光が顔に当たり目が覚めると自分は青空を見ていた。
亜狛「‥‥‥‥そうか自分は」
妹紅の一撃から耶狛を守るために身代わりになったんだ。そういえば耶狛はと思い上半身を起こし見渡すと、
耶狛「お兄ちゃ~ん!」
箱を抱えた耶狛が此方に向かって走ってきていた。立ち上がり、
亜狛「耶狛」
と、耶狛の名前を呼ぶと耶狛は思いっきり跳躍し、
耶狛「お兄ちゃんのバカ!!」
両腕を広げて抱きつきダイレクトアタックをしてきた。
亜狛「うぉぉ!?」
直撃し倒されそうになるが踏ん張り何とか耐える
亜狛「つつ‥‥いきなり何だよ!?」
耶狛「お兄ちゃん!不老不死だからって私のために
自分をないがしろにしないで!」
何故か涙目を浮かべ上目遣いで此方を見てくる。
亜狛「あのなお前のためなら少しぐらい無理はする
さ‥‥お前は俺にとって宝なんだから♪」
耶狛「お兄ちゃん‥‥」
亜狛「それと‥‥悪かったな心配させて」
耶狛「ううん♪」
ニコリと笑う耶狛を撫でながらふと思う。あれ妹紅って何処にいるんだろうかと。
亜狛「耶狛」
耶狛「ん?」
亜狛「妹紅さんは?」
耶狛「もこたん?もこたんなら‥‥あっ!?」
箱を見つめ驚いた顔をする。まさかまたなのか。
亜狛「すぐに出せ!?」
耶狛「もこたん!!」
箱を耶狛は箱を開けひっくり返し大きく上下に振るう。すると、
妹紅「どけふっ!?」
物理法則を無視して妹紅が箱から出てくる。針妙丸とは違い体は縮んではいなさそうだな。
耶狛「もこたん大丈夫!?」
妹紅「てて‥‥あぁ何とかな」
立ち上がりシャツともんぺについた砂埃を払い自分達をみる。
妹紅「しかし耶狛‥‥いや耶狛さんってぶちギレると
あんな感じなんだな」
耶狛「えっ?ごめんよく覚えてないや気づいたら何
でか終わっててお兄ちゃんの元までダッシュ
してたからね」
妹紅「‥‥‥‥‥‥」
おいおいといった顔をして妹紅は呆れる。まぁ無理もないだろう。耶狛はキレると大体はそんな感じなのだから。とりあえずお詫びで頭を下げなくては。
亜狛「すいません妹が」
妹紅「いやまぁ耶狛さんらしいってのは分かったか
ら全然‥‥」
耶狛「えへへ私らしいか♪」
亜狛「お前は少し自重しろ!?」
耶狛「わぉ!?」
妹紅「まぁまぁ‥‥亜狛さん耶狛さんに聞きたいこと
があるんだが良いかい?」
と、妹紅は真剣な顔でそう呟く。何を聞くのだろうと思っていると、
妹紅「2人は私と同じ不老不死な筈だそれなら何故
不老不死らしい戦い方をしないんだ?」
耶狛「不老不死らしい」
亜狛「戦い方?」
妹紅「あぁ死ぬこともない私達にしかできない攻撃
例で言うなら自爆特攻みたいな」
確かにそれは不老不死らしい戦い方であるのは事実だ。死ぬこともない自分達はそういった事も勿論可能だ。だが自分達にその選択肢はない。何故ならば、
耶狛「自爆特攻とかってマスターに禁止されている
からねぇ」
亜狛「えぇ耶狛の言う通りなんですよね」
そう他ならぬマスターが自爆特攻系は禁止しているのだ。曰く「不老不死とはいえど命をないがしろにするような戦法は出来る限り止めろ」とのことだ。そんな事をしていればその痛みで可笑しくなるかもしれないという心配の元なのだろう。そのため自分達はそういった戦法はしないようにしているのだ。
妹紅「禁止って‥‥不老不死としては少し損をしてい
る気が‥‥」
亜狛「良いんですよそれで♪」
耶狛「うんそうじゃないと死にたいと思えるぐらい
のマスターのお仕置きが待ってるからね‥‥」
亜狛「やっ止めろそれを言うな‥‥こっちも怖くなっ
てきただろうが」
それ以前にマスターが滅茶苦茶に怖いのだ。そのためこの戦法の選択はないに等しいのだ。するとそんな事を言っているその時だ。
妹紅「クク‥‥アハハハハハ♪」
妹紅は腹を抱えて笑い出す。何処かに面白い所なんてあったのだろうか。
亜狛「妹紅さん?」
耶狛「もこたん大丈夫?」
不安になり大丈夫かと聞くと笑い涙を払い妹紅は自分達を見て、
妹紅「あぁ大丈夫だよただやっぱり亜狛さんと耶狛
さんだなって思って」
亜狛「どういう事でしょうか?」
妹紅「あぁ前にといっても亜狛さんや耶狛さんは覚
えてる筈もないけどあの時は2人らしくもな
かったからさ‥‥こうして戻るとやっぱり2人
らしいなって」
本当にどういう事なんだ。自分達らしくもないって‥‥あっそういう事か。恐らく妹紅が言っているのは、
