理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、検定も終わり一段落をついている怠惰のクソ悪魔です。ですが夏休みに実習2週間もの実習という面倒な行事があり憂鬱です。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


第486話 VS憤怒

高らかにサタンと名乗った男は楽しそうに笑い拳を構える。サタンこいつがあの最強の悪魔の1人として名高いあのサタンな。怠惰の話でよく出てきたていたためどんな奴かと思っていたらこんな奴だったとはな。昔に神綺の所の本で見たことがあるが同じ仲間であるルシファーと互角に渡り歩いたとかっていう伝説もある奴だった筈だ。

 

憤怒「おい何を呆けているんだ?」

 

と、声がしたかと思うと憤怒は既に目と鼻の先に立ち右拳で殴りかかってくる。

 

理 「っ!!」

 

腕を交差させ憤怒の拳をブロックするが思いっきり吹っ飛ばされる。

 

理 「何て重さだ!?」

 

すぐさま受け身を取り体制を立て直すがこいつの1発の拳はありえないぐらいに重い。萃香や勇儀の一撃はこいつの一撃の前では赤子の一撃と変わらずましてやガチモードの美寿々の一撃よりも遥かに重い。

 

理 「つつ‥‥」

 

現に拳を受けた自分の腕に軽くだがヒビが入ったかのような感覚がする。

 

憤怒「ほう俺の一撃を受けて体制を立て直すのか

   どうやら本当に出来るみたいだな」

 

理 「そいつはどうも‥‥」

 

徐々にと自身の腕のヒビが治っていき何とか腕を動かせれるようになるのを確認し、

 

理 「なら次は俺のターンだ!」

 

地面を蹴り一気に憤怒の懐へと入り、

 

理 「龍終爪!」

 

霊力を爪に一転集中させ憤怒の体に目掛けて振り下ろし見事に命中するのだが、

 

理 「なっ」

 

確かに命中した何故だか分からないが手応えが何もない。当たった感覚はあるにはあるのだがまるでとんでもなく硬い金属を殴ったかのような感覚だ。

 

憤怒「どうした若造?」

 

見てみると憤怒の体には傷一つ、ついていない所かキョトンとしていた。

 

憤怒「よく分からんが俺の番だな」

 

拳を構えた憤怒はまた殴りかかってくる。あれを受けたら流石に不味い。すぐさま回避をするが拳の風圧で飛ばされる。

 

理 「何なんだこいつ!?」

 

こいつどこぞのハゲヒーローの血族か何かなのか。空中で回転し勢いを弱めて地面に着地する。

 

憤怒「……‥1つ聞きたいがお前まさか加減してない

   か?」

 

理 「何でだよ?」

 

憤怒「いやなお前の体の奥底にある力が見えたもん

   だからなもしやと思って聞いたんだがな」

 

理 「………」

 

実際は力を押さえているのは事実だ。だが解放なんてすれ

 

ば自分の力の圧力で全てが押し潰される。故にしたくても出来ないのだ。

 

憤怒「沈黙は肯定の意としよう‥‥安心しろここなら

   好きなだけ本気になれるぞ?」

 

理 「…‥‥何か壊れたりは?」

 

憤怒「あるとしたら全力を出さなければお前は俺に

   よって壊されるって言えば良いか?」

 

理 「‥‥上等だ!」

 

そんなに言うならやってやろうじゃないか。たまには自身のガス抜きもしないとやってられないからな。

 

理 「ルールを制定するこの戦いが終わるまでの間

   のみ自身の力の枷を千本解放する!」

 

とりあえずは様子見で枷の鎖を1000本解放する。久々に力を解放したがためにこの高揚感が心地良い。

 

憤怒「ほうオーラが強くなったな」

 

理 「ぶっ飛びやがれ!!」

 

拳に霊力を込めて地面を抉るように殴り霊力を地面に流し込む。そして同時に地面から光の柱が無数に上がりその内の1つが憤怒の立つ地面から上がり憤怒を包み込む。

 

憤怒「ほう‥‥」

 

だが腕を払い光の柱をかきけす。やはりこのぐらいじゃビクともしないのは目に見えているよな。地面を蹴り飛ばし一気に間合いへと再び入り憤怒に殴りかかる。だが憤怒はその一撃に対し片腕でブロックする。

 

憤怒「終わりか?」

 

理 「そんな訳ないだろ!!」

 

無数の拳と蹴りによる連打を繰り出し憤怒へと攻撃を仕掛けるが憤怒は澄ました顔で難なく自身の攻撃をブロックし続ける。

 

理 「ふんっ!」

 

尾を出し回転からの振り払いをするが憤怒に尾を掴まれる。

 

憤怒「次は俺のターンだぜ若造!」

 

尾を掴まれ引っ張られる。

 

理 「なっ!!」

 

ドゴンッ!ドゴンッ!ドゴンッ!ドゴンッ!

