理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、検定もとりあえずは終わり一段落している怠惰のクソ悪魔です。ですがまだ7月に大きなのがあるんですよね‥‥鬱だ。失礼それでは本編へどうぞ。


第479話 見物

地霊殿の掃除も粗方は終わり翌日となる。外周にたむろっていた妖怪達も自分達の家が出来上がり散っていき静寂が戻る。

 

理 「ふむ‥‥」

 

そんな静寂に戻りつつある中で自分は椅子に座り断罪神書を広げて地上の様子を観察していた。今回の対戦は正邪VS多人数と中々の戦いだ。しかもその中には愛弟子の紫を初めとして自分の従者の亜狛と耶狛と黒の3人に紅魔館の吸血鬼と執事、異変解決のプロ中のプロの霊夢に魔理沙そしてこの前はいなかった蓮も来ていた。

 

理 「ほうほう良い試合が見れそうだ」

 

こうしちゃいられない。すぐに部屋から出て酒蔵庫に向かい寝かせてあったワインを1本手に取りすぐに部屋に戻る。棚からグラスを取り出しワインを注ぎ断罪神書から保存食として入れておいたチーズに薫製にした鮭を取り出し包丁で食べやすい大きさにカットして皿に盛り机に並べ椅子に座って観戦を再開すると丁度、戦闘が始まった。

 

理 「グッドタイミング!」

 

我ながら良いタイミングだ。ワインを片手につまみを食べながら観戦をする。恐らくこれは戦っている当事者達からしたらぶっとばしたくなる光景だろうな。

 

理 「やっぱり保存食は薫製料理に限るぜ」

 

独特の燻し料理がこれまた癖になる。それにチーズをひとつまみしてからのワインで流すのがたまらない。

 

理 「ぷはぁ~♪」

 

自分にとってささやかな贅沢だ。大体、耶狛がいると臭いを嗅ぎ付けてつまみを食べに来る。食べに来る分には構わないが俺のつまみの8割を食べ尽くしていくから困るんだよな。だからこそ耶狛辺りがいないタイミングでこっそりとやるこの楽しみがたまらない。

 

理 「ふぅ‥‥」

 

この時間を楽しんでいると蓮と霊夢が正邪にぶつかり合う。それに続き後方支援として他の者達は弾幕を展開させ追い込んでいく。だがそんな猛攻をギリギリで正邪は回避しつつ剣を振るい攻撃を弾きといった動きをする。

 

理 「しかし彼奴の動き中々に出来るな」

 

あの動きで何故に蓮に負けたのだろうか。そんな事を考えていると突然、電車が現れ正邪を轢こうとするが蓮を振り払い電車の上に乗っかる。だがそれを合図に亜狛と耶狛と黒の3人の猛攻が襲いかかる。

 

理 「良い動きだ」

 

亜狛と耶狛そして黒の3人の連携は謂わば阿吽の呼吸レベルに到達していると行っても過言ではない。そんな3人の猛攻を正邪は巧みに数々の反則アイテムを使って回避していく。アイテムを使っているとはいえどあの3人の猛攻を避けるとは中々だ。

 

理 「あの3人の動きにムラがあるな‥‥加減してそ

   うなってるだけだよな?」

 

加減せずにあれだったら修行のし直しだな。そんな事を呟いていると後ろのドアが開きさとりが入ってくる。

 

さと「理久兎さんこの書類にサインを‥‥って何をし

   てらっしゃるんですか?まだまだ業務がある

   というのにお酒なんて飲んでしまって貴方は

   アルコール中毒者ですか?」

 

理 「酷いなぁ!?言っておくがアルコール中毒な

   のはお酒信者の鬼達であって俺は違う!面白

   い試合を見るに当たって酒とつまみがかかせ

   ないだろ!?」

 

さと「貴方はおっさんですか!?」

 

理 「いや俺こう見えてもうおっさんだからね?」

 

だって何億と生きていれば誰だっておっさんになるだろうが。

 

さと「えっあっ‥‥そうですね」

 

理 「止めてそんな哀れみな目で見るの!?」

 

何億年という年月を生きてきたから言いたいがそんな哀れみな目で見ないでほしい。

 

さと「いやそのここ最近はその若々しいような見た

   目に騙されていたので」

 

理 「そんな若々しくなくない?」

 

だってもう人間で言えば高齢期ぐらいだし全然、若くはないとは思うんだけどな。

 

さと「いえあの…はぁもう良いです‥…それよりもこ

   の種類にサインをお願いします」

 

理 「へいへい」

 

近くにおいてあるペンを取り出し内容を大まかに見てサラサラとサインを書く。

 

理 「はいよ」

 

さと「ありがとうございます」

 

種類を受け取ったさとりは部屋を出て行こうとする。そうだ折角だしさとりにも付き合わせるか。

 

理 「なぁさとり♪」

 

さと「何ですか?」

 

理 「良かったらこの試合を観戦しながら少し飲ま

   ない?」

 

さと「まだ仕事中ですよ?」

 

理 「OK分かったブドウジュースがあるからそれ

   でどうだ?」

 

ジーと見つめてくる。すると溜め息を吐いて机に書類を起き自分の膝の上に乗っかる。

 

さと「ちょっとだけですよ?それとこの特等席でな

   ら付き合います」

 

理 「良いぞ俺の膝の上なんかで良ければな」

 

