正邪の件から数日がたち地霊殿はまた何時もと何ら変わらぬ日常へと戻っていた。
理 「ふむ‥‥」
何時ものように自分は読書をしていた。そして廊下からは、
ガチャン!!
耶狛「あぁ~またやっちゃったよお兄ちゃん!」
亜狛「バカ!すぐに雑巾を持ってこい!」
等と声が聞こえる。うん何時もと何ら変わらぬ日常だな。
理 「平和だなぁ‥‥」
何て思いながらも読書をする。あれから数日が経過した訳だが地上の奴等は正邪を見事に倒せたのだろうか。あれから音沙汰もないし大方、諦めたかな。それならそれで選択肢の1つだから良いんだけど正直そうなると暇なんだよな。
理 「また新たな刺激を探さないとな」
そんな事を呟きながらどうするかと考えていたその時だ。トタトタと此方に誰かが向かって走ってくる音がする。そして扉が開かれる。見てみると黒がいた。
黒 「主よ客人だ」
どうやら自分を訪ねて誰かが来たみたいだ。しかし一体誰なのだろうか。
理 「そうか‥‥通してくれ」
黒 「分かった」
そう言い黒は扉を閉め部屋を出ていく。本に栞を挟み客人をもてなす準備をする。すると扉が開き黒が再び入ってくる。
黒 「連れてきたぞ」
一体誰なのだろうかと思っていると通されてきたのは、
理 「お前か」
正邪「よっ」
まさかの正邪だった。ひねくれ者の正邪がここに来るとは一体どのような風の吹き回しだろうな。
理 「まぁ座りなよ」
そう言うと正邪はドサッとソファーに座る。目で黒に持ち場に戻れと指示を出すと黒は一礼して部屋から出ていく。
理 「そんで紅茶?コーヒー?」
正邪「ふんっそんなお茶なんていらねぇそれなら酒
を持ってこいよ」
理 「たく昼間っから酒かよ」
酒なんて飲ますと酔いが回って変に付け上がるだけだ。それならば前におまけで貰ったあれを飲ますか。そう考えた自分は部屋に完備してある小型冷蔵庫からノンアルコールチューハイを取り出し正邪に渡す。
正邪「何だこれ?」
理 「一応酒そのつまみを持ち上げると容器の飲み
口が開く仕組みだ」
正邪「ふ~ん‥‥」
説明した通りに開けると正邪はノンアルコールチューハイを飲み始める。
正邪「甘ったるい酒だな」
理 「酒というよりジュースだけどな」
実際、ノンアルコールってお酒が飲めない人のために作られた酒だからある意味でジュースなんだよな。まぁ普通のジュースとノンアルコールチューハイだったら普通にジュースを飲んだ方が美味しいけどな。
理 「そんで何しにここへ来たの?」
正邪「あぁってそれよりも何でこの前の彼奴等がこ
こにいるんだよ!」
理 「あぁ~亜狛と耶狛と黒の事?」
正邪「そうだ!」
理 「何でって言われても俺の従者だからないるに
決まってるだろ?」
それを聞き正邪は身構える。恐らくこいつは敵と思われているのだろう。だが前にも紫達に話した通りで自分は平等派なんだがな。
理 「そう身構えるな俺が殺れなんて言わない限り
何もしてこないよ‥‥基本はね?」
まぁバカにするような事さえしなければ何ら無害な連中だからな。
正邪「そうか‥‥なら言っていいか?」
理 「まぁ言いたいことは分かってはいるが因みに
何かな?」
正邪「お前の言葉でもう既に私は殺られそうなんだ
が!」
正邪の背後には亜狛と耶狛そして黒がそれぞれ得物を持って構えていた。
理 「お前達は持ち場に戻れほらっ」
亜狛「了解です」
耶狛「はぁ~い」
黒 「ちっ」
そう言い3人は何故か残念そうに部屋から出ていった。そして同時に思う。俺ってここ最近、彼奴等の俺への対応があまりにも冷たいなと。
正邪「やっぱりてめぇ彼奴等に私を殺るように指示
をしてやがったな!」
理 「違うよその時にあの子達には2つの指示をし
たのさ1つは殺す気で挑み加減をしろそして
2つ目は紫の指示に従えってな」
正邪「やっぱり殺す気は何かあるようでない指示だ
な!?」
理 「それが俺の指示だからなでだ‥‥話は色々とズ
レにズレた訳だが用件を聞こうじゃないか」
正邪「あっそうだった」
紅茶を飲みながら聞くと正邪は何処からともなく黒い剣を出しテーブルに置く。
正邪「お前にこれを返しに来た」
理 「……‥ほぉ‥‥ん?今なんて言った?」
正邪「だから返しに来たんだよ」
まさか律儀にもこれを返しに来るとはな。
正邪「それを使って痛感したぜそれは私の手にあま
るってな」
理 「手に余るねぇ」
正邪「あぁそれによ私は誰からの支援は受けなねぇ
自分だけの力で強者を倒すそれが私の信念な
のさ」
理 「ふぅ~んつまり強くてニューゲームはお嫌い
という事かな?」
正邪「まぁなニューゲームするんだったら誰よりも
弱くて初めて嘲笑った奴を全員見返してやる
それが楽しいんじゃねぇか」
理 「そうか‥‥くく確かにそうだな♪」
やはり面白い見込んだ通りいやそれ以上の価値を持つ奴だというのはよく分かった。本当に今の時代に百鬼夜行がはいのが悔やまれる限りだ。もしもあったらこいつをスカウトしていたのにな。
正邪「そんじゃ話すことは話したし私は帰るぜ」
理 「待てよ正邪これからお前どうするんだ?」
正邪「これからそんなもん決まってるだろ」
勢いよく振り向きドヤ顔をし歯を見せて笑う。
正邪「勝ちたい奴をとりあえずボコしたそれならば
次にやることそれは今度こそこの幻想郷をひ
っくり返してやるのさ‥‥そして博麗の巫女に
神宮の剣士に幻想郷の賢者達そいつらを私だ
けの力だけで必ず打ち倒し最後にお前を私の
前にお前を膝まつかせてやるぜ理久兎♪」
理 「俺を倒す‥‥ねぇそいつは楽しみだ♪」
自分もやれるものならやってみろと笑って言うと正邪はニヤリと笑って部屋から出ていった。そして置かれた剣を手に取り、
理 「まぁ正直な話でこれ捨てようかなとも思った
けど‥‥記念に持っておいてやるよ」
そう呟き椅子に深くこしかけるのだった。
千 「うむ今回はここまでじゃ」
怠惰「しかしこうして蓮くんの方とかを見ていると
思うのはかれこれ900近くまで投稿したん
だよね」
千 「言われてみるとのぉ」
怠惰「始めたのが今から約4年前だから結構書いて
きたよね」
千 「まだ投稿は続けるじゃろ?」
怠惰「まぁそのつもりだよ昔から言ってるけど完結
はさせたいからね」
千 「じゃなそれはしてくれぬとワシも困るわい」
怠惰「まぁあやふやにはしたくないからね俺もさ」
千 「うむ頼むぞ怠惰よ」
怠惰「勿論さ‥‥さて今回はこの変で‥‥」
千 「って怠惰よスマホがバイブレーションしてお
るぞ」
怠惰「えっあっ本当だごめんね先やってて」
千 「うむでは今回はここまでじゃ」
怠惰「はいはいもしもし‥‥あぁお前かどうしたの?
えっ例の奴に会いたいって?ならそうだね」
千 「ではまた次回もよろしくの!それでは読者様
また次回!さらばじゃ!」