理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、天気のせいで偏頭痛がよく起こる怠惰のクソ悪魔です。もう本当に梅雨が明けて欲しいです。さてそれでは本編へどうぞ。


第490話 旧都への観光

憤怒が入浴してから数時間が経ちこちらもどういう順序で行くのかのプランが練れた。

 

理 「さてとそろそろ娯楽室に行くか」

 

立ち上がり部屋から出て娯楽室へと向かう。娯楽室には名の通り色々な娯楽なものが揃っている。ビリヤードにダーツ、ボードゲームだったりもそうだが中には水晶で映写する水晶映写機などもありペット達や亜狛と耶狛は結構それに凝っている。黒は言わずと知れずビリヤードばかりだが。

 

理 「来てるかな」

 

と、呟き娯楽室に入ると、

 

憤怒「こっこらやっ止めろって♪」

 

憤怒はペット達に囲まれじゃれつかれていた。仕方ない少し助けてやるか。

 

理 「ほらお前達そろそろ離れろよ?」

 

と、呟くとペット達は少し残念そうに離れていった。

 

憤怒「ふぅ凄い猛攻だったぜ」

 

理 「悪いな家のペット達が」

 

憤怒「気にすんなよある意味でモフモフパーティー

   だったからよ♪」

 

そう言い立ち上がる。

 

憤怒「それと良い湯だったぜ」

 

理 「それは良かったなら次は観光するか」

 

憤怒「おうよ♪観光っていうと彼処か?」

 

憤怒は窓から見える旧都を指差す。

 

理 「あぁそうだ所でさ憤怒は腕っぷしは強いのは

   分かったが加減とかは出来るよな?」

 

憤怒「多分な‥‥それがどうかしたか?」

 

理 「あぁ旧都なんだが‥‥」

 

と、言った直後、旧都から大きな土煙が上がる。また彼奴達が何かやらかしているのか。

 

理 「彼処は喧嘩の名産地みたいなもんだからさ」

 

憤怒「ほうそれは楽しみだな♪」

 

指をならし憤怒は楽しそうにニコニコと笑う。やはり荒事は好きみたいだな。そして何故に手加減が出来るかと聞いた理由は至ってシンプルで喧嘩を吹っ掛けてきた奴を撲殺なんて事になりかねないからな。

 

理 「準備が良いなら行こうか」

 

憤怒「おうよ♪」

 

そうして自分達はバルコニーに出て翼を広げ空へと羽ばたき旧都へと向かうのだった。

 

理 「おうおうやってるな」

 

憤怒「賑わってるな」

 

旧都は何時もと同じ賑わいを見せ物の売り買いや喧嘩が日常茶飯事で起きていた。

 

理 「それとここで気を抜くなよ?」

 

憤怒「ん?どうしてだ?」

 

そう言いながら地上へと降りたその時だ。

 

鬼 「どひゃ~ー!!?」

 

鬼が此方に向かって飛んでくる。右足を構えると憤怒も左足を構える。お互いにヤクザキックで飛んでくる鬼に向かって蹴りをいれて押さえる。

 

鬼 「ぐふっ!?」

 

ミシリと変な音が鳴ったがまぁ大丈夫だろう。そして互いにタイミングを合わせて力を入れて思いっきり鬼を吹っ飛ばすと鬼は見事に頭からダイブして地面に顔がめり込む。

 

理 「とまぁこんな事がちょこちょこと起こるんだ

   よここは」

 

憤怒「暇しなさそうな所だな♪」

 

理 「まぁな」

 

暇は確かにしないな。だが反面で騒がしくて時々、夜とかになると傍迷惑なのだがな。

 

憤怒「ん?」

 

理 「どうした?」

 

憤怒が向く方向から誰かが歩いてくる。それは言わずと知れずの彼奴だ。

 

理 「‥‥やっぱりお前か」

 

美 「うぃっす理久兎♪」

 

美寿々が笑いながらやって来る。大体はこいつの原因なんだよな。

 

理 「お前なもう少し加減してやれよそれよか危な

   いだろ?」

 

美 「いやまぁ‥‥悪いとは思うよ?けれど反省はし

   ないし後悔もしてないね」

 

理 「こいつ♪」

 

前みたくボコボコにしてやろうかな。すると美寿々は隣の憤怒を見る。

 

美 「そいつは誰だい?」

 

憤怒「俺は憤怒だ訳あって2日ぐらい理久兎の所で

   世話になってる者だ」

 

訳あってとは言うが観光だろ。何処が訳あってなのだろうか。

 

美 「へぇ‥‥その右腕の傷それは歴戦の古傷って所

   かい?」

 

憤怒「いいや歴戦って程ではないなただ単に何時の

   間にか負っていたものさ」

 

それを聞くと美寿々はおもちゃを見つけた子供のように笑顔になる。あれこれまさか、

 

美 「良いね私の強者レーダーがビンビン鳴ってい

   るよどうだい一戦しないかい?」

 

やっぱりか。これは止めないと流石に不味いよな。

 

理 「憤怒これは無理にとは」

 

憤怒「いいや売られた喧嘩は買うものだぜ♪」

 

