目が覚めると自分は見慣れた地霊殿のエントランスで倒れていた。起き上がると憤怒はボーと座っておりそして周りにはさとりや他の者達も倒れていた。
理 「なぁおい‥‥お前は大丈夫か?」
と、聞くが返事がなく憤怒はボーと黙って座ったままだ。
理 「おい大丈夫か!?」
起き上がると体がふらつく。見てみると自分の胴体には包帯が巻かれていた。足には木の板で固定されていたりと結構な怪我だな。
怠惰「あっ目覚めた?」
理 「ん?‥‥怠惰か」
怠惰がダイニングルームから現れる。
理 「怠惰これは」
怠惰「あぁ~お前は覚えてないの?」
理 「………まったくもって」
怠惰「あの時に俺とお前とで結界と魔力障壁を張っ
て憤怒の一撃を何とか食い止めたんだがお前
はそれ以前に受けた傷でぶっ倒れてな」
成る程な。それで怠惰に治療して貰って今に至る訳か。
理 「なぁさとり達は大丈夫なのか!」
だが問題なのは自分じゃない。さとりや皆だもしも彼女達に何かあったら。
怠惰「心配するなよあの鉄篭には色々と細工してあ
るからな並々の攻撃じゃ壊れねぇし中に入っ
てる奴等も全員五体満足無事に生きてるよ」
理 「そうか‥‥良かったぜ」
それなら良かった。何かあったらどう償えば良かったか分からないからな。
怠惰「だが理久兎お前が受けた傷は少し重症でな暫
くは寝たきりになりそうだね」
理 「まぁそれぐらいなら覚悟してたよ‥‥所でよ憤
怒は何でボーとしてるんだ?」
怠惰「あぁこいつさっきのあの一撃必殺を放つと暫
くは無気力状態になっちまうのさ怒りのエネ
ルギーを全放出するから残るのは無感情だけ
なのさ」
だからボーとしているのか。
怠惰「まぁ暫くすれば元に戻るよその間に俺はこれ
だけやっちゃわないとな」
そう言い怠惰は工具箱のような物を何処から出したのか分
理 「それってお前が作ったものなのか?」
怠惰「ん?あぁまぁな‥‥こいつが最初に俺の病院に
来院した時に左腕が切断されていたからな本
人も不便そうだったから提供したのさこうい
うのはあんまし専門じゃないが暇潰しに作っ
てたからな」
それ本当に大丈夫なのか。聞いてると凄い不安になってくるな。
怠惰「しかし今回みたいな壊され方は久々だよ内部
からイカれてるやがる本当に流石の一言だっ
たよ理久兎君義手破壊は愚かあの憤怒を怒ら
せたんだからなそれに吹っ切れた顔してるぜ
戦いで何かしらの事が分かったか?」
理 「ん?あぁ~まぁな♪」
自分を受け止め許すか。こいつが前に捨てろとか言っていた意味が少しだけ分かった気がする。それに、もしかしたらここ数ヶ月間の満ち足りないこの感情はそれだったのかもな。すると、
さと「んん‥‥ここは」
理 「さとり起きたか」
さと「理久兎さん‥‥?はっ理久兎さん!」
飛び起き自分の体の隅々を見てくる。
理 「どっどうした?」
さと「さっき理久兎さんがまたあの時の理久兎さん
になっていてそれで!」
理 「あの時?」
一体どの時なのだろうか。さとりは顔を傾げ、
さと「………分からないんですか?」
理 「いやまぁ自分を見るって鏡があればまだしも
なぁ」
さと「そっそうですよね‥‥」
さとりが不安そうな顔をして怯える。恐らく凶変した自分に対してのトラウマがあるのだろうな。さとりに優しく抱きつき頭を優しく撫でる。
さと「りっ理久兎さん!?」
理 「安心しろもう俺は何があっても前を見続ける
そしてお前達を守ってみせるだから落ち着い
てくれさとり」
さと「………嘘つかないで下さいよ嘘をついたら貴方
の喉に針‥‥いえ包丁を突き刺しますからね」
理 「上等だ甘んじて受けるよ」
もう二度と彼女達にトラウマを植え付けるような事はしない。いやさせないためにも初心に戻り1歩でも踏み出さないとな。
怠惰「‥‥うぇっ嫌だ嫌だ甘ったるい事を言いやがっ
て反吐が出そう‥‥強酸ぶっかけていい?」
理 「うるせぇぞひねくれ野郎」
怠惰「良いも~んだ‥‥さてこれで良し!」
そう言い義手を叩くと立ち上がり工具箱は消える。そして憤怒の背後へと回ると、
怠惰「おい起きろ!」
そう言い思いっきり両脇に手をぶっ刺した次の瞬間、
憤怒「ぶっ!ガハハハハハハハ!!!?」
憤怒は突然ぶっ壊れたかのように笑いだす。そして体をよじらせ前へと倒れる。
憤怒「おいコラ怠惰!てめぇ人の脇をくすぐるなと
あれ程に言っているだろがてめぇの脇くすぐ
り地味に痛いんだよ!!」
