理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、専門学生生活も、もうじき終わりを迎える怠惰のクソ悪魔です。そしてこれから先は仕事と少し鬱になりそうです。何はともあれ高校生活が一番、楽しかったな。失礼、それではそろそろ本編へどうぞ。


第549話 対立 月影の部隊

理久兎達が奮闘している頃、月の都では黒が穢れを纏った妖精達を相手に奮闘をしていた。

 

黒 「失せろ低級の雑魚妖精共が!」

 

ハルバードを振るい突風を巻き起こし妖精達を吹き飛ばす。だが、

 

妖精「キャハハ!」

 

妖精「ユーストロング!」

 

妖精「ナブリ~コロシマ~ス!」

 

凄い片言の英語というか英語ですらない言葉を放ちながら純粋な穢れを持った妖精達が再び向かってくる。雑兵のクセしてしつこい連中だ。

 

黒 「骸共フォーメーションβ!」

 

骸1「カタ!」

 

素早い身のこなしで移動し妖精達を囲い混むように配置すると、

 

黒 「シャドーモンスター!」

 

ハルバードを突き刺し能力を解放すると骸達の影は揺らめくとそれは浮き出て異形の怪物と化す。

 

妖精「オーマイゴッド!?」

 

妖精「インポシボー!?」

 

と、怪物達にビビっているがそんな悠長に驚いていていいいのやら。能力で影の怪物を動かし妖精達にその鋭爪を振るう。

 

ピチューーン!!ピチューーン!!

 

妖精「キャー~!?」

 

妖精「クレイジー~!?」

 

妖精「撤退!撤退よ!!」

 

と、断末魔の悲鳴をあげながらピチュられた妖精達は回れ右をして逃げていく。

 

黒 「ふん造作もない」

 

ハルバードを引き抜くと異形的な影の怪物達は骸達の足元へと消え元の影へと戻る。

 

黒 「戻ってこい」

 

と、指示を出すと骸達は即座に後ろへと並び隊列を組むと敬礼をする。見た感じから損傷はなしミッションコンプリートだな。そして遠くで見ている仲瀬へと振り返り、

 

黒 「ふんっこれが俺の力の末端それも本気のほの

   字すらない末端的な力な訳だが俺の力を否定

   した貴様に感想を聞こうじゃないか?」

 

仲瀬「‥‥‥‥」

 

不機嫌そうな顔をした仲瀬はため息を吐き、

 

仲瀬「実力だけは認めはします‥‥」

 

黒 「ふんっ結構だ」

 

互いに睨み合う。どうもこいつとは馬が合いそうにない。最初に会った時のあの態度そして今の態度はどう考えても俺を下に見ている。そして主への侮辱は絶対に許さん。この件が片付き次第こいつを地獄野底の奈落に叩き落としてやる。そう思っていると、

 

ドレ「お見事お見事‥‥」

 

パチパチと軽い音の拍手をしつつドレミーがふわりふわりと落ちてくると地面に着地する。

 

ドレ「いやはやあの大軍を撤退させるとは」

 

黒 「造作もない‥‥」

 

ドレ「ただ仲瀬さんともう少し仲良く‥‥」

 

黒 「こんな奴とはありえん」

 

仲瀬「ドレミーさん申し訳ないですがないですね」

 

と、言った瞬間に眉間にシワを寄せ双方は再び睨み合う。

 

仲瀬「図に乗らならい方がよろしいですよ?」

 

黒 「お前がな‥‥それとその台詞を鏡の前でそっく

   りそのまま言ってこい」

 

やはりこいつとな気が合わない。

 

ドレ「まぁまぁとりあえずはサグメ様の所に戻りま

   しょう貴方の事は信用はしますので‥‥それと

   仲瀬さんも来てください」

 

仲瀬「えっ何故でしょうか?」

 

ドレ「そろそろ帰ってくる頃だと思うので」

 

仲瀬「成る程たしかにそうですね‥‥かしこまりまし

   た!」

 

上司に対してはこれか。もう少し他の奴に対等に接せないのか。というか上司に対しての発言から思うのは主の元で働けて良かったと常々と思う。あんな堅苦しすぎる言葉遣いとか自分には合わないからな。