机の隣においてある小型の冷蔵庫から冷やしたグラスと一息用のブドウジュースを取り出しグラスに注いで渡す。

 

理 「ほれ」

 

さと「どうも‥‥それでこっちはどんな状況なんで

   すか?」

 

理 「あぁ正邪1人を相手に皆が頑張って奮起し

   ている状態さ」

 

すると3人は一斉にそこから離れるとそれに続き吸血鬼が槍を投擲し執事が蒼炎の斬撃波を放つが市松模様の布を取り出すと闘牛士みたく構える。するとまるでそっちに誘導されているかのように槍と斬撃波が向かっていき正邪はそれを余裕にヒラリと避ける。こいつ何処ぞの青狸ロボットかよ。

 

さと「ドラ(ピー)もんですね」

 

理 「‥……それは同意見だ」

 

しかし反則的なアイテムを使って応戦しているとはいえど愛情を込め時に厳しく育て上げた愛弟子の紫に自分の手足とも言える亜狛と耶狛と黒の3人の従者の攻撃そして自分と戦った蓮と霊夢の猛攻を防ぎと中々できる。何よりもこの戦いは正邪を討伐するための戦いなだけあって弾幕や近接戦闘に殺意が込もってる。

 

理 「やはり生かしておいて正解だった」

 

さと「理久兎さんにそこまで言わせる何て‥‥そん

   なに絶賛なんですか?」

 

理 「まぁ絶賛とまではいかずともあぁいった奴

   はこの幻想郷じゃ中々に類を見ないぐらい

   珍しいから重宝するのさ」

 

何よりも自分に似ていた、自身よりも強いと分かっていても挑むその反骨精神、諦めを知らない心の強さ、それらが彼女をこうして生かす理由となった。だが何よりも今の幻想郷には毒がないのだ。数日前にも映姫に伝えた【必要悪】というのが近い言い回しだろう。秩序という正義に従って生きるそれは褒められる事ではあるが全員が秩序に縛られていては新たな発見などないしやがてそんな正義などはやがて腐っていく。だからこそ腐らせないような刺激的な毒となる正邪のような者がこの幻想郷には必要というのが自分の考えなのだ。

 

理 「昔は俺も隠者として地上の奴等と度々にドン

   パチしてたがもうそれも出来ないからなだか

   らそ彼奴は第2の隠者として活躍できるとも

   思ったのさ」

 

さと「意外にもあの時は楽しんでましたもんね」

 

理 「まぁな♪」

 

だって皆の成長を直に感じられるのだからな。悪役になりきればそれだけその悪を倒そうと奮起する。だかこそ全力で向かってくる者達の実力を計れるというものだ。そんな事を言っていると正邪は真っ黒な剣を構えると映像が暗転し出した。

 

さと「理久兎さんこれって」

 

理 「あぁ‥‥終わりみたいだな」

 

と、呟くと共に真っ暗となった映像は元の景色を写し出すと正邪以外の者はいなくなっていた。どうやらもう終わりみたいだ。

 

理 「ありゃりゃ」

 

さと「理久兎さんあの妖怪を助けたがばっかりに

   何時かその寝首を掻きむしられますよ?」

 

理 「それは楽しみだな♪」

 

そんな冗談を言いながら断罪神書を閉じる。

 

理 「さてと俺はやることをやってくるよ」

 

さと「やる事ですか?」

 

理 「あぁ少しな」

 

立ち上がり体を伸ばす。恐らく正邪を助けないとこの先の未来はないだろう。何せ雑草のようなしぶとさを持ち追跡からの捕獲に長けている自分の従者達3人がいるのだから。

 

理 「そんじゃ少し外出するぜ」

 

さと「分かりました気をつけて下さいね」

 

理 「あいよ♪」

 

そうして自分は窓から飛び出て翼を広げ地底の空を羽ばたき急いで地上へと向かうのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

千 「うむ‥‥」

怠惰「まだ拗ねてるの?」

千 「じゃって!ワシが‥‥ワシが頑張って揃えた
   ブルーアイズ達が全員ことごく破壊されれ
   ば誰じゃってこうなるわい!」

怠惰「まぁ遊戯王はそんなもんだ‥‥これがSwitch
   のレガシーになったら地獄だぜ?」

千 「何故じゃ‥‥」

怠惰「だって1枚制限のエクゾディアが3枚ずつ
   搭載され禁止の強欲の壺から天使の施しで
   ドローされ光の護符剣で時間稼ぎされたり
   としてくるCPUがいてガチな所見殺しで
   勝てる気がしない」

千 「何じゃその嫌なデッキはチートじゃ!?」

怠惰「これゲームじゃなかったら喧嘩待ったなし
   だよ!?流石の怠惰さんもSwitchをぶん投
   げたくなったよ」

千 「勝ったのか?」

怠惰「何とかねこっちもキレたから魔法除去系統
   のカードとかでギリギリの勝利」

千 「嫌じゃなぁそんなデッキ‥‥」

怠惰「だからまだマシなんだよだってね?たかが
   スターヴとスキッドによるコンボでブルー
   アイズを破壊しまくるコンボなんてまだま
   だ可愛いもんだ」

千 「それが嫌じゃといっておるんじゃ!?」

怠惰「はぁやれやれ‥‥ってもう時間だ千ちゃん締
   めに入るよ」

千 「うむそれでは読者様また次回もよろしくの」

怠惰「それではまた次回バイバイ♪」

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