苦虫を噛み潰したかのような顔でマミゾウは此方を見て大きくため息を吐く。
マミ「何故またお主達が出てくるんじゃ?」
耶狛「う~んとねマスターからの指示♪」
マミ「どうせそうだろうと思ったわい!?」
と、大きくマミゾウはツッコミをいれてきた。感じからしてやはり毛嫌いされているな。
マミ「それに耶狛の次はそこの兄貴の方まで来ると
は‥‥お主達は何が目的いや言わずとも分かる
これが目的じゃろ?」
そう言いマミゾウは少しだけ退きその先にあるボールを見せる。
亜狛「えぇその通りです自分達兄妹の目的はそれで
すよ」
耶狛「うん‥‥でもマミゾウちゃんは何でまたこんな
玉を集めてるの?」
と、耶狛が聞くとマミゾウは頭を掻きそして煙管を吹かせると、
マミ「まぁ色々とな儂は儂で手を組んでおる者がお
るんじゃよ」
亜狛「つまり協力者という事ですか?」
マミ「まぁそんな所じゃ」
手を組んでいる者か。恐らくその者とマミゾウで玉を集めて何かをする気でいるというのは間違いはないだろうな。
マミ「こっちは話したんじゃそっちも何故またこん
なボールを集めておる?まぁ理久兎の奴の事
じゃから何かあるのは間違いはなさそうじゃ
がな」
耶狛「お兄ちゃん‥‥」
亜狛「ここは俺が言うから良いよ」
耶狛の頭を撫でマミゾウに向き合いマスターが考えている事を話すことにした。
亜狛「マスターもある意味で勘づいているんですよ
何処から出たかも分からないボールをを揃え
たら願いが叶うとかいう下らない噂話まず揃
えた者がこの幻想郷にいる筈もないと考えら
れましたそしてそれを考慮した上でマスター
は自分達にこのボールをばらまき噂を流した
黒幕を特等席から引きずり降ろせと指示を下
したんですよ」
マミ「ほう理久兎もそこまで勘づいておったか流石
は生涯の宿敵じゃ‥‥所で肝心の理久兎は?」
耶狛「マスターならこの前に腹を鋸状の鉈でお腹を
捌かれて療養中だよ」
マミ「どうしてそうなった!?またあやつは女の事
で問題でも起こしたのか‥‥」
何故またそんな身内的な話を知っているんだ。
耶狛「わぉ何処から知ったのそんな話」
マミ「部下達が噂しておったわい妖怪総大将ぬらり
ひょんは常日頃から女難の相が出ておるとな
‥‥違うのか?」
亜狛「いやまぁ‥‥」
耶狛「うん‥‥」
いやまぁ確かにマスターは常に女難の相に見回れているよな。さとりさんもそうだし紫さんや永琳先生と事あるごとにボコボコにされてるもんな。そう考えている一方で地霊殿では、
理 「ふぇっくしゅん!っあたたた‥‥」
さと「大丈夫ですか理久兎さん?」
理 「あぁどいつかは知らないが俺の噂をしてやが
るな‥‥」
さと「考えすぎですよ‥‥それよりもこっちにも印を
お願いします」
理 「あぁはいはい」
何て事が起きているがこの場の者達に知るよしもない。
マミ「その感じからしてやはりか」
耶狛「まぁ昔からマスターって勝手すぎる所がある
からねぇ」
亜狛「確かになぁ」
そのせいか皆にいらぬ心配をさせてその限界点に到達した結果ボコボコなんてのがザラだよな。今はそれでもさとりさんがマスターという暴れん坊に手綱を握ってくれてるからまだ安心なんだけど。
マミ「ほうこれはこれで面白い話が聞けたわい」
亜狛「って何でこんな下話になっているんですか!
