理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、電車が遅延して通学に不便と感じた怠惰のクソ悪魔です。遅延に遅延が重なり散々な1日でした。さてではこんな話もあれなので本編へどうぞ。


第478話 厨房掃除

3人に仕事を一任した後、自分は地底でやるべき3人の仕事にプラスして自分の仕事を行っていた。

 

理 「それでこうして‥‥こっちは良し」

 

事務仕事を終えて廊下へと出て暫く歩きある一室の扉の前に立つ。

 

理 「そろそら出来てるよな‥‥」

 

扉の鍵を開けて中へと入る。そこは色々な古文書やレシピ等々が納められた本棚が何個か並び部屋の中央には大きな大釜が数個あるそんな部屋、俗にいう調合部屋だ。

 

理 「ライト‥‥」

 

光の魔法で部屋を照らし中入りそこにある大釜の1つの蓋を開け中を覗くと金色に光るドロドロした液体があった。

 

理 「よしよし」

 

蓋を閉めて裏手にある蛇口を捻ると透明なチューブが金色に変わる。そしてそのチューブの先にあるのは特殊な加工が施された金型だ。そこに金色の液体が流れていく。

 

理 「よしよし」

 

他の大釜の蛇口を捻り入っている液体を流し入れていく。そうして大釜に入っている液体を流し入れ終える。

 

理 「ふぅ‥‥アイシクル」

 

今度は氷の魔法を放ち瞬間的に冷やし金型を開くとそこには中々の大きさの金塊へと姿を変える。そうこれは数日前に採掘した金だ。それを溶かし不純物等を取り払って金の延べ棒にしたのだ。因に製法は過去に永琳が持っていた本から偶然にも学べそれを魔法で応用して作ったのだ。

 

理 「出来は良いなこれなら良い値で売れそうだ」

 

今の現代では金のトレードには相場があるらしく毎日その相場は変化するらしい。丁度良いタイミングでこの金塊をトレードにし行かないとな。とりあえず出来上がったずっしりと重い金の延べ棒を断罪神書に納める。

 

理 「これで良し」

 

大釜等の片付けをして部屋を出てドアに再び鍵をかける。鍵をしまい次の仕事のため目的地に向かう。

 

理 「次は‥‥」

 

だが3人が仕事に向かってから家事やらの仕事は勿論の事、自分の仕事も大方は終わっているのだ。ならば後残っている事は何かと言うと、

 

理 「着いた」

 

ドアを開けて中へと入り使われて洗われていない食器この惨状を見る。

 

理 「随分と貯まったよな‥‥」

 

ここ数日間は自分以外にもこの厨房を使う者が多かったためこのような惨状になっている。というか使ったのなら片付けろよ特に人様の物なら尚更にさ。片付けずに放置されていたためか悪臭が漂ってる。この前までは綺麗な厨房が伏魔殿みたく変わってて気絶しそうになるが何とか持ちこたえる。

 

理 「たく‥‥」

 

不貞腐れて片付けないという選択肢はどっちみち片付けようとする者は絶対に現れないため仕方なく調理場の片付けを開始するが、

 

理 「‥‥だぁ~!?誰だよ油物を使った奴は!?」

 

揚げ物とかに使ったであろう鍋があったが何と驚きな事に油凝固剤を使わないでシンクの中に放置されていたためビックリした。このまま確認せずに水に流せば配水管は詰まるし何よりも環境に悪い。こういうのは普通は油凝固剤で固める。もしくは固めはしなくても捨てても良い容器やらに入れて封をしてから燃えるごみに捨てるとかするだろうが。しかもそれだけではない。

 

理 「水に浸けておくっていう脳すらないのかここ

   の妖怪共は!?」

 

水に浸けていないため焦げた液体が放置され続けたためしつこく、こびりついていて擦っても落ちない。流石の耶狛やお空も使った食器は水に浸けたりするっていうのにそれすらしないとは段々とイライラしてきた。だがまだそこまでなら良い。奴がまだ出てきてないのだから、まだ許せれる。

 

理 「たく」

 

悪態を所々でつきながら片付けを行っていると自分が入ってきたドアが開きさとりが顔を覗かせる。

 

さと「どうしたんですかそんなに大声を出して」

 

理 「あぁ見てくれよこの惨状をさ」

 

さと「うっこれは酷いですね‥‥それに悪臭も……‥」

 

理 「なぁさとりさぁ♪旧都をもう1回ぶっ壊して

   きても良いかな♪」

 

さと「冗談でも止めてくださいまた出費が重なるだ

   けですよ?」

 

いや冗談ではなく本気で言ったんだけれどな。しかし、さとりの言い分はごもっともだ。これ以上、余計な出費を重ねるのはよろしくはない。

 

理 「はぁ‥‥」

 

さと「仕方ないですね私も手伝いますよ♪」

 

理 「えっ?いやお前まだ仕事が‥‥」

 

さと「大丈夫ですよ後ちょっと終わるので♪それに

   理久兎さん何時も言ってましたよね?机に向

   かいすぎるのもダメだって?」

 

理 「確かに‥‥なら頼もうかな」

 