もう手遅れだったよ。せめてこれだけは伝えないと、

 

理 「加減はしろよ?」

 

憤怒「分かってるっての」

 

美 「加減とは良い度胸だねなら私も」

 

理 「お前は加減するな」

 

美 「どうしてだい!?」

 

ニコリと圧を込めて笑うと美寿々は察したのか憤怒を見て震えだす。

 

美 「武者震いがしてきたよ‥‥だが楽しそうだ!」

 

美寿々の体にラインが浮かび上がる。ガチでやる気みたいだ。それに合わせて周りに旧都に住まう妖怪達がこの戦いを観戦し出す。

 

憤怒「ほう良いぞ来な」

 

美 「なら遠慮なく!」

 

美寿々の拳が憤怒の顔面に直撃し憤怒の後ろの地面が大きく地割れが起き大きく裂ける。俺も加減して挑んだ際には骨にヒビは入ったあの拳だが果たして憤怒には効いたのだろうか。周りで観戦するものもヒソヒソと話し出す。何故避けない、何故、防がない等々と聞こえる。だが俺は知っているあの男が尋常じゃない事を。

 

美 「なっ!!?」

 

何せ俺の一撃すらも決定的なダメージを入れなかったのだから。

 

憤怒「良い拳だな女‥‥だがそれじゃ俺にはダメージ

   は入らねぇな?」

 

そう言い憤怒は見た感じ軽く美寿々の頭を小突くとありえない事にそのまま地面にめり込んだ。その光景を見ていた観戦者達は黙り出す。

 

理 「お~い美寿々~生きてるか?」

 

美 「ぷはぁっ!あぁ何とか生きてるよ‥‥」

 

フラフラとした足取りで立ち上がれそうにもないため美寿々を掴み立ち上がらせる。

 

美 「お前さん強いね」

 

憤怒「そんな事はない‥‥おや?」

 

と、言っていると憤怒は鼻から血を流した。どうやら美寿々の拳は効いていたのか外傷はないのだが内面にはダメージは入っているようだ。

 

憤怒「女‥‥お前の名前は?」

 

美 「美寿々さここ旧都を管理している者の1人さ」

 

憤怒「そうか覚えておこう」

 

そう言い手を差し出すと美寿々も手を握る。しかし美寿々をワンパンで沈めるとはやはり只者ではないな。

 

理 「さてと憤怒お前は行きたいところってある?」

 

憤怒「そうだな‥‥あんまり考えてはないな?」

 

理 「なら適当に色々と案内してやるよほらお前達

   も散った散った!」

 

そう言うと周りの者達は散っていった。

 

美 「旧都の案内なら見回り兼ねて私もしてあげる

   よ」

 

理 「そんな千鳥足なのに出来るのかよ?」

 

美 「へっこんなもん平気だね」

 

いや絶対に先程の一撃で脳を揺らされて脳しんとうを起こしているくせして良く言うな。

 

理 「まぁそこまで言うなら無理はするなよ?」

 

美 「分かってるよ」

 

理 「なら順路的にはこう回れば良いと思うぞ?」

 

そう言い作った順路図を美寿々に見せると美寿々は納得した顔をする。

 

美 「了解ならこっちだ来な」

 

憤怒「おう♪」

 

理 「やれやれ元気だな」

 

そう呟きながら旧都の案内が始まったのだった。




暴食「ではここまでです」

千「うむ!しかし憤怒には攻撃が通りにくいんじゃ
  のう」

暴食「まぁ固いからねぇ恐らく本編みたく内面から
   ダメージを与えれる技があればもしかしなく
   もないかな‥‥?」

千 「絶対に戦争とかで傷をおってないじゃろ」

暴食「いやそうでもないよ?唯一これまでの歴史で
   憤怒に決定的なダメージを与えたのは他でも
   ない傲慢なんだ」

千 「あやつか」

暴食「彼女の能力は言わばこの世の全ての覆しかね
   ない力があるそれ故に憤怒は常識を覆されて
   ダメージを負うだけどその逆もしかりで傲慢
   にダメージを与える事が出来たのは憤怒くん
   ぐらいだよ彼は全てを怒りのままに破壊する
   その結果は傲慢の覆した常識を破壊するのさ
   だから互いに良いバトルをしたんだよ」

千 「それが確か第一次神魔大戦かの?」

暴食「そうだねあの頃はバイクに乗って戦場を駆け
   巡って斥候したもんだよ」

千 「ほう‥‥怠惰はその時に何かしておったのかの
   あやつ教えてくれぬのじゃよ」

暴食「確かその時の彼奴は技術開発局の局長をして
   いた筈だよ?」

千 「あんなヒモ男がか!?嘘じゃろ!?」

暴食「いや本当だよ色々な兵器を彼奴は作っていた
   からねキマイラだとかの生物兵器から即効性
   の回復薬だってそうだし後は素材と素材とで
   怪物を作り出すなんて事もしていたとか」

千 「なっ何があったんじゃ」

暴食「さぁ俺も分からないな‥‥さて時間みたいだし
   今回はここまでにしようか」

千 「うむまた次回もよろしくの!」

暴食「それではさようなら♪」

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