怠惰「うるせぇあの状態のお前を戻すのに手っ取り
早いのはこれなんだよ何なら電気ショックの
方が良いんですかこの野郎」
理 「ん!?痛いって」
あれだけの攻撃が通用しないっていうのにこんなのはダメージがあるのか。
怠惰「あぁ言ってなかったけこいつアドレナリンの
やエンドルフィン量が人一倍凄くてな戦闘に
なると一気にそれが出るから痛みを緩和する
のさ皮膚の堅さとそれがあるからダメージは
ないようなものなんだが皮膚が固いからなの
かは知らんが意外にもくすぐりに滅茶苦茶弱
いんだよ」
憤怒にそんな弱点があったとは意外な弱点だな。
怠惰「意外な弱点って思っただろうけどこの世には
完璧超人なんて者はいないのさ必ず俺や憤怒
だってそうだが弱点がない奴なんてのはいな
いそれは断言してやるよ」
理 「お前に言われると妙な説得力かあるよな‥‥」
怠惰「だろ?」
現にこいつ戦いの後は即座にゲロるからな。それを考えると弱点ってあるんだな。そんな事を思っていると寝ている者達は次々に起き出し始める。
亜狛「ここは‥‥」
耶狛「眠い‥‥」
黒 「喉いてぇ」
従者達が目覚め、
お燐「つつ‥‥お空は大丈夫かい?」
お空「問題はないよ‥‥皆も大丈夫そうだね」
ペット達が目覚めてとこの場の者達は全員起きだす。
さと「皆さん大丈夫ですか?」
さとりが声をかけると皆はハッとした表情をしだす。
耶狛「‥‥はっ!マスターは!」
理 「生きてるよ‥‥」
と、呟きながら手を振る。
亜狛「って重症じゃないですかそれ!?」
お燐「それよりもさっきの戦いで理久兎様が!」
お空「そうそう子供みたいになって!」
黒 「何がどうなってんだ主よ」
理 「知らないよけれど後で何となくだけれど説明
はするよだから落ち着けよ」
そう言うと皆は黙り静かになる。
憤怒「ガハハハ威勢の良い奴等だぜ」
怠惰「全くだこいつらを見てると昔を思い出すよ」
理 「そいつはどうも‥‥所で行くところがあるとか
行ってたが良いのか?」
それを聞くと怠惰は懐から板みたいな物を取り出しみるとダラダラと額から汗を流す。
怠惰「ヤッベそろそろ行かないと‥‥正直な話で彼奴
の迎えに行くの面倒くさいから置いていって
も良いかな」
憤怒「迎えに行ってやれ」
怠惰「分かりましたよまったく」
指パッチンをすると何処からともなく扉が出現する。
怠惰「さてと俺達はおいとまさせてもらうよ」
理 「へいへい‥‥憤怒また来いよその時はまた一緒
に飯を作ろうぜ」
憤怒「良いぜ♪それとまたさっきみたいな熱い戦い
をしようぜ♪」
共に握手をする。やはりこいつとは馬が合うな。そうして憤怒は手を振り怠惰が作った扉に入っていった。
怠惰「さてと俺もやることあるし行きますか理久兎
無理な運動だとかは駄目だけどリハビリを兼
ねて少しは動いてねじゃないと筋肉が劣って
動けなくなるからさ」
理 「あぁ分かったよ」
怠惰「それから守りたい者があるならちゃんと守れ
よ♪」
そう呟き怠惰も扉へと入っていった。言われなくても守ってやるさ。
理 「さてと‥‥そんじゃお前達にも俺の分かる範囲
で説明するよ」
さと「お願いしますね理久兎さん」
そうして自分も分かる範囲内で皆に説明を始めるのだった。
怠惰「それでは今回はここまでじゃ♪」
憤怒「何してんだ怠惰‥‥気色悪いぞ?」
怠惰「嫌ねここ最近は千ちゃんと暴食しか後書きに
出てないだろうからさ」
憤怒「まったくお前は‥‥」
怠惰「まぁまぁそれでどうだった理久兎くんは?」
憤怒「あぁそうだな‥‥もしも昔だったらあんな甘い
性格だとすぐ死んでたな」
怠惰「意外に辛辣な意見だねぇ‥‥」
憤怒「ただ実力は中々だ当時の王様時代だったら俺
の直属の部下にしたいぐらいだったぜ」
怠惰「今度は意外な高評価」
憤怒「あぁ‥‥なぁ理久兎のあの姿は常に起こるのか
怠惰?」
怠惰「知らねぇなぶっちゃけそんなのはどうでも良
い俺からしたら重要な事ですらねぇ」
憤怒「おいおい」
怠惰「ただ彼奴は色々と可笑しいのは確かだ憤怒は
悪魔殺しっていうウィルスは知ってるか?」
憤怒「知らねぇなそんぐらいの時には俺は地下深く
で独房獄中生活してたんでな」
怠惰「そういえばそうだったな‥‥なら良いや」
憤怒「おいおい言いかけてそりゃねぇだろ」
怠惰「説明がめんどいからな‥‥さてと後書きの時間
もそろそろだし今回はここまでね」
憤怒「はぁしかし楽しかったぜ」
怠惰「それじゃ読書様また次回‥‥さらば!」