理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、明日にこの田舎から東京まで行くこととなった怠惰のクソ悪魔です。都会は行きたくないなぁ‥‥失礼それでは本編へどうぞ。


第487話 魔王の宿泊

あれ、ここ何処だっけ。不思議と何もない暗闇の世界が広がる。この感じは前にも何処かであったような気がする。

 

? 「どう調子はさ?」

 

声が聞こえ見ると小さな子供がいた。顔は影で見えないが声の調子からして笑っているのは分かる。

 

理 「誰だよお前は?」

 

? 「僕?僕は■■■■■■■■■(ザーーーーーーーー)さ」

 

こいつの名前はまるで砂嵐のようなノイズで何も消こえなかった。いや意図して聞こえないようにしているのか。

 

? 「‥‥あぁそうかまだ今の君じゃ聞こえないか」

 

理 「どういう意味だよ」

 

? 「全てを受け入れようとしない君には‥ま‥」

 

と、その子供が何か伝えようとするが白い光が覆い尽くす。気づくと自分は地面で寝そべっていた。全身は大激痛が走るが何とか起き上がると、

 

憤怒「おっやっと起きた寝坊助だな若造」

 

憤怒が楽な姿勢で自分の隣に座っていた。そうかこいつと殴りあって気絶したのか。しかし変な夢を見たものだ。

 

憤怒「中々の拳だったぜ若造よ久々に楽しめたぜ」

 

とか言う割にはこいつ無傷なんだぜ。今まで殴った中だと断トツで恐ろしい奴だと認識した。

 

理 「たく始めてだぜおふくろ以外にここまでボコ

   ボコにされたのはよ」

 

首を回しながら起き上がる。だが何故だろうかおふくろ以外にボコボコにされたのは初めてな筈なのに初めてじゃないような感じがする。弾幕ごっこは所詮は遊びの部類なためボコボコにされて「大敗したぜ」とかは思わないんだが何でだろうな。

 

憤怒「そういえば若造の名前を聞いてなかったな‥‥

   お前の名は?」

 

理 「俺か?俺は理久兎‥‥深常理久兎だ」

 

憤怒「理久兎か良い名だな‥‥ん?今お前は理久兎と

   言ったよな?」

 

理 「あぁだから何だよ?」

 

憤怒は驚いた顔をすると高笑いをしだす。

 

憤怒「そうか♪そうか♪お前が理久兎か♪いやな?

   怠惰からお前の話を聞いたぜ色々とハッチャ

   ケてるみてぇじゃねぇかよ♪」

 

やはり怠惰の知り合いか。すると憤怒は何か紙を取り出すと、

 

憤怒「怠惰からお前にこれを渡せって言われていて

   な‥‥ほれ」

 

理 「彼奴から?」

 

何なんだと思いながらその紙を見るとそれは折り畳まれていたため開くと汚い文字でびっしりと何か文が書かれていた。

 

理 「汚ねぇ字だな」

 

呆れながら読んでみると、

 

理久兎君へ、今頃この手紙を見ているなら恐らく憤怒とやり合った後だろうな。

 

理 「こいつエスパーか何かかよ」

 

当たっていてビックリする。とりあえず続きを読むと、

 

実はこれを書いたのは他でもない憤怒についてだ。2日ぐらいこいつを泊めてやってくれないか。別に拒否してくれても構わない。それならば何処か宿を紹介してやってほしい。一応幻想郷の通貨はなりの額を持たせているからな。ただこいつを泊める事はお前にとっては良い利点になると俺は思っているがそこはお前次第だ。こいつの事を任せるぜ理久兎。

 

と、書かれていた。つまり隣にいる憤怒を泊めさせてくれって事か。まぁ別に部屋は結構なぐらいに余っているから問題はないが利点とは一体なんだろうな。

 

理 「………ん?」

 

最後の方にまだ何か書かれていた。読むと、

 

追伸、憤怒を絶対に怒らせるなよ。基本こいつは知的でキレないが、もしこいつがキレたら俺じゃ止められないし、お前所か地底ましてや幻想郷が消えるからな。そんじゃ任せたぜ理久兎くん。

 

こいつ最後の最後でとんでもない文章を残していきやがったぞ。怒らせたら終わりってどんなサービスしろってんだか。

 

憤怒「どうかしたか?」

 

理 「いいや‥‥」

 

とりあえずポーカーフェイスを装う。下手に感ずかれて怒らせたら本当に終わりだ。とりあえずさりげないように誘うか。

 

理 「なぁ憤怒」

 

憤怒「何だ?」

 

理 「お前は泊まる所とか決めてんのか?」

 

