闇夜に光るビル郡の摩天楼に照らされる中、自分と耶狛は黒幕である菫子を相手に八百長弾幕ごっこを行っていた。
亜狛「耶狛!」
耶狛「はいはいそれ縮小!」
向かってくる鉄骨を耶狛が能力による縮小で小さくし軽々と避け菫子へと間合いを詰める。
菫子「そんなのあり!?」
亜狛「散れ!」
二刀を逆手持ちして菫子へと斬りかかるが、
菫子「うわっ!?とっ!?」
ギリギリの所で回避される。やはり戦い慣れしてないのか避け方がド素人だ。その証拠に避け方に無駄な動作が多い。
亜狛「耶狛!」
斬るのを止めすぐさま離れると耶狛は妖力を使い無数の狼弾幕を形成し、
耶狛「行って!」
と、指示をしたと同時に狼達が菫子目掛けて襲いかかる。だが菫子は黙って立ち尽くすとニヤリと笑う。
菫子「‥‥‥‥テレポーテーション」
狼達が牙を向け噛みつこうしたと同時に菫子はそう唱えると一瞬で姿を消した。
亜狛「なっ」
耶狛「何‥‥今の!?」
それよりも何処に行ったんだ。探そうとしたその時、布がなびく音が近くで聞こえる。この音からして下にいる。
亜狛「忍術煙幕陣!」
すぐさま煙幕を放ち耶狛と共に煙に紛れる。
耶狛「お兄ちゃん!?」
亜狛「しっ!静かにして匂いを辿れ‥‥」
この煙の中なら早々にやられないそう思っていたが、
菫子「無駄よ‥‥エアロキネシス!」
突然の突風が煙幕を消す。煙が晴れるとそこには自信ありげに菫子が立っていた。
菫子「驚いてからの演技も中々に大変ね」
亜狛「あの避け方は演技だったとでも?」
そうだとしたら自分を騙すレベルという事になるため凄い役者だぞ。
菫子「そっそうよあれも演技よ!」
あっこれは嘘だな。つまりさっきの一瞬の移動の時に見せた不適の笑いが演技ということか。つまり元々は回避する際は瞬間移動で行っていたためガチのギリギリ避けをしていなかったんだな。
菫子「それよりもそんなボサッとしてると火傷する
わよ?」
亜狛「どういう‥‥なっ!?」
耶狛「何時の間に!?」
いつの間にか自分達の周りに無数の火球があり今にも爆発しそうな雰囲気なのだ。
菫子「パイロキネシス!」
菫子の一言で火球は更に光だし爆発した。
耶狛「仙術十三式空壁!」
だがその直後に耶狛が空壁を周りに張り巡らせ爆発を防ぐ。
亜狛「やるじゃないか」
耶狛「まぁねお兄ちゃん反撃よろしくね」
亜狛「あいよ」
そう言うと耶狛は結界を解くと煙の中へと自分は突っ込む。そして刀身と刀身を擦り合わせながら進み煙から出る。
菫子「なっ!」
亜狛「鏡乃剣‥‥進軍!」
刀身から無数の白い化け物達が出現し菫子へとその不気味な腕を伸ばし掴もうとするが、
菫子「念力 サイコキネシスアプリ」
板のような物を取り出し指で何かの操作をすると無数のボロボロなテレビ等の電化製品や廃材ましてや家具などの所謂、粗大ゴミがこちらに向かって飛んできた。
亜狛「っ!!」
すぐさま刀を擦るリズムを変え向かってくる粗大ゴミに腕を伸ばし粉々に破壊していく。
菫子「そんな攻撃じゃ当たらない当たらない♪」
耶狛「ならこの攻撃は当たるかな♪お兄ちゃん頭を
借りるね」
亜狛「頭を借りるって‥‥」
どういう事だろうと思ったその瞬間、
ゴンッ!
