「俺も年を取ったかなぁ」

 

この年になってくるとあんな事は出来そうにもないよな。

 

さと「しっかりして下さい理久兎さん」

 

理 「はいはい」

 

と、言ってる間にも豹達は次々に襲いかかってくる。

 

理 「お前ら俺の後ろに来い!」

 

咲夜「何する気?」

 

理 「簡単さ」

 

天沼矛を掲げ神力による圧縮した玉を作り出す。その間に霊夢を抱えたさとり、妖夢、咲夜は自分の背後へと来る。だが同時に豹達との距離もギリギリになってきていた。

 

妖夢「理久兎さま!」

 

咲夜「っ!迎撃するわよ!」

 

さと「待ってください!」

 

さとりが飛び出しそうな2人を止めてくれて助かった。だってこれに限っては下手したら彼女達にも被害が及びかねない技だからな。

 

理 「せめて痛みを知らず消えろ」

 

向かってくる豹達全てをロックオンし、

 

理 「秘技 創生の裁き」

 

と、一言を呟くと圧縮した神力の玉から無数のレーザーが放たれ向かってくる豹達の眉間を撃ち抜く。だが、

 

豹 「グルルルル!!」

 

豹達は立ち止まり効かないといった感じで唸り声をあげる。

 

妖夢「りりり理久兎様!?」

 

咲夜「まさか失敗したなんて」

 

技の失敗だと。そんな事は俺がする戦いにおいてある訳ないだろ。何せこれの恐ろしさはここからだ。

 

さと「あれ豹達が」

 

妖夢「さっきより膨らんで‥‥」

 

霊夢「きゅ!?」

 

気づいたかただこれからエグい光景が入るため後ろを向き、

 

理 「お前ら目を瞑れ!」

 

咲夜「っ!」

 

妖夢「はっはい!」

 

さと「どういう」

 

霊夢「キュ?」

 

4人が目を瞑ったその直後、バンッ!と音をたてて風船のように膨らんだ豹達は体を破裂した。

 

妖夢「えっなっ!!?」

 

咲夜「豹達が一瞬で」

 

何をしたって感じだな。これはただ単純に天沼矛の力をフル活用した技だ。天沼矛は促進させる程度の能力を宿している。それを活用し豹達の細胞を限界まで活性化させ膨張させる事で体を破裂させたにすぎない。故にこれが当たれば命なんてないに等しくなるのだ。

 

妖夢「‥‥理久兎様!」

 

理 「ん?‥‥ちっ‥‥しつこい奴等だ」

 

倒した豹達とは別にまた豹達が涌き出てくる。こいつら本当に何処から出てきてんだか。チラリと蓮を見るとオセに刀を向けてつばぜり合いをしていた。あのまま1人でやらせるには流石の蓮もキツイだろうし加勢したいがこの豹達がな。

 

さと「理久兎さん恐らく本体のオセをやらない事に

   は無限ループが続くかと」

 

理 「だが俺が離れて大丈夫か?」

 

咲夜「問題ないわよ」

 

妖夢「理久兎様と蓮さんが決着をつけるまでは持た

   せてみせますよ!」

 

心強い者達だなそこまで言うならここは託しても大丈夫そうか。それに俺は守りよりも攻めの方がしっくり来るんだよな。

 

さと「理久兎さん」

 

理 「ん?」

 

さと「霊夢さんの奪われた力を何とか取り戻せない

   でしょうか?この戦いに霊夢さんも加わる事

   が出来れば」

 

理 「戦力も上がり害獣野郎にも一泡吹かせれるっ

   て所かなら丁度良い技がある俺が合図したら

   上空に向かって霊夢を投げ飛ばせよ」

 

そう言いながら天沼矛をオセへと狙いを定めると、

 

オセ「まぁ私が言えることじゃねぇけどしつこいと

   嫌われるっすよ?」

 

と、言っていた。しつこいと嫌われるとは言うがどっちかと言えば霊夢の力を返そうとしないオセの方が嫌われてると思うがな。等と思いながら天沼矛を投擲するが後一歩という所で当たりそうだったが外れてしまった。