マミゾウさん貴女は何が目的でこんなボール
を!」
と、言うとマミゾウはケタケタと笑いだす。
マミ「さて何故じゃろうな」
耶狛「とぼけてると剥製にでもして飾っちゃうけど
良いんだよね?」
マミ「相変わらずお主はバイオレンスな物言いをす
るの‥‥一応はヒロインなんじゃからもう少し
オブラートに包まぬか」
亜狛「メメタ!?」
言ってることがメメタ過ぎるぞ。
耶狛「わぉ!?でもねマミゾウちゃん何時から私が
ヒロインだと思ったの?」
マミ「なっ何じゃその含みのある言い方は‥‥」
耶狛「私は‥‥」
もう面倒になってきたな。ペシャリと耶狛の頭を優しく叩く。
耶狛「あだっ!?もう何よお兄ちゃん」
亜狛「話がズレるからお前は黙ってろ」
耶狛 ( ;´・ω・`)
耶狛は黙ると改めてマミゾウの顔を見る。
亜狛「マミゾウさんの目的は恐らく自分達と同じで
黒幕を引っ張り出す気ですよね?」
マミ「ほうその心は?」
亜狛「マミゾウさんはマスターと同等でとても聡明
な方です理由がない限りは行動はしないと思
っているからですよ」
と、言うとマミゾウは複雑そうな顔をする。
マミ「理久兎と同じというのは癪に触るがまぁ良し
としてやろう‥‥儂を聡明と答えたお主は中々
に見る目があるぞ」
亜狛「それはどうも‥‥それでさっき聞こえましたが
マミゾウさん誰かと協力していますよね?誰
と協力をしているんですか?」
マミ「お主、聞いておったのか」
亜狛「忍者は情報収集してこそなんぼです‥‥それか
らここからは自分の仮説なんですが、さっき
から貴女の言動は不自然なんですよね自棄に
耶狛のペースに乗っかっていましたし‥‥大方
はその協力が此方に来るための時間稼ぎのつ
もりで乗っていましたよね?」
と、言うとマミゾウは煙管を吹かせニヤリと笑うと、
マミ「やはりお主は見る目が養っておるわい‥‥お主
が良ければ儂の百鬼夜行に加わらぬか?」
亜狛「いいえ断らせていただきますよ血まみれにな
ったとしても主人はマスターだけなんで」
耶狛「‥‥‥‥ぷはぁ黙るのもう限界!!?」
黙るのがもう耐えられないのか耶狛はそう叫ぶが無視だ。マミゾウはやれやれと顔を横に振ると表情が変わるのを見逃さなかった。
耶狛「お兄ちゃん別の匂いが物凄い勢いで迫ってき
ているよ!」
そう耶狛が言った瞬間、空から1つの影が降りてきた。見てみるとそれは桃色のショートヘアーに右手が包帯でグルグル巻きになっている女性が降りてきた。
マミ「遅かったではないか」
? 「えぇ集めるのに手間取りましてね」
それはかつての面影は残っていても姿がだいぶ変わっている者だった。
? 「あなた達‥‥えっ!?」
耶狛「えっえぇ!!?」
亜狛「華扇さん!?」
それは蒸発していたとされていた茨城華扇だったのだった。
怠惰「ではでは今回はここまで」
千 「こやつは寝落ちしておってからに」
怠惰「申し訳ない」
千 「まったくとりあえず天子達を呼んできたが」
天子「あぁムカつく!また死んだ!」
衣玖「総領娘様バカみたいに突進しすぎですよ」
天子「だってこれ撃ちゲーって言ってたでしょ?」
衣玖「いやステルスゲームって聞いたような‥‥?」
千 「もうこんな感じなんじゃよな」
怠惰「ありゃりゃ‥‥まぁ仕方ないね今作のゴースト
の難易度は普通ですらハードモードレベルと
いう難易度レベルだからね‥‥」
千 「そんなにか?」
怠惰「ノーマルのソロで行ったらもうボコボコにさ
れたんだけど?」
千 「Oh‥‥」
怠惰「まぁ俺達も混ざるか」
千 「じゃなそれでは読者様今回はここまでじゃ」
怠惰「また次回もよろしくね」
千 「それでは読者様」
怠惰「バイバイ♪」