理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

492 / 565
こんばんは読者様、フラフラしている怠惰のクソ悪魔です。昨日、休んでしまった理由は後書きにて説明しておりますので気になるようでしたらどうぞ‥‥そして土曜日から月曜日はお休みさせて下さい。そちらの理由も後書きにてありますのでよろしくお願い致します。それでは本編へどうぞ。


第485話 灼熱地獄の奥地に潜む者

調査を開始してから約10分が経過する。普段も充分な程に地獄的な暑さを誇る灼熱地獄がより一層と暑い中、自分は翼を羽ばたかせ空を飛ぶ。

 

理 「あちぃ‥‥」

 

半端ない暑さに体力をどんどん奪われていく。このままでは頑丈な体とはいえど汗で体の水分は全て奪われ脱水症状を起こしてミイラになってしまうかもしれない。

 

理 「持ってきておいて良かったぜ」

 

断罪神書に収納してある魔法瓶を取り出し中に入れてある水を一気に飲み干す。

 

理 「ふぅ‥‥」

 

本当にこの異常的な暑さは何が原因なんだろうな。とりあえず間欠泉センターに行けば何かしらの事は分かるとは思うが奥に進めば進む程に暑さも上がってくるため出来る限りで早急に片をつけなければな。

 

理 「行くか‥‥」

 

また翼を羽ばたかせ奥へと進む。そうして奥に進んでいき後数分で間欠泉センターに着く所で、

 

理 「何だこの熱気は‥‥!」

 

暑さに混じって息が苦しくなるような熱気が上がる。熱気は真っ白の水蒸気の霧となりもう見えるであろう間欠泉センターを隠していた。本当にどうなっているというのだ。そんな事を思いながら目を凝らし辺りを探す。すると、

 

? 「ふぃ~~~」

 

と、誰かの声が聞こえる。こんな灼熱地獄に人や妖怪がいるのかと疑問になるが明らかに聞こえたのは誰かの声だ。

 

理 「下か‥‥」

 

下へと下降するとそこにはとんでもなく大きな氷が溶岩に浮いていた。これが水蒸気の原因か。だが何よりも驚くべき事は溶岩の中にどでかい氷があることだ。普通なら氷は一気に溶ける筈なのに溶ける気配が全然ないのだ。

 

理 「どいつがこんな事を」

 

と、思っていると氷が浮く溶岩の近くに冷えて固まり足場となっている溶岩の上に誰かがいた。とりあえずその足場に降りその者を見る。

 

理 「お前かこれをやったの‥‥は!?」

 

? 「んぁ?」

 

その者の姿を見てビックリする。姿は自分と同じ人型なのだが特徴的なのはその大きな角そして長く猛々しい髭を生やしその肉体はバキバキの筋肉質な体を持ち右腕は金属の義手が填められている男性だった。だが驚くのはそこじゃない問題はそいつの服だ。こいつが身に纏っているのは腰にバスタオル1枚だけなのだ。

 

? 「こんな所に若造が来るとはな世の中は酔狂な

   もんだな」

 

理 「誰が若造だお前ここは関係者以外立ち入り禁

   止なんだが?」

 

本来ここにいるべき者は自分達みたいな地獄の関係者または裁かれる罪人のみだ。だがこいつは完全な生身の肉体を持つために罪人ではないし見た目的に地獄の関係者とも思えるが関係者達はこんな溶岩に氷をぶちこむといった大それた事はしない。故にこいつは部外者であるのは間違いないだろう。

 

? 「おいおい誰がそんなルールを決めたんだ若造

   まさかお前な訳ないよな?」

 

理 「残念ながらこれは世の理なのさ」

 

? 「理‥‥ねぇ?」

 

ニヤリと笑ったかと思うと突然の圧力が自分の体にかかる。同時にこの男に同調するかのように周りの温度は更に上昇し溶岩から無数の火柱が上がり地面が揺れ出す。

 

理 「っ‥‥」

 

? 「ククク‥‥ガハハハハハハハ♪面白い事を言う

   じゃねぇか若造♪」

 