 

理 「ちっ任せたぞお前ら!」

 

咲夜「えぇ!」

 

妖夢「魂魄妖夢いきます!」

 

さと「理久兎さん御武運を!」

 

それだけ言い豹達を高速で通り抜けオセに向かって駆け出したながら断罪神書から空紅と黒椿を取り出し近づく。

 

理 「へぇ~嫌われるねぇならお前は嫌われそうだ

   よなっ!」

 

オセ「っ!!」

 

二刀を構え斬りかかる。それに続いて蓮も刀で斬りかかる。

 

オセ「あの豹共をやっちまったすか?」

 

理 「案外に弱かったぜお前みたいにな!」

 

弱すぎて彼女達に任せても全然大丈夫だったため言うとオセはギロリと睨み、

 

オセ「そいつは酷ぇっすね!」

 

と、言い十代の華奢な女性には似合わない大きなサーベルを軽々と振るって自分達を弾く。

 

理 「っ‥‥」

 

蓮 「くっ!」

 

自分達を弾いたオセはニヤリとこちらを見て笑った。

 

オセ「夢想天生!」

 

と、確か霊夢が俺との戦いにも使ったあのチート染みた技を唱えてきたのだ。

 

蓮 「霊夢の最終奥義を!」

 

妖夢「なっ!」

 

咲夜「不味いわ!」

 

夢想転生は確かにチート染みてる技ではあるけどあくまで自分の前以外ならの話だ。

 

理 「蓮‥‥俺ならあの技を破れるが?」

 

蓮 「‥‥そうか!」

 

思い出したか。現に一度だけあの技を完封した事があるためあの技の攻略方法なら知ってるのだ。だからこそ俺があの技を破らなければならない。

 

理 「だから俺が破ったら彼奴と一騎討ちするなり

   して少しだけで良い動きを止めろこの作戦が

   上手くいけば‥‥」

 

蓮 「従います理久兎さんの考えなら!」

 

理 「そうかならその後は流れに身を任せろ!」

 

蓮 「‥‥分かりました!」

 

物分かりが良くて助かる。さてあの害獣野郎に一泡吹かせてやるか。空紅と黒椿は断罪神書へとしまい代わりに懐から身代わり木板人形を取り出し空へと投げ、

 

理 「ルールを制定するこ30秒の間で俺の左手に

   触れられないものはない!」

 

と、言うと木の板が木っ端微塵に壊れ左手を握りしめ

 

理 「瞬雷!」

 

一気にオセへと近づくと案の定でオセは突然現れた自分にビックリしていた。

 

オセ「お前さんは知らないっすか!この技は‥‥」

 

理 「あぁ知ってるさ無敵になれる技だったよな?

   あくまで俺以外ならな!」

 

思いっきり顔面に向かって左手でぶっ飛ばす。

 

オセ「ぐっ!!?」

 

理 「行くぜ蓮!」

 

そして左手で胸ぐらを掴み此方へと投げ飛ばすと蓮とオセはぶつかり合う良い感じで気を引いてくれてる。これならすぐに済みそうだ。左手に霊力を込めると、

 

蓮 「そらっ!」

 

オセ「ぬっ!!」

 

蓮はオセを弾き飛ばすと此方へとオセが向かってきたため即座にオセの後頭部をアイアンクローで鷲掴みに地面へと叩きつける。。

 

オセ「がぁ!!」

 

理 「くらっとけ仙術八式脱気!」

 

その言葉と共にオセの体から霊夢の力が幾つもの白い玉となってオセから抜け出て空を浮き始める。すぐにさとりの方を向き、

 

理 「さとり今だ!空に向かって霊夢を投げろ!」

 

さと「行って霊夢さん!」

 

霊夢「キューーーン!!」

 

思いっきりさとりは霊夢を白い玉が浮かぶ空に向かって投げ飛ばした。する、

 

オセ「がぁ不味いっす!こらっ!」

 

理 「っこいつ!」

 

これでと安堵した一瞬で力が抜けオセは自分を弾き飛ばすと空‥‥いや霊夢に向かって飛ぼうとするが、

 

蓮 「行かせませんよ!!」

 

オセ「どけっす!!」

 

ギンッ!!

