宴会も終盤となり、
蓮 「すぅ‥‥すぅ‥‥」
霊夢「うぅ~ん」
霧雨「グヘヘ‥‥」
大方の者達が酔い潰れて寝静まりまたは、
萃香「ぷはぁ~♪良い飲みっぷりだねぇ」
黒 「まだだ‥‥まだ負けん」
まだまだ夜はこれからだと言わんばかりに飲み続ける強者達もいた。まぁ静かであるのは変わりはないが。
理 「………ここまで静かになるとはな」
百鬼夜行時代に何度か経験はしてはいるがここまで寝静まると懐かしさを覚える。大体の奴は皆揃いも揃って酔い潰れてたしな。一部の者は飲み続けたが。
理 「そんでさとりは散歩に行けるか?」
自分の背中を壁にして『鬼ころし』と書かれた一升瓶を抱き抱え寝そべっているさとりに聞くと、
さと「だいしょうぶでぇすよぉ~」
酒が弱いくせして無理して酒を飲んだせいか呂律が回ってないし顔が火照って赤くなって目まで泳いでるけど大丈夫なのか。
理 「本当に大丈夫なのか?」
さと「だいひょうぶでぇすよ~♪」
理 「お前が無理なら良いんだが‥‥」
さと「だぁから~だいしょうべでぇす~!」
普段から思考し動いてるせいかやはり酒が入ると思考が落ちて少々いや結構抜けた正確になるが頑固なのは変わりないから困るところだ。
理 「分かったから‥‥でも歩けるのか?」
さと「あるへぇま~す」
と、言いながら立ち上がるが足元がふらふらしていて見ていて大丈夫じゃない気がしてきた。
理 「やれやれ‥‥」
さとりの手を繋ぐ。それを見たさとりはボーとしつつ自分を見つめてくる。
理 「行くよお姫様」
さと「‥‥」
コクリと頷き自分とさとりな夜の地上の散歩を始めた。夜の星々は光輝き夜のなにも若干明るいため夜道が何とか分かるから助かる。
理 「………さて何処に行く?」
さと「どこへぇでも‥‥」
理 「う~ん折角だし色々な所を見て回ろうか昼間
しか見たことのない光景も沢山あるしね♪」
さと「さんしぇいで~す」
理 「ぷっ」
呂律が回らなすぎて笑いそうなるが何とか堪える。もしもまとまな時のさとりが今のこの状況のさとりを見たらとんな反応するのか興味がででくる。恐らく顔を真っ赤にさせて枕にでも顔を埋もらせるのだろう。それを考えると本当に笑いたくなってくる。
さと「なにぃわらっへぇるんでぇすか~?」
理 「ぷっ‥‥いっいいや何も‥‥?」
駄目だ本当に面白くて笑ってしまいたくなる。だがここは大人として我慢しなくては。
理 「とりあえずそうだな‥‥人里を歩こうか?」
さと「は~い♪」
そうして近くにある人里へと向かう。人里は深夜になっていて里の住人達は深い眠りについているのか明かりはなく暗く静寂に包まれた世界へと変化していた。
理 「静かだな‥‥まぁさとりにはうってつけか」
さと「きれぇでしゅねぇ」
星空を眺めつつ人のいない里を散策する。普段の活気ある人里とは違いこうした夜の顔を楽しむのも一興なものだ。
理 「静かなぶん清々してて良いな」
さと「………」
星空を眺めさとりはボーとしていた。まぁ地下にある旧都では星空なんて見れないし物珍しく感じるのは仕方がないのかもしれないな。
理 「さとりが良ければもっと高い所で星を見ない
か?」
さと「しょうですねぇ♪」
まったく何時になったら酔いが覚めるのやら。多分、今のさとりを空へと飛ばしたら地上へと真っ逆さまに落ちそうで危ないしな。仕方がないがおんぶして行くか。
理 「さとり背中に乗りな」
さと「は~い♪」
背中に乗っかるのを確認し普段からしまってある翼を羽ばたかせ空へと飛び立つ。そして大空へと飛び星がもっとも綺麗に見える場所までやってくる。
理 「ここなら綺麗に見えるかな?」
等と呟いていると背中がより重くなる。チラリと後ろを向くと、
さと「すぅ‥‥すぅ‥‥んん理久兎しゃん‥‥」
