妹紅との弾幕ごっこが幕を開け自分はクナイを耶狛は小粒弾幕で攻撃をする。
妹紅「まだだ‥‥まだ私は熱くなれる!!」
腕を振るうと炎が現れ小粒弾幕を焼き消しクナイを弾く。
耶狛「わぉ!?もこたん炎の扱いお上手!」
亜狛「なら俺も少し見せようか!」
クナイをしまい体に仕込んでいる2本の小太刀を抜き構えて、
亜狛「火遁 炎狼演舞」
2本の小太刀を発火させ裂け目を作って中へと入り妹紅の背後へと一気に間合いを詰め、
亜狛「ふんっ!」
演舞をするように妹紅へと斬りかかる。
妹紅「効くか!!」
妹紅の背中から炎が吹き出すとそれはまるで盾のように自分の攻撃をおさえる。
亜狛「なっ!」
耶狛「まだまだ行って皆!」
耶狛の支援攻撃で無数の狼弾幕が妹紅へと襲いかかる。だが妹紅はどこからともなく札を出すと的確に狼達の眉間目掛けてお札を飛ばし狼を消していく。
亜狛「二刀一迅」
回転し連続で妹紅を斬るがその度に炎が盾となり攻撃を防いでいく。
妹紅「このっ!」
火玉が降り注ぎ自分達に向かって降ってくる。即座に裂け目を作り避難し耶狛は、
耶狛「縮小!」
火玉を小さくして避ける。裂け目から出た自分はすぐに耶狛と合流する。
亜狛「そっちは大丈夫か?」
耶狛「ううん全然♪お兄ちゃんが前衛を引き受けて
くれてるから何にもないよ」
亜狛「そうか」
と、言っていると妹紅は背中の炎を更に広げる、一言で言うのなら今の妹紅の姿はまるで不死鳥のようだ。
妹紅「でやぁぁ!!」
そして炎を纏い此方へと突っ込んできた。
亜狛「耶狛!」
耶狛「アイアイサー!」
小太刀を納刀してすぐさま自分は耶狛の後ろへと下がると耶狛は突っ込んでくる妹紅へと錫杖を構え、
耶狛「仙術十七式空壁!」
唱えた瞬間に透明な壁が出現し妹紅を止める。
耶狛「お兄ちゃん!」
その直後に耶狛は体を前に上半身を倒し猫背になる。つまり私を土台に上から攻撃しろという意味か。
亜狛「了解した」
猫背となっている耶狛の背中に足をかけて駆け上がりクナイを構える。
亜狛「そらっ!」
そして神力を込めて一気に放つ。
妹紅「ちょこざいんだよ!」
背中の炎の翼を羽ばたかせクナイを弾き飛ばす。そして両腕にお札を構えるとこちらに向かって投げてくる。
亜狛「何の!」
袖に仕込んである糸付きクナイを即座に出し向かってくるお札を全て切り裂く。それと同時に、
耶狛「爆!」
妹紅「なっ!?」
耶狛は空壁を破裂させると妹紅は吹っ飛んでいくのだが、
妹紅「その程度!」
体を何度も回転させ勢いを殺し態勢を立て直すと両手にお札を構え、
妹紅「呪札 無差別発火の符」
スペルを唱え一気に此方へと向かって投げつけるとその札は自分達の周りに残留する。
耶狛「おぉ~これ何かな?」
亜狛「‥‥‥‥!?」
一瞬だが見えてしまう。札の1枚が発光しだしているのだ。まさかこれは、
亜狛「耶狛!」
耶狛「うぇ!?」
すぐさま裂け目を作り耶狛をその裂け目へと投げ入れもう1つ裂け目を作り自分も中に入ったその瞬間、
チュドーーン!!
