憤怒が去って翌日となる。憤怒から受けた傷はまだ癒えず筋肉痛にみまわれている自分は部屋で仕事を行っていた。
理 「あぁ~痛ぇ」
久々に本気を出したためなのか筋肉痛が激しくそして憤怒から受けた傷がまったくと言っても良いぐらいに癒えないため未だに痛い。
理 「本当に久々だ」
椅子の背もたれに体重をかけて唸る。本当にここまでダメージが残るとは思いもしなかった。しかし後悔はしてはいない。何故なら自分のこれからのあり方を見つめれる良い機会になったしそれに憤怒と更に強い絆で結ばれた気がするからだ。
理 「やる事をやっちまうか」
そうしてやることを開始し暫くすると執務室の扉が開きさとりが数枚の紙を持って入ってくる。
さと「すみませんがこの書類に目を通して貰えます
でしょうか?」
理 「あぁ良いよ見せて」
さとりから紙を受け取り中身の確認をする。主に旧都の出費だな。また修繕費があるのは最早ご愛敬だ。
さと「所で理久兎さんそのまだ痛みますか?」
理 「大丈夫だよ心配するな♪こんなのへっちゃら
さ♪」
パンッとまだ療養中の腹を叩く。正直に言うと滅茶苦茶痛いし唸り声をあげたくなる。しかしさとりを心配させないためにもここは無理しなければ。
さと「………嘘ですね理久兎さん額に冷や汗が流れて
いますよ?」
理 「勘の良い奴め‥‥あぁそうだよ滅茶苦茶痛いよ
だから何だよちくしょうめ♪」
さと「何故にまた喧嘩口調なんですか‥‥無理はしな
いで下さいって私は言いましたよね?」
理 「いやまぁ‥‥ねぇ?」
だってさとりに心配かけさせるとすぐに不眠症になるんだもん。そこから何時もの定番の悪循環のスタートだ。そうなったらこっちもおちおちと休めないからな。しかしそれを言うとまた喧嘩になりかねないため黙っているのだ。
さと「まったく‥‥無理はしないで下さい理久兎さん
お願いですから」
理 「そこはわきまえてるから安心しろ」
さと「それ本当ですか?」(¬_¬)
理 「いやまぁうん多分きっと」(´ー`;)
ジト目で此方を見てくる。頼むからそんなゴミを見るような目でみないでくれ。
理 「分かった!無理はしないって!?」
さと「本当に約束ですよ?」
理 「へいへい‥‥」
さとりには敵わないや。しかし常々と思うのは紫といい永琳といいどうしてこうも俺の周りの女達は色々と勘が良いと言うか無言の脅迫してくる子が多いのか。正直な話で怖くてチビりそうだ。
理 「やれやれとりあえず書類には目を通したし印
も押したから後は任せるよ」
さと「はい」
書類を渡すとさとりはそれを手に取る。そしてふと思いさとりに、
理 「なぁさとり‥‥昨日の説明で皆は納得してくれ
たのかな」
さと「どうですかね‥‥亜狛さんや耶狛さんや黒さん
は納得はしてはいましたがお燐やお空はまだ
気持ちの整理がついていないといった感じで
しょうか」
理 「そうか」
皆には昨日、憤怒との戦いでもう1人の自分との事を話した。そしてそれについて皆は渋いような顔をしていたため今日さとりに聞いたのだ。
理 「さとりは納得してくれてないよな」
さと「そうですね‥‥理久兎さんがあの姿になること
それは納得できていませんあれはもう完治し
た貴方にはもう関係がないと思っていました
から」
皆曰く、俺は小さな子供の姿に変化していたみたいだ。恐らくその姿は俺と再び混じりあった狂神の姿なのだろう。俺の考えでは後遺症とは思ってはいるがもしかしたら新たな才能の開花なのではとも思っていたりもしているのが現状だ。どちらにせよ手にいれたこの力は有効に使わないとな。
さと「そういえば理久兎さん」
理 「ん?何ださとり?」
さと「今日の夕食はどうしましょうか」
そういえば考えてなかったんだよな。昨日は何とか気力で作って今日の昼飯分までは何とかなったが夕食からは作り置きはない。そうなると作る必要があるが、
理 「そうだな‥‥何にしようか」
さと「動けるんですか?」
理 「何とか踏ん張ればな」
正直に言うと今日は安静にしていたい。しかし他の連中の食事の催促があったりもするがどちらにせよ食べさせないといけないため作らなければならないのだ。
理 「よっこいせと」
椅子から立ち上がったその瞬間に全身から激痛が走る。
理 「いててぇ」
さと「理久兎さん」
理 「何だ少し待ってくれ‥‥」
さと「いえ私が作りましょうか?」
うん?今さとりが作ると聞いた気がするが気のせいか。
