憤怒を連れて灼熱地獄を通り何とか地霊殿へと続く階段へとたどり着く。
理 「熱いなやっぱり‥‥」
憤怒「そうか?普通だろこんなもん」
こいつらの常識は色々とズレているためもう何も言うまい。
憤怒「所でこの階段の先か?」
理 「あぁこの先だ」
憤怒「ほう楽しみだなお前の言う屋敷はどんな所な
のか」
理 「期待するなって言っただろうに‥‥」
そんな事を呟きつつ階段を登り門の前に辿り着く。
憤怒「ふんっ!だぁぁ!」
そして憤怒は扉を開けようとするがビクともしていない。それはそうだこちら側からでも鍵がいるオートロック式に変えたのだから。
憤怒「仕方ねぇな破壊すか‥‥」
理 「止めろや!?少し待ってろ開けるから」
鍵を開けて門を開け奥の階段を少し登ると地霊殿の中庭へと出る。
憤怒「ほう‥‥空は未だに地底なのにも関わらず花は
咲き木も伸びるのだな」
理 「あぁ俺の従者の1人がここを育てているから
な‥‥」
憤怒「ほう」
そんな事を言いながら憤怒は花壇を眺めていると地霊殿の中庭の扉が開き亜狛と耶狛そして黒が出てくる。3人は自分を見ると駆け向かって来る。
耶狛「お帰りなさいマスター」
亜狛「お疲れ様ですどうでし‥‥ん?」
黒 「なぁそこにいるのは………」
3人は憤怒が誰なのだろうという顔をし黒に至っては指を差すと憤怒はニコリと笑い、
憤怒「あぁ2日ぐらい世話になる事になった憤怒と
いう者だよろしく頼むぜ理久兎の従者達♪」
憤怒は手を差し出すと亜狛と耶狛と黒の3人はそれぞれ手を握る。
亜狛「お客人でしたかこれは失礼を」
耶狛「よろしくね♪」
黒 「………憤怒と言ったよなまさかお前はこの前の
怠惰と同じか?」
憤怒「あぁそうだ前は俺の同僚が世話になったな俺
も怠惰と同じメンバー1人その名をサタンだ
よろしくな」
それを聞くと3人は度肝を抜かれた顔をする。まぁ無理もないか。特に亜狛と耶狛は怠惰に揉みくちゃにされ(モフられ)てたしな。
耶狛「へぇ貴方みたいな人もそうなんだ」
憤怒「俺みたいってのはどういう意味だ?」
耶狛「何と言うかダンディーだっけ?なおじさんっ
て感じがするからさ」
こいつはとんでもない事をサラリと言うな。亜狛と黒は耶狛の一言で更にあたふたしてるぞ。
憤怒「ガハハハハハ♪中々と面白い事を言うなこの
お嬢ちゃんは‥‥まぁ確かにお前らから見たら
俺なんかはおじさんだよな♪」
亜狛「すいません妹が!?」
憤怒「構わん構わん♪気にするな♪」
耶狛「怠惰さんと違ってサンタさんは好い人?だよ
ね♪」
憤怒「サンタさんじゃねぇサタンだそれと言ってお
くが怠惰が色々と特殊なだけで俺は普通だし
それと人じゃなくて魔族それから出来れば憤
怒とでも呼んでくれや?」
敢えて言いたいが魔族はおいておくとして、何処が普通なんだ。灼熱地獄でサウナしたり温泉の近くに宿がないだけで野宿とか言ってるような男だぞ。是非ともそこは口論したい所だ。
憤怒「おっ何だ理久兎?文句あるなら聞くぞ?」
理 「いいやないから安心しろ」
憤怒「そうか」
それに勘が鋭い。流石は魔王と唱われただけある。
理 「とりあえず部屋を用意しないとな亜狛に耶狛
それから黒どこか空いてる部屋を即刻に片付
けてくれそしたら何時もの業務に戻ってくれ
て構わないから」
と、指示をすると3人は首を縦に振り、
亜狛「分かりました」
耶狛「はいはい♪」
黒 「あいよ」
そう言い部屋の用意をしに向かっていった。
憤怒「‥‥家事は従者達がしてるのか?」
理 「まぁ一通りはな料理だけは俺が作ってる」
憤怒「ほうお前は料理人か」
理 「まぁ一端だがな」
何故かは分からないがニヤリと不適に憤怒は笑った。何だ急に不適に笑いだしてどうしたのだ。
理 「‥‥どうした急に?」
憤怒「いいや何でもない」
理 「そうかなら屋敷を一通り案内するよ」
憤怒「おう♪」
そうして地霊殿へと入り案内を開始する。
理 「まずここがエントランスだ」
憤怒「ほう良い装飾だなこれを作った奴は中々の腕
を持っているな」
