理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、徹夜してゲームしている怠惰のクソ悪魔です。昨日、気づいたら朝の6時になっていました。流石にやり過ぎたなと思いましたね。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


第495話 協力食事作り

地霊殿の厨房では現在、憤怒と共に寿司を握る下ごしらえを行っていた。

 

憤怒「そらよっと」

 

素早い包丁さばきで魚の鱗を剥がしさばいていく。その間にこっちは酢飯の準備をしていく。

 

理 「流石だなその手際」

 

憤怒「ありがとうよ♪」

 

酢飯の準備が終え残りの必要な海苔やネギを用意した頃には憤怒はもう既に魚をさばき終えていた。

 

理 「そしたら隣の部屋に持っていくよ」

 

憤怒「ほいきた」

 

そうして準備を終えダイニングへと運ぶと皆は待ちに待ったという顔をして待っていた。

 

理 「うっしなら握らせて貰うよ食べたいネタを

   言っていけ!」

 

憤怒「マグロは頼むなよ?後で解体してから握る

   からな」

 

と、言うと皆は一斉に各々の食べたいネタを言いだす。

 

亜狛「予告した小鰭!」

 

耶狛「マスター私は鮃♪」

 

お燐「カンパチをお願いします」

 

お空「鯛♪」

 

黒 「たこを頼む」

 

さと「えっと太刀魚で‥‥」

 

各々で言ってくるな。とりあえず小鰭、鮃、勘八、鯛、蛸、太刀魚か。

 

理 「はいよ」

 

憤怒「‥‥渋いネタが多いな」

 

理 「まぁ昔から時々で食わせてるからな」

 

そのせいなのかやたらと一部は通なネタをチョイスしてくるんだよな。

 

憤怒「成る程‥‥とりあえず握るか」

 

理 「だな」

 

そうして自分達は酢飯を取り手際よく握っていく。

 

理 「あいお待ち!」

 

憤怒「こっちもだ!」

 

そうして出した寿司を受け取り皆は食べ始める。こっちも猪口に酒を注ぎ憤怒に渡す。

 

理 「ほれ」

 

憤怒「サンキュー♪」

 

あっちが食べてこっちが食べないのはもったいないからな。酒を飲むと皆は食べ終えたのか、

 

耶狛「マスターおかわり!」

 

亜狛「こっちもお願いします!」

 

さと「理久兎さんおすすめの物をお願いします」

 

黒 「俺も頼む」

 

お燐「はいはい私も!」

 

お空「私もお願い理久兎様!」

 

こいつら凄い食うな。憤怒と顔を合わせやれやれというポーズをすると自分達は寿司を握るのだった。そうしてある程度の魚もなくなってきた所だしそろそろ本番のあれをやるか。

 

理 「さてとっ!!」

 

断罪神書から憤怒から譲り受けたマグロを取り出し台に置く。その大きさに他の者達も声をあげる。

 

理 「そしてこれを捌くのはこれだ」

 

そして更に断罪神書からマグロを解体するためだけに存在するマグロ解体包丁を取り出す。

 

憤怒「そんなもんまであるのか!?」

 

理 「たりめぇよ♪折角だしやってみるか?」

 

憤怒「あぁ是非ともやらせてくれ!」

 

折角だし憤怒にも経験させてあげたいためやらせる事にする。包丁を渡す。

 

理 「ならまずは尻尾を落としてくれ」

 

憤怒「あいよ」

 

そう言うとマグロの尾を一瞬で切断する。

 

理 「そしたら次は頭を落とすが」

 

憤怒「任せろよ♪」

 

そう言うと手際よく頭を落とす。その動作は流れるような動作でビックリする。

 

憤怒「こうしてやってみると面白いな♪」

 

理 「そういえばやったことないんだったよな?」

 

憤怒「あぁマグロの解体だとかは主に嫉妬がやって

   いたからな俺はあくまでも調理のみだったの

   さだからこういうのが新鮮でな♪」

 