亜狛「げぶしっ!!?」
頭に何か衝撃が響き唸り声を出してしまう。何が起きたんだ。上を視ると耶狛が高くハイジャンプしていた。つまり自分の頭を踏み台にしてハイジャンプしたのか俺の妹は。
耶狛「大小 大きな葛と小さな葛」
2つの葛が出現し耶狛は錫杖で2つの大小異なる葛を触れるとそれらは開き中から無数の弾幕やレーザーが放たれる。
耶狛「ありゃりゃ‥‥外れだよ」
亜狛「おい耶狛、人の頭を踏み台にするな!?」
背中はともかく頭は普通は無いだろ。素人なら首の骨が折れて逝ってるぞ。
耶狛「テヘ☆」
相変わらず反省の色が見えないな。まぁ耶狛だから仕方がないか。
菫子「そんな話し込んでると風穴が空くわよ!」
放った弾幕を回避しながら見た感じから玩具の銃を両手持ちし構えると、
菫子「銃符 3Dプリンターガン」
引き金を引き発砲するととんでもない速さで弾丸が飛んでくる。
亜狛「ちっ!」
裂け目を作りそこから大量の水を出現させ、
亜狛「忍術 水狼の強襲」
スペルを唱えながら水に刀身を入れ一気に振るい水流を菫子へと放つと向かってきた高速の弾丸は水に埋もれて消えそのまま菫子へと向かっていく。
菫子「水には水で対抗よ!ハイドロキネシス マン
ホール!」
腕を上へと振るうと下から水が吹き出し自分の放った水を防ぐ。
亜狛「なっ‥‥」
菫子「ふふんどうよ♪」
耶狛「からの~スイッチ!」
と、また耶狛が意味の分からない事を言う。今度は何をする気だと思っていると、
耶狛「理符 理神の狼巫女」
耶狛の体が神々しく光輝くと一気に菫子へと間合いを詰め錫杖を振るう。
菫子「うわっちょっあぶなっ!?」
つまり今度は自分が援護しろと言うのか。仕方ないが、なけなしの数少ないクナイを全て使うか。刀を納刀して残りのクナイを取り出し投擲する。
菫子「今度はクナイあぁもう!」
菫子は腕を振るいクナイを不思議な力で弾き飛ばす。だが甘いぞ今、投げたのは糸付きクナイだ。弾かれたクナイは壁等に突き刺さり複雑に絡み合いワイヤートラップとなる。
亜狛「耶狛!」
耶狛「じゃあね菫子ちゃん♪」
合図と共に裂け目を耶狛の足元に作るとその中へと入る。耶狛を逃がし自分の隣に来ると共に裂け目が閉じた瞬間に糸を引くとワイヤートラップが菫子へと迫る。
菫子「甘いんじゃないのテレポーテーション!」
耶狛「あっまた逃げた!?」
そう言いまた消えていなくなる。だがそれを見越してこっちもやっているんだよ。神経を尖らせ音を頼りに探すとマントがなびく音が聞こえる。今度は後ろか。グイッと糸を引っ張る。
菫子「これで終わ‥‥なっ!!」
気づいただろう。相手は恐らく自分達の近くに出てくるのは間違いない。何故なら耶狛と自分はすぐ近くにいるのだから。そこを一気に叩きたいはず。それこそが罠なのだよ。だって四方に張り巡らした特別なクナイを引けば電柱などの大きな物がこちらに飛んでくるのだから。
菫子「念力 テレキネシス電波塔!」
向かってくる電柱を何とそれよりも大きな電波塔が倒れてくるとそれを壁にしてガードされ弾き飛ばされると共に糸がブチ切れてしまう。菫子はドヤ顔をしてこっちを見てくる。正直な感想としてはウザい。
耶狛「しぶといなぁ」
菫子「しぶとくて結構よチェインメール!」
無数の怪しく光る便箋が此方に向かって飛んでくる。刀を抜き全て斬ると気づく。いつの間にか菫子がいない事に。
耶狛「あれ!?」
亜狛「今度は何処に」
と、探していると耶狛は自分の裾をクイクイと引っ張って、
耶狛「お兄ちゃん‥‥あれ‥‥‥‥」
亜狛「何だ‥‥よ!?」
上空を見て驚く。真っ暗な空に光が見えるのだ。そしてその近くの高い塔に菫子は両手を広げて立っていた。まさか大技を打つ気か。
耶狛「お兄ちゃん作戦は覚えてるよね?」
亜狛「あぁもう少し続けたかったが仕方ないか」
自分達は何もせずその場でその光を眺めながら、
亜狛「耶狛、怪我を治す用意はしておけよ」
耶狛「お兄ちゃんこそね」
そう言いあっていると菫子の周りにオカルトボールが浮き出すと声が直接、頭の中に響いてくる。
菫子「*幻視せよ!異世界の狂気を!*」
と、響いた瞬間に光が自分達に降り注ぎそして、
ピチューーン! ピチューーン!
自分達は被弾しこの勝負というか八百長試合として菫子が仮初めの勝利を納めたのだった。
怠惰「ではでは今回はここまで」
千 「うむしかし八百長試合か‥‥」
怠惰「ボールを渡すのが仕事だからねただ八百長す
るもの大変なんだよ?八百長だからって手を
抜くと怪しまれるからね」
千 「確かにのぉ」
怠惰「そういった意味だと菫子よりも亜狛と耶狛の
方が役者だったかもね」
千 「しかしあの娘の能力は何じゃ何とかキネシス
とか言っておるがまさかエスパーなのか?」
怠惰「その通り彼女は正真正銘のエスパー少女なん
です」
千 「ほう‥‥‥‥」
怠惰「ただボッチなのか世間体的にズレてるけれど
ねぇ」
千 「そうなのか」
怠惰「うんパンダカーに乗って受け狙ってくるし」
千 「ぷっあの成りでそれはのぉ」
怠惰「だからズレてるのさ‥‥さて時間も時間だしそ
ろそろ終わろうか」
千 「うむそれでは読者様、今回はここまでじゃ」
怠惰「また次回もよろしく」
千 「それでは読者様!」
怠惰「さらばじゃ!何てね♪」
千 「それはワシの台詞じゃぁ!?」