と、爆発音が聞こえ出したのだ。裂け目へと入った自分達は少し離れた位置に出て確認すると自分達がいた場所は爆煙が上がっていた。
亜狛「あっぶな!?」
耶狛「お兄ちゃんナイス!」
あのまま気づかずに首をかしげていたら被弾をしていたな。
亜狛「耶狛お前はもう少し危機感をだな‥‥」
耶狛「お兄ちゃん!!」
耶狛が声を上げると自分の背後から何かが猛スピードで迫ってくる。それはよく見てみると火玉‥‥いや違うあれは、
妹紅「燃え尽きろ!!」
妹紅が炎を纏って此方に向かって突っ込んできたのだ。耶狛と互いに顔を合わせ、
亜狛「っ耶狛!」
耶狛「うん!」
すぐさま自分は二刀の小太刀を抜刀し耶狛は錫杖を回転させ薙刀へと変化させ向かってくる妹紅に向かって振るいぶつかり合う。
妹紅「っ!?」
耶狛「もこたん私とお兄ちゃんに真っ向から挑んで
来たことは褒めてあげる♪けどねお兄ちゃん
と私は2人で一人前なんだから!」
亜狛「本当は1人が一人前になって欲しいんだけど
な‥‥けど耶狛と共に戦うのなら遊びといえど
も俺も負ける気はしない!」
何故なのか、それはずっと共に戦ってきたからというのもあるが一番の理由は最愛の妹である耶狛の目の前で兄の格好悪い所なんて見せれないだろ。
妹紅「ハハハ!そうだよ‥‥やっぱり亜狛さんも耶狛
さんもそうでないと!」
妹紅の体が発光しだす。この感じからしてまさか、いや妹紅ならやりかねないぞ。妹紅は自爆する気だ。
亜狛「耶狛!妹紅さん自爆する気だ!」
耶狛「わぉ!?もこたんそういう命を蔑ろにするような事したらダメだよ!」
耶狛の胸の谷間から箱が飛び出てくるとそこから醜悪な無数の赤子が現れ妹紅に纏わりつく。
妹紅「なっこのっ!あぁ!こいつらもろとも消し炭
になれ!」
亜狛「退避!」
耶狛「うん!」
裂け目を再び作り耶狛を入れ次に自分が中に入ると妹紅は大爆発を起こす。裂け目から出た自分達はそれを見て沈黙してしまう。
亜狛「妹紅さんまさか自爆してくるとは‥‥」
耶狛「もこたん‥‥私の~おは‥‥‥‥」
亜狛「止めろぉぉ!?」
それはいくら何でも色々な意味で洒落にならない。というかそれ以前にも妹紅にも失礼すぎる。それに、
妹紅「私を勝手に殺すな!?」
炎から妹紅が現れる。何せ妹紅は自分達と同じ不老不死なのだから。
耶狛「てへっ♪」
亜狛「はぁ‥‥」
本当に頭が痛くなる。不老不死には弾幕ごっこにおいて再生が働くことが殆どだ。そのため自分達は中々、倒れる事はない。だからこそ不老不死と不老不死との戦いは時間がかかるのが常だ。
妹紅「‥‥気になる事が多々とあるがこの勝負に勝っ
たら聞かせてもらおうか!」
炎を足に纏い思いっきり蹴り上げると無数の炎が燃え上がりその炎の姿はまるで獣の爪のようだ。
亜狛「下がれ耶狛!」
耶狛「分かったよ!」
耶狛を下げさせ2本の小太刀を交差させ一撃を防ぐ。そして、
亜狛「鏡之剣‥‥束縛!」
ギィーーと刀身と刀身を擦り合わせ耳を紡ぎたくなる程の不快な音が響き渡る。だがその瞬間、刀身から無数の白い醜悪体が現れ妹紅へと襲いかかる。
妹紅「どけ!!」
だがそれを炎を纏った一蹴りで大半を討ち滅ぼし残りの大半は炎を纏う妹紅の1発の拳で全て灰にされる。
耶狛「次は私のターン!」
箱を手に取った耶狛は上へ向かって投げ飛ばすと、
耶狛「逆転 開けて驚きビックリ箱」
と、呟くと箱が開かれ光を放つ。そこから物質法則を無視したかのような形で金色の角を持つ鹿のような生物が現れる。
妹紅「おぉ!ケリュネちゃんだお久♪」
鹿 「キューーン」
亜狛「あれって‥‥」
確か慰謝料としてギリシア神群から貰ったケリュネイアの鹿だった筈だ。
耶狛「レッツゴー!」
鹿 「キュー~!!!」
ケリュネイアの鹿は光の早さで妹紅へとその角を向け突っ込んでいく。
妹紅「うぉ!?」
音速を越える光の早さで縦横無尽に駆け回り妹紅を翻弄しつつ攻撃をするが妹紅もとんでもない反射神経でその攻撃を避けていく。
亜狛「おまけですよ裏の駅を暴走する電車!」
