日の光が射し込む地上に亜狛と耶狛は裂け目から現れる。
耶狛「う~ん日の光が眩しいねぇ」
亜狛「だな」
こうして地上に来るのは本当に久々だ。
亜狛「なぁ耶狛」
耶狛「ん?」
亜狛「今の地上はどんな感じなんだ?」
自分自身、ここ地上に来るのは宴会の時以来のため久々なんだが耶狛は半年ぐらい前に異変解決になるかは分からないが地上に赴いている。そのためどんな感じになっているのか聞くと、
耶狛「う~ん‥‥大して変わってないよ?」
亜狛「おっおう‥そっそうなのか……」
やはり自分の時間感覚は可笑しいんだよな。まぁ無理もない自分もそして目の前の耶狛も不老不死、そのために他の者との時間感覚が鈍くなってくるんだ。
耶狛「まぁお兄ちゃんの考えも分かるよだってお
兄ちゃん引きこもりだもんね」
亜狛「……‥耶狛お前は何時から俺が引きこもりに
なったと思っているんだ?」
耶狛「えっだってお兄ちゃんって影薄い‥‥」
亜狛「それは忍んでいるからだ!?」
忍びとは常にマスターを引き立てかつ表沙汰になっても地味な仕事を影で片付ける。それが忍びだそのためにわざと忍んでいるんだ決して影が薄い訳じゃない。
耶狛「お兄ちゃん」
亜狛「何だよ」
耶狛「‥‥お兄ちゃん忍んでないよね?」
亜狛「何を言って‥‥」
いや待てよ耶狛の言う通りなのかもしれない。というか忍ぶ所か派手に暴れてるよな。つまりそれら全てを踏まえると、
亜狛「俺ってまさか本当に影が薄‥‥」
嫌々、何を言っているんだ。自信を持たずで何が忍だ。
耶狛「お兄ちゃん影うす~お兄ちゃんは影うす~」
フラダンスをダルダルにした感じで耶狛は影薄を若干略して言いながら踊り出す。それを見ていると少しいや、結構イラッとしてきた。
亜狛 (#^ω^)
拳を作りそして耶狛の頭の上に裂け目を作りそして自分の近くにも裂け目を作るとその穴に目掛けて多少は加減をしつつ殴ると、
ゴツン!
と、鈍い音が響くと裂け目から拳を出す。そして耶狛は頭を押さえながらうずくまる。
耶狛「いったぁぁぁい!!」
亜狛「耶狛あまりからかうとに今みたいにその反動
が自分に返ってくるからな」
耶狛「うぅぅぅんお兄ちゃんのバカ~」
何て会話をしているがとりあえずはマスターからの仕事をさっさと終わらせないとな。
亜狛「ほら立って耶狛さっさと仕事を終わらせて甘
味屋辺りに行こう」
耶狛「うぅん‥‥はっ!甘い物を買ってくれるの!」
亜狛「まぁ大福1、2個ぐらいなら‥‥」
耶狛「わぁ~い!耶狛ちゃん復活!」
天真爛漫その言葉が似合うような笑顔をして万歳しながら立ち上がる。うんやはり端から見ると耶狛はバカにしか見えないよな。だが自分は知っている耶狛が本気を出すば、どれだけ怖いのか。そして自分よりも恐ろしく執念深いという事を。
耶狛「お兄ちゃんさっさとこんなボール集めなんて
終わせちゃおうよ」
亜狛「あぁ‥‥だがこのボールが何処にあるのかそれ
が重要なんだよ‥‥」
問題はこのボールが何処にあるのかだ。早々、簡単に見つかる物ではないのは事実だ。何処から探すかそうだ確かこいしはこれを巡ってバトルが起こっていると言っていたな。つまりこのボールは落ちているのを探すという考えよりも誰かしらが持っているの強奪するという考えの元で動いた方が良いのかもしれないな。
亜狛「耶狛」
耶狛「なに?」
亜狛「恐らくは誰かしらの持っているボールを強奪
する事になるかもな」
耶狛「ありゃりゃ‥‥でもそれってリスクあるよね」
