理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第5話 第二次 神魔大戦

紅の空が広がる荒廃とした世界。全能神がいなくなっても人間達は信仰し続けて家畜へと陥りそれを上で楽しそうに眺める天使達その世界では人間達は全能神そして天使達を手厚く信仰するイカれた世界……だがその世界に今終止符が打たれようとしていた。

 

ボワァッ!!!

 

人間「かっ火事だ~ー!!」

 

人間「すぐに火を!!」

 

ソルにあるこの街では大火災が起きていた。火は次から次へと家から家へと燃え移り焼けていく。そんな光景を街から離れた高台で見下ろしているのは、

 

ルシ「さぁ戦争の始まりよ」

 

ルシファーの言葉でその場にいる6人は隠している羽を広げ角をあらわにしだす。そうついに7の罪を持つ魔王達が動くのだ。

 

サタ「血がうずくなぁおい!」

 

アス「たぎってきた」

 

レビ「徹底的に潰すしかない……」

 

ベゼ「………待っていてくれもうすぐお前の無念を

   晴らせるから……」

 

ベル「………………………………」

 

マモ「ベルフェゴール君なんか元気ないけどどう

   したの?」

 

マモんに指摘されたベルフェゴールは「はっ!」という顔をして、

 

ベル「いや何でもない‥‥それよりもルシファー」

 

ルシ「ん?何かしら?」

 

ベル「作戦は?」

 

ベルフェゴールは作戦について聞くとルシファーはニヤリと笑って、

 

ルシ「勿論……『ガンガンいこうぜ!』で♪」

 

マモ「何でドラ(ピー)エなの!?」

 

サタ「おぉ~い!何だその作戦は!エスト瓶を使っ

   て回復しつつ『色々やろうぜ』だろ!」

 

マモ「もう色々と混ざりすぎだよ!ベルフェゴール

   君も何か言ってよ!!ツッコミが追い付かな

   いよ!!」

 

ベル「ならマモンは『命だいじに』で決定だな」

 

マモ「ベルフェゴール君も!?」

 

なお七つの大罪のツッコミ担当はマモンとベルフェゴールそしてベルゼブブだがベルフェゴールはツッコミを放棄した。

 

レビ「ドンマイ…マモン……」

 

ベゼ「おいそろそろギャグは終わりにしよう」

 

アス「その意見はごもっともだな…」

 

ルシ「それもそうね……」

 

7人は同じ所を一点に見つめる。真っ白い城塞。最後のボスである四大天使そして新たに誕生した全能神コードネームオルビスその5人を殺害それが任務だ。

 

ルシ「さぁ始めましょう………粛清を!」

 

その一言で7人は一斉に駆け出し黒い翼を羽ばたかせ向かう。そしてここ城塞の正面の門では目の前に広がる街が大火災となっているのを見ていた天使達は、

 

天使「おっおい!火事になってるぞ!」

 

天使「俺らの貴重な食料が!!」

 

だが門番をしている天使達はこの時は知るよしもなかった。何せ、

 

ドゴーーーーーーーン!!

 

突然の爆発それは門番達の守る門が何者かによって破壊された。するとその煙の中から7人の悪魔がそれぞれ自身の武器を持って現れたのだ。

 

ルシ「さぁ!存分に暴れなさい!!」

 

サタ「言われなくてもやってやるぜー!!」

 

マモ「カバーするよ!!」

 

レビ「マモン君、手伝うよ……」

 

7人の内の先駆け隊の4人が城へと真っ先に侵入していく。

 

天使「七つの大罪共を根絶やしにしろ!!

 

天使「おぉーー!」

 

それを阻止しようと天使達が4人に襲いかかろうとした時だった。

 

アス「はぁ~い注目♪注目♪」

 

カチッ!

 

アスモデウスは懐から取り出したリモコンでスイッチを押したその時だった。

 

ドガーーーーーーーン!!

 

天使「あいつら何時の間に!!」

 

天使「それよりもこっちも火事だ!!」

 

天使「しかも場所は………っ彼奴ら!!」

 

突然城塞内部で大爆発が起きる。その結果、城の壁を破壊しそこから炎が舞い上がった。なお仕掛けた場所は全能計画の機器がある場所と言うのは言うまでもない。

 

ベゼ「おまっC4爆弾とかえげつないだろ!」

 

アス「やっちゃったぜ♪まぁでもこれで機械は破

   壊したからセフ♪セフ♪」

 

アスモデウスは情報収集以外にもどうやら仕込みをしていたようだ。

 

ベル「とりあえず俺らは中に入ろう……」

 

七つの大罪の作戦は単純に突る奴等は突ってヘイトを稼ぎつつ残りのメンバーはその間に城に入って内部から破壊していく戦法だ。ベルゼブブを筆頭に3人は自身の翼を広げ飛んで破壊されて崩れた壁から侵入しようとしたその時だった。破壊された壁の所に1人短髪のボーイッシュな天使が立っていた。

 

? 「へぇ~君らやってくれるよね……」

 

ベゼ「お前はガブリエル!!」

 

不適に笑うボーイッシュの女性もといガブリエルは口元をニヤニヤさせなが天翼で羽ばたいて3人を見下だす。

 

ガブ「ハハッ♪あぁそれと僕だけじゃないよ♪」

 

そうガブリエルだけではなかったのだ。他の4人がいる場所では、

 

ウリ「皆さん!奴等に神罰を下すときです!」

 

ミカ「奴等に全能神様の鉄槌を!」

 