裂け目を作るとその中から裏の世界を暴走する電車が飛び出し妹紅へと突っ込んでいく。
妹紅「そんなんじゃ私は止められねぇよ!!」
大きく炎を吹き出し暴走電車をぶっ飛ばし更にはケリュネイアの鹿も炎に当てられ火だるまになる。
耶狛「ケリュネちゃん戻って!」
亜狛「っ!」
暴走電車とケリュネイアの鹿を戻すと妹紅は此方を見て、
妹紅「良い感じにあったまってきた‥‥そろそろ終わ
りにしてやるよ」
そう言うと更なる業火が自分達の周りを辺りを包み込む。すると妹紅の体が白く発光する。まさかまたやるきか。
耶狛「お兄ちゃんこれ!?」
亜狛「まさかまた自爆を!?」
妹紅はニヤリと笑い口を開く。
妹紅「亜狛さん耶狛さん‥‥今度の爆発はさっきとは
比較じゃねぇからな‥‥歯を食い縛った方が良
いぞ」
妹紅は業火に呑まれていきそして、
妹紅「*こんな世界、燃え尽きてしまえ*」
と、叫ぶや否や大きな大爆発が起こり光の嵐が此方へと迫ってくる。裂け目を作り耶狛の服を掴む。
耶狛「えっ!?」
亜狛「お前は生き残れ!」
裂け目を作っても逃げられるのは1人だ。何故ならば自分の裂け目は1つにつき1人しか通れないからだ。耶狛と協力して1人以上の人数を通る事が出来るがそれでは間に合わない。だから妹を‥‥耶狛を助けるだけだ。裂け目へと耶狛を投げる。
耶狛「お兄ちゃん!?」
亜狛「しっかりやれよ耶狛!」
と、言った直後、裂け目は閉じられ自分は光の嵐に包まれ、
ピチューーン!
被弾音が鳴り響くのだった。そして裂け目から耶狛が飛び出す。爆発から生き残った耶狛は地上へと落ちていく亜狛を見つける。
耶狛「お兄ちゃん!」
地上へと落ちた亜狛は気絶しているのか動かなかった。そして自爆した妹紅は再び蘇る。
妹紅「これで後は耶狛さんだけだな」
耶狛「‥‥‥‥‥‥‥‥」
妹紅「さぁ覚悟しや‥‥」
炎を手に纏わせ言葉を言いかけたその瞬間、
耶狛「お兄ちゃんを‥‥倒した‥‥」
妹紅「は?」
耶狛「その罪は大きいよ?」
妹紅「‥‥へっ!?」
あまりの殺気に妹紅は顔を青くし後ずさる。耶狛の周りには黒い障気のようなものが包み込む。
耶狛「ぶちギレのハッポウ!」
一気にハッポウへとなったその瞬間、箱を取り出し、
耶狛「*全てを絶するコトリバコ*」
と、唱えるや否や箱が開き無数の黒い手が現れ妹紅へと掴みかかる。
妹紅「このっ!」
避けてを繰り返し炎で退けようとするが黒い手は避けてもなお追尾し炎に当てられても怯むことなく追いかけ、
妹紅「しまった!?」
服、体、顔、髪を無数の腕が掴み箱の中へと引っ張る。
妹紅「うぉーー!?」
抵抗むなしく妹紅は箱の中へと引っ張り込まれそして、
ピチューーン!
と、大きく被弾音が鳴り響く。この勝負は耶狛の勝利となったのだが、
耶狛「‥‥はっ!お兄ちゃん!」
勝利した耶狛はすぐさま箱を抱え犠牲となった兄の亜狛の元へと向かうのだった
怠惰「ではでは今回はここまで」
千 「うむしかし耶狛がぶちギレるとはの」
怠惰「基本的にはニコニコと笑っている天然キャラ
がぶちギレたら怖いってのは常識だよ」
千 「しかし怒りの沸点があまり分からぬの」
怠惰「まぁ耶狛‥‥といっても亜狛もそうだけれども
精神面が少し幼いからねだから子供と同じで
よく分からない所で怒りだすんだよ」
千 「確かにのぉしかし今回は亜狛がやられた事で
ぶちギレたんじゃろ?」
怠惰「まぁそうなるね耶狛にとって亜狛は頼れる兄
であり主人の理久兎よりも信用しているから
ねぇ」
千 「ほうそうなのか?」
怠惰「うん理久兎は主人でもあり自分達を救ってく
れた存在だから信頼しているけれどいざ天秤
にかけたら‥‥ねぇ?」
千 「確かにの」
怠惰「耶狛の理解者は亜狛であり逆に亜狛の理解者
は耶狛なのさ」
千 「故にブラコン&シスコンとなって依存しあう
という事か」
怠惰「まぁそう言うことだね‥‥さて時間も丁度良い
し今回はここまでにしようか」
千 「じゃなそれでは読者様よ今回はここまでじゃ
ぞ」
怠惰「また次回もよろしくね」
千 「それでは読者様さらばじゃ!」