さっきまで起きていたさとりがもう爆睡していた。というか寝るのが速すぎだろ。まだ空高く来て1分もたってないってのに。
理 「やれやれ今日はお開きかな?」
仕方ないなと思い地上へと降り翼をしまう。まぁまた何時か一緒に来れば良いか。そんな事を思っていると、
理 「ん?」
気配を感じ隣を見るとそこには1人の男性が岩に座りながら星を眺めていた。
理 「‥‥先客か」
男性「おや星空を眺めに来てみれば珍しいね」
その男の特徴としてはラフな格好だが一番気になるのは顔の左半分は仮面を着け左肩から腕に掛けては包帯でぐるぐる巻きになっている幻想郷では見たことのない特徴をしている。
理 「こんな夜更けに1人か?」
男性「あぁ星を見たくなってね‥‥知り合いが薦めて
くれたんだよここの星は綺麗ってね」
理 「そうなのか‥‥てかお前ここは危ねぇぞ?妖怪
に食われちまうかもしれねぇんだから帰った
方が身のためだぞ?」
念のために注意を呼び掛けると男はニコリと微笑んだ。
男性「俺の心配をしてくれるなんてね♪ありがとう
その気持ちだけ受け取っておこう‥‥でも俺は
大丈夫さ腕には自信あるからね♪」
本当にそうなのだろうか。こいつ厨二病を患っててそんな事を言っているんじゃとも思った。
男性「にしても君は似ているね」
理 「はぁ誰にだよ?」
男性「絶縁した弟にね‥‥俺の心配をしてくれている
のにも関わらず内心は厨二病患者とかって呟
いてディスってる所とかさ」
理 「そうかい‥‥っ!!?」
何故こいつは俺の内心の考えが分かったんだ。さとりや神子はたまた映姫ですら分からない筈なのに。
男性「まぁあれだ理久兎くんこそ気を付けろよ今回
や以前の事件はたまたま運や君のお友達が偶
然にも味方したから助かったんだ助けられた
その命を無闇に使わないようになじゃないと
‥‥まぁそこまで言ったら俺が野暮だな」
そう言い男は自分を通りすぎ立ち上がり茂みの方へと向かっていく。待てよ何でこいつは俺の名前まで知っているんだ。名前まで言った覚えはないのに。
理 「なぁあんたっ!?」
すぐに後ろを振り向くがそこには先程の男はいなかった。茂みの揺れる音すら聞こえずに立ち去ったというのか。あれは間違いなく只者ではないというのはよくわかった。
理 「何だったんだ‥‥」
さと「うぅ~ん」
理 「おっと早く帰るかこのままだとさとりにも悪
いしな」
そう呟きあの男の事は気になるがとりあえずはこの場を後にするのだった。そして星空が輝く上空では、
男性「本当にあのバカに似過ぎてて怖いな‥‥」
? 「我が主人よそろそろ」
男性「ありゃりゃ‥‥バレちゃったそれと事の処理に
ついては?」
? 「無論で完了しておりますればアホにはきっち
りと御灸を据えております」
男性「そう流石は俺の懐刀だ‥‥それじゃ帰ろうか」
? 「はっ」
男性「それじゃあね理久兎くん」
そうしてその者達もこの幻想郷から姿を消すのだった。
怠惰「ではでは今回はここまでで」
千 「うむ!」
怠惰「さてさて最後に出てきたあのキャラ達はたし
て誰なのか♪」
千 「これからも出てきたりするのか?」
怠惰「予定だと出るよ?」
千 「しかし見た目が厨二病全開じゃが実際はどう
なんじゃ?」
怠惰「う~んそこは秘密って事で♪それとあれは仕
方がないのさだって‥‥」
千 「なっ何じゃよ」
怠惰「ここは何も言わないでおきましょうか」
千 「なっ何なんじゃさっきから!」
怠惰「ネタバレしても面白くもないでしょ?」
千 「うぐぐ」
怠惰「まぁそんな感じなんでね♪」
千 「こやつは」
怠惰「アハハ♪さてさてそろそろ時間だし今回は
ここまでにしようか」
千 「うっうむそれじゃまた次回もよろしくの」
怠惰「そんじゃバイバイ♪」