理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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どうも読者様、小説を書いていたら投稿が遅れた怠惰のクソ悪魔です。えっ?まさか徹夜してるのかって?はい現在徹夜中です。というより昨日はバイトで疲れて早く寝過ぎて10時くらいに目覚めたら眠れなくなってしまいして。おっと失礼しました。それではそろそろ本編へどうぞ。


第551話 各々の行動

戦いも終わり見守っていた純狐達の元へと向かうと、

 

クラ「なっ何ともないの!?」

 

クラウピースは自分と耶狛の体をペタペタと触り確認してくる。

 

亜狛「えぇ♪せいぜい服がダメになるぐらいですよ

   クラウピースさん」

 

耶狛「はぁ折角のお気にの巫女服なのになぁ」

 

何てさっきから言っているが実際の所で耶狛の巫女服は何度も何度も破れダメになっていくためマスターが量産して約10着近くあるから1着ダメになっても実は全然平気なんだよな。まぁそれを言うと耶狛がうるさいから黙っておこう。

 

耶狛「あっそういえば純狐さん大丈夫?」

 

亜狛「そういえば大丈夫でしたか?」

 

と、聞くと純狐は黙って目を瞑り少したつと微笑み、

 

純狐「えぇ‥‥ありがとう身を呈して守ってくださり

   まして」

 

耶狛「エヘヘこんなの日常茶飯事♪」

 

亜狛「これには突っ込めない自分がいる‥‥」

 

現にマスターに何かあれば率先して肉壁になる覚悟はあるからな。だからある意味で本当に日常茶飯事なんだよな。

 

ヘカ「そう頼もしいわねぇ♪それから色々と聞か

   せえもらえないかしらね?」

 

と、言われ耶狛と顔を合わせて、

 

亜狛「まぁ話せる限りでですがね」

 

耶狛「う~んとねぇこれはもう何億年前‥‥」

 

亜狛「違う!?何億とかたってないから!?」

 

そんなツッコミを交えて話していく。自分達は蓬莱の薬を飲んだ蓬莱獣である事、それ故に死という選択がないという事を話す。

 

亜狛「そんな感じですかね‥‥」

 

耶狛「いや~あれはステルスミッションだったね」

 

ヘカ「蓬莱の薬ねぇ‥‥でも月人が人間に送ったその

   薬を強奪して飲むだなんてやるわねぇ♪」

 

クラ「でも後悔してないの?」

 

耶狛「全然♪」

 

亜狛「‥‥‥‥」

 

そうか耶狛には分からないんだよな。見送るという意味の悲しさ、虚しさ、寂しさそれらを知らないから言えるんだよな。出来るなら1人の兄としては知っては欲しくはないと思うが知らなければならないのかもしれないという複雑な感じだ。そんな耶狛の心配をしていると、

 

純狐「ふふっ貴方は良いお兄ちゃんね」

 

亜狛「えっ‥‥」

 

少し‥‥本当にほんの僅かな一瞬だったが楽しそうに純狐は笑った。

 

耶狛「えっえっ?どういう事?」

 

純狐「ふふっ耶狛ちゃんには少し速いかもしれない

   わね♪」

 

耶狛「えぇ~そんなぁ!?」

 

そんな光景を見ているヘカーティアとクラウンピースは、

 

クラ「何かご友人、楽しそうだね」

 

ヘカ「えぇあんな楽しそうに笑う純狐は久々ね」

 

何て事を述べていた。そして自分達は月の都を見て、

 

亜狛「一度、引くのが懸命かと妖精達の回復の事も

   考えて」

 

耶狛「それは私も思うよたったの4人であの数の妖

   精達が数秒もせずにやられちゃったしね」

 

と、言うと純狐は仕方ないという顔をして、

 

純狐「2人には恩義があるしここは従うわ」

 

ヘカ「そうね現に数で押しきっている私達としては

   ここは引くべきね♪ならクラウンピース妖精

   達を頼めるかしら?」

 

クラ「おまかせ♪」

 

そうして皆は一時撤退の用意を始める。

 

亜狛「とりあえずは‥‥か」

 

耶狛「だね‥‥」

 

あの4人の事は黒さんに任せようか。とりあえず何処かで黒さんと情報交換を出来る場所を作らないとな。

 

亜狛「耶狛とりあえず俺達は俺達で出来る事をする

   ぞ」

 

耶狛「アイアイサー♪」

 

そうして自分達も一時撤退の手伝いをするのだった。視点は変わり月の都の塔では、黒は妖精達を撃退しサグメのいる塔へと戻っていた。

 