 

ドレ「それじゃ行きましょうか」

 

黒 「あぁ‥‥骸共はここで警護していろ」

 

と、骸達に指示を出すと1~4はそれぞれ散開する。

 

ドレ「鍛え上げられていることで」

 

黒 「まぁ‥‥な」

 

確か骸達の骨は元々は月の民達の骨みたいだが黙っておくか。そうして自分達はサグメの元へと向かうのだった。一方、亜狛と耶狛はというと、

 

亜狛「こうしてみると京の都を思い出すな」

 

耶狛「ねぇ」

 

ヘカーティア達に連れられ月の都のすぐ近くへと来ていた。そして目に写る都の景色を見て京の都を思い出し懐かしむ。

 

ヘカ「ふふっ昔の日本はこんな感じだったと聞く

   わよん?」

 

耶狛「うん大きな都はね」

 

亜狛「小さな所ではここまでは」

 

何て言っていると妖精達の大群が都から此方へと向かってくる。それにクラウンピースが近づきその妖精達と何かを話すとこちらへと戻ってくる。

 

クラ「ご主人、斥候部隊から報告だよあそこの塔

   に稀神とその部下達を発見とのことなんだ

   けど‥‥」

 

ヘカ「けど何?」

 

クラ「その斥候達が月では見たことのない5人に

   ボコされて撤退してきたって」

 

見たことのない5人‥‥どうみても黒さんだ。どうやら上手く取り入ったみたいだな。

 

耶狛「わぉ」

 

ヘカ「あらら‥‥どうするん純狐?」

 

と、ヘカーティアは黙る純狐に聞くと薄笑いを浮かべる。

 

純狐「変わらないわ私達の邪魔をするのなら誰が

   相手でも殺すわ」

 

その一言にゾッとする。純狐の粘りつくような冷たい殺気は正直な話で気味が悪い。そんな事を思っていると、

 

ヘカ「亜狛に耶狛に聞きたいわその5人に月軍の

   大将そして第一目標の稀神に勝てると思う

   かしら?」

 

あれこれまさかヘカーティアにはバレているのか。だとしたら自分達の行動もと考えると耶狛は口を開き、

 

耶狛「行けると思うよ♪だってヘカーティアさん

   も純狐さんもクラちゃんそれにお兄ちゃん

   も強いもん行けるよ♪」

 

と、言うと3人はニコリと笑う。どうやらバレてはなさそうだな。

 

ヘカ「そう♪‥‥なら指示を出すわクラウンピース

   貴方は妖精達の本体軍を連れて都を攻め落

   としなさい‥‥そして亜狛と耶狛はその腕の

   たつ5人をお願いするわ」

 

クラ「了解♪ご主人そして御友人のためにあたい

   が道を切り開くよ」

 

耶狛「任せて♪」

 

亜狛「えぇ多分大丈夫でしょう」

 

最悪は黒さんと戦っているフリをして情報交換をするか。

 

ヘカ「ふふっ心強いわ♪」

 

純狐「そうね」

 

と、言われると嬉しいな。だがこの時に変な音が聞こえだす。聞いたことのある不思議な金属の擦れるような‥‥これは確か蓮さんが抜刀する時と同じような音だ。

 

耶狛「どうしたのお兄ちゃん?」

 

亜狛「静かに‥‥」

 

つまさきで地面を軽く蹴り意識を集中させると近くで此方へと向かって誰かが走ってくる音が聞こえだす。方向からして狙いは‥‥

 

亜狛「そこで何をしているっ!!」

 

クナイをその方向へと飛ばした瞬間、

 

カキンッ!