 

そして何度も何度も地面に叩きつけられる。

 

理 「がはっ!」

 

最後にジャイアントスイングで振り回され投げ飛ばされる。

 

理 「まだまだっ!」

 

翼を広げ勢いを弱め飛行したその瞬間に憤怒は拳を構えて目の前に現れる。

 

憤怒「小僧に教えておいてやる殴る蹴るという動作

   1つ1つに気を一点に集中させそして殺気を

   込めて殴るんだこういう風にな!」

 

そう言い憤怒は真っ黒の障気を放つ拳で殴りかかってくる。ただのパンチの筈なのにも関わらずなんだこの威圧感はまるで死が迫ってくるかのような感覚だ。両翼を盾にして防ぐが無数の連打が襲いかかる。

 

理 「ぐぅ!!?」

 

硬い鱗に覆われている翼の鱗は激しい連打でどんどん剥がれ落ちミシリと音をたてる。

 

憤怒「そらよっ!!」

 

フィニッシュの一撃が迫る。盾代わりにしていた翼を展開し憤怒に言われた通りに右拳に一点集中し迎え撃つ。

 

理 「じゃりゃぁぁ!!

 

憤怒の一撃と自身の一撃がぶつかり合い衝撃波を放つ。互いに互角と思われるかもしれない。だが自身の拳から肩にかけてバキッと聞こえてはならない音が響き出すと共に耐え難い痛みが襲い来る。

 

理 「ぐぅ!!!」

 

そしてまた吹っ飛ばされ今度は壁に激突する。

 

理 「あっ‥‥」

 

壁にめり込んだ状態から地面に落ちる。立ち上がり翼を見てみると鱗は剥がれ落ちボロボロになっていた。

 

理 「っ!」

 

こいつマジで強い。やなり魔王の1人として名高い野郎だ。こうなったら本当に出し惜しみ無しでやらないと不味い。

 

憤怒「おいおい終わりかとんだ期待外れだな?」

 

理 「くく‥‥アハハ始めてだよ本気でやりたいと思

   ったのはさ!ルールを改訂する自身の力の枷

   を1000本から全枷の2分の1にする!」

 

そう唱えた直後に体の奥底で何かが壊れるような音が響くと同時にとてつもない爽快感が体を襲う。そして自分を中心にフィールドの地面は砕けステンドグラスは割れだす。しかし本当に心地良い。

 

憤怒「お前‥‥そのすg‥‥」

 

今なら何でも出来そうな気がしてならない。一気に近づき拳を構える。

 

憤怒「っ!!?」

 

理 「お返しだ♪」

 

言われたアドバイス通りに拳一点に霊力そして殺気を込めて連撃を放つ。

 

憤怒「っ前よりも重くなったじゃねぇか」

 

理 「そらっ!」

 

尾をしならせ鞭のように振るい憤怒の横腹に直撃させる。

 

憤怒「……‥くく‥‥良い一撃だ!」

 

頭突きを顔面で受けるが根性で踏ん張りそのまま頭突きで返す。

 

憤怒「良いぞその粋だ!!」

 

あれだけ殴って蹴ってとしているが憤怒の体には1つも傷を受けていないことにビックリする。力を半分解放してもこれとは。

 

理 「頑丈な野郎だ!」

 

憤怒「クハハハハハ段々と熱くなってきたぜ!」

 

憤怒の体から黒い障気が現れ吹っ飛ばされる。すぐさま受け身をとり憤怒を見ると黒い障気は憤怒を包み込む。

 

憤怒「若造‥‥俺をここまで熱くさせたんだ本気の一

   撃を見せろよ?俺も少し本気を出すからよ」

 

そう言い拳を構える。あの感じからしてどうやら一撃で仕留める気みたいだ。良いだろうその考えがどれだけ愚かなのかを教えてやる。

 

理 「仙術五式 龍始爪」

 

右腕を龍化させ大きな爪を生やし煌めかせる。普段から使う龍終爪は言わばこれの劣化版であり簡易化させたものだがこれはその龍終爪を遥かに上回り加減が出来ないんだよな。

 

憤怒「怒りの鉄槌を受けろ‥‥若造」

 

理 「血反吐を吐いてくたばれよ!」

 

互いの一撃と一撃がぶつかり合い光の嵐が巻き起こり自分達を包み込むのだった。




千 「それでは今回はここまでじゃ」

暴食「えぇ♪」

千 「しかし憤怒とやらは凄いの」

暴食「彼は凄いよスバ抜けて高い戦闘能力そして
   傲慢にも引けを取らないカリスマ性それら
   があるこらこそ憤怒は正真正銘の魔王とし
   て名を知らしめたからね」

千 「ほう怠惰とだったらどっちが凄いかの?」

暴食「う~ん‥‥彼奴も自分達とは違ってイレギュ
   ラーな存在だから分からないんだよね‥‥」

千 「そうなのか?」

暴食「うんまぁあんまり僕もそこまで詳しくは知
   らないし怠惰くん話を反らすから結局は聞
   かずじまいなんだよねだけど彼も強いのは
   確かだね」

千 「そうなのか‥‥おっとそろそろ時間じゃの」

暴食「みたいだねそれでは今回はここまで」

千 「それとしばらくしない間にポケモンも投稿
   するからよろしくの」

暴食「それでは読者様」

千 「さらばじゃ♪」

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