稀神「撃退に感謝します」

 

黒 「構わんお前らの手助けをしろと主から言われ

   ているからな」

 

実際の所でそれは事実だ。亜狛と耶狛にはヘカーティア達を手助けしろという指示が下り自身は月の都の者の手助けをしろと指示されているのだからな。まぁこいつらの裏を探るのも指示された仕事の1つだがな。

 

ドレ「しかし君の部下達は凄いねあんなの出せると

   はねぇ~」

 

黒 「何を言っているんだお前は‥‥あれは俺の能力

   だ」

 

そう言い自身の影を操り端から見たら禍々しい腕を出して見せる。

 

仲瀬「その性格に似合った腕だことで」

 

黒 「皮肉だろうが俺からしたら誉め言葉だ」

 

キッと睨んでくるが知ったことではない。

 

ドレ「影を統べる者ってところかな?」

 

黒 「悪くないなその2つ名」

 

いずれそのように名乗ってみるか。それよりも色々と聞いていみるか。

 

黒 「それで?幾つか質問したいんだが良いか?」

 

ドレ「答えれる範囲でなら」

 

黒 「そうか‥‥今、戦える者は俺と骸達を含めて何

   人だ?」

 

ドレ「それは仲瀬さんから答えてもらいましょうか

   お願いできますか?」

 

と、ドレミーの一言で仲瀬は頷き口を開く。

 

仲瀬「現段階で戦えるのサグメ様にドレミー様それ

   から私そして私達の部隊の4人ですがサグメ

   様とドレミー様はいわば最重要人物達であり

   私達の護衛対象でもあるため戦わせたくない

   というのが本音です‥‥」

 

黒 「成る程‥‥一応、頭数に入れるとして俺達を含

   めて12人か敵の数は?」

 

仲瀬「数千の数と思っていますそこに純狐にヘカー

   ティアを含めるとその戦力差は‥‥」

 

最早壊滅的だな。まぁ数の差をうめる程度なら俺の影でどうにかなるが最後に言った2人が問題といった感じか。純狐とやら知らないが問題はヘカーティアだ。1度だけ会ったことがあるが雰囲気で分かるあれは確かに危険な存在だな。それにもっとも厄介なのはその戦力差で亜狛と耶狛の2人が荷担しているという事だ。そんな事を思っていると、

 

黒 「‥‥侵入者か」

 

下の階から音が聞こえてくる。下にいるのは骸達のみそれも骸達は指示がなければ絶対に動かない。つまりは侵入者という事だ。すると仲瀬は首を横に降り、

 

仲瀬「いいえ恐らくこの足音の数からしてどうやら

   帰ってきたみたいですね」

 

と、言っていると階段から4人の月人が登ってくる。その内の3人は男で1人は女そして男の1人は怪我を負っているためか肩を貸されながら登ってきていた。

 

仲瀬「皆さん!」

 

月人「よぉ帰ったぜ‥‥」

 

この数からして恐らく先に述べた部隊の4人か。

 

仲瀬「って大丈夫ですか!」

 

月人「問題ないよ‥‥ただ‥‥」

 

月人「えぇ厄介な事になりましたが」

 

月人「そうっすね‥‥所で仲瀬隊長その方は?」

 

と、1人が言うと皆は俺を見てくる。

 

仲瀬「あっえぇと‥‥」

 

黒 「自分でやる‥‥俺の名は黒‥‥我は理久兎乃大能

   神の神使だ」

 

その一言で4人の顔が変わる。その顔は一言で例えるなら憎たらしいといった顔だ。だが仲瀬は困ったような顔で首を振ると4人は無理し無表情を作る。

 

仲瀬「えっと紹介します私達の月影の部隊の隊員達

   の‥‥」

 

月人「御剣 花」

 

月人「天夢 幸」

 

月人「火軽美 蒼」

 

月人「大門字 力」

 

と、4人は各々の名前を答える。この辺の名前は聞いたことがある。マスターの戦友だった筈だな。

 

蒼 「それで?理久兎乃大能神の神使が何故にまた

   ここに?」

 

黒 「貴様達の援護をしろ‥‥とな詳しくはサグメと

   やらに聞いてくれ」

 

花 「様をつけろ地上の者」

 

黒 「‥‥ほう誰の神使かを知った上で喧嘩を売る気

   なのか小娘?」

 

力 「やる気かダサ黒眼鏡?」

 

こいつ今、何と言った。ダサ黒眼鏡だと‥‥主の‥‥主からいただいたこの贈り物に対してダサいと言ったか。殺すただ殺すだけではなく死ぬほうが楽と思わせるぐらいの絶望を与えてから殺してやる。