 

と、金属と金属がぶつかり合う鈍い音と共にクナイが弾かれる。そしてクナイを投擲した方向から刀を手にした1人の女性が出てくる。

 

? 「どうやって今のを!」

 

妖夢よりも長いミディアムくらいの髪型をした女性だ。確かマスターの記憶で見たことがある。

 

亜狛「あれはマスターの」

 

耶狛「えぇと花ちゃんだったよね?」

 

亜狛「あぁ確かな」

 

間違えていなければそうだ。念のためにも聞いてみるか。

 

亜狛「名を名乗れ雑兵が!」

 

花 「雑兵?私達は雑兵ではないわ!私は月影の

   部隊の副隊長の花よ!」

 

やっぱり花だった。そしてそれを聞いた純狐は顔をしかめ、

 

純狐「面倒なのが来たわね」

 

亜狛「面倒?」

 

ヘカ「えぇそうよ月影の部隊‥‥聞いた情報では5人

   という少数ながらその実力は月軍が誇る最強

   と謳われる精鋭小隊ね」

 

つまり少数精鋭そんなのがいるんだな。それもあれは副隊長とでた。まぁ正直な話で自分は耶狛や黒さんと比べるとあまり争いは好まない方なんだけどな。

 

花 「純狐!ここはお前やその地獄の女神がいて良

   い場所ではないわ即刻ここから去りなさい」

 

ヘカ「ですって純狐」

 

純狐「愚かな‥‥なら貴様から殺してやろう蛮勇なる

   月人よ!」

 

ヘカ「決まりね‥‥クラウンピース」

 

クラ「はぁ~い♪みんなこいつが壊れるまで遊んで

   良いってよ」

 

と、言った瞬間に妖精達は歓喜し笑いその羽で舞う。だがこの時に微かだが風切り音が響くのを耳にした瞬間に純狐のほぼ目の前で槍が出現し純狐へと向かっていく。

 

亜狛「なっ間にあわな‥‥」

 

耶狛「せないよ!」

 

近くにいた耶狛が身をていして壁となり槍で腹部を貫かれ吹っ飛び槍が腹を貫通した状態で地面に突き刺さる。

 

純狐「‥‥!!」

 

ヘカ「耶狛ちゃん!」

 

花 「なっあの不意打ちをしかも身をていして」

 

クラ「‥‥‥‥殺すお前達、彼奴を惨たらしく肉塊にな

   るまでぶち殺しちゃえ!!」

 

クラウンピースの号令で妖精達が一斉に襲い掛かり花の姿が見えなくなるぐらいの数が群がる。だがまとわりついて数秒もしなかっただろうか。突然の突風が巻き起こり妖精達はぶっ飛び地面に倒れると目を回しながら気絶する。

 

クラ「何!」

 

ヘカ「月影の部隊」

 

先程の花がいた場所には突剣を構えた男性に大剣を構えたゴリマッチョに持たざる者の男が花を守るように立っていた。成る程どうやら彼奴達も月影の部隊みたいだな。確か突剣を持っているのが蒼、大剣を持っているのが力、そして何も持たざる者が幸だった筈だ。この4人がかつてマスターと共に死線を潜り抜けた戦友達か。

 

花 「ありがとうございます皆さん」

 

幸 「まさか壁になって受けるとは」

 

力 「相変わらず甘いなお前は」

 

蒼 「まぁまぁ1人やれれば」

 

そう蒼が言ったその瞬間に3人は、

 

全員「いいわけねぇだろこのナルシスト!」

 

3人は大声で罵声を浴びせる。この人達ってマスターの戦友ってのは知っているが軍人じゃなくて芸人か何かかな。すると、

 

ヘカ「亜狛ちゃん耶狛ちゃんが殺られたというのに

   やけに冷静ね」

 

ヘカーティアが心配そうな顔をして聞いてくる。そういえばヘカーティア達は知らないんだったよな。

 

亜狛「まぁ‥‥自分達からしたら死なんて怖くないの

   で‥‥だって‥‥」

 

何て言っていると、

 

耶狛「いった~い!!」

 

と、言いながら地面に刺さっている槍を引き抜き耶狛が立ち上がる。これには自分以外の者達は目を点にする。

 

クラ「くっクレイジー!!?」

 

花 「うっ嘘!?」

 

力 「おいおい何だあの巫女!?」

 

蒼 「こっ殺してるよね!?」

 

幸 「当たり前だろ!あれは奥の手中の奥の手の

   必中必殺なんだぞ!」

 

と、この場の全員は驚きまくる。

 

純狐「どういう事かしら?」

 

ヘカ「亜狛、説明してくれる?」

 