さと「はい♪」

 

そうしてさとりと共に厨房の片付けを開始する。何とか洗った食器、調理器具を渡しへそれをさとりが拭きしまうという単調ながらも手間がかかる作業を進めていく。

 

さと「本当に量が量ですね」

 

理 「まったくだ‥‥彼奴等は片付ける事を知らねぇ

   のかよ」

 

さと「まぁまぁ‥‥」

 

と、そんな事を言いながらも何とか食器を片付ける。

 

理 「そしたら次は床と壁にシンクの掃除になる訳

   だが‥‥良しさとりは床をやってくれ俺は壁の

   掃除をしながらシンクの片付けをするから」

 

断罪神書からモップを取り出し渡す。それに続いて雑巾と洗剤にバケツを取り出す。

 

さと「分かりました♪」

 

床の掃除を初めたためそれに続き洗剤をつけた雑巾で壁についた油汚れを拭き取っていく。

 

理 「良し良し順調♪順調♪」

 

と、呟いたその時だった。

 

カサカサカサカサカサカサカサカサ

 

何処かで聞いたことのある音が響いてくる。それにさとりも気づいたのか、

 

さと「理久兎さんこれって‥‥」

 

理 「みたいだな‥‥」

 

もしもの時ように厨房に常備してある割り箸を取り出し構える。何処にいやがる。カサカサと鳴る音を頼りに目を瞑り神経を一転に集中させる。するとブゥーンと羽を羽ばたかせる音が聞こえる。それは此方に近づいてきている。音の鳴る方向に向かって割り箸を透かさずに使うと手応えを感じる。目を開けるとそこには、

 

G 「ガッデム!」

 

名状しがたき黒くおぞましくそして料理人や主婦達や主夫達にとって宿敵の中の宿敵である奴ことGが割り箸に挟まれていた。

 

理 「燃え尽きろゴミがぁぁ!」

 

G 「ギャー~ー!!?」

 

魔力の炎で一気に割り箸ごと燃やし灰にする。これで駆除は完了だ。

 

さと「よっ容赦ないですね‥‥」

 

理 「彼奴等は料理人達にとって害悪だからな不清

   潔な溝ネズミと同じだ」

 

因に地霊殿ではネズミもいるが亜狛と耶狛が風呂に入れたり食べ物(といっても悪霊だとかだが)にも気を使っているため清潔にしてある。そのためウィルスだとかの心配はないがさっきのおぞましき者に限っては救いようがない。

 

さと「しかし捕獲までが華麗な手捌きな事で」

 

理 「まぁな‥‥このまま旧都も燃やしてくるわ」

 

人の厨房(城)を汚し更にはこんなおぞましき者まで跋扈させたその罪は大きいからな。だが、

 

さと「それは止めてくださいね?」

 

理 「……‥うぃ」

 

当然のようにさとりに止められた。そして決心した本当にもう二度と地霊殿の者以外の部外者にここを使わせるものかと。

 

さと「ですが理久兎さんさっきのあれは1匹見たら

   30匹はいると思えって言いますよね?」

 

理 「……‥今ではこんな伏魔殿みたく汚いけど一応

   ここは厨房だぜ?」

 

さと「あっそのすみません」

 

理 「まぁその通りだな注意して掃除をしていかな

   いとな」

 

そうしてその後は何も事件もなく掃除を続けていきやがて汚れていて伏魔殿みたくなっていた厨房はかつて(数日前)の姿を取り戻した。

 

理 「やっと綺麗になったな」

 

さと「そうですね♪」

 

理 「服やらも汚れたし風呂に入るか」

 

とりあえず服やら体やらが汚れたためさっぱりしたい。するとさとりはモジモジとしながら、

 

さと「えっえっと理久兎さん私もごっご一緒しても

   構いませんか?」

 

と、誘ってきた。今日の所は従者達3人はいないしお燐やお空もまだ帰ってはきていないし、お邪魔はいない。ならば、たまには一緒に入るか。

 

理 「……‥良いよなら入ろうかついでに背中を流し

   てやるよ」

 

さと「っ!?わっ私も流しますよ♪」

 

理 「あぁ頼むな♪」

 

そうして自分とさとりは風呂に入りに向かうのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

千 「うむしかし理久兎は大変そうじゃのう」

怠惰「読者様も他人の厨房を使う際には後片付け
   などをしっかりとしましょうね」

千 「うむそこはマナーじゃからな」

怠惰「そうそう厨房を汚されるのは料理人にとっ
   ては城を汚されるのと一緒だからね」

千 「うむ確かにの‥‥所で怠惰よルールは粗方は
   分かった訳じゃしやらぬか?」

怠惰「良いけど勝てると思ってるの?」

千 「無論じゃボコボコにしてやるぞ!」

怠惰「オーケー分かったならとりあえず終わらせ
   ようか‥‥」

千 「うむ‥‥それでは読者様、今回も見てくれて
   ありがとうなのじゃ」

怠惰「また次回もよろしくね」

千 「では読者様!」

怠惰「サラダバー♪」

千 「よし!では怠惰よデュエルじゃ!」

怠惰「来な!」

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