 

幸 「えっいや争いは止めようって‥‥」

 

花 「どうやら相手はそうでもなさそうですよ」

 

喧嘩を売ってきている月影の部隊の連中4人の影を操り、

 

黒 「シャドーゲンガー!!!」

 

その者達と同じ姿と形をした影人を作る。

 

力 「こいつ!」

 

黒 「主からいただいたこの贈り物を侮辱した貴様

   達は万死に値する今この場を持って断罪して

   やる!」

 

4人は武器を各々に構える。だが、

 

黒 「ふっ‥‥仕事もこなせぬような雑魚達が俺に勝

   てると思っているのか?」

 

こんな連中に負ける程、俺は弱くはないのでな。

 

蒼 「いい度胸だ!」

 

力 「ぶっ殺す!」

 

花 「っ!!」

 

幸 「ちょっ止めようって‥‥」

 

と、言っているとサグメと仲瀬が間に入る。

 

仲瀬「お前達いい加減にしろ!」

 

稀神「黒さん彼らの失礼な対応まことに申し訳ござ

   いません代わりに私が頭を下げます」

 

仲瀬「なっサグメ様ここは監督不行き届きであった

   自分のミスですここは自分が頭を‥‥」

 

全員「なっ!?」

 

全員が驚く中、サグメそして仲瀬が頭を下げようとするが、

 

黒 「そんな事をせずとも良い‥‥‥‥こいつらの上に

   立つ存在がそんな事をするなだがその気持ち

   は受け取ってはおく」

 

稀神「そうですか」

 

仲瀬「‥‥申し訳ない」

 

黒 「あぁ‥‥ただし主を侮辱する事をまた言ってみ

   ろその時はそいつら全員を串刺しにでもして

   腹を割き臓物を引きずり出してやるからな」

 

4人は此方を睨んでくるが知ったことではない。主の戦友と聞いて少しばかりどんな者達かと思い期待していたのだが非常に残念で仕方ない。影を元に戻すと全員は臨戦態勢を解く。

 

ドレ「ふぅ危機一髪って感じねぇ‥‥それじゃ聞かせ

   てもらえるかい?何故、純狐の討伐に失敗を

   したのかを」

 

花 「はい‥‥」

 

そうして4人は何があったのかを治療を交えながら話し始める。純狐およびにヘカーティアの討伐に失敗した事そしてそれをこの辺りでは見たことのない獣人の兄妹に止められたという事を話す。

 

花 「という訳なんです」

 

仲瀬「兄妹の獣人か」

 

どうやら亜狛と耶狛も派手に暴れているみたいだな。

 

蒼 「えぇそれが普通の獣人なら良かったんですけ

   どね‥‥」

 

ドレ「というと?」

 

蒼は思い詰めた顔をしながら、

 

蒼 「その兄妹‥‥腹部を槍で貫かれ更には足がもげ

   ても即座に驚異的な速度で自己再生をしたん

   ですよ‥‥」

 

ドレ「なにそれ‥‥」

 

仲瀬「それは本当の話しなのか?」

 

力 「あぁ間違いねぇこの目で見た」

 

幸 「現に致命傷は免れない一撃だったんだ‥‥」

 

どうやらこいつら亜狛と耶狛の逸脱した再生力を目の当たりにしたみたいだな。良い反応だ、後の報告会で2人に教えてやるか。

 

花 「そして蒼さんはそこから導く答えを帰り際に

   話してくれましたその獣人達は月の都で禁忌

   とされる蓬莱の薬の服用した」

 

蒼 「蓬莱人です」

 

稀神「っ!!?」

 

ドレ「なっ‥‥」

 

サグメとドレミーは驚いた顔をするのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

千 「うむしかしこうも喧嘩沙汰になるとはなぁ」

怠惰「理久兎が憎まれるのは仕方ない何せ第一次月
   面戦争で暴れてるからね」

千 「確か戦術十九式で名乗っておったのぉ」

怠惰「まぁそこから憎しみ対象って事だよね」

千 「それはもう理久兎が悪いのぉ」

怠惰「そのシワ寄せが現在、黒に降りかかってるけ
   どね」

千 「はぁ竜の小僧が何もせねば良いがな」

怠惰「まぁそれは願うばかりだね」

千 「じゃな」

怠惰「さてと前までは色々と後書きも長かったから
   今回はここまでにしようか」

千 「そうじゃなコホン!それでは読者様また次回
   もよろしくの!」

怠惰「それでは読者様!」

千 「さらばじゃ!」

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