亜狛「そういえば言ってませんでしたよね‥‥え~と

   地霊殿へ来訪している時よりも以前から耶狛

   ‥‥いえ自分達兄妹はこの世の理を破って生き

   ている不老不死なんですよ」

 

何て言っていると耶狛は腹に刺さった槍を引き抜きながら此方へと戻ってくる。

 

耶狛「あ~痛かったってこの巫女服にまた穴が空い

   ちゃったよ!お気に入りの巫女服なのに!」

 

空いた腹の穴はすぐさま塞がると耶狛は錫杖を取り出し回転させると薙刀へと変化させる。というかキレる理由がそれかよ。

 

耶狛「もう怒ったよ!ボコボコにしてやるんだから

   ね!!」

 

クラ「なっならあたいも!」

 

亜狛「いえ折角ですし自分達の力を少し見せますよ

   純狐さんやヘカーティアさん達に自分と耶狛

   の実力を見せて少しでも信用させなければい

   けませんからね」

 

ヘカ「へぇ面白そう♪」

 

純狐「そこまで言うのならやってみてちょうだい」

 

亜狛「はい♪‥‥さてやるぞ耶狛」

 

耶狛「うんボコボコのギチョンギチョンしてあげる

   から!」

 

やる気があってよろしいことだ。俺もやる時はやらないとな。

 

亜狛「自分達の実力をこの場の皆様に少し披露を致

   しましょうか」

 

力 「てめぇら2人で勝てると思ってるのか?」

 

蒼 「嘗められたものだね!」

 

幸 「いやえぇと自分は槍を~」

 

花 「早く取ってきなさいその間に片付けておく

   から」

 

言ってくれるじゃないか。

 

亜狛「言いますね‥‥はぁ‥‥なら数分でお前達を潰し

   て見せてやろうか本当の格の違いってのをな

   そして俺達のために引き立て役になれ」

 

耶狛「おぉ!お兄ちゃんも本気だね!なら私も!」

 

腰に差す二刀の忍者刀を抜き構え抑制している力を解放するだけ解放する。そして同様に耶狛も力を解放する。

 

亜狛「さぁ狩られる覚悟をしろよ妹に手を出したん

   だからな」

 

耶狛「アハハ簡単には死なないでね!」

 

そうして亜狛と耶狛は月影の部隊の4人と戦闘を開始したのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

千 「うむ」

怠惰「しかし月の都では大乱闘だね」

千 「じゃな‥‥過去の理久兎の戦友達と現、理久兎
   の従者達とで対立と構図で頭がおかしくなり
   そうじゃ」

怠惰「ねぇ~」

千 「大乱闘といえば結局お主に勝てなかったな」

怠惰「アハハまっこれが格の違いさ」

千 「くぅムカつくのぉ!」

怠惰「竜パ、魔パ、神パ、バランスとどれに対して
   も負けてたねぇ♪ほらほら勝者の名前を言っ
   てみなよ」

千 「くぅ本当にムカつくのぉ!!というかお主の
   デッキは何なんじゃ!ワシが予測したのとは
   大きく違ったではないか!」

怠惰「まぁ速攻竜パとか単純な殴り神パとかヨシノ
   型の魔パとかには少し飽きてたからね♪それ
   にね俺の勝負はライフの懸け引きがあるから
   こそ面白いじゃん♪まぁ魔パに限っては単純
   に千ちゃんを一方的なサンドバッグにさせて
   たけどさ」

千 「本当に覚えておくのじゃぞ!リベンジしてや
   るからの!

怠惰「心折れるまで何度も挑んでくると良い」

千 「はっ腹立つのぉ」

怠惰「アハハ‥‥さて時間も時間だし今回はここまで
   です」

千 「うむ!そういえば伝えることがあるじゃろ」

怠惰「あぁそうだった!明日というか今日の11時
   にポケモン投稿するのでお楽しみにね因みに
   後書きでちょっとしたお知らせもあるからよ
   ろしくね」

千 「まぁそこはポケモンでの‥‥さてそれでは読者
   様、また次回もよろしく頼むぞ!」

怠惰「それじゃバイバイ♪」

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