動作からそうは思えないんだよな。

 

理 「そしたらそこに切り込みをいれて後は‥‥」

 

と、指示をしていき憤怒はマグロを解体し終える。

 

憤怒「ふぅ~楽しかったぜ」

 

理 「おつかれ♪さぁて今からマグロの握り寿司を

   沢山食わせてやるからな♪」

 

全員「おぉ~!」

 

そうして酢飯を取り憤怒が解体してくれた身を裁き寿司を握っていく。

 

憤怒「なぁ理久兎この兜とテールに頬肉そんでカマ

   最後にハーモニカは貰って良いか?」

 

理 「良いぞそこは寿司には使わないからな‥‥成る

   程ねそういう事か」

 

憤怒「お察しの通りだぜ頼むぜ理久兎♪」

 

理 「あぁ任せろよ♪」

 

そう言うと憤怒は携帯式ガスコンロを何処から取り出すと着火し火をつける。そこに圧力鍋、フライパン、鍋を取り出すと各々の調理を始める。その間に握りは勿論の事だが鉄火巻き、ネギトロ軍艦などなどを作り更に時には火魔法で身を炙った物に塩を少しかけ握りマグロ尽くしの寿司が完成する。

 

理 「ほら食え食え♪」

 

耶狛「いただき~♪う~ん!!」

 

亜狛「これはっ!」

 

黒 「ヤベェうめぇ!」

 

さと「油が乗ってますね」

 

お空「おいしいね!」

 

お燐「本当だね♪」

 

皆は満足してくれているようで何よりだ。だが敢えて言おう。これはフェイクだと憤怒が寿司で使わないネタを使って調理を開始した時からこれは始まっていたのだ。

 

耶狛「もっもう食べれないよ~」

 

亜狛「満腹です‥‥」

 

黒 「あぁ」

 

さと「私もです」

 

お燐「にゃ~♪」

 

お空「ごちそうさま~♪」

 

そう他の者達が満腹になるこの瞬間を。

 

憤怒「おっし出来たぜ♪」

 

そう言い憤怒は余った部位をふんだんに使った料理を出す。兜の煮付け、カマのねぎま汁、テールのステーキ、ハーモニカの串焼き、胃袋の豆板醤あえと中々に旨そうだ。

 

耶狛「もっもう流石にお腹が‥‥」

 

理 「何を言ってんだこれは俺と憤怒が食うんだよ

   そのためにお前達には大トロだとかをあげた

   じゃないか♪」

 

黒 「まっまさか主は元より」

 

亜狛「それらを食べるためにわざと僕達にトロ等の

   部分を!?」

 

ニヤリと笑い頷くとその場の者達は驚いた顔をする。正直に言うとマグロの部位で美味しいのは世間一般からすれば赤身、中落ち、中トロ、大トロの部類が殆どだろう。しかし俺からすればそんな部位よりも美味しいのはその他の部位つまりは兜、カマ、テール等の部位なのだよ。前に異変を起こした際に出したマグロも寿司では使わない部位は俺が調理して美味しく頂いたしな。

 

理 「さてと俺達もそろそろ食うか♪」

 

憤怒「そうだな♪」

 

耶狛「マスターの策略にはまった~!!?」

 

お燐「汚い流石は理久兎様きたない!?」

 

お空「うっうぐ」

 

満腹となった者達は床に倒れ満足しているのか眠っていった。何とでも言え。美味しそうに寿司を頬張っただろう。これで何も食わせずに自分達だけ食べてたなら言われても仕方ないがお腹いっぱい食べたろ。それも大トロだとかの高級な部位もたらふくにな俺達も食わなきゃ損だ。そうして自分達も調理された品を食べるため酒を用意し注いでいるとさとりが近づいてくる。

 

さと「理久兎さん少し頂いても良いですか?」

 

理 「なっまさか食べるのか満腹な筈‥‥」

 

