きさらぎ駅から裂け目を通り元の幻想郷へと戻るとそこには、
耶狛「よいしょっ!」
耶狛がコトリバコを開けひっくり返している光景が目にはいる。どうやら神子には勝利したみたいだな。
亜狛「神子さんを出しているのか?」
耶狛「あっお兄ちゃんそうだよ♪」
そしてひっくり返しコトリバコを揺さぶるとその中から、
ポロッ‥‥
耶狛「何これ?」
亜狛「ミカン?」
何故かは分からないがミカンがポロリと出てくる。
耶狛「お兄ちゃんこれ‥‥まさか」
亜狛「いっ嫌々!?ないだろ絶対にないだろ!?」
まさか神子さんはミカンに成れの果てなのか。いやそんなバカなどんなメルヘンな話だよ。だが待てよ確か霊夢は狐の姿にされて成り代わりをされていた筈だ。つまりそれを考えると、
亜狛「嘘だろ‥‥」
耶狛「神子ちゃん本当に‥‥」
これどう説明をすれば良いんだ。そう思っていると、
布都「お~い!」
と、布都の声が聞こえ振り向くとそこには布都は勿論の事で一輪に肩を貸され歩く聖もいた。それを見た自分と耶狛は冷や汗がダラダラと流れ出す。
布都「お主達ここにおったか」
一輪「それと亜狛さん聖を投げ出すとか危ないじゃ
ないですか!」
聖 「私は大丈夫よ一輪‥‥それよりも‥‥」
布都「うむ太子様はどこにおるんじゃ?」
一輪「言われてみると」
聖や布都ましてや一輪までもが神子を探しキョロキョロとしだす。冷や汗で服がビチョビチョになる。
布都「所で何故そこミカンが?」
亜狛 Σ(`д´;)
耶狛 (゜ロ゜;)
どうしよう。本当にどうすれば良いんだ。布都さんの主人はミカンになってしまった何て口が裂けたとしても言えないぞ。そんな事を思いながら冷や汗を流していると、
? 「うぅ‥‥」
と、唸る声が聞こえだす。すると耶狛が持つ箱から何かが飛び出す。
耶狛「わぉ!?」
亜狛「なっ!?」
何だと思っているとそれはミカンになっていたかと思っていた神子だ。
神子「ふぅやっと出れたな」
ヘッドホンをかけ直しながらマントをなびかせて神子が俗にいうスタイリッシュな感じで出てきたのだ。
布都「おぉ太子様ご無事でしたか!」
神子「あぁ」
亜狛「‥‥‥‥なぁ耶狛」
耶狛「うん凄く紛らわしいね」
自分達が冷や汗を流したのが馬鹿馬鹿しく思えてくるじゃないか。どうしてくれるんだこの聖徳太子はギャグ系の世界に送ってやろうか。
神子「あぁそうそう」
そう言い神子は落ちているミカンを拾い耶狛へと差し出す。
神子「赤か青かで黒と答えたからな面白かったから
ミカンをやろう」
耶狛「わぁ~い♪」
亜狛「ってなんでそうなるんですか!?」
神子「はっはっはっ♪別の色を答えたらミカンをや
ろうと思っていたからな♪因みに次答えるな
ら出来れば黄色と答えてくれると嬉しいんだ
がな♪」
耶狛「は~い答えま~す!」
そう言い受け取ったミカンの皮を剥き食べ始める。
聖 「まったく貴女はふざけすぎですよ?」
神子「いやそれはお前だけには言われたくないんだ
がな白蓮」
亜狛「それは言えますね」
聖 「ふぇ!?どこがですか!?」
どこって‥‥さっきの弾幕ごっこを振り返ってみろ。バイクによる特攻そしてキャラの変貌とツッコミ出来る所が多々とあるじゃないか。
一輪「聖その‥‥申し訳にくいけど今回は亜狛さんと
そこの仙人が正しいですよ」
聖 「一輪まで!?」