盛大に高笑いをしだす。今の圧力からしてこいつは自分と同等いやそれ以上は確定、下手すればおふくろを軽く越える存在だ。

 

? 「いや~悪いな観光がてら来て丁度良い所に溶

   岩があったもんだからサウナしたくなっちま

   ってな」

 

理 「サウナっておいおい」

 

断罪神書から体温計を取り出し確認すると温度は1000℃を軽く越えた温度になっておりビックリする。こいつは化け物か何かなのか。 

 

? 「しかしまさかここが立ち入り禁止とはな」

 

理 「というかお前その氷は何処から持ってきたん

   だよ」

 

? 「地上からだが?」

 

そういえば地上は猛吹雪らしいな。そこから出来た氷を持ってきたのか。というか溶岩の熱に耐える氷ってどんな氷だよ。

 

? 「しかし彼奴が吹雪を起こしてくれて良かった

   ぜお陰でサウナも楽しめたしな♪」

 

理 「灼熱地獄でサウナをするな!?」

 

というかさっきの威圧での変化といい灼熱地獄の暑さの原因は恐らくこいつで間違いないはないだろう。だが気になるのはちょっとの威圧で地脈があれ狂うような存在感を放つこいつは一体何者なのだろうか。軽く警戒をしているとそいつは近くに置いてあるリュックから水筒を取り出しラッパ飲みをしだす。そして顔や頭に水筒の水をかける。

 

? 「マイナスな点は水風呂がない事だな」

 

理 「だからここはサウナでもねぇしましてやそう

   いう健康施設でもねぇ!?」

 

こいつはどんだけサウナを満喫しようとしているんだよ。

 

? 「おいおいそんなキレるなキレる時は戦闘の時

   だけにしておけよ若造」

 

理 「キレてねぇよ呆れてんだよ!?」

 

だって本当に呆れる事しか出来ないからなこいつの行動はサウナを楽しみたいから溶けない氷をぶっ混むとかイカれてんだろ。すると男性は水筒をしまい体を伸ばす。

 

? 「体も良い感じにあったまったし1つ動きた

   い所だななぁおい若造お前は腕に自信はあ

   るのか?」

 

理 「それはつまり戦いの意味でって事か?」

 

? 「あぁ」

 

理 「まぁある程度はな」

 

どうしてそんなことを聞いて‥‥まさか、

 

? 「そうかなら楽しめそうだ少し付き合えよ」

 

ニヤリと笑うと男が立つ地点を中心に突然、景色が一転し変わる。先程まで体力を奪われ続ける溶岩地帯にいた筈なのに今立っている場所は冷えて固まった溶岩の大地ではなく装飾きらびやかな大きな広間であり熱さは何もなく丁度良い温度だ。

 

? 「さてと‥‥」

 

男の服は腰バスタオルから変化しノースリーブシャツに動きやすそうなスラックスにブーツに変化する。

 

? 「これで良いだろ‥‥若造少しは楽しませろよ」

 

理 「まだやるとは言ってなかったんだがな‥‥だが

   こんな事をしてしまいには喧嘩を吹っ掛けて

   きたんだ‥‥やるからには只で済むとは思うん

   じゃねぇぞ?」

 

? 「その粋だぜ若造この憤怒のサタンを楽しませ

   ろよ!!」

 

そう叫ぶと共に戦いが幕を開けたのだった。




それでは今回はここまでです‥‥そして昨日は申し訳ありませんでしたm(_ _)m
え?何で休んだのかって?はい実は現在、検定のための勉強でだいぶ疲れがあったのか昨日は机に突っ伏して寝てしまうという大惨事を引き起こしました。勉強プリントがヨダレで汚れたのは内緒です。
そして伝える事としてはこれだけではなく土曜日から3日つまりは来週の火曜日までお休みさせてください。理由は検定があり電車で2時間近くの距離を移動するため恐らく疲れで投稿ができないため+勉強をしたいためです。勿論、火曜日は投稿いたしますので御安心を下さい。
そして火曜日にポケモンの方も投稿できる筈なのでお楽しみにしていて下さい。それでは拙い文章ですが読んでいただきありがとうございました。m(_ _)m

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。