待てよそういえばさとりが食べた量は他の者達よりも少なかった気がしたよな。まさか、

 

さと「憤怒さんの心を読ませていただきました」

 

憤怒「おっおいおい」

 

やはりそうきたか。恐らく憤怒が調理を開始した際に不信に思ったさとりは心を見たのだろう。もう少し自然にやるべきだったな。

 

さと「お二人共、抜け駆けはさせませんよ?」

 

憤怒「理久兎これは俺達の敗けだぞ?」

 

理 「みたいだな‥‥」

 

完敗ださとりの頭を撫で自分の膝の上に座らせる。

 

理 「俺の分を分けてやるから客である憤怒の分は

   食うなよ?」

 

さと「ふふっ大丈夫ですよ本当に少しですので♪」

 

憤怒「やれやれ嬢ちゃんの度胸は中々だ」

 

理 「だな‥‥まぁとりあえず」

 

憤怒「いただきます」

 

理 「いただきます」

 

さと「いただきます」

 

そうして自分達は憤怒の料理を食べる。そしてその美味しさに驚く。兜の煮込みや胃袋の豆板醤和えは臭みがある筈の部位の筈なのだが臭みはなく寧ろ生かしながら臭いを中和させ旨味をだし、テールは丁度の火加減で焼かれ香草の香りが酒をすすませる。ハーモニカの串焼きは生姜醤油の物と塩と柚子胡椒のものがありどちらも口のなかで旨味が広がる。カマのねぎま汁はカマの油とネギの芳ばしい味が体を暖める。正直に言おう料理で感動したのは久々だと。

 

理 「‥‥完敗だ色々とな」

 

憤怒「ん?なにがだよ?」

 

理 「色々とさ旨いかさとり?」

 

さと「えぇですが私はやっぱり理久兎さんの料理が

   食べなれているのでそっちの方がというのは

   ありますね」

 

それを聞くと憤怒はケラケラと笑い出す。

 

憤怒「そうかそうか♪まぁ味覚なんて人それぞれ料

   理人はそんな客の我が儘を見極めるのに時間

   を有するしな俺もまだまだって所だな」

 

さとりの頭に手を置いて撫でる。

 

理 「俺ももう少し精進しないとな」

 

さと「ふふっ応援してますよ理久兎さん♪」

 

そうして自分達は憤怒の料理を食しながら酒を飲むのだった。




千 「それでは今回はここまでじゃ」

暴食「えぇ」

千 「おやロンギヌスは?」

暴食「コンビニに行かせたよお昼の時間だしね」

千 「そうなのか」

暴食「うんあの子ここだけの話で燃費がよろしく
   なくてね丸いピンクの悪魔と同じぐらいご
   飯を食べるから毎月の食費がねぇ?」

千 「そっそれはそれは‥‥」

暴食「本当に強欲くんを見つけないとなぁ」

千 「それと強欲がどう関係するんじゃ?」

暴食「強欲くんはねそこいらの土とか石とかで金
   を作れるんだよ」

千 「金じゃと!?」

暴食「そう僕達7人の軍資金だとかは全部強欲君
   が賄ってくれてたのさロンギヌスの食費も
   彼から賄って貰っていたしね」

千 「そうじゃったのか確か行方不明なんじゃよ
   な?」

暴食「うんコミケの帰りでどっかに落としてきた
   みたいでね」

千 「大丈夫なのかそれ」

暴食「問題ないよ彼奴これでも大罪加入以前の当
   時は怪盗として仕事してたしね」

千 「怪盗って色々と可笑しな話しじゃな金を作
   れるのなら金だとかは問題ないじゃろ」

暴食「そうだねぇそこは次回にでも話そうかそろ
   そろ時間だしね」

千 「もうそんな時間かすまぬが今回はここまで
   じゃ」

暴食「また次回もよろしくね」

千 「それでは読者様!」

暴食「ありがとうございました♪」

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