それを美寿々に聞かせてやりたいなと思った。恐らく照れ臭そうに笑うのが軽く想像できる。
理 「そんでこっちが‥‥」
ダイニングルームに入り中を見せる。
理 「こっちがダイニングルーム‥‥まぁ食堂って言
うのが近いかもだけど」
憤怒「ほう‥‥となると隣は厨房か?」
理 「あぁ」
憤怒「見せて貰っても良いか?」
理 「構わな‥‥」
そう言う前に憤怒は食堂へと入っていった。最後まで人の話を聞けよなと思いながら食堂に行くと憤怒は食堂をマジマジと見てシンク、かまど、魔力レンジ、コンロを眺める。
憤怒「良い厨房だな‥‥設備は勿論だが掃除が行き届
いてやがる理久兎これはお前の従者達が掃除
をしているのか?」
理 「いいやここだけは従者に頼らないで俺がして
いるな」
憤怒「そうかシンクに水垢はなく、かまどは使った
後があるが灰やススはなくレンジにも汚れは
ない‥‥どうやら料理人としての基礎は良いみ
たいだな」
シンクを優しく触れながら楽しそうに笑う。
理 「どういう事だよ?」
憤怒「料理をするという事において調理器具はパー
トナーでありそれが揃う厨房は言わば城であ
る‥‥それを蔑ろにして料理をしようだなんて
いう不届きな野郎は即刻に俺はぶちのめして
いたからな」
こいつ分かってやがる。まさかこいつは、
理 「お前‥‥料理人か?」
憤怒「いいやお前と同じで一端さ‥‥小隊時代は俺が
6人の飯を作っていたそれだけさ」
憤怒もそうなのか。もしかしたらこいつとは意外にも話が合うかもな。
理 「料理をするにおいて大切な事は?」
憤怒「無論な話で食べてもらう奴の事を考える事だ
な‥‥俺からも良いか料理人において限界はあ
ると思うか理久兎?」
理 「ないな常にフロンティアを探求するのが味の
探索者であるのが料理人だからな」
憤怒「そうか‥‥」
暫くの沈黙が続くと互いに握手をする。
憤怒「俺もそう思うぜ」
理 「俺もな♪」
憤怒とは仲良くやれそうな気がしてきた。
憤怒「料理人はよ‥‥」
理 「あぁ」
と、話がどんどんとヒートアップしていき自分達は時間を忘れ会話をし続けるのだった。
暴食「それでは今回はここまでですね」
千 「うむそれでは暴食殿よ予告通りに憤怒の事
を少しばかし教えてくれぬか?」
暴食「はいはい教えられる範囲はまず憤怒くんの
戦闘スタイルについて、彼の戦闘スタイル
は御分かりの通りバリバリの近接戦闘派で
主に嫉妬君と同じ前衛職を担当していたん
だよ」
千 「ほう」
暴食「何よりも憤怒くんはとてつもなく頑丈でね
某RPGゲームのメタル系統と同等レベル
の固さを誇り体力なんかはそんなのとは比
較にならないぐらいあるからある意味で不
死身な肉体って感じかな‥‥そのせいで並大
抵の攻撃は全部弾かれ効いたとしても少し
しかダメージが与えられないという悲劇が
起こるんだよね」
千 「おっ恐ろしいの」
暴食「それから本編だと憤怒くんは素手戦闘だけ
れど本来は鋸鉈型のウルティオーっていう
神器を扱うんだけどそれを持ったら手がつ
けれなくなるしでね」
千 「確かラテン語じゃと復讐じゃったよな?」
暴食「そうだねそしてそれは憤怒くんの固有能力
との相性も良いんだよ」
千 「そうなのか?」
暴食「そう憤怒くんの能力は言わば反撃系の能力
でね攻撃をされればされる程に怒りで自身
の力を底上げしていくんだよそして怒りが
最高潮になったその瞬間に憤怒くんの一撃
必殺技がとんでくるという恐ろしい事が」
千 「おっおいおい」
暴食「そしてウルティオーもまた使用者が傷を受
れば一撃の威力が底上げされるていくとい
うねダメージを与えたら駄目だよゲームが
始まるわけなんだよ」
千 ( ; ゜Д゜)
暴食「とりあえずこれが僕が言える範囲かな?」
千 「やはり常識が可笑しい連中というのは良く
分かったわい」
暴食「アハハ‥‥おっと時間だねそれじゃ今回はこ
こまでねまた明日も少し教えてあげるね」
千 「うむまた次回もよろしくの」
暴食「それではありがとうございました」