黒と勇儀がぶつかり合いを初め理久兎がパルスィ&ヤマメを相手にしだしている頃、中央広場では、
亜狛「あれ?俺が一番乗りかな?」
東側で暴徒と化していた鬼や妖怪達を順調に薙ぎ倒していき集合場所の広場へとやって来たがどうやら自分が一番乗りみたいだ。
亜狛「マスター達が遅いって事は何かがあったのか
な?そういえば遠くで爆発とかしてたし」
所々で爆発音が聞こえてきたりしたが何かあったのだろうか。まさかマスターや黒さんや耶狛に限って何か物を壊したりとかはしてないよな。まぁ耶狛はともかくとしてマスターや黒さんは節度があるし大丈夫だよな。
亜狛「………しかし誰も来ないなぁ」
一体だれが自分の次に来るのかと思っていると、
ヒュー~ン!!
亜狛「ん?おっと!」
真上から何かが落ちてきたためすぐに避けると自分のいた場所に落ちてくる。それは大きな桶だった。するとその桶から、
キス (ーё一)
キスメが不服そうな顔で出てきた。
亜狛「俺を狙いました?」
キス (⌒‐⌒)
どうやら自分を狙ってやって来たみたいだ。つまり他の者達と同じ暴徒と化している。ならば手加減なんてする訳ない。
亜狛「ふんっ!」
クナイを投げつけるとキスメはサッと上空へと飛んで避けるが裂け目を作り投擲したクナイを中へと入れる。そしてキスメの死角に裂け目を展開させると、
ピチューーン!!
投擲したクナイが見事にキスメの背中に命中しキスメは落ちてくる。
キス (@ー@)
そして目を回しながら倒れた。急所は敢えて外したし問題はない。刺したクナイを回収しキスメに処置を施す。
亜狛「ほら起きてください」
キス (゜ロ゜)
起きたキスメはキョロキョロと辺りを見る。ピチュった影響で記憶が抜けているのかな。
亜狛「キスメさん1つお願いしても良いですか?」
キス ( -_・)?
亜狛「怪我をしている妖怪達を地霊殿まで運んで下
さると助かるんですが‥‥」
先程からする爆発音で怪我人がいるだろうしそれに人手は多いに越したことはない。そして自分の要求を聞いたキスメはコクコクと頷く。
亜狛「それではお願いしますね」
キス ( ^ω^ )
ニコリと笑いながら頷き空を飛んで去っていった。
亜狛「さてと救助の手は回ったし後は‥‥」
? 「お~い~」
と、少し先の方から声が聞こえる。声のする方向を見るとそこには元気な笑顔で手を振る耶狛がいた。やっと来たか待ちくたびれた。そして見た感じからして耶狛しかいないみたいだ。とりあえず返事として手を振るいながら、
亜狛「耶狛~こっちだぁ~!」
と、叫ぶと耶狛は駆け足で此方へと来る。
耶狛「お兄ちゃんが一番乗り?」
亜狛「あぁマスターも黒さんもまだ来てないみたい
だよ?」
耶狛「ふ~んそういえばさっきからそこかしこで爆
発する音が聞こえるけどお兄ちゃん?」
亜狛「いいや俺は基本的に物は壊してないし壊す前
に片をつけるよそれを言うなら耶狛の方が個
人的には怪しいんだけど?」
その言葉を聞き耶狛はブンブンと首を横に振るう。
耶狛「ううん!私も暴徒達を退治するに当たって何
も壊してないよ本当だよ!?」
真剣な顔で此方を見てくる。耶狛は基本的に嘘をつくのが下手なため、すぐ顔や行動に出るのお馴染みだ。だからこの顔そして動作も落ち着いているため本当に何も壊してないみたいだ。
亜狛「てことは‥‥」
耶狛「うん十中八九でマスターか黒くんが大暴れし
てるよね‥‥」
自分の中ではマスターと黒さんはスマートに仕事をこなすようなイメージがあったが違ったみたいだ。まぁマスターなら当たり前かもしれないけど。
亜狛「まったくマスターに黒さんは‥‥それよかマス
ターは散々、修繕費やらどうのって言ってた
のに自分から壊してどうするんだか」
耶狛「う~ん‥‥はっ!きっとリフォームだよ♪」
亜狛「何という事でしょう鬼達が作った建造物やら
が綺麗さっぱりなくなり瓦礫へと早変わり‥‥
ってそれ洒落にならないからね!?」
耶狛「だよねぇ~」
流石にそれは無理があるし洒落にならない。というか絶対にマスターここ最近、暴れる機会が少な‥‥いやなりにあったけど絶対さとりさんとの関係性に疲れが出て憂さ晴らししてるよな。
耶狛「でもマスター達が遅いってことは何かあった
って事だよね?」
亜狛「そうなるよね」
あの2人が遅いって事は大方そういう事だろう。あの2人なら問題はない。だってマスターの生命力はG並み黒さんの生命力はムカデ並みにあるのだから。
耶狛「でも暇だよねぇ」
亜狛「文句は言わないもんだぞ耶狛」
だが実際の所は耶狛の言う通りで暇なんだよな。
耶狛「そうだ!ならマスターと黒くんの加勢をした
らどうかな?」
亜狛「う~んでもあの2人って意外にも戦闘狂だし
ねぇ」
寧ろ「邪魔だ退け!」とか言われそうなイメージしか沸かないんだよな。
亜狛「止めた方が良いぞ?」
耶狛「う~んそれだと暇だよ~」