 

蓮が前へと出て抑えよとしたみたいだが火事場の馬鹿力なのか蓮を弾き飛ばし霊夢を追いかけに向かおうとしたその時だった。

 

? 「秘法 九字刺し」

 

オセ「がぁ何すか!」

 

聞き覚えのある声がすると幾つものレーザーが現れるとオセの動きを止めた。声のした屋根の方を見ると、

 

早苗「私たちをコケにして友達を疑わさせ傷つけさ

   せた分です!」

 

何とあの早苗がいたのだ。見た感じからして助けに来てくれたみたいだ。

 

オセ「役立たずの駒共が!」

 

早苗「そんなっ!」

 

だがオセは早苗が張った弾幕を強引な力でぶち破った。しかし体制を立て直すには充分に時間を稼いでくれた。一気に跳躍しオセの前へと入り断罪神書から空紅と黒椿を抜刀し斬りかかるが、

 

オセ「豹の悪魔は伊達じゃないっすよ加速!」

 

あり得ない事に超高速で自分が通り抜けられたのだ。その速さは瞬雷を遥かに上回る速度だった。

 

理 「しまった!」

 

だがあの技は長時間は使えないのか自分との距離を離し元の速度に戻っていた。まずい瞬雷を使っても間に合わない距離だ。だがその時だった。

 

蓮 「理久兎さん!」

 

何と下から蓮が超高速で此方に向かってきたのだ。ここは蓮に賭けてみるか。

 

理 「行けぇ蓮!!」

 

2本の刀を離し手を重ねると蓮はそこに足をかけて一気に跳躍しオセへと向かった。自分はすぐに離した2本の刀を握り地面へと降り空を見るとそこには、

 

理 「あれは‥‥」

 

それは自分が知っているよりも遥かに小さかったが、この数日間で蓮に何度も教えていた断刈列斬だった。蓮はその一撃をオセの背へと直撃させ地へと落とした。

 

理 「やるな彼奴‥‥」

 

そして気づく。空を浮いていた霊夢の力の玉がなくなっている事に。だがその代わりに助けようとしていた霊夢がいたのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでです」

千 「うむしかし何故にもオセは巫女の力といい
   幻想の賢者を拉致しようとしたんじゃろう
   かの?」

怠惰「さぁね‥‥まぁ思い当たる節はあるけど

千 「ん?何か言ったかの?」

怠惰「いいや何も」

千 「しかしペオル家のぉ‥‥怠惰は知らぬのか?」

怠惰「知ってるよ有名だし古代種の魔族達でペオル
   家を知らない奴はいないってぐらいだよ」

千 「そうなのか?」

怠惰「うんペオル家は代々から強い魔力を持つ魔族
   の血筋を持ってる家系でね俗に王族の家系と
   も言われてたりするぐらい有名だよ」

千 「へぇ‥‥ということは当主は凄いという事にな
   るのかの?」

怠惰「まぁそりゃあねぇそれにペオル家は代々から
   実力で当主を決めるだから兄だからとか弟だ
   からとかそんなのは関係ない男女問わず当主
   の資格を持つことが出来るのさ」

千 「それは凄い家系じゃのぉ」

怠惰「家系を強くするには弱肉強食にした方が後の
   子孫達にもその強さは遺伝していくって考え
   があるからそういう制度をとってるのさ」

千 「ほぉ」

怠惰「だけどねある時ペオル家に悲惨な事件が降り
   かかったんだよねぇ」

千 「なっ!その事件とは一体」

怠惰「それは秘密♪後々に本編で語られる筈だしそ
   れを待っててね♪それじゃそろそろ時間だか
   ら今回はここまでね♪」

千 「お主はまた気になる所で!?」

怠惰「それじゃ読者様また次回!」

千 「仕方ないのぉ‥‥さらばじゃ!」

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