ラフ「さぁ天軍よ我らが導きます……」

 

ウリエルを筆頭にミカエル、ラファエルもがその戦場に舞い降りたのだ。その結果、天使達の士気は格段に上がった。

 

天軍「おぉ~~ーーーー!!」

 

天使達は先程とはうって変わって列を組んだ。結果1つの巨大な壁のようになる。

 

ルシ「そっちがそうならそろそろ使う時ね♪」

 

ルシファーは自身の持つ鍵の武器を地面に突き刺す。その時ルシファーの背後では巨大な門が現れた。

 

ルシ「我が声に答え開け異界の扉よ!」

 

その言葉と共に門が開いていく。するとそこから……

 

悪魔「ギャハハハハ!!」

 

悪魔「ルシファ様なおよびだぜーー!!」

 

悪魔「ひゃっはぁーー!!」

 

無数の悪魔達が次々とその門から出てくるのだ。その悪魔達が現れると天使達は、

 

天使「くっうっウリエル様!」

 

ウリ「構いません!突撃してください!」

 

ウリエルの言葉で天軍はルシファーの開いた門へと次々に襲いかかる。すると悪魔達は天使達を見ると指示もないまま天軍へと突っ込んで行った。その中では……

 

サタ「ハハハハハハ!いいじゃねぇか!随分派手

   だなおい!」

 

と、楽しそうにサタンが述べた時だった。サタンの目の前にミカエルが降り立つ。

 

ミカ「サタン!お前を野放しにはできないここで討

   たせてもらうぞ!」

 

サタ「はっ真面目なクソガキだな!てめぇなんぞ木

   っ端微塵に破壊してやるよ!!」

 

そうしてミカエルとサタンとの争いが始まり、

 

レビ「君の相手は僕がしてあげるよ……」

 

ラフ「あら!それは丁度良いですわね♪嫉妬の悪魔

   レビィアタンあなたには個人的に恨みがござ

   いますから♪」

 

レビ「君らがウザいし憎い………」

 

レビィアタンはラファエルとの戦闘へと突入した。そしてルシファーが開いた門の前では、

 

マモ「ルシファー僕は天使達を抹殺してくるよ」

 

ルシ「えぇ♪任せるわ♪」

 

マモンは自身の翼を広げて天使達大軍に向かっていったが、

 

ウリ「これはこれは裏切り者のルシファーじゃない

   お久々♪」

 

ルシ「あらウリエル懐かしいわねこうやって貴女と

   話すのも……」

 

ウリ「馴れ馴れしいわ………落ちぶれた堕天使が」

 

ルシ「貴女達の考えについて行けないから堕天した

   ってのにまだそれに気づかないおバカちゃん

   の脳ミソは相変わらずね~本当にヘドが出る

   わ……」

 

ウリ「言ってくれますね裏切り者!貴方に神の裁き

   をくれましょう!」

 

ルシ「やってみなさいその前に貴女を粛清してあげ

   るから♪」

 

ルシファーとウリエルの戦いの火蓋もきっておとされたのだった。そして視点を戻して……

 

ガブ「やれやれ皆元気だねぇ………君ら3人はどう思

   う………ってあれ!彼奴ら何時の間に!!」

 

ガブリエルが地上での戦いを観戦しすぎて3人がいつの間にか消えていたのだ。だが背後で、

 

ベゼ「安心しろ俺は逃げる気はないからな」

 

ロンギヌスを構えてベルゼブブは臨戦態勢をとる。だがガブリエルはベルゼブブの持っているロンギヌスに目をやると、

 

ガブ「あれれ?それ私が昔に魔改造したロンギヌス

   じゃん♪貴方がずっと持ってんだ♪」

 

ベゼ「お前のやった罪……僕は許さない…世界のため

   と称して子供達を殺したお前だけは絶対に許

   さない」

 

ガブ「君ってさ軍事目的の致し方ない犠牲コラテラ

   ルダメージって言葉知らない?」

 

ベゼ「もうお前の理屈にはうんざりだ………」

 

ベルゼブブは目を閉じてただ一言自身の持つ槍、ロンギヌスに呟く。

 

ベゼ「ロンギヌス……力を貸してくれ…お前の無念を

   共に叶えよう……」

 

ガブ「来なよ相手してあげるから♪」

 

ベゼ「お前に殺された子供達に救済を!」

 

そうしてベルゼブブとガブリエルとの争いが始まった。一方アスモデウスとベルフェゴールは、

 

アス「さぁ~てと俺らは……」

 

ベル「なぁアスモデウスお前は城内にいる天使達を

   潰してきてくれないか?」

 

アス「構わないけどオルビスって奴は?」

 

ベル「俺が直々にやるから………」

 

今回のベルフェゴールはアスモデウスから見てとても迫力があった。まるで別人のようにもみえた。

 

アス「なら俺は他の天使を潰してくるよ………」

 

ベル「頼んだ………」

 

アスモデウスはそう言いベルフェゴールと別々の道を行くそしてベルフェゴールはついに王室の前へとやって来た。

 

ベル「………………………………」

 

ガチャン……ギィーーーーーー……

 

ベルフェゴールは門を開いて中へと入っていく。歩くと同時に背中に背負っている大鎌の付属の鎖が地面に当たり擦れる音が鳴り響く。そしてベルフェゴールは玉座に座る者と目を合わせる。

 

ベル「やっぱりお前か……」

 

オル「あれ?何でクソ野郎さんがいるの?」

 

こうしてベルフェゴールとオルビスは残酷な再会を果たすのだった。

 


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