理 「‥‥今、作るって言ったか?」
さと「はい言いましたよ?」
理 「‥‥作れるのか本当に!?」
さと「失礼ですね作れますよ!貴方の隣で貴方の料
理の技術は何度も見ていますので!」
本当に大丈夫なのかな。しかし流石にこの激痛の中での料理は正直はしたくはない。ここは賭けてみるか。
理 「分かったなら頼むよ」
さと「ふふっ任せて下さい♪それでは書類を部屋に
置いて作ってきますね」
理 「あいよあぁされと食材だけど栽培部屋の野菜
とか好きなの使って良いからね?」
さと「分かりました」
とりあえずゆっくりと再び椅子に腰掛けるとさとりは部屋から出ていく。
理 「大丈夫かな」
少し心配しながらもさとりの料理を待つのだった。そうして2時間ぐらいが経ったぐらいだろうか。執務室の扉が開きさとりが料理を盆に乗せて持ってくる。
さと「理久兎さん食べてみてください」
理 「あいよ」
この2時間で覚悟を決めた。もしもまずくてもオブラートに言い換えながらも褒めようと。そうして机に盆を置く。献立は白米に味噌汁そして小松菜の浸しに豆腐のハンバーグと家庭的な献立だ。
理 「それじゃいただきます」
さと「はい♪」
とりあえず小松菜を一口食べる。うん自分が作る浸しに近い味だ。続いて豆腐のハンバーグを食べる。ソースはさっぱりとしたポン酢ベースのソースにシンプルな豆腐のハンバーグに良く合う。アクセントの大葉と大根もいい感じだ。味噌汁はなめこ汁か。赤出汁となめこが良い相性だ。うんどれもこれも中々の味だ。
さと「どうでしょうか‥‥」
恥ずかしそうに述べるさとりに微笑み、
理 「うんおいしいよ♪よく出来たじゃないか♪」
さと「ありがとうございます♪」
手を見てみると先程までなかった筈の傷が大量にあり絆創膏や包帯が巻かれていた。まったくこの子は人に散々と無茶をするなとか言っておいて無茶をしたんだな。激痛が走るがそんなもん根性で踏ん張って立ち上がりさとりの頭を撫でる。
さと「へっ!?」
理 「大変よく出来ました♪」
さと「理久兎さん‥‥」
理 「とりあえずさとりも俺に構わず皆と食べてお
いで♪俺は食べ終わったら机の隅に盆は置い
ておくからさ」
さと「………分かりましたその代わり全部食べて下さ
いよ良いですね?」
理 「分かってるよ」
そう言いさとりは部屋から出ていくが去り際のさとりの顔は赤く恥ずかしそうに笑っているを見てしまった。
理 「俺に褒められるのがそんなのに嬉しいものな
のかな‥‥つつ!」
机に手を置きながらゆっくりと移動して椅子に腰掛け夕食を食べるのだった。
千 「ではでは今回はここまでじゃな」
暴食「だね」
ロン「暴食様そろそろですよね?」
暴食「うん多分ねさっき連絡あったから」
千 「何がじゃ?」
暴食「それはね‥‥」
? 「ただいまよ~」
千 「この声はまさか!」
暴食「やっとか」
怠惰「うぃ~す♪千ちゃ~ん元気して‥‥」
千 「死ねっ!!!」
怠惰「うぉっぶねぇ!!?いきなり飛び膝蹴りして
くる普通!?」
千 「うるさいぞ貴様!どこ行っておった!」
怠惰「え?えぇ~と天子ちゃんの家で天子ちゃんと
衣玖さんとで古龍退治してた♪いや~錆びた
クシャルさんは強いよねぇ」
千 「貴様モンハンしておったな!!?」
暴食「やれやれ怠惰くんも変わったよね」
怠惰「それ憤怒とか嫉妬からも言われたよありがと
うね色々と」
暴食「あぁ報酬は払えよ?」
怠惰「分かってる色目もつけとく」
暴食「ありがとうそれじゃ行こうかロンギヌス」
ロン「はい♪それではありがとうございました」
暴食「バイバイ♪」
怠惰「相変わらず抜け目ねぇな」
千 「ワシが頑張ってる間にも貴様は!」
怠惰「後でアイス買ってやるからおとしなくな」
千 「むぅ高いアイスを買わせてやる」
怠惰「買ってやるから‥‥さてと今回で憤怒来訪も
終わり次回から新章スタートの前に!」
千 「なっ何じゃ!?」
怠惰「実は読者様方にアンケートをとりたくてね
活動報告の方に出しておくからよければや
ってくれると嬉しいな♪」
ズコッ!?
千 「おっお主はのぉ」
怠惰「あぁそれと次回からあっちの投稿をしてい
くからよろしくね」
千 「色々とぶっ込みすぎじゃ!?」
怠惰「まぁまぁ♪さてそれでは長くなったけど今
回はここまで」
千 「すまぬが明日からこっちは休みじゃからの
間違えるでないぞ」
怠惰「それでは読者様また次回サラダバー!」