亜狛「まぁな」
リスク‥‥負けた際には今あるボールは相手に渡る。そして不届きな者にもしも渡れば一体どうなってしまうのだろうな。だが一刻も早くに集めなければならないのは確かであるためリスクを負ってもやらないとならないんだよな。
亜狛「リスクは百も承知だしかしなこれは一刻も集
める必要があると思うんだ」
耶狛「確かに早く集めないと甘い物は食べれないし
ね‥‥」
亜狛「そうじゃないからな?何でいきなり甘い物に
なるんだ耶狛?」
耶狛「だって大福を100~200個ぐらい奢って
くれんでしょ?」
亜狛「さりげなく100倍にするな!!?確かに俺
は奢るとは言ったが一旦はその甘い物が食べ
れるっていう考えを捨てろ!?」
耶狛「えぇ!!?」
本当に耶狛には『食べる』『遊ぶ』『寝る』という三拍子しか頭にないため疲れる。同じ血で繋がっているのにどうしてこうなったんだろうな。
亜狛「願いが叶う叶わないはともかくとしてこんな
危険な雰囲気のボールをそのまま放置する訳
にはいかないだろ」
耶狛「まぁ雰囲気はねぇ」
自分達は元々は狼という獣だ。そのために野生の勘が囁くのだ。このボールは存在してはならないと。
亜狛「それに願いが叶う叶わないとは言ったぞだが
もしも願いが叶えられるとしたらそれはそれ
で放置は出来ないだろ?」
耶狛「悪い子が何でも願いを叶えられるって聞いた
ら絶対に禄な事には使わないよね」
その通りだ。もしも本当に願いが叶うとしたらそれはそれで放置はできない話なのだ。だからマスターも危惧していたのだろう。それにしてもマスターも言っていたがこんな事をする意味は何なんだろうな。
亜狛「はぁやれやれ」
耶狛「でも振り出しには戻っちゃうけどボールどこ
にあるのかな」
亜狛「う~ん色々と探してみるか」
耶狛「そうだねぇそれしかないよねぇ」
そう呟くと自分達は少し浮き低空飛行をして進みだす。
耶狛「とりあえずはお兄ちゃん宛もなくボールを探
す感じなのかな?」
亜狛「あぁそれしかないだろ」
耶狛「だよねぇ」
そうして自分と耶狛はボール探しのため地上を宛もない移動をするのだった。
怠惰「ではでは今回はここまで」
千 「うむそなたもお疲れ様じゃな」
怠惰「いえいえ‥‥それで視点は亜狛となりました」
千 「じゃな兄妹で動いておるが妹の方の視点もや
るのか?」
怠惰「戦闘の時だけね基本は亜狛の視点優先とだけ
思っていてよ」
千 「うむ‥‥しかし前回の時は耶狛だけじゃったが
今回から亜狛も参戦とはな」
怠惰「耶狛の虚しい1人ボケがなくなりそうだね」
千 「まぁ確かにのぉツッコミのないボケはカオス
の一言じゃしのぉ」
怠惰「そうなんだよね‥‥まぁその分で前回の対戦す
る相手はツッコミ担当な子達ばかりだったん
だけどね‥‥まぁロボットだとかを作る河童の
女の子はおいておいてだけど」
千 「確かに言われてみるとそうじゃな」
怠惰「まぁ亜狛が加わったといえ今回もゴタゴタに
なるかもね」
千 「それがこの小説じゃろ」
怠惰「まぁね♪さてそろそろ時間だしここまでにし
ようか?」
千 「うむあっ怠惰よあれは言わなくて良いのか」
怠惰「あっそうだったね12時30分からポケモン
を投稿するからよろしくね」
千 「前後するかもしれぬが投稿はするからの」
怠惰「ではでは今度こそ今回はここまで」
千 「また明日もよろしくの」
怠惰「では読者様また次回サラだバー!」