人里へと向かった自分達はとりあえず鯛焼きを買い近くのベンチに座り鯛焼きを食べる。
耶狛「やっぱりあんこだよね♪」
亜狛「やれやれ」
味は今川焼きとたいさ変わらないんだけどな。ただ形が面白いため耶狛のような女の子等はそっちが好まれるのだろうな。とりあえず自分も食べ出す。
耶狛「所でお兄ちゃん」
亜狛「なんだ?」
耶狛「次はどうしよう」
亜狛「‥‥考えはいなかったな」
本当にどうするか。にとり、針妙丸からボールを頂戴したため残りは恐らく5個ぐらいだろう。だが問題なのはもう落ちてはいないだろうという事だ。恐らく誰かの持っているボールを勝ち取るという戦法になるだろうな。
耶狛「う~ん私の見立てを言っても良い?」
亜狛「聞こうじゃないか」
耶狛は鯛焼きを一気に頬張り何回か咀嚼して立ち上がり自分の前に立つと、
耶狛「私は思うんだよ恐らくボールはもう落ちてな
くて誰かが持ってるって」
亜狛「うん‥‥だからどうしたんだ?」
だってそれは今さっき考えたばっかりだぞ。何を言い出しているんだ。
耶狛「恐らくな話だけど人が多く集まる所ならもし
かしたらボールを持っている人も多いかも」
亜狛「‥‥そこは抜けてたな」
その言い分は正しい。何せ1人1個は持っているという考え方をすれば人が集まるような場所であれば沢山のボールを回収できるからだ。
亜狛「考えたじゃないか偉いぞ耶狛♪」
耶狛「エヘヘ♪」
この笑顔がまた可愛いんだよな。となると何処に向かうのが良いのか。
亜狛「耶狛お前なら何処にいく?」
耶狛「私?私だったら‥‥ん?」
と、耶狛が言いかけると言葉が止まり固まる。何だと思い後ろを向くと川を挟んだその先に、
耶狛「あっもこたんだ♪お~いもこたん!」
そこには白い長髪にシャツともんぺを履いている妹紅がいた。耶狛の声が聞こえたのか妹紅は此方を見て驚いた顔をして近づいてくる。
妹紅「亜狛さんに耶狛さん!」
耶狛「お久しぶりだねもこたん♪」
妹紅「だからもこたんは止めてと言ってる‥‥ますよ
ね!?」
亜狛「すいません妹が」
立ち上がり頭を下げる。妹紅は慌てつつブンブンと首を振り、
妹紅「そんな頭を下げないで下さいよ」
亜狛「こら耶狛!親しき仲にも礼儀ありって言葉が
あるだろ」
耶狛「えぇ~だって妹紅って言うよりももこたんの
方が響き的にも可愛いのになぁ」
妹紅「かっかか可愛い!?」
顔を真っ赤にして困った感じに笑う。本当に妹が迷惑をかけてしまっているため申し訳ない。
亜狛「えっとおっ怒ってますか?」
妹紅「いっいやぁ‥‥可愛いなんてあんまり言われた
事がなくてめっ免疫が」
頭をポリポリと人差し指で掻きながら恥ずかしそうに笑う。
妹紅「まっまぁもこたんでも良いかな‥‥その私の中
だと数少ない友人だし‥‥それに理久兎も言っ
ているしな」
耶狛「ほら♪」
亜狛「お前はなぁ‥‥」
ドヤッという顔でこっちを見てくる。まったくこの世間知らずときたら。
耶狛「あっそういえばもこたんは何してたの?」
妹紅「えっあぁさっき弾幕ごっこで家を焼いちま‥‥
コホンッ!焼いてしまいましてその修繕が今
さっき終りまして」
言葉を丁寧な言い方に換えたな。別にそんな事をしなくても良いのに。
亜狛「あっそんな言い替えなくても構いませんよ自
分の素で言ってくださいその方が此方も気が
楽なので」
妹紅「すっすまん」
亜狛「いえいえしかし妹紅さん昔よりもたくましく
なりましたね」
妹紅「アハハまぁ女としてはある意味で終わってい
るかもなぁ」
苦笑いでそう言うと耶狛はため息を吐きながら、
耶狛「お兄ちゃん女の子にたくましい何て言ったら
駄目だよ!そう言うなら質実剛健って言って
あげた方が良いんだよ!」
亜狛「えっ?‥‥えっ!?」
何でなのかは分からないが耶狛が凄くかしこくなっているんだけど。さっきまでのバカにしか見えない妹は何処に旅行しに行ったのだ。
妹紅「いやそれも‥‥」
耶狛「違うよ質実剛健は確かにたくましいなんて意