ショックを受けた顔をするがぶっちゃけ事実なんだよな。そんな事を思っていると、
耶狛「キュー~ー!!しゅっぱい!?」
酸っぱいのか耶狛が顔をすぼめる。どうやら貰ったミカンは酸っぱかったみたいだ。
亜狛「まったく大丈夫か?」
耶狛「大丈夫‥‥」
神子「はっはっはっ♪まぁそんな時もあるさ」
耶狛からも良い教訓になっただろう。無闇やたらと宗教家達から物を貰ってはいけないと。
耶狛「うう~ん‥‥所で2人のオカルトって何?」
それは自分も気になるな。バイクを乗り回すオカルトなんてあったかな。それにあの赤と青のマントも聞いたことがないな。そして聞かれた聖と神子は楽しそうに語り出した。
聖 「私はターボババアですね」
神子「私は赤マントと青マントだ」
亜狛「‥‥何か名前からしてその」
耶狛「えと‥‥赤マントと青マントって完璧に変態な
オカルトだよねそれとターボババアは‥‥ぷっ
ババア、‥‥‥‥ふふふ‥‥♪」
笑いだした耶狛を見た2人は不服そうな顔をしだす。
亜狛「こっこら耶狛!すっすいませんでした!」
聖 「いえいえ」(#^ω^)
神子「あぁ全然怒ってないから気にするな」(#´∀`)
いや完璧に眉間にしわ寄せて怒るの我慢しているよ。
亜狛「謝れ!?」
耶狛「ごめんなさい」
頭を下げさせ謝らせる。この2人と仲を悪くさせるとマスターにも迷惑がかかるからな。
神子「まぁ許そう耶狛は耶狛だしな」
聖 「悪気はあったかもしれませんが耶狛さんです
からね‥‥」
耶狛の人徳いや狼徳は凄いな。
耶狛「えへへ‥‥」
亜狛「やれやれ‥‥所で聖さん神子さん自分達は勝利
しましたよねそれなら玉をいただけませんで
しょうか?」
と、言うと聖と一輪は渋い顔をし困った顔をすると神子は懐から玉を取り出し渡されるが、
耶狛「あれたったの1個?」
亜狛「何かあったって感じですかね?」
神子「あぁ‥‥さっき化け狸に化かされてな」
聖 「アハハ‥‥」
この2人は本当に宗教家のトップなのかどうなのか不安になってきたな。というか化け狸か。
耶狛「化け狸ってマミゾウちゃん?」
聖 「えぇまぁ‥‥」
マミゾウちゃん‥‥二ツ岩マミゾウだったかな。確か遥か昔にマスターを相手に無謀な喧嘩を吹っ掛けて茶釜にされた狸がいたな。そのせいか今でもマスターを目の敵にしているんだったよな。
耶狛「また何かしているんだマミゾウちゃん」
聖 「えぇそのようで」
神子「幾つか取られてな」
だがマミゾウはあれでも佐渡の大将をしていた妖怪だ。恐らく何かしらの理由があるのだろう。
聖 「所で御2人は何故またあんなボールを?」
耶狛「マスターの命令だよ♪」
神子「理久兎さんの?」
亜狛「えぇ集めてどうするかは分かりませんがこれ
をばらまいた黒幕を引っ張り出すのが仕事で
すかね」
この面々になら自分達の目的を話しても大丈夫だろうと思い話すと、
神子「黒幕を引っ張り出す?」
耶狛「そう多分これをばらまいたのは何か陰謀があ
るとマスターは思ったからだと思うんだそれ
でこれをばらまいた黒幕を引っ張り出して尋
問してと落とし前をつけさせると思うよ?」
一輪「言ってる事がヤクザみたいだな‥‥」
布都「しかし黒幕のぉ」
耶狛「所で2人は何でこれを集めてたの?」
と、耶狛が聞くと聖と神子はそれについて語り出す。
神子「私はこれを有効活用しようと思ってな」
聖 「私はその逆でこれを封印しようとしていまし