亜狛「狂変していた時‥‥ですよね?」
妹紅「あぁってまさか覚えて!?」
亜狛「いえ私はその残念ながら」
耶狛「う~んほんの少しは覚えてるけどもこたんの
事は‥‥ごめんね」
前々から耶狛はその少し覚えている事を時々だが話してくれる。何でもマスターがあの憤怒と戦った時と同じような少年の姿となって世界崩壊を狙いそれに忠誠心もなくただ利害の一致だけで付き添う自分達は友人や家族にも牙を向けたと。とても信じられる話ではないが耶狛は恐怖で震えながらそう語っているのを思い出す。
妹紅「そうか‥‥なら良いんだそれはそれだからな私
が言いたいのは2人が昔から変わらないその
姿が見れて私は‥‥」
ホロリと涙を浮かべニコリと妹紅は笑う。
妹紅「良かったんだ♪」
耶狛「もこたんそこまで私達を」
ギュッと耶狛は妹紅に抱きつく。そこまで言われるとこっちも恥ずかしくなるし覚えていないのが申し訳ない。
亜狛「妹紅さんその‥‥また色々と御迷惑をおかけし
てしまうかもしれませんがこれからも妹共に
長いご付き合いをお願いしますね」
妹紅「おう♪」
笑顔を見ると本当に昔の妹紅を思い出すな。あれからもう1000年近くが経過し言葉遣い等は若干だが野性味を帯びてはきているものの妹紅は変わらずで妹紅だな。
妹紅「そういえば玉集めするんだよな?」
耶狛「うんそうだね」
妹紅「だったらよ宗教家達の所を当たってみたらど
うだ?人やら妖怪やらが集まるからもしかし
たら玉があるかもな?」
亜狛「確かに」
人や妖怪やらが集まるか。そこはある意味で盲点だった。なら次はそこらをあたるか。
耶狛「もこたん教えてくれてありがとう♪」
妹紅「気にしないでくれ‥‥ただ」
亜狛「ただ?」
言葉を溜め自分と耶狛の手を握り、
妹紅「また相手をしてくれよ竹林に住んでいるから
さ♪」
と、言ってきた。つまりまた遊び相手になってくれという意味だな。
亜狛「えぇその時は」
耶狛「私達がお相手するね」
妹紅「あぁ頼むな‥‥さてここで2人を足止めし続け
るもあれだしな私はそろそろ戻るよ」
そうして手を離すと耶狛は妹紅の頭に手を置き優しく撫でて、
耶狛「またねもこたん♪」
と、言う。そういえば昔まだ妹紅が小さい頃にこうしていたっけ。自分も手を置き、
亜狛「さようなら妹紅さん♪」
そう言うと妹紅は顔を真っ赤にさせ、
妹紅「ううっ!こっ子供扱いするなぁ!!?」
そう叫びながら妹紅は去っていった。
耶狛「もこたん照れ屋さんなんだよねぇ」
亜狛「そう‥‥だな♪」
そうして自分達も次の目的地として宗教家達が集う場所をターゲットに進むのだった。
怠惰「ではでは今回はここまで」
千 「うむしかし反応がまた可愛いらしいの」
怠惰「まぁ妹紅って原作でもぶっきらぼうな感じは
あるけど意外にも可愛い所があるんだよね」
千 「ほう」
怠惰「物につられたりとか」
千 「不安じゃ」
怠惰「竹林を誤って焼いた際には誰かの煙草のポイ
捨てと言い張って文ちゃんを脅したり」
千 「不良じゃろ」
怠惰「それからあっそうそう彼女は自炊してるみた
いで料理を作ったり漬物を漬けたりといった
家庭的な所もあるね」
千 「っていきなり主婦か!?」
怠惰「そしてその料理の素材は時々、毒があったり
なかったり」
千 「それダメなやつじゃ!?」
怠惰「それが妹紅ちゃんだね」
千 「おいおい」
怠惰「それとそういった所は原作的な所を拝借して
こっちで反映させてストーリーを作ると妹紅
が自炊やらするようになったのは理久兎の影
響が大きいよね」
千 「そうかそういえば理久兎が作った料理を食べ
ておったな」
怠惰「そうそうある意味でビックリしたと思うよ?
まさか貴族の位を持っているにも関わらずや
っている事が当時の使用人と大差変わらない
事をしていたからね食材の買い出しとか調理
とかね」
千 「確かにそれは影響があるわい」
怠惰「そうそのインパクトでってのがここの妹紅が
自炊やらする理由なのかもね」
千 「面白い話じゃな‥‥って怠惰よ時間じゃ」
怠惰「だねそれでは今回はここまでにしようか」
千 「うむそれから来週の月曜日じゃが就職関連の
事があるから休むんじゃろ?」
怠惰「そうなんだよね面接とかのため休むのでお願
い致します」
千 「すまぬが承知を頼むぞ読者様」
怠惰「お願い致しますではでは読者様」
千 「さらばじゃ!」