それを聞くと憤怒は顎に手を置き暫く考えると自分の顔を見て、

 

憤怒「決めてないから野宿だなまぁ金はなりにある

   から宿もありだな‥‥ただそうなると近くに温

   泉が欲しい所だがないなら野宿しようとは思

   っているな」

 

うん、やっぱりこいつはぶっ飛んでやがる。何処が知的なのかぜひとも議論したい。

 

憤怒「所でそれには何て書いてあったんだエスパー

   だとか言っていたが?」

 

理 「あぁまぁこっちの話だから気にしないでくれ

   ‥‥もしもだぜお前が良ければ俺達の屋敷に来

   ないか?」

 

憤怒「お前達の屋敷?」

 

理 「あぁ部屋ならだいぶあるからな宿で泊まるよ

   りも俺達の屋敷で泊まった方が良いと思って

   な‥‥それに」

 

憤怒「それに?」

 

理 「俺達の屋敷は常に温泉が涌き出てるぜ」

 

それを聞くと憤怒はニヤリと笑う。

 

憤怒「決まったぜ暫く世話になるぜ理久兎」

 

自分の手を握って微笑む。凄い即断即決だな本当に良いのか。もしもの事も考え言っておくか。

 

理 「それと俺達の屋敷だが結構なぐらいに動物が

   いるが大丈夫か?」

 

憤怒「構わないぜ動物は好きだしな♪」

 

意外にも動物は好きみたいだな。それなら大丈夫そうだな。

 

憤怒「良しならさっさと行こうじゃねぇか」

 

そう言い立ち上がると憤怒は思いっきり地面を踏み抜く。すると地面や壁にヒビが入っていくと一瞬で破壊され元の灼熱地獄へと戻る。

 

理 「常識外れな野郎だぜ」

 

と、吐露してまだ激痛が走る体で何とか立ち上がり体を伸ばして翼を広げる。先程に剥がれた鱗や骨は再生していたためこれなら何とか飛べそうだな。

 

理 「お前は飛べるか?」

 

憤怒「あぁ短い距離ならな」

 

そう言うと憤怒も翼を広げるのだが憤怒の翼は左翼しかなくいわゆる片翼だった。

 

理 「片翼か?」

 

憤怒「あぁ昔に少し色々とあってな‥‥まぁそんな訳

   で飛べても1時間ぐらいが限界だな」

 

理 「そうかいまぁそれなら大丈夫だろ」

 

ここからなら1時間もあれば行けるだろう。だがまだやるべき事がある。それは憤怒がぶっ込んだ溶けない氷の処理だ。

 

憤怒「おっとそうだ忘れる所だったぜ」

 

そう言うと憤怒は溶けない氷に向かって手を広げた状態で伸ばしそして手を握ったその瞬間、大きな氷塊はきらびやかな結晶となって砕けた。

 

理 「おいおい‥‥あの氷は溶けないんだろ?」

 

憤怒「安心しろよあそこまで砕けば1時間で全部溶

   けるからよ」

 

それなら良いか。溶けなかったら問題になるが溶けるなら大丈夫だ。

 

憤怒「さてとお前の屋敷まで案内頼むぜ理久兎」

 

理 「まぁあんまり期待はするなよ」

 

そうして自分は憤怒を連れて地霊殿へと向かうのだった。




千 「ではここまでじゃ」

暴食「はい♪」

千 「そういえばそなたは怠惰とちょこちょこと
   連絡を入れる仲なのは分かってはおるがど
   のくらいの仲なんじゃ?」

暴食「えっ?‥‥う~ん学園の同級生?」

千 「そうなのか?」

暴食「うん彼奴は寝てるか俺が絵を描いてたりす
   ると見物しに来てたよね」

千 「ほう‥‥所でふと思ったのじゃが良いか?」

暴食「何かな?」

千 「そなた確かルシファーのクラブ会員とか聞
   いたんじゃが実際はどうなのじゃ?」

暴食「まぁうんそうだね?最初に出会ったときに
   色々と話が合ってねそのまま意気投合して
   たら何時の間にかって感じかな?」

千 「ほう因みに話題はやはり‥‥」

暴食「まぁうん紳士淑女の他愛のない話さ♪」

千 「Oh‥‥」

暴食「それはさておき憤怒くんの実力だったりは
   色々と次回ぐらいにお話ししようかな♪」

千 「おっついにステ解禁かの?」

暴食「まぁあんまり言うと怠惰くんに怒られそう
   だから程々にね♪それじゃ今回はここまで
   だよ♪」

千 「うむまた次回もよろしくの」

暴食「それでは読者様また次回」

千 「さらばじゃ!」

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