味もあるよけどね気が強いとか芯がしっかり
してるって意味もあるんだからね!」
妹紅「ふぇ!?そっそうなのか!?」
亜狛 ( ; ゜Д゜)
言ってることに対して唖然してしまう。本当にこれ耶狛なのか。さっきまでのバカな耶狛は何処に旅行しているんだ頼むから速く帰ってきてくれ。
耶狛「と、さとりちゃんが言っていたのをそのまま
言いました♪」
亜狛「ってお前が考えたんじゃないのかい!?」
通りで可笑しい訳だ。しかし咄嗟にそれを思い出して言えるのはやはり凄いには凄い。
妹紅「てっ照れちまうだろ‥‥」
プイッとそっぽを向き顔を真っ赤にさせる。やはり素直な所を必死で隠そうとするのは変わらないな。
耶狛「まぁでも元気そうで良かったよ♪」
妹紅「あぁまぁありがとうな‥‥」
嬉しそうな反面で少し疲れているような顔をする。
亜狛「大丈夫ですか妹紅さん?」
妹紅「あっあぁ実はさっきの弾幕ごっこで家を焼い
たと言ったろ?」
亜狛「えぇまぁ」
妹紅「その時に私の友達が割り込んできて弾幕ごっ
こを中断させられて不完全燃焼で」
つまりは暴れたりないという事か。耶狛の顔を見ると耶狛は頷く。やれやれ仕方ないここは昔のよしみで少し付き合うか。
亜狛「ならお相手しましょうか?」
妹紅「へっ良いのか?言っておくが私はボールなん
て持ってないんだぞ?」
耶狛「それでも良いよそれに私達と会わない間もこ
たんが何処まで成長したのか見たいしね」
妹紅「そういえば耶狛と最後に戦ったのはあの時だ
ったな」
耶狛「ふぇ?戦ったっけ?」
妹紅は首を横に振りニヤリと笑う。
妹紅「いいやあの時はノーカンか」
あの時ってどんな時なんだ。まぁ考えても仕方ないか。
亜狛「それでどうします?自分と耶狛どちらと戦
いたいですか?」
耶狛「どっち♪」
と、聞くと妹紅はニヤリと笑う。
妹紅「当然2人だ」
耶狛「ふぇ!?」
亜狛「えっそれって2対1という事ですか!?」
妹紅「ある意味でこれは私とお前達とのリベンジだ
だから2人いっぺんに戦うのさ」
勇気のある言葉だな。まさか自分達兄妹2人と戦いたいとは。
耶狛「もこたん後悔しない?」
妹紅「するかよ越える壁が高い方が燃えるだろ?」
亜狛「分かりましたそこまで言うのでしたら私達が
お相手しましょう」
妹紅「頼む‥‥とりあえずよここだとまた火事になり
そうだから移動しないか?」
そうだった妹紅はさっき家を焼いたと言っていたな。それなら移動をするか。
亜狛「分かりました耶狛」
耶狛「はいはいそれじゃ行くよ」
裂け目を作り開けた場所へと繋げる。妹紅はクスリと笑い中へと入り自分達も続いて中へと入り裂け目を閉じたのだった。そうして開けた場所へと出るとお互いに構える。
妹紅「かつてのリベンジだ燃えてきたぜ!!」
耶狛「ふふっ何処からでもどうぞ私達兄妹の絆を」
亜狛「見せてあげましょう!」
そうして妹紅との弾幕ごっこが幕を開けたのだった。
怠惰「てな訳で今回はここまで」
千 「次回は妹紅との戦いか」
怠惰「えぇ因みに妹紅の話に出てきた家を焼いた
的な話は狐組を是非とも見てください見れ
ば全容が分かるかと思われます」
千 「狐組?」
怠惰「そうそうあっこっちは龍組だからね?」
千 「あぁもう1つの東方小説の方か」
怠惰「その通り♪分かりやすいでしょ?」
千 「完全にW
怠惰「まぁそれをモデルにしたね犬組と猫組みた
いな感じだったからね」
千 「まぁあっちと言うよりも言いやすいか」
怠惰「でしょ♪それと暫く失踪していて申し訳あ
りませんでしたリアル怠惰さんのSNA値
がマッハである意味で一時的狂気だったた
め休み続けてしまいましたそこは謝罪を致
します」
千 「すまぬがまたこの用な事は起こるかもしれ
ぬためご了承を頼むぞ読者様」
怠惰「出来る限りで投稿はしていきますのでお願
い致しますそれではそろそろ時間なので今
回はここまで」
千 「また次回もよろしくの」
怠惰「それでは読者様」
千 「さらばじゃ!」