亜狛「そう言われてもなぁ‥‥都合良く自分達の相手を
してくれる妖怪なんているのかなぁ」
ちょっと早くに来ればキスメさんと戦えたかもしれないのにな。まぁでもキスメさんと戦っても耶狛からしたら不完全燃焼か。
耶狛「希望を持てばきっいるよ!」
亜狛「希望って‥‥」
いやその自信は何処から来るんだよ。だがまぁそんなポジティブ思考は耶狛の自分の妹の良い所だ。
亜狛「本当にポジティブだよなぁ‥‥」
耶狛「えへへ♪」
亜狛「いや褒めては‥‥」
耶狛「何ですとぉ!?」
こうも性格が違ったりすると絶対に端から見たら兄妹だなんて思われないだろうな。そんな事を思いながら耶狛を見ているとふと何か自分達に危機が迫っているという第六感が囁く。それは耶狛も同じなのか真剣な顔になっている。
耶狛「………お兄ちゃん」
亜狛「分かってる合図で避けるぞ」
と、言っていると徐々にと危険が向かってくる。
亜狛「今だ!」
耶狛「とぉっ!!」
すぐにその場を避けると何かが猛スピードで自分達のいた地点を通っていった。さっきのキスメといい奇襲が流行っているのか。
亜狛「何なんだ今の」
耶狛「ふんっふんっ‥‥この匂いは」
そんな事を言っていると自分達が避けた何かが此方にスピードを落としながら向かってくる。その通った者は手押し車を押しながら歩いてきたが何よりも赤髪に御下げそして猫耳という特徴で見てすぐに分かった。
亜狛「お燐?」
耶狛「お燐ちゃんこんな所で何してんの?」
と、此方へと向かってきたお燐は自分達を見て、
お燐「何かこう暴れたくなっちゃいまして♪」
後頭部を擦りながらテヘペロとしてくる。
耶狛「へぇ~そうなんだ~♪」
亜狛「な~んだ♪………ってそうじゃない!?」
嫌々、暴れたくなっちゃったって何だよ。というかテヘペロで済ますなよ。
耶狛「お兄ちゃんこれ‥‥」
亜狛「完璧に他の妖怪達と同じ現象だな」
まさかお燐もこうなっているとは。妖怪達が暴徒なっていたからもしかしてと思ってはいたが実際にこうなっているとは。
お燐「あっそれとあたいだけじゃないよお父さんお
母さん♪」
と、言った直後、今度は空から巨大な玉がさながら噴火した火山から降り注ぐ火山岩みたく此方へと降り注いできた。
亜狛「耶狛!俺の後ろへ行け!」
耶狛「ここは私が」
亜狛「良いから!」
後ろへと耶狛が行くといつの間にか所持をしていた2つの刀を交差させて、
亜狛「鏡刀 不協和音」
と、唱えて擦り合わさせ地面へと突き刺すと無数の白い怪物が地面から現れ降り注ぐ弾幕に向かっていき相殺させる。
耶狛「おぉ~お兄ちゃん何時からそんな芸ができる
ようになったの?」
亜狛「………何時からだろ?」
そういえば何時からこんな技を使えるようになったのだろうか。だがそんなのは後だ。空を見ると大きく黒い翼を羽ばたかせ右腕にはキャノン砲?を構えるお空がいた。
お空「ありゃりゃ避けられちゃったよ」
耶狛「お空ちゃんまで!?」
お燐「お空そこはしっかりと仕留めなきゃ」
お空「ごめんごめん」
お空も暴徒と化してるみたいだ。また何処からか攻撃されないか不安なため全神経を逆立てると、
耶狛「お燐ちゃん、お空ちゃんまさか反抗期!?」
ズコッ!!
集中してる所でそんなボケをされズッコケてしまう。
亜狛「なわけあるか!?」
耶狛「えぇ~!?」
お燐「はっそうかこの気持ちは反抗期なんだね!」
お空「おぉ~そうなんだ♪」
‥‥あれ?何か勝手に誤認識してるんだけど。というか育ての親を猫車で引き殺そうとしたり無数の巨大な弾幕で襲いかかってきたりとかそんな反抗期は絶対にない。だが親として最低限の常識は再度教育してやるか。
亜狛「耶狛やれるか?」
耶狛「うん♪娘達のためなら時には仏になるよ♪」
亜狛「それを言うなら鬼な‥‥まぁ今のお燐達には鬼
なんかより修羅の方が合ってるかもだけど」
お燐とお空もやる気満々に此方を見てくる。やりたくはないがこうなったら手荒だがまとめて相手してボコして倒すか。
亜狛「行くぞお前達」
耶狛「ボコしてあげる!」
お燐「反抗期の力!」
お空「見せちゃうよ!」
そうして中央広場での戦いが幕を開けたのだった。
怠惰「ではでは今回はここまで」
千 「うむしかしこの凸凹兄妹の相手がまさかの
火車と八咫烏とはのぉ」
怠惰「まぁ義親子対決だよね相手は地霊殿の5面
ボスと6面ボスだから相手として不足はな
いと思うよ♪」
千 「確かにの」
怠惰「それとこのペアで救いなのはボケに対して
のツッコミがしっかりいる所だよね」
千 「まぁ確かにボケだけじゃとカオスじゃしの
かといってツッコミだけではただうるさい
言い合いじゃしのぉ」
怠惰「そうお燐に亜狛というツッコミがいてくれ
て助かるよ書く側としては」
千 「メタいぞ!?」
怠惰「失礼コホンッではそろそろ時間ですし今回
はここまで」
千 「うむまた次回もよろしくの」
怠惰「それでは読者様また次回♪」
千 「さらばじゃ!」