た‥‥そして神子と私とで意見が割れ弾幕ごっ
こで対峙をしていたら」
神子「あの狸に乱入されて持っていかれてな」
成る程そういうことか。しかし話を聞いてると調査に来る前の自分達みたいだな。
亜狛「つまり玉はマミゾウさんが所持しているとい
う認識で大丈夫なんですね?」
聖 「えぇ」
神子「だと思うがな」
耶狛「成る程ねぇ‥‥お兄ちゃん次の目的が決まった
ね♪」
亜狛「だな」
次の目的はマミゾウを探すことだな。
亜狛「だとしたら自分達は行かせていただきます」
耶狛「うんマミゾウちゃんに聞きたい事が出来たか
らね♪」
とりあえずマミゾウに会い何の目的で玉を回収しているのかを聞かないとな。
神子「そうかならそっちは任すぞ」
聖 「お願い致しますね」
布都「太子様に任せられるじゃ光栄に思うじゃぞ」
一輪「態度がでかいって」
耶狛「ふふん泥船に乗ったつもりでいてよね♪」
と、耶狛が言うと皆は黙り不安そうな顔をする。まぁ確かに泥船だよな。ただ、
亜狛「泥船は泥船でも陶器のように硬い船ですけど
ね♪」
耶狛「お兄ちゃん‥‥うんそうだよね♪」
自分と耶狛は2人で1つだ。だから誰にも負ける気がしないんだ。例外でマスターだとかを除いてはだがな。
聖 「あらあら♪」
神子「良い兄妹だな」
亜狛「ありがとうございます♪」
耶狛「ふふんっ♪それじゃ行こうお兄ちゃん」
亜狛「あぁ!」
そうして自分達はマミゾウを探すために幻想郷の空へと上がり命蓮寺から去るのだった。
怠惰「ではでは今回はここまで」
千 「うむしかし神子と聖のオカルトは一体なん
なんじゃ?」
怠惰「え~とまずターボババアはネタみたいな名
前をしてるけど立派な都市伝説でね道路を
走っていると車の窓を叩いてきて脅かして
くるお婆さんのオカルトだね因みにバイク
とかじゃなくてランニングでね?」
千 「ほう‥‥って走ってる車の窓を叩くってどの
位の速度で走っておるんじゃ!?」
怠惰「さぁねそして神子ちゃんのオカルトについ
て赤マントと青マントこれはまぁ赤い紙と
青い紙と怪人赤マントを合わせたかのよう
な感じだよね」
千 「何かごっちゃじゃな」
怠惰「そうなんだよね‥‥で赤マントってのは学校
の女子トイレに隠れて女子が来た瞬間に飛
び出して誘拐からの暴行で殺すってのが赤
マントだね昔はこの話を信じたお巡りさん
達で見回りまで起きたね」
千 「ほう‥‥そうなのかお巡りさんにっとては迷
惑な話じゃな」
怠惰「まぁこれは昭和とか昔だけどねそして赤い
紙と青い紙これも学校の怪談で知られてる
都市伝説でトイレでお花を摘んでいると赤
い紙と青い紙どっちが欲しいなんて質問さ
れて赤い紙を選ぶと辺りを鮮血で真っ赤に
するような殺され方をされ青い紙と答える
と全身の血を吸われ極度の貧血を起こされ
て真っ青になって死ぬってのがお決まりだ
ねぇ」
千 「つまりその2つを足したのが?」
怠惰「そう神子ちゃんのオカルトの赤マントと青
マントだねこれは紙の代わりにマントにな
ってまた出てくるのは女子トイレっていう
ねまぁそういった都市伝説だよ」
千 「ほう人間達はよくこんな噂を考えるの」
怠惰「そうだね‥‥っとそろそろ時間だね」
千 「おっとそうじゃそれでは読者様、今回はこ
こまでじゃ!」
怠惰「また次回もよろしくね」
千 「それでは読者様さらばじゃ!」